自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 529話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 扉を開ける鍵は信頼

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529話 前を歩いていたラティルが、あっという間に姿を消してしまいました。

◇信頼◇

一行は、慌てて辺りを見回しましたが

すでにラティルの気配さえ

ありませんでした。

 

罠だろうかと、

ラナムンは呟きながら、

ラティルが通り過ぎた場所へ

行きましたが、

彼は他の場所に移動しませんでした。

 

ラナムンは、

「何も起こらないと」と呟いて

前を見ると、ギルゴールが

自分の横をかすめるように

通り過ぎようとしたので、

彼は手を伸ばして

ギルゴールのコートを掴みながら

何をしているのかと尋ねました。

ギルゴールは眉をつり上げて、

こちらこそ聞きたい、

なぜ人の服を掴むのかと尋ねました。

 

ラナムンは、ギルゴールが、

本気でその質問をしているのかと

思いながら、ギルゴールを見て、

また、それぞれ違う方向に移動中の

ゲスターとレッサーパンダ

交互に見回しました。

ラティルがいなくなるや否や、

3人は、それぞれ別の方向に

散らばろうとしていました。

ギルゴールは、もう一度、

なぜ捕まえるのか。

自分たちが散らばる理由が

分からないのかと尋ねました。

 

ラナムンは、彼らが

状況を把握するために、

むやみに散らばろうと

しているのだろうけれど、

まかり間違えば、

皇帝を見つけることができても

別の人がいなくなってしまうと

説明しました。

しかし、ギルゴールは、

この中で人間はラナムンだけだと

渋々、反論しました。

 

この言葉にラナムンは

眉をひそめましたが、

ゲスターはゲスターなりに

眉をしかめて、

自分も人間だと反論しました

すると、ギルゴールは、

もちろん亡霊も

昔は人間だったはずだと、

親切に教えました。

ゲスターは、

自分のことを言っているのかと

尋ねると、ギルゴールは、

知らないふりをしたところで、

下衆ターが人間になるわけではないと

答えました。

 

ゲスターは、

自分は神聖力を受けても

何の異常もない

平凡な人間の身体を持っている。

ギルゴールは、

自分に嫉妬しているとしか思えないと

言い返すと、ギルゴールは、

下衆ターに、

自分が嫉妬するようなところが

あるのかと、皮肉を言いました。

 

その後もゲスターとギルゴールは

喧嘩をし続け、放っておいても、

収まる気配がないので、

ラナムンは仕方なく間に入り、

もう喧嘩はやめるように。

今は皇帝を探すのが優先だと言って

喧嘩を止めました。

 

しかし、ギルゴールが

素直に自分の言うことを

聞くはずがないので、

ラナムンは彼の気を引くために、

ギルゴールは、

この地下牢が作られた時期にも

生きていたようだけれど、

何か見当がつかないのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

見当がつけば、事がこんなに

こじれていないと思うと答えました。

 

しかし、ラナムンは、

答えを期待していなかったので

がっかりしませんでした。

この質問をしたことで、

ゲスターとギルゴールは

言い争いを止めたので、

彼は目的を達成することが

できたからでした。

 

一行が自分に集中している隙に、

ラナムンは顎で前を差し、

最初は散らばることなく、

一緒に移動しようと提案しました。

幸いにも、その後は皆、

素直にラナムンに従いました。

 

一行は一人も欠けることなく

古代語が刻まれた

石の扉の前に到着しました。

しかし、通路を塞いだ

巨大な石の扉の前に到着すると、

これ以上、前に進むことが

できませんでした。

 

レッサーパンダ

石の扉の前に歩いて行き、

扉のあちこちを探ってみましたが

舌打ちをして退きました。

 

ゲスターは、

別の道に戻った方がいいのではないかと

提案しましたが

ラナムンは首を横に振り、

もっと時間がかかったり、

もう片方も、

同じようなものかもしれない。

とりあえず、扉があるので

出る方法もあるだろうと

返事をしました。

 

その時、鋭い視線で

洞窟の壁を眺めていた

レッサーパンダが、

ゲスターを呼びながら、

彼のふくらはぎを叩きました。 

ゲスターが振り向くと、

レッサーパンダ

古代語が書かれた部分を指差し、

ゲスターに、

何て書いてあるのかと尋ねました。

 

ラナムンはゲスターを見ました。

そういえば、彼が、

古代語が得意だという話を

聞いた覚えがありました。

 

ゲスターは、

しばらく古代語をじっと見つめると

対抗者の血と書かれていると

答えました。

その言葉に、

ラナムンは眉をひそめると、

どういうことなのか。

自分の血を

あそこに塗れということなのか。

どのくらい塗ればいいのかと

尋ねました。

 

レッサーパンダは、

たくさんつければ

いいのではないかと、

自信なさそうに答えました。

その状態で、皆2分程、

静かにしていると、ギルゴールが

対抗者の話も血の話もなく、

信頼と書かれてあると

教えてくれました。

 

ラナムンはギルゴールに

本当なのかと尋ねると、

ギルゴールは肩をすくめました。

信じようが信じまいが

勝手にしなさいという態度でした。

 

ラナムンは眉をひそめて、

ゲスターをちらりと見ました。

彼はその厳しい視線を浴びると

恥ずかしそうに口元を隠しながら

自分が間違えたと謝りました。

ゲスターの表情を見ると、

本当に間違えたという顔を

していましたが、

ラナムンは納得がいきませんでした。

古代語はよく分からないけれど、

対抗者の血と信頼とでは

文字数からし

違うのではないかと思いました。

 

しかし、ゲスターは、

あっという間に、

決まりが悪そうな顔をしました。

ラナムンは、その表情に

さらに腹が立ちましたが、

私的な感情を抑え、

信頼とは一体どういう意味なのか。

キーワードのようだけれど、

ドミスは、抽象的な言葉が

好きだったのかと

ギルゴールに尋ねました。

 

ギルゴールは、

好きというよりは愛憎を抱いていた。

幻想を抱いているのに信じなかったと

答えました。

 

ラナムンは、

それでは、

信頼を見せろということなのか。

でも、どんな風にすればいいのかと

尋ねると、ギルゴールは、

演劇みたいなことを

すればいいのではないかと

提案しました、

ラナムンが「演劇って?」と

聞き返すと、ギルゴールは、

信頼が感じられる演劇だと答えました。

 

ギルゴールの提案に、

一行は真顔になりました。

レッサーパンダは、

戯言でも、

もっともらしく言わないと、

騙されるふりすらしないと

冷たく叱りました。

 

すると、ギルゴールは両腕を広げ、

それでは、他の方法を思いつく人は

いるのかと尋ねました。

答える人はいませんでしたが

一瞬の沈黙の後、ゲスターは、

信頼がテーマの演劇を

する必要はないと思う。

それを認知する装置が必要なのに、

ここには、

そのような装置がないと

ギルゴールのとんでもない案に

反論しました。

 

ところが、

その装置という言葉を聞いた

ラナムンは、

もしかしたら信頼を試す装置が

あるかもしれないと言いました。


ガーゴイルが、

「信頼を試すとは?」と聞き返すと

ラナムンは、

通過するために、必ず協力が必要な

装置のようなものだと答えました。

 

その言葉が終わるや否や、

ギルゴールは、

石の扉の横に閉じ込められているように

1つだけ形が違う石を見つけ、

もしかしてこれではないかと聞くと

返事を待たずに、

その石を押してみました。

すると、あっという間に

ものすごいスピードで

石の扉が横にぱっと開きました。

驚いたギルゴールが手を離すと、

今度は石の扉が再び閉まり、

大きな音を立てました。

 

ギルゴールは、

それを2回繰り返した後、

誰かが扉を通り過ぎる間、

他の人がこれを押してあげないと

いけないようだ。

命を同僚に預けなければ

通れない扉だなんて、

本当に同僚を信じられなければ

通れない構造だ。

あの石の扉にぶつかれば、

本に叩かれた

ハエのようになるだろうと言いました。

 

ラナムンは眉をひそめて、

厄介だと呟きました。

ガーゴイルは、

自分たちを信じられないのかと

ラナムンに抗議しました。


ラナムンは、

それもそうだけれど、

そのように通過しても

最後の一人は通れない仕組みに

なっていると言いました。

 

ギルゴールは、

その点について、

思いも寄らなかったのか、

目を丸くし、首を傾げると、

それでは、自分たちのうちの1人を

ここに置いていかなくては

いけないということなのかと

呟きました。

 

ラナムンは、

訓練のためにここへ来たので、

自分は行くときっぱりと言いました。

それに対して、ゲスターは

レッサーパンダ

自分の口を覆いながら、

つまり、一番役に立たないのは

ラナムンだということではないかと

指摘しました。

 

ラナムンは不愉快そうに

ゲスターを見つめました。

先程、古代語を

変な風に教えてくれた時から

しきりにゲスターは

恥ずかしがるふりをして

ラナムンを苛立たせていました。

 

ラナムンは、

役に立たないのはゲスターだから

彼が最後まで残れと言いたかったけれど

ゲスターの能力が、

現在、最も役立っているのは

否定できない事実でした。

 

そのようにゲスターとラナムンが

互いに顔色を窺う争いを始めると、

見かねたレッサーパンダは舌打ちし、

なぜ、互いに顔色を窺っているのか。

ゲスターが先に入ってから、

また、こちらへ戻って

ボタンを押せばいい。

そうすれば、皆、扉を

通り抜けることができる。

ゲスターは一人残っていても

向こうに行くことができるので大丈夫。

もしくは、ゲスターが狐の穴を使って、

自分たちを、扉の向こうへ

連れて行ってくれればいいと

意見を述べました。


ギルゴールは、

お弟子さんの2人の側室の頭は

タヌキに及ばないと言って

笑い出しました。

とにかく、今のところ、

タヌキパンダの案が

一番可能性の高い方法なので、

ゲスターは、

ラナムンがボタンを押している間に

最初に石の扉を通過して

位置を覚えました。

その後、試しに狐の穴を通って、

一行の所へ戻ってみたゲスターは、

位置は覚えたけれど、

内側は急激に道が狭くなり、

一人がかろうじて

移動できるほどなので、

自分が向こうに全員を連れて行くのは

難しいだろうと説明しました。

 

そして、ゲスターは

ボタンの前に近づき、

その上に手を乗せると、

全員が通り過ぎるまで、

自分がボタンを押していると

言いました。

しかし、1分余り経っても

誰も出ませんでした。

意見を出した

レッサーパンダもでした。

 

ゲスターは眉を吊り上げ、

なぜ、皆、通らないのか。

自分を信じられないのかと

抗議しました。

クリーミークリムゾン◇

一方、ラティルは

自分だけがはぐれたことを知らず、

皆、賢いふりをしているのに

お粗末だと、

ぶつくさと文句を言いながら

前を進みました。


ひょっとして彼らは

罠にはまったのではないだろうか。

敵が、個別に撃破するために

罠を仕掛けたのではないだろうかと

色々な悪い考えが次々と浮かび上がり、

ラティルの足取りは

どんどん速くなりました。

 

クラインを助けに来て、

ラナムンとレッサーパンダ

失ってはいけない。

ゲスターは狐の穴に

脱出すればいいので心配はいらない。

ギルゴールも、

自分でうまく切り抜けられるだろう。

ところで、一体ドミスは

なぜ、こんな場所を作ったのか。

しかも一人でと、考えながら、

ぼんやり歩き続けていると、

目の前の道が塞がっていました。

そこに何か文字が

書かれているようでしたが、

読めなかったラティルは

仕方なく足を上げました。

石の扉を蹴って

通り抜けるつもりでした。

そして、2回石の扉を足で蹴った瞬間、

意外にもドアの内側から、

特に毛の色が赤い

レッサーパンダが飛び出し、

 

この無知な人間め!

ここに知恵と書いてある!

 

とラティルに怒鳴りました。 

 

ラティルは石の扉を蹴飛ばすのをやめ、

レッサーパンダを見下ろると

 

タヌキ?

 

と呼びました。

本当にタヌキだと思って

タヌキと呼んだのではなく、

毛の色が違うけれど、

ガーゴイルと似ているので、

そう呼んでみただけでした。

本人は嫌がっているけれど、

ラティルはガーゴイルのことを

よくタヌキと呼んでいました。


しかし、レッサーパンダ

その言葉を聞くと、

謎を解くことができない者は

中に入れるなとロードが言ったので、

侵入者は入れない。

それに自分はタヌキではなく、

クリーミークリムゾンだと

さらに声を張り上げました。

 

そのレッサーパンダは、

ラティルと一緒に来たガーゴイルでは

なさそうでした。

それだけでなく、言葉が終わるや否や、

レッサーパンダは宙に浮いた斧に変わり

ラティルの頭を

切き落とそうとするかのように

素早く動きました。

ラティルは、すぐに攻撃を避け、

レッサーパンダが変わった斧を

捕まえましたが、

クリーミークリムゾンという

思いがけない名前に驚き

ビクッとし、眉をひそめました。

 

昔、ヒュアツィンテと

付き合っていた頃、

彼が赤い色の馬を

プレゼントしてくれると

言ったことがありました。

プレゼントを受け取る前に

彼はカリセンに帰ってしまいましたが

とにかくその時、ラティルは馬に

クリーミークリムゾン」という

名前を付けると言いました。

かっこいい名前ではないかと言う

ラティルにヒュアツィンテは

長すぎると思うと返事をしました。

 

ラティルは

赤毛レッサーパンダを持ち上げて

じっと見つめました。

ヒュアツィンテは、

ラティルの命名センスに

懸念を示したのに、

偶然かもしれないけれど、

このレッサーパンダ

その名前を持っていることが

少し妙だと思いました。

よりによって

地下牢を作っていた時期に

ドミスが1人で行動したのも

変だと考えていると、

クリーミークリムゾンは、

 

離せ人間!

 

と抗議しました。

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リーダーシップを発揮するラナムンに

感動しました。

彼は賢くて、

困難を乗り越える力もあるのに、

普段は面倒臭がって、

何もしないのはもったいないです。

いつも、このように行動していれば

彼が皇配になっても

問題なさそうに思えますが、

ラティルを助けるためだけに

この力が発揮され、

普段は怠惰にしているなら、

皇配になるのは難しそうです。

 

一方の下衆ターは、

こんな時にまで、

ライバルを蹴落とそうとする卑怯者。

皆が彼を信じられず、

扉を通り抜けようとしないのも

当然だと思います。

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