自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 666話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティル vs. 大臣&貴族

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666話 ラティルと話すために、大臣たちと貴族たちが近づいて来ました。

◇大臣たちの訴え◇

陛下、

すぐに踊りに行かれますか?

 

近づいて来た大臣の一人は、

親密そうにラティルに尋ねながら、

すぐそばまで来ました。

ラティルは、

何も知らないふりをしながら、

これだけ飲んで、

久しぶりに皆と遊べたので、

本当に嬉しいと

楽しそうな表情で答えました。


ラティルが

レモネードを一口飲んでいる間、

大臣たちは、空いている席に

散らばって座りました。

 

ラティルは、彼らの目的を

知らないふりをし続けながら

久しぶりに彼らも楽しめて良かったと

言いました。

大臣の代表は、

皇帝も元気になり、

後継者も生まれて良かったと

明るい声で答えました。

 

ラティルは彼が、わざと皇女を

「後継者」と呼んだことに

気づきました。

しかし、ラティルは

何も聞いていないふりをして、

宮殿で開くパーティー

本当に久しぶりだ。

みんな楽しそうで良かった。

皇女は何歳になったら

連れて来られるだろうかと

後継者を皇女に訂正しました。

大臣たちは、ぎこちなく笑いました。

 

気が利くタッシールは、

意味深長に笑いながら、

手に持ったグラスを口に運びました。

 

ラティルは、

知らないふりをし続けながら

大臣たちは踊らないのかと

尋ねました。

ついに大臣の一人が、

実は皇帝に聞きたいことがあると

口を開きました。


ラティルは、

聞いてみるようにと元気に答えると、

大臣をじっと見つめました。

彼は、後継者問題だと告げるや否や

ラティルは露骨に唇の両端を下げ、

自分の嫌がる話題であることを

隠しませんでした。

大臣たちは互いに顔色を窺いました。

 

ラティルは、

こんなに楽しい場所で

そんな話をしに来たのか。

それなら、昨日話しても良かったし、

明日、話してもいいのに、

あえて、今日その話をしに来た理由が

分からないと、

ため息をついて呟きました。

 

ラティルの言葉に大臣たちは

再びぎこちなく笑いました。

ラティルは

何か目的があって、後継者の話を

あえて人前で持ち出すのかと

遠回しに聞いてみましたが、

大臣たちは皆、

明晰な人たちだったので、

ラティルが遠回しに言ったことに

すぐ気づきました。

 

大臣は、

皇帝が、たった今、

皇女の名前を付けたので、

その考えが、今、思い浮かんだ。

以前は仕事が多くて

他のことを考える暇がなかったし、

皇女に関する話も

耳に入って来なかったので、

この問題を考える暇がなかった。

皇帝が長い間、倒れていたせいで

仕事が溜まり、

皇帝が皇女を放置していたせいで

後継者問題を

議論することができなかったと、

自然にラティルのせいにしました。

 

ラティルは

彼の言葉を

全く理解できませんでしたが、

確かに仕事が多くて、

皇女について議論するのが

難しかったし、

自分が席を外すと、

何もかも上手く行かないと言って

レモネードをすすりながら、

頷きました。

 

ラティルと踊ることができず、

落ち込んでいたクラインは

大臣とラティルを交互に見つめました。

 

ラティルは、

彼らと骨の折れる会話をすることにも

嫌気が差しているかのように、

後継者について、

どんな話をしに来たのか話してみろと

催促しました。

大臣たちは、

互いに視線を交わした後、

一番の年長者が、

皇女を後継者にするつもりかと

尋ねました。

しかし、彼の心の中から、

当然、そうするだろう。

さもなければ、

レアン皇子の支持者たちが

引き続き、

首を突っ込んで来るからと

実際の言葉とかけ離れた声が

聞こえて来たので、

ラティルは笑い出しそうに

なりました。

 

ラティルは

口角を手で押さえながら、

まだ考えていないと答えました。


笑っているんですか?

 

あざ笑っているんですか?

 

今、笑っているみたいですが?

 

ラティルは、

再びレモネードを一口飲みましたが

少し変な気がしました。

急に人の本音が、

よく聞こえて来たのに、

側室たちの本音は

聞こえて来ないので、

その理由が気になりました。

 

大臣は、

まだ、考えていなかったのかと

聞き返すと

驚くべき話を聞いたかのように

目を丸くし、それは本当なのかと

ラティルに尋ねました。

 

その後、

レアン支持者たちが、

また騒ぎ出すかもしれない。

この皇帝は年が若すぎるからか

自信過剰だと言う誰かの心の声が

聞こえて来たので、

ラティルは、

自分は若いので自信満々だと言うと

眼鏡をかけた貴族が

ギョッとしました。

 

ラティルはそちらを見ずに

再びレモネードを飲むと、

子供が何人生まれるか分からないし

まだ赤ちゃんの皇女が

明敏かどうかも分からないうちに

後継者にすることはできないと

ラティルは、線を引きました。

 

すると、年配の大臣は

レアンの支持者たちは、

皇帝が長い間、意識を失っていたことに

不安を感じているため、

彼を迎え入れたいと主張し続けている。

臨時にでも皇女を

後継者にすべきではないかと

提案しました。

ラティルは、

そうしておいて、

後で後継者を変えれば

皇女が残念がるのではないかと

反論しました。

すると、

長子である皇女ではなく、

弟妹たちが後継者になっても、

悲しむだろうと言う心の声が

聞こえて来ました。

 

ラティルは、

与えたものを奪うことほど

恥知らずなことはないと

言い返しました。


ラティルは、

考えをまとめるたびに

レモネードを飲んでいたら、

いつの間にかグラスが

空になってしまいました。

ラティルが、

空のグラスを見つめるや否や、

タッシールが近づいて来て

新しいグラスをくれました。

今回は氷を入れた水でした。


皇帝が皇女を思う気持ちは

よく分かるけれど、

皇女が残念がる問題は、まだ先の話。

もしかしたら、

皇女の才覚が飛びぬけていて

あえて後継者を

変えなくてもいいかもしれない。

しかし、レアン皇子の支持者たちが

騒いでいる問題は、

今すぐ解決する必要があると、

赤毛の貴族が心配そうな声で

話に割り込んで来ました。

 

また、眼鏡をかけた貴族は

赤毛の貴族の意見に同意し、

皇女が5歳か6歳の頃に、

改めて、後継者問題を

話し合ってみてもいい。

その頃には、皇女が明敏かどうかも

判断できる。

たとえ後継者が変わっても、

皇女も悲しまないほど幼いと

付け加えました。

 

その言葉にラティルは、

自分は5歳か6歳くらいの時のことを

よく覚えている。

その頃は、もう心を痛める年齢だ。

それに、その時期に子供が一人なら

ずっと皇女が後継者だろうけれど

弟妹が生まれて後継者が変われば、

子供も自分の地位が弟妹に

譲られたことを知るはずだと

言いました。

 

しかし、これは嘘でした。

実際、ラティルは

5歳か6歳の頃のことを

ほとんど覚えていなくて、

珍しいことしか

覚えていませんでした。

けれども、彼らがラティルに

具体的に何を覚えているかと

聞くことはできないので、

勝手なことを言っても

構いませんでした。

 

嘘だろうと

大臣たちは心の中で考えましたが、

皇帝に5歳の時の記憶を示せと

要求はしませんでした。

 

ラティルは水を飲みながら、

その話をしに来たのかと

尋ねました。

 

大臣たちは2、3分程、

互いに見つめ合った後、

ついに最年長の大臣が、

それならば、

皇配を早く決めて欲しいと

重苦しい表情で願い出ました。

ラティルは、そんな話を

誕生パーティーの日に

しなければならないのかと

抗議しました。

 

大臣は、

申し訳ないけれど、

会議の時は、他の案件が

たくさん上がってくるので、

このようなお願いをするのは難しいと

主張しました。

 

続けて眼鏡をかけた貴族は、

国が安定するためには

皇帝が不在だったり具合が悪い時に

大臣たちが頼れる人が必要だ。

後継者を早く決めるか、

皇配を決めなければならないと

訴えました。

 

ラティルは、すべて慎重に

処理しなければならない問題だと

断固として話すと、

大臣たちの表情が暗くなりました。

そして、

 

皇帝は若すぎるので利己的だ。

 

皇配も決められず、

後継者も決められず、

それでいて、

バタバタ倒れるばかり。

だからといって

レアン皇子を呼び寄せるほど

心を広く持つこともできない。


トゥーラ皇子と戦って即位したせいで

権力だけ握ろうとするから心配だ。

 

と心の声が聞こえて来ました。


ラティルは水を飲み続けながら

彼らの心の声に耳を傾けました。

皇帝のその態度は、大臣たちの目には

彼女が窮地に追い込まれ、

少し焦っているように見えました。

皇帝を非難していた大臣たちは、

その姿に、わずかながら

希望を抱きました。

 

ラティルは、

ここでもう少し皇帝を追い詰めれば、

彼女が心変わりするかもしれないと

彼らが考えているのを

全て聞きました。

 

ラティルは、

半分ほど飲んだグラスを

隣にいるクラインに渡すと

立ち上がりました。

それから、彼らを率いてきた

年配の大臣に、

自分が皇配も決めず、

後継者も決めず、

レアンを連れてくることも

できないようにしながら

対抗者としての仕事に熱中するのが

気に入らないようだと、

彼らの心の声をまとめて聞かせると、

彼らは、ぎこちなく笑いながら

立ち上がり、

そんなはずがない、

心配しているだけだ。

自分たちは皆、皇帝の側の人間だ。

タリウムのことが心配で、

色々と悩んでしまう。

どうか許して欲しいと

口々に弁解の言葉を述べました。


クラインはカッとなって

何か言おうとしましたが、

ラティルが肩をつかむと、

たくさん吸い込んだ息を

ため息をつくように吐きました。

 

一方、タッシールは、

大臣や貴族たちが焦る気持ちも

一理ある。

しかし、皇帝は広範囲に渡り

色々なことを見ている。

皇帝は、数ヶ月間

意識を失っていたけれど、

その前に皇帝が何をしたのか

知っているはずだ。

皇帝はカリセンを救い、

そこで最も危険な敵を

打ち負かした。

もし、皇帝がそうしていなければ

今頃、パーティーを開くことが

可能だったかと尋ねました。

 

その言葉に、眼鏡をかけた大臣は、

皇帝の功績は誰もが知っている。

しかし、だからといって、

次の仕事をしないわけにはいかないと

眉をひそめて反論しました。

 

赤毛の貴族も、

ロードを倒したからといって

終わりではない。

ロードを倒した後は、

国を守らなければならない。

後継者や皇配や

臨時の代理人を決めれば、

皇帝もむしろ楽になると、

素早く割り込みました。


他の貴族も、

皇帝が、ずっとたくさんの仕事をして

大変だったのは承知している。

しかし、皇帝は

対抗者である以前に皇帝だ。

皇帝の務めは疲れるものだと

言いました。

 

そこで、再びタッシールが

笑いながら何か言おうとした瞬間

ラティルは、

その場から飛び出しました。

 

怒って、出て行ったのか?

 

とても若いから、

こんなことで傷ついたのか?

 

それでも、

あんなに、すぐ怒るなんて・・・


後ろから大臣たちが

ひそひそ話す声が聞こえて来ましたが

ラティルは怒って

席を立ったのではありませんでした。

 

陛下?

 

ラティルに追いついた

サーナット卿は、

怪訝そうな様子で

どこへ行くのかと尋ねました。

ラティルは、

あそこの隣の建物だと答えました。

◇一番まともな怪物◇

ラティルは

パーティー会場の外へ出ると、

スピードを出して走りました。

ラティルが向かった所は、

ラナムンを迎えに行った時に

捕まえた怪物たちを、

保管していた建物でした。

 

ラティルがその中へ入ると、

吸血鬼の傭兵たちは

酒盛りをしていましたが、

素早く立ち上がりました。 

 

ラティルは、一番まともな怪物を

一匹だけ持って行くと言いました。

傭兵は戸惑いながらも、

最もきれいな状態で死んだ怪物を

持って来てくれました。

ラティルはサーナット卿と一緒に

その怪物を持って

パーティー会場の前まで歩きました。

密会を楽しんでいた貴族たちと

散歩に出て来た貴族たちは

慌てて悲鳴を上げました。

 

ラティルは道のそばに

死んだ怪物を置いて

ホールの中へ歩いて行きました。

ラティルに近づいて来た貴族たちが

扉の近くに

次々と集まって立っていました。

 

ああ, ちょうどここにいたんだ。

 

ラティルは満面の笑みを浮かべ、

眼鏡をかけた貴族と

赤毛の貴族の肩に腕をかけ、

彼らを怪物のそばへ

連れて行きました。

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もしかして、ラティルは

彼女が生き抜くために

必用な情報だったり、

彼女に有利になるようなことのみ

心の声を

聞くことができるのではないかと

思いました。

もっとも、この理論だと、

タッシールが大神官の裸を

思い浮かべていたのは

説明できないかもしれませんが・・

 

傭兵たちが

怪物の死体を守りながら

酒盛りをしていたことに

笑ってしまいました。

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