自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作99話 マンガ 105、106話 あらすじ 何も言わないゲスターに苛立つラティル

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99話 ラティルはゲスターの所へ行くことにしました。

◇失言◇

どうして、タッシールは

あんな風に笑ったのか。

その後、タッシールは

いつものように笑いながら、

ラティルに身体を寄せて、

 

このまま行ってもいいですか?

 

と軽い調子で言いました。

しかし、一瞬見えた

あの曖昧な微笑が

ラティルの頭の中に残っていました。

そんな風に

笑ったことのない人だったので

なおさらでした。

 

嫉妬?いえ、嫉妬ではない。

嫉妬は、それをする人がするもの。

タッシールが嫉妬するなんて。

他の所に寄ろうと思っていたのに、

私のせいで、

帰らないといけなくなったから?

 

結局、ラティルは

じっくり考えてもわかりませんでした。

一度に一つずつ。

今は、ゲスターのことに

集中しようと思いました。

 

ラティルは頬を押さえて

表情管理をすると、

ゲスターの部屋の扉の前に

近づきました。

連絡なしでやって来たので

扉の前に立っていた護衛は驚いて、

「陛下」と叫びました。

そして、ラティルが

ゲスターがいるか尋ねる前に

ドアが開いて

トゥーリが飛び出してきました。

ラティルは手を上げたまま

トゥーリを見つめると、

彼は、口をパクパクさせ、

 

陛下、ようやくいらっしゃいました。

 

と叫びました。

ラティルはトゥーリの表情から

ゲスターがかなり自分を待っていたと

推し量ることができました。

ゲスターが部屋の中にいると

聞いたラティルは、

その中へ入って行きました。

2つの扉を通り過ぎると

ゲスターが扉のそばに

立っているのが見えました。

ラティルが入って来る音を聞いて

急いで準備をしたのか、

大きな花瓶を抱えていました。

 

花を顔の下に置こうとしたの?

 

ラティルは呆れて笑うと、

ゲスターは顔と首筋、

耳まで赤くして、

花瓶を床に置きました。

ゲスターは、

 

急に来られるとは思わなくて。

僕が抱こうとしたのではなく

トゥーリが・・・

 

と言うと、ラティルは、

今日は本ではなく

陶磁器を持っていると言いました。

 

泣きべそをかいている

ゲスターの腕を取り

ソファーへ連れて行って

隣に座らせると、

彼は、顔を赤くしたまま

かすかに笑いました。

その様子を見たラティルは

 

やはりゲスターはスパイではない。

 

という考えと、

 

私のそばでは、

好きでたまらないという風に

振舞っているけれど、

母のそばにいた時も、

こうだったのだろう。

 

という2つの考えが

同時に浮かびました。

 

もちろん生き残るために、

権力者に良い印象を

与えようとしたのは悪いことではない。

ゲスターは母親に

付きまとっていたらしいけれど、

彼が自分を裏切ったことは

ありませんでした。

そのように考えながらも、

ラティルは、

ありがたいことと、

聞きたいことが一つずつあると

思わず口にしてしまいました。

 

何でもどうぞというゲスターに

ラティルは、ロルド宰相が

自分を助けてくれたことを

知っているか。

そのおかげで、

無事に帰ってこられたと

お礼を言いました。

ゲスターは目を伏せて

かすかに笑いました。

弱々しい様子で、何かを言えば、

すぐに涙がポタポタと

こぼれそうだったので、

ラティルは2番目に

言おうとしたことを

すぐに言えませんでした。

 

ラティルはゲスターの横顔を

じっと見ているだけだったので、

彼は怪訝そうな目で

ラティルを見ました。

しかし、ラティルは慌てて

彼の顔を横に向けたので

ゲスターは目を丸くしました。

「陛下?」と聞くゲスターに

彼女は、彼の横顔がきれいだと

言いました。

そして、その状態でいるようにと

頼みました。

ゲスターは戸惑いながらも

ラティルが決めた方向を、

指示された通りに見上げました。

あまりにも

変な振る舞いをしてしまい

ラティルは咳払いすると

ゲスターに

楽にするようにと言いました。

そして、本来聞くつもりだった、

ゲスターが鳥を拾ったことについて

尋ねました。

ラティルは、

自分も鳥を飼おうと思っているので、

ゲスターが先に育てているのなら

育て方を習いたいと思っている、

お礼の話も兼ねてと言いました。

すると、ゲスターは

ラティルの話を

全く怪しいと思っていない様子で

自分は、

鳥を飼っていないと答えました。

 

ラティルは、

拾った鳥はどうしたのかと尋ねると、

ゲスターは、

簡単な処置はしたけれど、

どう治療したらよいか

分からなかったので、

伝書鳩を扱う部署に持って行くよう

トゥーリに頼んだと答えました。

ゲスターは、

それは随分前のことなのに、

どうして今頃聞くのかという

顔をしていました。

 

話が途切れると、

ぎこちなくなったラティルは

顎をさすりました。

ゲスターと互いに話もせず

座っているのは、

本当にぎこちない時間でした。

 

ラティルはタッシールといる時、

彼女が口をつぐんでも、

彼がペラペラ喋っているし、

彼が黙っている時は、

頭をグルグル回しながら、

思惑に満ちた笑みを

浮かべているので、楽でした。

 

ラナムンは、

誰といても静かで冷静な人であると

知っているので、

別の意味で楽でした。

 

ラティルは、

先程、聞こうとしたけれど

ゲスターが

あまりにも弱々しく見えたので

聞くのを止めた、

自分が席を外していた間、

ゲスターが偽者と

親しく過ごしていたという

噂について尋ねました。

言うや否や、ラティルは

「聞かないことにしたでしょ」と

自分を叱りました。

しかし、

すでに質問してしまったので、

答えるなというのも

変だと思いました。

結局、ラティルは

どうせこうなったのだから

返事を聞こうと思い

腕を組んでゲスターを見ました。

しかし、彼の顔色を見るや否や、

ラティルは、

この質問をしたことを後悔しました。

彼は、風が吹けば吹っ飛んで、

隣の国で発見されそうでした。

 

ラティルは、何気ないふりをして

ゲスターを疑って言ったのではない。

奇妙で変な言葉なので、

このことについて、

何か言いたいことが

あるのではないかと思うと

話しました。

 

ラティルは、

彼が自分を見つめながら、

もっともらしい言い訳や、

自分を弁護するための

状況説明をしてくれるのを

待っていました。

しかし、ゲスターは

悲しそうな表情で

ラティルをじっと見ていました。

けれども、彼女が望んでいるのは

表情ではなく正確な説明でした。

ゲスターが怖がっているのかと思い、

ラティルは笑顔を崩しませんでした。

しかし、ゲスターは何も言わず、

目を伏せて、

自分の手を握っているだけでした。

ゲスターがじっとしていると

流れている噂が本当みたいだと、

ラティルが冗談を言っても

同じでした。

彼女が、

 

何も言わないの?

 

と尋ねても、

ゲスターは黙っていました。

 

ラティルは、

ゲスターがスパイだとか、

母親に自分を売ったという考えは

依然としてないけれども、

あんな風に黙っていると、

人々のひそひそ話す声が浮かんできて

気分が悪くなりました。

だからと言って、

ゲスターを怒るわけにも

行きませんでした。

結局、ラティルは仕事が忙しいので、

また後で来ると言い繕い、

廊下へ出ました。

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◇忘れられた約束◇

ラティルが行ってしまうと、

トゥーリは涙声で訴えました。

本当のことを話すべきだった。

最初にゲスターが偽者だと気づき、

ロルド宰相を通して、

アトラクシー公爵が

偽者と仲良くするように

ゲスターに指示したのだと。

 

ゲスターは

信じてもらえないと言いました。

しかし、トゥーリは

それでも、言うべきだった。

このまま悔しい思いをするのかと

尋ねました。

ゲスターは、

後で、全てがわかるから大丈夫。

今、怒っている分だけ、

すまないという気持ちが強くなると

答えました。

 

ゲスターは秘密裏に進めたことを

大袈裟に言うタイプでは

ありませんでした。

だから、自分の仕掛けた後悔の罠を

ラティルが踏むまで、

悔しくて、腹が立っても、

そのままでいるつもりでした。

そのために、

言いたいことがたくさんあっても

ぐっと我慢していました。

けれども、

それを知らないトゥーリは

この状況が、もどかしいだけでした。

 

トゥーリは、

ゲスターが怒っていないのか

尋ねると、彼は、

ラティルが自分との約束を

忘れていることが残念だと

力なく呟きました。

 

ゲスターの誕生日に、

彼とラティルの2人だけで

遊びに行く約束。

皇帝が偽者と間違えられて、

宮殿を追い出されたために

守れなかった約束。

トゥーリもそれを

すっかり忘れていて、

ゲスターの言葉に

飛び上がりそうになったのを

辛うじて止めました。

 

トゥーリは、

ゲスターの誕生日の時は

あまりにも危急だった。

今は、前皇后とレアン皇子が

しでかした事の後始末で大変。

黒魔術師関連の

仕事もしなければならないと

ゲスターをなだめるためなら、

何でも話しました。

 

それでも、ゲスターは

浮かない顔をしているので、

トゥーリは作り笑いをし、

無念に追い出された危機から

逃れたせいで、

しばらく、他のことは

すべて忘れているに違いない。

思い出したら、

また気遣ってくれると慰めました。

 

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◇サーナット卿の行方◇

ただ、デマが広がっているだけ。

人々が変なことを言っている。

噂ほど、頻繁に行ってはいない。

 

このような言葉で

言い繕えばいいのでは?

どうしてやらないの?

そんなに難しいの?

 

ラティルは、部屋へ戻って来ても、

あまり気分がよくありませんでした。

本当にゲスターが偽者の方が好きで、

あのようにしているのではと

疑いたくなるほどでした。

 

もしもゲスターが

母親の性格の方を気に入っていたら

どうしよう?

母親の所へ送らないといけないのか。

しかし、それはあまりにも変でした。

 

ラティルは机に向かって、

こめかみをギュッと押しました。

ゲスターに会って、

なぜか、もっと苦しくなりました。

こんな時は、

サーナット卿と冗談でも

言わなければならないのに、

ラティルが、

再び政権に就いたという話を聞いたら、

直ぐに戻って来るべきなのに、

彼は、まだ帰ってきていませんでした。

 

本当に何かあったのではないだろうか?

 

サーナット卿は強いけれど、

敵はレアンだけでなく、

恐ろしい怪物もいるので心配でした。

サーナット卿は、圧倒的な武威で

怪物たちを

打ち負かすことができるだろうか?

ここにいる騎士たちの中で、

サーナット卿は

圧倒的に強かったけれど、

レアンが

数多くの騎士たちに攻撃させると

彼は逃げてしまった。

もしも、多くの怪物に襲われたら・・

 

それだけではなく、

ラティルはヘウンが作った

貴族のゾンビが斧を持って

パーティ会場に入って来た姿を

思い出しました。

ここでも、

こんなことが起こったらどうしようと

ラティルは心配になりました。

トゥーラはヘウンほど、

積極的に攻撃はしてこないけれど、

ヘウンがトゥーラと手を組んで

こちらへゾンビを送って来る

可能性もありました。

それに、

夢かどうか区別がつかないけれど、

トゥーラがアナッチャを救うと

言っていたので、

彼がゾンビを放して、

アナッチャを救おうとしたら

どうしようと心配している時、

ラティルは何かを思いつきました。

 

その時刻、

サーナット卿は心臓を貫かれて

沼の底に沈んでいました。

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衝撃的な最後で、

この回は終わりました。

えーっ!?

サーナット卿が死んでしまったの?

この回がマンガに掲載されたら、

コメントの嵐になりそうな予感です。

再びサーナット卿が出て来るのは、

107話ですが、

心臓が貫かれても、

なぜサーナット卿は生きているのか、

謎が少しずつ明らかになっていきます。

 

ゲスターが何を言っても、

ラティルに

信じてもらえないというのは

一理あると思います。

変に言い訳をするよりは

黙っていた方が

無難なのかもしれません。

これから、ラティルに対して

誠心誠意尽くすことで、

自分が潔白であることを

証明できるかもしれません。

ただ、ラティル以外の人には

何かやりそうですよね。

ゲスターが怖いです。

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