自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 667話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 約束を忘れているラティル

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667話 ラティルはパーティー会場の前に怪物を運んで来ました。

◇見物して◇

陛下、これは・・・

 

赤毛の貴族と眼鏡の貴族は

近くで怪物を見るとギョッとし、

後ろに下がろうとしました。

しかし、ラティルは両手に力を入れて

彼らが逃げられないようにしました。

 

なぜ、これを?

 

と戸惑う貴族たちに、ラティルは、

数日前、自分は

ラナムンと皇女を襲撃しようとした

怪物を捕まえて来た。

これは、その怪物の一つなので

見物しようと、明るい声で勧めると

肩をつかまれた二人の貴族は

言葉を失いました。

 

一番年長の大臣は、

やっとのことでラティルに近づくと

小さな声でラティルを呼びました。

ようやく、ラティルは

二人の貴族たちを放すと、

階段を上りながら、

自分が皇帝の義務を

最優先に果たすことを、

大臣や貴族たちが望んでいるなら

これからはそうする。

自分は、もうどこにも勝手に行かずに、

この宮殿で一生懸命、義務を果たす。

貴族は国を守る義務があるので、

大臣と貴族たちが、

あのような怪物と戦うようにすれば、

皆が楽になるだろうと、

溌溂と話しました。

 

それから、彼女は

不愛想な笑みを浮かべながら

貴族たちを見回しました。

ラティルに

何の抗議もしなかった貴族たちが、

彼女が肩をつかんで、

怪物のそばに連れて行った

貴族たちを睨みつけました。

 

陛下に何を言ったせいで

あんなことをしたの?

 

何も誕生日に言わなくても。

 

助言をするにしても、

時と場所を選ばないのか。

 

貴族たちは気の利かない

何人かのせいで、

自分たちに雷が落ちたと

思っているようでした。

 

貴族たちの本音を

一つ一つ聞いたラティルは、

この辺にしておこうと思い

彼らに背を向けました。

 

サーナット卿はラティルに近づき、

怪物をどうするのかと尋ねました。

ラティルは、

少し見物するように言えと

指示すると、

パーティー会場の中に入りました

◇後継者にはできない◇

パーティー会場での皇帝の奇行は

雑誌に掲載され、ラティルは、

侍従長が黙って差し出す雑誌を

受け取ると、

何も言い出せませんでしたが

しばらくして、

特集と書かれたページを開きながら

消入りそうな声で、

 

ひどかったですか?

 

と尋ねました。

侍従長は、それを否定し

怒るに値すると

表情とは全く違う返事をしました。

 

ラティルは雑誌のページを開くと

特集記事の下に、

2つの質問まで載っていました。

 

質問1

①陛下が怒るに値する。よくやった。

②陛下はひどい。

 

質問2

①貴族たちはひどい。

②貴族たちは、

 自分たちのすべきことをしただけ。

 

①か②を選んで投票用紙を

本社に送っていただければ、

抽選でラナムンさんの

肖像画をお送りします。

 

ラティルが雑誌を閉じると、

侍従長は、自分の投票用紙を

ラティルに見せ、

自分は皇帝の味方の方に投票したと

言いました。

 

ラティルは侍従長

心からお礼を言いましたが、

恥ずかしくなったので、

雑誌で顔を隠しました。

 

他の人が何と言おうと、

ラティルは、一度は貴族たちを

押さえる必要がありました。

ラティルが、

数か月、意識を失っている間に、

彼らは、ラティルの健康と能力を

疑い始めました。

ラティルが意識を失う前から、

レアンを呼び戻せだの、皇配を選べだの

言われていたのだから、

長い間、意識を失っていたら

彼らが、あのように言うのも

当然でした。

 

ラティルはしばらくの間、

自分がとても健康であること、

気性が荒いことを、

彼らに見せなければ

なりませんでした。

しかし、それと同時に

自分がロードであると

疑われない程度に、

身を慎むべきだと思いました。

 

ラティルは、即位当初、

大臣と貴族たちを

押さえつけるために、

時には柔弱な姿を装い、

時には残酷な姿を見せました。

ラティルは皇権を堅固にするために

あえて善良なふりを

しませんでしたが、

自分がロードだということを知ると

後ろ暗ければ尻餅つくに

なってしまいました。

 

ラティルは、あの頃のように

冷たい政策を打つことが困難でした。

万が一、事が拗れても、

自分を知っている人たちが

皇帝は、ロードであるはずがない、

あるいは、皇帝がロードなら

ロードは悪い人ではないと、

信じられるように

しなければなりませんでした。

ラティルは頭が痛くなりました。

 

彼女は雑誌に掲載された

怪物の絵をじっと見下ろして

ため息をつくと、

脇へ置いておいた仕事を

引っ張って来ました。

 

侍従長は、

ラティルが疲れているのではないかと

心配しました。

彼女は、大丈夫だと返事をし、

侍従長も、訪ねて来る人が多いので

大変ではないかと労いました。

 

侍従長は、

あまりにも秀れた側室が多いので、

皇配を選ぶのを

先延ばしにしていることは

皆、理解している。

しかし、後継者については

早く解決することを

望んでいるようだ。

皇女が臨時でも後継者になれば、

皇帝の悩みの半分は消えるだろうと

助言すると、ラティルは

分かっていると返事をしました。

 

確かに、皇女を後継者にすると

宣言しておけば、

ラティルが席を外している間、

レアンが臨時の皇帝代理として

振る舞っても、

皇位を狙うのは難しくなるだろう。

ラティルを支持している人ほど、

むしろ皇女を、

早く後継者にしたいと思っている。

彼らにとっては、

国の安定が重要だから。

二番目や三番目ができて

後継者を変えることになっても、

皇女が受ける心の苦痛は

彼らが気にすることではない。

しかし、ラティルは

皇女を嫌っていても、

彼女を傷つけたくありませんでした。

 

しかし、ラティルが皇女を

後継者に宣言しない最大の理由は、

彼女がアニャドミスの

生まれ変わりだからでした。

仕方なく受け入れたけれど、

絶対に、あの子を

後継者にすることはできない。

あの子は、

ただ正しく、健康で善良に育って

一生、野心を抱くことなく、

遊んで食べて

楽しく過ごさなければならないと

思いました。

◇手紙◇

薬と食料品を運んで来た配送業者が、

荷物を荷車に乗せたままいなくなると、

下男たちは荷車を引いて

邸宅の中に入りました。

 

荷物を下ろす前に、下男の一人は、

ふんわりと包装された物の下の方から

手紙をさっと取り出すと、

自分のポケットに入れました。

その後、下男は誰も見ていない時に、

レアンの部屋の扉の下から、

その手紙を押し込みました。

そのときレアンは

バイオリンを弾いていました。

レアンは楽器を置き、

すぐに扉まで歩いて行くと、

手紙を拾いました。

紙を広げると、

まだ残っている彼の少数の支持者と

先皇帝の忠臣たちが

一言ずつ書いた文章が見えました。

彼らは共に危険を冒すために、

わざと一枚の便箋に、

レアンに伝える言葉を

一緒に書きました。

 

レアンはソファーに座って

注意深く手紙を読むと、

そのうちの2つの文章に

最も目を引かれました。

 

陛下を揺さぶり続けている、

徐々に反応が来ています。

 

あの方からは、

まだ返事がありません。

 

レアンは手紙を半分に折ると、

ローソクの炎で

きれいに燃やしました。

◇約束◇

ラティルの誕生パーティー

怪物を庭に運んで来たことは、

大臣たちを黙らせるのに

大きな役割を果たしました。

雑誌は、このことで大騒ぎし、

人々はラティルの行動について

興奮して語り合いました。

 

しかし、

ラティルと向き合った大臣たちは

誰も国書や後継者やレアンの話を

持ち出すことができなくなりました。

この効果が続くとは限らないけれど、

当分の間は、

少し静かになると予想されるので

ラティルも国事に

専念することができました。

 

また、ラティルは

大臣たちと会議をしない時は、

怪物たちがどこへ侵入したのかを

確認しました。

その怪物はダークリーチャーでした。

 

ゲスターは、

ラナムンを襲撃した怪物が

すべてダークリーチャーだと

言いましたが、

誰が作ったのかは彼でも分からないと

言っていました。

そして、ラナムンが

襲撃を受けた時を除けば、

それ以後、首都付近に

怪物が現れたという報告は

ありませんでした。

しかし念のためにラティルは、

その辺りに兵士と神官を送り、

周囲をパトロールさせました。

そして決まった業務時間が過ぎると

一人で執務室に残ったり、

書類を寝室に持って行って

自分が意識を失っている間に

処理された案件を、

細かく確認しました。

大臣たちを黙らせるためには、

自分が優れた皇帝であることを

絶えず彼らに

示さなければなりませんでした。

 

幸いにもラティルは、

覚醒した後から急激に体力がついたし

出産後は、妊娠中に襲われた睡魔も

消えました

 

ラティルは

1日3、4時間だけ寝て、

仕事に没頭しました。

サーナット卿は、

ラティルが自分の首と頭を

さする度に、彼女が気の毒になり、

しきりに拳を握りました。

 

人がいないときは、

彼はラティルの肩や腕を

揉んであげました。

彼が筋肉をほぐす度に、

ラティルは目を閉じてウトウトし、

サーナット卿は、

ラティルが自分を頼ってくれると

自然に口元が上がりました。

 

彼はこのような些細な時間さえ

嬉しかったけれども、

ラティルが、あまりにも忙しく働き

疲れていたせいで、

ラティルに自分との約束を

覚えているかと、

思い出させることができませんでした。

◇執事の心配◇

勤務を終えたサーナット卿が、

邸宅へ戻ると、執事が近づき、

彼の上着を受取りながら、

洋品店から、

礼服をいつ取りに来るのかと聞かれたと

慎重に話しました。

 

サーナット卿は、

これ以上、持っていることは

できないと言われたのかと

尋ねました。

執事は、

礼服が仕上がってから

何ヶ月も預かっているので

負担になると言っていると

答えると、上着を持ったまま

サーナット卿の後を付いて行き、

彼の顔色を窺いました。

 

執事が言う礼服とは

サーナット卿が側室になる時に

誓約式で着るために仕立てた服でした。

ラティルは、

子供が生まれたら側室にすると

サーナット卿と約束しました。

彼は、その日すぐに洋品店へ行き、

時間がどのくらいかかってもいいので

最も美しい礼服を作ってほしいと

依頼しました。

 

しかし礼服が完成した時は

皇帝が意識を失っていたため、

誓約式のために作った服を

取りに行くことができませんでした。

サーナット卿は、お金を追加し、

服をしばらく預かってほしいと

洋品店に頼みました。

 

皇帝が目覚めた後も、

彼女は赤ちゃんのことで心を痛め、

とても苦しんでいたので、

サーナット卿は、

礼服を取りに行くことが

できませんでした。

 

今になって、ようやく皇帝は、

ある程度、気持ちを整理し、

皇女を愛することはできなくても、

好きになろうと努力していました。

国事にも全力を尽くしているし

笑いながら

冗談も言うようになりました。

しかし、今、皇帝はとても忙しく、

まともに休むこともできませんでした。

いつも働いている皇帝に、

いつ側室にしてくれるのかと

せがむことはできませんでした。

 

執事は、

どうせ、後で使うのだから、

とりあえず礼服を取りに行こうかと

慎重に提案しました。

しかし、サーナット卿は、

この邸宅に住んでいるのは

自分だけなので、

礼服をこちらに持ってくるのを

誰かが見たら、すぐに噂になる。

余計な誤解を受けたくないと

返事をしました。

 

執事は、

皇帝は、まだ何も言って来ないのかと

尋ねました。

執事は、サーナット卿の実家から

送ってくれた人なので、

彼が昔から、

皇帝に片思いしていたことを

知っていました。

サーナット卿は、

忘れてしまったようだと呟くと

書斎に入りました。

 

ところが、普段なら、

サーナット卿が帰って来ると、

お茶やコーヒーを運んで来る執事が、

しつこく、追いかけて来るので

サーナット卿は、

渋い表情で彼を見つめながら、

付いて来る理由を尋ねました。

 

執事は、

皇帝は多忙を極めているので

このように、

ずっと待ってばかりいるだけでは

側室になりにくい。

このまま、二人目を妊娠したら、

また待てと言われるのではないかと

言いました。

 

サーナット卿の瞳が揺れました。

やはり彼も、同じことを考えていたし

その可能性が、非常に高いと

思っていました。

 

子供を持てない

カルレインやギルゴールを除いても、

ラティルのそばには、

美しい側室がたくさんいました。

特に、タッシールは、

最近、仕事の合間に

ラティルを訪ねて来て、

しきりに尻尾を振っていました。

 

ラティルも、

仕事中に他の側室が訪ねて来る時は

困っていたけれど、

タッシールが訪ねて来る時は、

面倒くさがっていませんでした。

 

それを思い出した

サーナット卿の顔が暗くなると、

執事は、

お坊ちゃまも積極的に

乗り出さなければならない。

けれども、お坊ちゃまが皇帝に、

この件について頼むのも、

どうかと思うので、

こうしたらどうかと提案しました。

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抽選でラナムンの肖像画を送るに

吹き出してしまいました。

 

いくら、

アニャドミスの生まれ変わりでも

皇女が嫌だとか、

仕方なく受け入れたと思うラティルは

あまりにも酷いのではないかと

思います。

しかし、考えてみると、現実の世界でも

仲が悪かったり、

憎しみ合う親子はいるのだから、

皇女を傷つけたくないと思うだけ、

ラティルは、まだマシなのかも

しれません。

 

側室になるとラティルに告げた途端、

礼服を作りに行くほど、

サーナット卿はラティルとの誓約式を

待ち焦がれていたのですね。

ラティルとの恋に苦しむ

サーナット卿を、

父親のように見守る執事が

いてくれるおかげで、

サーナット卿も家に戻った時は

少し安らげたかもしれません。

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