自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作100話 マンガ 106話 あらすじラティルを守るために生まれたサーナット卿

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100話 ラティルが思いついたことは何なのでしょうか。

◇指輪◇

侍女のルイスは

以前から過度に

アイニに忠誠を捧げていましたが

ゾンビ事件の後、

他の侍女たちが不思議に思うほど

それがもっと酷くなり、

アイニを崇拝するように

見ていました。

 

ルイスはアイニに、

自分の命を救ってくれたことがあるかと

尋ねました。

アイニは、分からないと

答えました。

 

ゾンビが現れた日、

アイニは役に立たない貴族のようで、

その日に輝いていたのは

素早くゾンビの所へ

駆け付けた騎士たちと

じっくり状況を把握して、

指示を出していたヒュアツィンテ、

そして、タリウムから来た

特使2人でした。

アイニは、ルイスが

一体どの時点で

自分に感動したのか

全く理解できませんでした。

 

さて、アイニは、

レドロに会いに

地下の牢屋へ行くことにしました。

今のレドロは理性がないので

危険だ、大丈夫なのかと

侍女たちは心配しましたが、

アイニは、

きちんと縛られているから

大丈夫だと、返事をしました。

 

アイニが地下の牢屋の一番奥へ行くと

看守と捜査官が挨拶をしました。

牢屋の地階には

パーティの時にゾンビになった

騎士や医師も閉じ込められていました。

その中で、一番中央に

閉じ込められているのは、

最初にゾンビになって現れた

レドロでした。

ゾンビで服を着替える人はいないので、

彼女は、依然として

血塗れの白いドレスを着ていました。

それは、彼女が棺に納められた時に

着ていたものでした。

 

アイニは悲しそうな顔で

レドロの方へ歩いて行くと、

危ないからと、止められました。

しかし、アイニは、

近寄らないから大丈夫と言って

席を少し外して欲しいと命じました。

 

看守と捜査官は

絶対に牢屋の扉を開けてはいけないと

言い聞かせて、

上の階に上がりました。

 

効果があるかどうかは

わからないけれど、

闇の種族は銀に弱いという

俗説があるため、

牢屋の鉄格子の内側に

銀が貼られていました。

レドロは、両手を天井に縛られて

周囲をキョロキョロ

見回していましたが、

アイニが近づくと

長い間、飢えていた猛獣が

久しぶりに獲物を見たように

咆哮しました。

アイニのために、

お守りを持って来ようとした友達は

すでに別人になっていました。

レドロは、アイニの声を聞くことは

できませんでしたが、

アイニは、

一体誰があなたをこんな風にしたのかと、

声をひそめて尋ねました。

レドロは返事の代わりに

獣の鳴き声を上げながら、

鎖を激しく振りました。

 

アイニは、

その姿を胸が痛くなるほど眺め、

とても小さな声で

 

ヘウン?

 

と尋ねました。

 

その瞬間、

後ろから自分の名を呼ぶ声が

聞こえてきたので

アイニは悲鳴を上げて振り返りました。

その時、背中が鉄格子にぶつかると

レドロは、

いっそう奇声を上げました。

前へ倒れそうになったアイニを

ヘウンが支えました。

アイニは、慌てて彼から逃れました。

彼は、彼女の怯えた姿を

苦しそうに見つめました。

 

アイニは、

ヘウンがすぐ後ろから

自分の名前を呼んだので

話を聞かれていたと思いました。

そして、彼はどうやって、

ここへ現れたのか、

警戒心を隠すことなく

ヘウンをじっと見ました。

 

ところが、意外にもヘウンは

カルレインは誰なのかと尋ねました。

アイニはぎくりとして、

何の話かと尋ねました。

ヘウンは、アイニが

彼を追い回していると

みんなが言っていると答えました。

本当なのかと尋ねるヘウンに、

アイニは前世の恋人だったようだと

答えました。

とんでもない話だし、

お話にもならないけれど、

非現実的な存在のヘウンなら、

理解してもらえるような気がして、

話を振ってみました。

 

アイニは、

全てを覚えているわけではないけれど

その男に出会ってから、

封印された記憶が

一つずつ解かれるように

彼と一緒にいた時のことを、

ずっと思い出すと話しました。

 

アイニはヘウンの表情を窺いながら

自分は変なのかと聞くと、

彼は、あまり聞きたい話ではない。

けれども、

自分のような存在もいるので、

前世を覚えているかもしれないと

答えました。

 

ヘウンはレドロの近くへ行くと

悲鳴を上げていた彼女が

突然静かになりました。

彼はレドロの姿をじっと見ながら

カルレインもアイニのことを

前世の恋人だと思っているのかと

尋ねました。

アイニは首を横に振りました。

彼女は、

前世と今の自分の姿は全く違うし、

彼は前世のことを覚えていないと

答えました。

 

ヘウンは、

アイニが前世の姿で

カルレインに近づいたら、

彼は気づくだろうかと尋ねました。

 

アイニは、分からないと答えると、

突然、ヘウンは

アイニの手首をつかんだので、

彼女は悲鳴を上げました。

上で待機していた看守と捜査官は

それを聞いて、

慌てて下へ降りてきました。

アイニを心配する彼らに、

彼女は胸を押さえながら、

大丈夫だと首を横に振りました。

いつの間にかヘウンは消えていました。

彼らが近づくと、アイニは

慌てて階段を上りました。

握りしめた拳に、

冷たい感触がありました。

アイニは人のいない所へ行くと

手を広げました。

ヘウンに握らされた指輪がありました。

何の変哲もない指輪でしたが、

看守たちが降りて来る瞬間、

ヘウンが消える前に囁いた

 

君が必要な姿に変えてくれるだろう。

 

という彼の言葉が耳に残っていました。

 

どういう意味なのか、

アイニは急いで部屋へ戻ると

寝室に入り、しっかり扉を閉め、

もう一度指輪を眺めました。

彼女はゆっくり指輪をはめると、

その瞬間、手の形が変わりました。

アイニは指を1本、1本動かしながら

鏡の前へ行きました。

心臓がドキドキしました。

鏡に映っているのは、

彼女ではなく美しくて強靭な女。

夢で見た自分の前世でした。

その姿を見た瞬間、

アイニは自分が誰なのか悟りました。

誰かが直接、

自分の脳に囁いているようでした。

 

あなたの名前はドミス。

 

私の名前はドミス。

 

もう一度彼に会った時、

あなたがドミスだ。

 

私が・・・ドミス。

 

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◇愛している人◇

サーナット卿からの知らせはない。

兄は、特に動いていない。

母親は祈ってばかりいる。

トゥーラとヘウンの形跡はない。

 

侍従長から返って来た

ほとんどの答えが

「・・・ない」ばかり。

ラティルは、机の椅子にもたれ、

次々と転がり込んでくる

書類を見つめると、

ぱっと飛び上がりました。

 

侍従長は、風で飛ばされそうになった

書類を押さえながら、

ラティルに、どこへ行くのかと

尋ねました。

彼女は、

カルレインの所へ行くと答えました。

 

最近、よくカルレインの所へ行くと

尋ねる侍従長に、ラティルは、

一番苦しい時に助けてもらったからと

答えました。

もちろん、他の側室たちも

助けてくれましたが、

カルレインは、

ラティルの手を握ってくれた

最初の側室でした。

一緒に野営をして逃げたりもしたので

どうしても、

そちらへ気持ちが行きました。

 

侍従長は、

ラナムンの露骨な支持者でしたが、

今回の事件で、

カルレインへの感謝の気持ちが

強くなったので

すぐに笑いながら、

彼は心からラティルを迎えるので

親切にするようにと勧めました。

ラティルは頷き

カルレインの部屋へ行きました。

 

彼は部屋の中で

剣を磨いていましたが、

ラティルが入って来ると

すぐに剣を置いて立ち上がり

彼女に近づきました。

彼が顔を首筋に埋めることさえ、

慣れてしまいました。

ラティルは彼の首筋を

ゴシゴシ撫でながら

狼と何度も呼びました。

 

カルレインは、

こんな時間に何の用事で来たのかと

尋ねました。

ラティルは、

気持ちが解れることがなく、

窮屈になったから来たと答えました。

 

カルレインは、国事のことで?

と尋ねましたが、

ラティルは人間の事だと答えました。

 

カルレインはラティルを

ベッドにうつ伏せにして、

肩を押しながら、

いなくなった近衞団長が、

まだ戻って来ていないと

聞いたと、話しました。

 

ラティルは、

兄の命令に従った騎士たちに

事情を聞いたところ、

サーナット卿を追跡中に

逃してしまい、

彼らも行方が分からないとのこと。

騎士たちを、たくさん転がした後、

心の中で哀願しているのを聞いたので

確かでした。

 

ラティルは、カルレインに

肩を押してもらっているうちに

眠気が襲って、

半分目を閉じました。

そして、サーナット卿は

このように便りもなしに、

席を空ける人ではないのに、

どうして、戻って来ないのかと

聞きました。

カルレインは無言で、

ラティルの肩や背中を押しました。

彼女は眠らないように、

無理矢理、瞼の下に力を入れました。

 

ラティルはカルレインに

マッサージが上手だと言うと、

彼は、

 

サーナット卿は無事でしょう。

空事ではなく、本当に。

彼は、ご主人様を守るために

生まれたのですから。

 

と言いました。

 

ところが、ラティルは

返事をしませんでした。

彼女は少し眠ってしまい、

アイニとの会話を

思い出していました。

すると、耳のすぐ後ろで

カルレインが呼んだせいで

びっくりしたラティルは、

アイニと話している時に

思い浮かんだ名前を

言ってしまいました。

 

ドミス

 

と言った途端、

ラティルは眠気が覚めて

起き上がりました。

カルレインが固まっているのが

見えました。

 

ラティルは慌てて、

カルレインが具合が悪くなった時に、

寝ぼけて、その名前を言ったと

ごまかしました。

それは、あながち、

間違ってはいませんでした。

夢の中で言ったのだから。

 

ラティルの説明を聞くと

カルレインは肩の力を抜きました。

幸い、怒っていないし、

怪しんでいる様子もないので、

ラティルは、

以前付き合っていた人なのかと

尋ねました。

 

もちろん、

付き合った人だろうけれど、

この質問はすべきでなかったと

ラティルは思いました。

しかし、

カルレインの表情に変化がないので、

戸惑ったラティルは、

 

続けて、ドミス、ドミスと

呼んでいたから、気になった。

どんな関係で、

あんなに切なく呼ぶのかと。

断じて、過去を

追及したりするのではなくて

私は、ただ・・・

 

と、しどろもどろに話していると、

カルレインは

 

愛している人です。

 

と答えました。

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今まで、

カルレインとサーナット卿の接点は

全くなかったように思いますが、

いきなり、サーナット卿は、

ラティルを守るために生まれたと言う

カルレイン。

2人の間にどのような関係があるのか。

そして、必要な姿になれる指輪を

手に入れたアイニ。

この指輪を使って

何かをやりそうな予感がします。

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