自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

問題な王子様 71話 ネタバレ 先読み ノベル あらすじ マンガ 59、60話

 

71話 フェリアで過ごす日々も終わりに近づいて来ました。

 

最後の訪問国である

フェリアでの日程を終え

ビョルンに与えられた

王子の責務は終わりました。

残りは半月の休暇と帰国だけでした。

しかし、もう1週間が過ぎたので、

正確には、休暇の残りは

あと一週間でした。

 

スイートルームの

応接間に出てきたエルナは

ドアノブをつかんで立ち止まり

じっと夫を見つめました。

ビョルンは、ソファーに横たわって

本を読んでいました。

半分空の酒瓶と

グラスが置かれたテーブルは、

今や彼がいる風景の一部のように

感じられました。 

 

エレナは軽やかな足取りで

応接間を横切りました。

人の気配を感じて

そちらへ首を向けたビョルンは

にっこりと笑みを浮かべた後、

再び読んでいた本に集中しました。

エルナは

ソファーの右側に置かれている

椅子に座りました。

結婚してから、つい先日まで

見てきた夫の姿は

この上なく堅実だったという事実を、

エルナは先週一週間を通じて

切実に悟りました。

 

ビョルンは、

正午になってようやく目を覚まし

お茶を飲んで、

ベッドにもたれて新聞を読む。

そのうち、勝手に食事をして、

お酒を飲んで、昼寝をして、

時々乗馬をしたり、

カードゲームをする。

エルナと一緒にいる

ほとんどの時間は、

彼女に触れているか、

あるいは彼女の中にいました。

 

エルナは、

腰が痛くて、

座っていられないわけでは

ないよねと、

ビョルンに尋ねました。

ようやくビョルンはエルナを見ると、

自分の腰の健康は、

エルナが一番よく知っていると

思いがけない返事をしました。

そして、体を斜めに起こして

グラスを空にし、再びそのグラスを

ワインで満たしました。

その様子を眺めていたエルナは、

後になって頬を赤らめ、

眉をひそめました。

 

一口飲んだ酒を置いたビョルンは、

先程と同じ姿勢に戻り

エルナを見ました。

 

エルナは、

こんなに横になっていたら

退屈ではないかと尋ねました。

ビョルンは、自分のすべきことを

一生懸命やっていると答えました。

エルナは、何の仕事をしているのかと

尋ねました。

ビョルンは、体力備蓄と答えました。

エルナは、

何をするつもりなのかと尋ねると、

ビョルンは、

いやらしいことをするつもりだと

答えました。

エルナは、反射的に

ショールを握りしめ、

身をすくめて座ると、

先程、やったばかりだと

真顔で言い返しました。

その言葉にビョルンは笑いました。

エルナは、口を尖らせましたが

結局、これ以上、

言葉を続けることができず、

慌てて目を伏せました。

 

ビョルンの、

口元をそっと引き上げて浮かべる

怠惰な笑みを見ると、

ついぼんやりしてしまう瞬間が

多くなりました。

すべての考えが消え、

胸の鼓動だけが鮮明になりました。

エルナは目を丸くして、

真っ赤な頬が冷めるまで

知らんぷりをしました

 

またエルナは、

ビョルンが笑った後に続く

本のページをめくる音や

空中を漂うワインの香りなどに

敏感に反応する自分に

当惑するほどでした。

 

やがて心臓の鼓動がおさまると、

エルナは再び夫に視線を移しました。

明るい日差しが、

はだけたガウンの間から見える体に

注がれていました。

エルナは、

その美しい体が好きだけれど、

正午過ぎに見るには

多少、違和感のある光景でした。

 

悩んだエルナは、

静かにビョルンに近づくと

はだけたガウンの裾を

持ち上げました。

本を読んでいたビョルンの視線が

妻に向かいました。

彼は、今、何をしているのかと

尋ねました。

エルナは、

ひどい姿だからと囁きました。

ビョルンは、

自分は自信があると

失笑しながら答えました。

 

二人は互いに見つめ合いましたが

ビョルンは、これ見よがしに

エルナが持ち上げてくれた

ガウンの裾を落としました。

驚愕したエルナは、

見てはいけないものを見たかのように

慌てふためきながら、

ガウンを閉じて、腰の紐まで

しっかり結びました。

それが、

綺麗なリボン結びだったので

ビョルンは笑いました。

 

ビョルンは、

エレナもこちらへ来て、

体力を蓄えるようにと言うと

妻の手首を、

そっと引っ張りました。

倒れたエルナを抱きかかえると、

ビョルンは、

かなり集中して読んでいた本が

ふと退屈になりました。

ビョルンは、彼の腕の中で

おとなしく抱かれている

エルナの後頭部をそっと撫でながら、

天井を眺めました。

 

エルナは、

1週間後には

帰らなければならないのに、

このように家の中にだけにいるのは

とても残念ではないかと

尋ねました。

ビョルンは、

どぶ道博物館を見物したのに、

まだこの都市に見るものが

残っているのかと尋ねました。

 

エレナは、

そうではないけれど、

新婚旅行の間ずっと

一緒にしたことが

あまりないので、

午後、一緒に出かけるのは

ダメかと尋ねました。

 

ショールに続いて、

髪を結んでいたリボンも

床の上に落ちました。

エルナがそれを意識した時、

ビョルンの手は、

すでにパジャマのボタンを

外していました。

 

しかめっ面をしたエルナが

身をすくめると、

ビョルンは妻を抱いたまま

くるっと体の向きを変え、

自分が上になりました。

ビョルンは残ったボタンも

全て外しました。

 

エルナは諦めたように

抵抗するのを止めました。

結局、またこんなことになり、

本当に悔しくて恥ずかしいけれど

嫌ではありませんでした。

ただ、 堕落したと言う祖母の声が

聞こえてくるような気分でした。

 

ビョルンは、

外出したら、何をするのかと

尋ねました。

髪の毛を撫でていた

ビョルンの大きな手が肩に触れました。

 

エルナが

一緒に都市を見物し、また・・・

と言いかけているところで

徐々に下に降りてきた彼の手が

エルナの胸を包み込むました。

彼女はため息をつきながら

贈り物も買いたいと

力を込めて言いました。

このまま巻き込まれたら、

今日一日も、この寝室で

時間を浪費することになるのが

明らかでした。

 

ビョルンは胸から唇を離しながら

「贈り物?」と聞き返しました。

この機会を逃してはならないと

思ったエルナは大きく頷き、

祖母と他の家族への贈り物だと

答えました。

しかし、ビョルンは

カレンに言えと言いました。

しかし、エルナは

自分が直接買いたいと

目を輝かせながら哀願しました。

 

ビョルンは、

この女は概して従順だけれど、

時々変な意地を張る時は、

かなりしつこいところがあると

思いました。

ビョルンは、

彼女に勝てないふりをして頷くと、

エルナは、

世の中をすべて手に入れたような顔で

微笑み、お礼を言って

彼の首をぎゅっと抱きしめました。

そして、ビョルンは

見た目よりずっといい人のようだ。

本当は温かくて堅実だと言いました。

 

ビョルンは

「温かい?堅実?」

と聞き返して、失笑しました。

しかし、エルナは

自信に満ち溢れた表情で、

ビョルンは苦しい時に

いつも自分を助けてくれた。

時々、癪に障ることもあるけれど

ビョルンのおかげで

良かったこと、ありがたかったことは

はるかに多い。

決めたことは、

本当に一生懸命にやり遂げる姿も

素敵だ。

そしてギャンブルも、

ギャンブル性の高い

競馬のようなものの代わりに

カードゲームを楽しんでいる。

自ら努力して成し遂げることを

重視する姿勢は立派だと思う。

お酒は少し飲みすぎだけれど、

悪い酒癖はないと褒めました。

 

ビョルンは、

そのように冷血漢のように

生きながら、

カードをして酒を飲んでいるうちに

死んでしまったらどうするのかという

レオニードの呪いよりも

残酷な言葉を聞いた気分でしたが

エルナは満足そうに笑っていました。

 

エルナは本当に苦労していると

言って、ビョルンが笑い出すと、

少し緊張していたエルナは

目を輝かせて、

自分のことはどう思うかと尋ねました。

彼の髪の毛をそっと撫でる手から

期待感がにじみ出ていました。

 

ビョルンは、

顔がきれいだと答えると、

妻の上気した頬に

軽くキスをしました。

そして、胸もきれいだと答えると、

そこにも同じように

口を合わせました。

明るい笑顔だったエルナの目が

徐々に細くなる間、

彼の手が足の間へ滑り降りて来ました。

エルナは、その先の言葉を

聞きたくなくて、

急いでビョルンにキスをしました。

その意図に気づいたビョルンは、

クスクス笑って、

不器用なキスに応えました。

エルナは顔をしかめていましたが、

それはそれで可愛くて

面白いと思いました。

 

「止めて!」というエルナの

青い目をじっと見つめながら

ビョルンは、再び

口を開こうとしましたが

予想通り、エルナは再び自分の口で

彼の口を塞きました。

泣きそうな目がきれいで、

ビョルンはそれが良いと思いました。 

大公妃が、

きちんと服を着る日が珍しいので、

リサは、退屈していましたが、

突然の任務が嬉しくて、

久しぶりに、思う存分

実力を発揮しました。

しかも、エルナとビョルンが

二人揃って出かけるし、

田舎出身の大公妃が、

同じ田舎出身のメイドを置いたと

あざ笑われたことに対して、

「見せしめをする」という

覚悟を新たにして、リサは、

今まで勉強して得た知識を

惜しみなく注ぎ込んで

エルナを飾りました。

 

その出来栄えにリサは、

エルナの姿を

写真に残しておきたいくらいの

気持ちでした。

そして、今日こそ、

王子を降伏させることができると

思ったのに、デパートへ来ると

王子はラウンジの椅子に座り、

持って来た本を開きながら

「行ってらっしゃい、エルナ」

と微笑みながら言うので、

リサは自分の耳を疑いました。

 

一緒に外出をしたら

何でも一緒にしなければならないのに

ここまで来て、

妻を一人で行かせるなんて、

リサは、

胸が張り裂けそうになりました。

リサが歯ぎしりする中、

エルナは「はい、そうします」と

笑って頷きました。

そして、エルナは、

国王と王妃、王子と王女に

何を贈ったらいいか

アドバイスを求めました。

それは、エルナがここへ来るまでの間、

ずっと悩んでいて、

解決できなかった問題でした。

それでもビョルンと一緒だから

大丈夫だと思いましたが、

彼は一緒に買い物をするつもりは

なさそうだったので

聞いてみたのでした。

 

しかし、ビョルンは、

しばらく考えた後、

欲しいものは、

各自持っているのではないかと

答えました。

 

ビョルンは、

レチェンの大公妃夫婦として

迎えられた時の煩雑さが

嫌だという理由で、

最小限の人員だけを連れて来ました。

そのおかげで、自分たちが

この都市の貴族夫婦のように

見えることを

エルナは嬉しく思いました。

平凡な夫婦のように

仲睦まじい時間を過ごせると

期待していましたが、

夢物語になってしまいました。

 

それでも、エルナは

今度はビョルンに

どんなプレゼントが好きかと

尋ねました。

物思いに耽っていたビョルンは、

「金」と答えました。

 

役に立たないと思ったエルナは

テーブルから立ち上がりました。

ラウンジの入り口を通る前に、

エルナは思わず

ビョルンを振り返ると、

彼はお茶を飲みながら

本をめくっていました。

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ビョルンがエルナと一緒にいる時は

自分の欲望を満たすことしか

しないなんて、

あまりにもエルナが可哀そう過ぎます。

エルナが、きちんと服を着る日が

少ないなんて、ビョルンは

どれだけエルナを

ないがしろにしているのか。

せっかく、デパートに一緒に来たのに

自分はラウンジで

本を読んでいるなんて。

男性は女性の買い物に

付き合いたくないのは分かりますが、

ベッドの中にいる時以外にも

エルナに優しくして欲しいです。

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