自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 553話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ランスター伯爵の子孫はフワフワの犬

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553話 ラティルは自分の身に起こったことを、ランスター伯爵に話そうかどうか悩んでいます。

◇子孫はフワフワの犬◇

ラティルは、

ランスター伯爵もゲスターも

狐の仮面であり、2人とも

ロードの側に属していることを

思い出しました。

それに、ゲスターは

狐の仮面の記憶を

受け継いでいました。

しかし、自分と会ったことを

知らないようだったので、

もしかしたら、ゲスターは

記憶を全て、

受け継いでいないのかも

しれませんでした。

 

単にランスター伯爵が

教えなかっただけかもしれませんが

とにかく、

1人で戦々恐々としているよりは、

頭数を集めた方がいいと思いました。

 

決断を下したラティルは、

自分は平凡な未来の人ではないと

打ち明けました。

ランスター伯爵は

未来から過去に来た人の中に

平凡な人がいるのかと

笑いながら、尋ねました。

 

ラティルは、

自分はドミスが死んで

生まれ変わった人間だと答えました。

その言葉にもランスター伯爵は、

驚くというよりも

好奇心を抱いたようで

口元を上げました。

 

彼は、次のロードという意味なのかと

尋ねると、

ラティルは頷きながら、

どこからどこまで話そうか悩みましたが

結局、今の状況を説明するのに

必要だと思う部分だけを

打ち明けることにしました。

 

ランスター伯爵は、

自分が15分で現れたと言ったけれど

自分の世界では何ヶ月も経ったこと。

ランスター伯爵の子孫は

依然として自分の味方で、

自分たちの敵は対抗者ではないこと。

ドミスと今の対抗者が

取引をしているけれど、

その取引がうまくいかず、

ドミスの身体を

対抗者が占めることになり、

ロードの身体と対抗者の魂を持った

存在がいること。

自分たちは

彼女と戦うことになったこと。

 

ここまで話して

ラティルが口をつぐむと、

そろそろ狐の仮面は

興味をそそられたのか、

その後、どうなったのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

対抗者の剣で刺したのに

彼女が死ななかったので

心配している。

おそらく自分は、

彼女に攻撃されて過去に来たようだ。

けれども、未だに自分は

現代に戻れていないし、

もしも現代に戻ったとしても

彼女に、

どう勝てばいいのか分からない。

対抗者の剣で刺しても死ななければ

一体何をどうすればいいのか

分からないと答えました。

 

ラティルは、わざと、

ところどころ話を抜かして

聞かせたので、狐の仮面は、

自分の話したことを

理解できないだろうと思いましたが

彼は、ラティルを

問い詰める代わりに、

笑いながら考え込みました。

そして、彼は

ここが過去なら、

問題になる部分を除去すれば

いいのではないかと提案しました。

 

ラティルは、

問題になる部分とは何かと

聞き返すと、ランスター伯爵は

ドミスと対抗者が取引をして、

対抗者がロードの身体を

持つことになるのなら、

その取引を、最初から

できなくすればいいのではないかと

答えました。

それを聞いたラティルは

黙ってしまいました。

 

そうすれば、次の対抗者は

平凡な対抗者になるだろう。

自分はそのまま転生するので、

まだラトラシルだろうけれど、

ラナムンとアイニ皇后は

どうなるのか。

アニャドミスはアイニ皇后と

同じ魂を半分ずつ

分け合っているので

その2つが合わさって

アイニ皇后として生まれれば、

対抗者の力は

持てなくなるのだろうか?

ラナムンは、

完全な対抗者の力を持って

生まれるのだろうか?

 

そのことを考えると、

ラティルは背筋がぞっとしました。

今のラナムンは

対抗者の力が半分しかないせいかも

しれませんが、

ラティルがロードであることを

知っても、

彼女に敵対しませんでした。

 

彼は正義感もなく怠惰でした。

そのようなラナムンが、

ラティルを敵対視する

完全な対抗者になったら

どうなるのだろうか。

彼が正義を前面に出して、

ロードであるラティルを敵対視したら

どうすればいいのか。

 

ラティルは腕をこすりました。

そのようなラナムンは

ラティルが知っているラナムンとは

性格も価値観も

全く違うと思うけれど、

それをラナムンと言えるのだろうか。

いや、それよりも、人というものは、

全く関係がなさそうに見えても

密接に繋がっているものだから

ドミスとアニャが取引をしない場合

果たして自分の知っている未来は

そのままなのだろうか。

そして、今すぐ、百花だけは

消えると思いました。


そして、

カルレインが生きているのは、

ドミスが自分の命と引き換えに

アニャドミスに

彼を助けてほしいと頼んだからなので

その取引がなくなったら、カルレインも

死んでいたかもしれないと思いました。


ここまで思い浮かべたラティルは、

ランスター伯爵の提案を

きっぱり断りました。

ラナムンらしくないラナムンと

すでに死んで存在しないカルレインを

受け入れることはできませんでした。

 

ランスター伯爵は、

ラティルが断った理由を尋ねました。

ラティルは、

2人が取引しなければ、

自分の大切な夫たちがいなくなると

答えました。

ランスター伯爵は、

未来でラティルは

何度も結婚をするようだと

指摘しました。

 

ラティルは黙ったまま

返事をしませんでしたが、

狐の仮面はニコニコ笑いながら

自分の子孫とも結婚すると

言っていましたよね?と尋ねました。


ラティルは、わざと咳払いをし

「とにかくだめです」と

返事をしました。


その2人のことだけではなく、

カルレインが生きていたからこそ、

彼がドミスとアニャを

間違えたことを利用して

偽のロードを作ることができました。

偽のロードがいたおかげで、

ラティルは、すぐに危険な状況に

追い込まれることなく、

ある程度、保護されました。

父親が自分を疑った時も、

やはりカルレインが

ラティルを保護するために

陰で努力してくれました。

 

ラティルは断固として

もう一度首を横に振ると、

自分の前世には申し訳ないけれど

歴史を変えることはできないと

話しました。

それから、ラティルは、

あまりにも安易に、ランスター伯爵に

この話をしてしまったのではないかと

不安になりました。

 

もし、自分が去った後に、

ランスター伯爵がドミスに

この話をしたらどうしようか。

対抗者との取引は絶対にしないでと

彼がドミスに警告したら、

大変だと思いました。

 

ラティルは不審そうな目で

ランスター伯爵を見ると、

自分が話したことを全て

ドミスに話すのかと尋ねました。

ランスター伯爵は肩をすくめて、

「さあ」と答え、

再び、からかうように笑うと

「どうしよう?」と呟きました。

 

ラティルは、言わないでと

ランスター伯爵に懇願しました。

彼は、それではドミスが

負けてしまうと不平を漏らしましたが

ラティルは、

ドミスが勝てば自分は生まれない。

自分が生まれたから、

ランスター伯爵の子孫とも結婚すると

主張しました。

 

しかし、ラティルはそう言いながらも

ドミスに少し申し訳なくなりました。

ドミスを愛するカルレインにも

曖昧な気持ちを抱きましたが、

ラティルは、

生まれて来ないのは嫌だと思いました。

生まれて大変なことも

多かったけれど、

楽しくて、良いことも多かったので

このすべてが白紙化されるのは

嫌でした。

 

すると、ランスター伯爵は

腹を抱えて笑いました。

どうしたのかと思って

ぼんやりと彼を見ると、

ランスター伯爵は立ち上がり、

自分の子孫が、

このロードと恋をするなんて

不思議だと呟きました。

ラティルは、

不思議に思うことなのかと

聞き返しました。

ランスター伯爵は、

想像もできなかったことだと

答えました。

ラティルは、

この時のランスター伯爵は、

ドミスとそのような方面では

全く縁がなかったようだと

思いました。

 

ラティルは、ランスター伯爵が

この部分に興味を持っているように

見えたので、早速、ラティルは、

その部分を攻略することにしました。

 

彼女は、

自分とランスター伯爵の子孫は

とても愛し合っている。

自分たちが、どれだけ相手を

愛しているか分からないと

言いました。

 

ランスター伯爵はカーテンを閉め、

窓の向こうをチラッと見下ろしながら

自分の子孫もラティルを愛し、

ラティルも自分の子孫を

愛しているのかと尋ねました。

ラティルは、

自分たちは一対の鳥のようで、

どれだけ仲が良いか分からないと

答えました。

 

子孫が元気だという話を

聞いたせいなのか、

ランスター伯爵は、

気分が良さそうになり、

自分の子孫が、

なぜラティルを好きなのか

分かる気がする。

ところで、未来のロードは、

なぜ、自分の子孫が好きなのかと

明るい声で尋ねました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵の子孫は

とても優しくて繊細で柔らかくて

フワフワの犬のようだと答えました。

 

ランスター伯爵は、

その言葉の何がそんなに面白いのか

腹を抱えて笑い出しました。

そして、「フワフワの犬?」と

聞き返すと、ラティルは、

生まれたばかりの鹿みたいで

心も弱くて優しくて穏やかだ。

少し小心者ではあるけれど、

そのような点も可愛い。

自分は出しゃばる方だから、

相手は慎重で小心者の方がいい。

捕まえていることができるからと

ランスター伯爵の好感を得るために

ゲスターについて自慢しました。

しかし、彼は

ラティルの話が面白過ぎて

しゃがんで床を拳で叩くと

彼女はぞっとしました。

ラティルは、

何がそんなに面白いのかと

尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

自分の子孫はフワフワの犬のようで

生まれたばかりの鹿のようだと

言うけれど、そのような性質で

黒魔術をかけることができるのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

仕方なく学ぶようになったそうだと

答えると、ランスター伯爵は、

そのような設定をしているのかと

納得しました。

 

ラティルは「設定って?」と

聞き返すと、ランスター伯爵は、

単語を選び間違えた。

環境とか背景とか、

そのような意味だと答えると、

再び窓の外を見ました。

 

ラティルは何事かと思い

立ち上がると、彼の横に近づき、

何をずっと見つめているのかと

尋ねました。

ラティルは、つま先立ちをしても

よく見えないので、腰を下げて、

ランスター伯爵の腕の下から

外を眺めました。

意外にも、この平和な室内とは全く違う

殺伐とした光景が見えました。

 

窓の外では、

人間ほどの大きさのコウモリが

飛び回っていました。

それらは、まさに人の形をしていたので

コウモリと呼ぶには曖昧でした。

そして、

それらの頭から足の指の先まで全てに

濃い紺色の毛が

ぎっしり生えていました。

あまり見栄えが良くない姿に

ラティルは驚いて

後ろに下がりました。


ランスター伯爵は、その様子を見て

再びカーテンを閉めると

何をそんなに驚いているのかと

尋ねました。

ラティルは、

あれは何なのかと尋ねました。

ランスター伯爵は、

怪物だと答えました。

ラティルは、彼が操っているのかと

尋ねると、ランスター伯爵は、

そんなはずがないと答えました。

 

ラティルは、

なぜ怪物があそこにいるのかと

尋ねました。

ランスター伯爵は、

何か食べるものがないかと

現れたのだろう。

もうすぐ処理すると答えた後、

未来のロードは、

こんな風景を見たことがないようだと

指摘しました。

ラティルは、

落ちて来る石ころみたいなのは

見たと答えました。


ランスター伯爵は

ラティルに手を差し伸べると、

彼女は思わず彼と

向き合うことになりました。

そのようにして彼を見つめていると、

ランスター伯爵は

鼻をラティルの手の甲に近づけて

長い間、匂いを嗅ぎました。

 

ゲスターなら、絶対しない行動に

ラティルは気まずくなり、

何をしているのかと尋ねました。

ランスター伯爵は手を離すと、

匂いを覚えておこうと思うと

答えました。

 

ラティルが、わけの分からない顔で

立っていると、ランスター伯爵は

再びラティルに手を差し伸べました。

彼女がランスター伯爵の手を握ると、

彼は扉のそばに

ラティルを案内しながら、

ドミスでないことが

ばれたくないのなら、

なるべく話さない方がいいと

忠告した後、

未来のロードを、

ドミスの部屋に案内するので

少し休むようにと勧めました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵はどうするのかと

尋ねると、

侵入者を処理しに行くと答え、

窓の外を目で指しました。

窓の向こうから、

嫌な笑い声が聞こえて来ました。 

 

◇神聖力が聞かない理由◇

窓が開き、

「ご主人様は?」と言いながら

カルレインが入って来ると、

月楼の王子は驚きのあまり

口から心臓が

飛び出しそうになりました。

しかし、不思議に思うのは

彼だけなのか、

誰も驚きませんでした。

 

タッシールはため息をつき、

皇帝の額を拭いたおしぼりを

片付けながら、

大神官が神聖力を注いでも治らない。

理由が何なのか分からないと

返事をしました。


大神官はいつもと違って、

顔に明るい光がありませんでした。

悪いことは言わないけれど、

この状況に当惑しているようでした。

 

カルレインに続いて

入って来たサーナット卿は、

ベッドに近づくと、

しっかり閉じているラティルの目を

見つめた後、突然目を大きく見開き、

カルレインの腕をつかむと、

月楼の王子を目で指しました。

その合図を見たカルレインは

月楼の王子に「出て行け!」と

断固たる態度で指示しました。


王子は呆れて口をパクパクさせ、

ここが誰の部屋なのか知っているのかと

抗議しました。

しかし、誰も返事をしませんでした。

 

王子は出て行きたくありませんでしたが

カルレインが黙ったまま

自分を見つめていると、ぞっとするので

自分は出て行くけれど、

ここが誰の部屋なのか

覚えていて欲しいと言って

渋々、承知しました。

それに考えてみると、

自分の目の前で

皇帝が死んでしまったら、

とても頭が痛くなりそうでした。

部屋を貸してしまったのは

仕方がないけれど、

なるべく現場には

いない方がいいと思いました。


王子は急いで外に出ると、

サーナット卿は、

以前、皇帝は、覚醒かどうか

曖昧な状態に

陥ったことがあるけれど、

もしかしてそれが原因ではないかと

言いました。

その場にいた者たちは驚きました。

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ゲスターはラティルのことが

好きで好きでたまらないけれど

ラティルは、そこまで彼のことが

好きではないのに

2人は相思相愛みたいなことを

ランスター伯爵に言ってしまったら

ゲスターの身体に入り込んだ

ランスター伯爵に嘘だと

バレてしまいますよね。

ラティルは、ゲスターの中に

ランスター伯爵がいることを

知らないので、仕方がありませんが

ランスター伯爵を煽てるためとはいえ

軽率な嘘をつくべきではなかったと

思います。

そして、フワフワの犬みたいな人が

黒魔術をするのは変だと

ランスター伯爵に指摘されても

まだ変だと思わないラティルは

相変わらず鈍感だと思います。

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