自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作165話 あらすじ 消えたお守りとサーナット卿とカルレインの共通点

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165話 ラティルはカルレインの部屋の異変に気付きましたが・・・

◇カルレインの傷◇

ラティルは

開いた窓とカルレインを

交互に見ました。

それにつられて、他の人たちの視線も

ラティルと一緒に動きました。

 

宮医の1人が、

 

誰が窓を開けたのですか?

危険です。

 

と言って、窓を閉めたので

ラティルは、

見間違いでなかったことを

確信しました。

ラティルは顎を上げて

カルレインを見下ろしてから

宮医に、

カルレインの傷を見たかと

尋ねました。

彼は、血がたくさん出ていたので

大けがをしたと思ったけれど、

上着を脱いだ時に傷を見たところ

幸い、傷は大きくなかったと

答えました。

 

ラティルは

カルレインの枕元に近づくと、

彼は包帯の端を握ったまま

頭を下げました。

 

ラティルは、カルレインが

ザイシンの治療を

受けたくないのなら

自分が包帯を巻くと言いました。

そして、自分の手を

カルレインの手の上に置くと、

彼は仕方なく

手を太ももの上に置きました。

 

ラティルは、

カルレインが巻いていたのとは

反対方向に包帯を回して

ほどいていきました。

その様子を見ていた宮医たちは

困り果てて、

互いに見つめ合いながら、

 

部屋を出て行った方が良いか。

 

分からない。

 

と、声を出さずに会話をしていました。

 

カルレインの包帯を

全てほどいてしまうと、

血を吸った包帯が

床に流れ落ちました。

 

ラティルが包帯を横に片付けると

顔色を窺っていた宮医の1人が

素早く包帯を受取りました。

別の宮医は、

治療薬を塗った

新しい包帯を持って来て

ラティルの横に置き、退きました。

 

ラティルは見向きもせず、

片手で包帯をつまむと

カルレインの目を

じっと見つめました。

彼の瞳は少しも揺らぐことなく

ラティルの目に固定されました。

 

彼女はカルレインを見つめたまま

包帯を持たない方の手を伸ばして

彼の傷の辺りを勘で当てました。

ようやく彼の睫毛が

細かく震えました。

ラティルは視線をそらして

彼の傷を見ました。

蒼白の彫刻のような肌の上に、

赤い傷が2つ見えました。

そこから、

まだ血が少しずつ流れ出ていて、

その一部は

蒲団に染み込んでいきました。

ラティルは彼の傷口を

指で辿りました。

彼のお腹の筋肉が硬くなり

ギクッとしました。

彼女は親指で傷に触れながら

槍に刺された傷のようだと

言いました。

彼が主張していたように、

そして宮医の言葉通り、

本当にひどい傷では

ありませんでした。

 

ラティルが手を退けると

緊張が一気に緩んだのか

カルレインの筋肉がもう一度

ギクッとしました。

ラティルは薬を塗った包帯を

カルレインの胸とお腹付近に

ゆっくりと巻き始めました。

 

カルレインは、

ラティルの手が動く度に

身体をびくびくさせていましたが

ザイシンや宮医にしたように、

断固として彼女を

拒絶しませんでした。

 

ラティルは包帯を巻き終えると

身体を起こしました。

そして、一緒に起き上がろうとする

カルレインの胸を押さえて

元の位置に戻し、

開いていた窓と、

その下のカーペットに

少し押された跡があるのを見て、

 

あなたが治療を受けたくない時に

怪物が現れ、

注目を集めてくれて、

運が良かったな、カルレイン。

これくらいの傷なら、

最初から、重傷ではないから

治療を受けたくないと

言えば良かったのに。

 

と耳元で囁きました。

◇窓が開いていた理由◇

サーナット卿がカルレインに

大丈夫かと尋ねると、

彼は、サーナット卿が持ってきた

血が役立ったと答えました。

良かったと言うサーナット卿に

カルレインは、

窓が開けっぱなしになっていたことを

ラティルが変に思っていたと

伝えました。

 

窓は、また開いていました。

サーナット卿が

部屋の中へ入って来た時に

窓を開けたまま

閉めなかったからでした。

 

サーナット卿は、

窓を開けたままにしておけば、

また、すぐに出られる。

先ほども、急いで入って来て

すぐに、

出なければならなかったからと

言い訳をしました。

カルレインは

全然、理解を示す声を

していませんでしたが

全て理解すると呟きました。

しかし、

サーナット卿は気にせず、

病床のカルレインが

退屈するだろうと思って

持ってきたと言って、

サボテンの鉢を

彼の枕元に置いて立ち上がりました。

 

カルレインは冷たい表情で

サーナット卿を眺めると、

彼は植木鉢に付いている札を指して、

サボテンの名前はウンシムだと

伝えました。

 

カルレインは、

「ふざけているのか?」という目で

サーナット卿を見ましたが、

彼は淡々とした表情で、

カルレインがラティルに疑われたのは

自分のせいではないので、

心配しないように。

彼が治療を拒否した時から、

ラティルは疑っていたはずだから、

自分も疑われたと話しました。

 

カルレインは額に手を当てて

サーナット卿が自慢していると

ぼやきました。

 

サーナット卿は、

ザイシンをどうするつもりなのか。

再び、このようなことが起こったら

困ることになると言いました。

 

カルレインは、

まだ、その時ではない。

自分がケガをすることは珍しく、

むしろ、ラティルが

ケガをすることの方が多いので

彼女が覚醒するまでは、

ザイシンが役に立つと言いました。

 

言い出したものの

サーナット卿も同意見だったので

素直に頷きました。

そして、会話が終わると

カルレインに挨拶をして

自分が開けておいた窓の方へ

歩いて行きました。

 

ラティルは、ザイシンに関連して

カルレインとサーナット卿の

それぞれに疑問を抱きました。

このような状況で

2人が一緒にいる姿を

見せる必要はありませんでした。

ところが、

サーナット卿が窓から出ようとした時

カルレインは突然彼を呼んで、

以前、話したことがある

裏切り者のギルゴールが現われたと

伝えました。

 

サーナット卿は、

カルレインがケガをしたのは

ギルゴールのせいかと

聞こうとしましたが、

誰かが廊下を通り過ぎて

こちらへ来る音が聞こえたので

外へ出て、窓を閉めました。

それと同時に、扉の向こうから

宮医が傷の消毒に来たと

侍従が伝えましたが、

カルレインは追い返すようにと

答えました。

 

◇謎の行動◇

その時刻、

ラティルは後ろ手を組んで湖畔に立ち

湖の周りを一定の間隔で囲んでいる

聖騎士たちを見回していました。

人々の出入りを防ぐために

ずっと交代で立っているという

百花の言葉に

ラティルは頷きました。

 

ラティルは湖のすぐ前まで

坂道を下りて行くと

離れた所にいた侍従長が驚き、

危険だと叫びましたが、

彼女は大丈夫だと

手を振って合図をすると、

百花に、

以前、この辺りに

お守りを埋めていなかったかと

尋ねました。

彼は、一定の間隔で

大神官のお守りを埋めたと

答えました。

 

ラティルは、

どうやって怪物は湖に逃げたのか、

前も、湖から怪物が出て来たと

不思議に思いました。

もしかしたら、湖の下に

通路みたいなものがあるのではと

百花に聞きましたが、

宮殿建築に関与したことのない彼は

よく分からないと言って

首を横に振りました。

 

ラティルは即位後に見た

皇宮地図を思い浮かべながら

秘密の通路の表示があったかどうか

思い出そうとしました。

百花は、ラティルの顔色を窺いながら

なぜ、度々怪物が湖に行くのか

調査してみる。

もしも、通路みたいなものがあれば

かえって良い。

防げばいいだけだからと話しました。

 

その時、湖の周りに立っている

聖騎士たちとは別に、

湖の周りを調べていた

数人の聖騎士たちがざわめくと、

突然、あちこちに散らばり

地面を掘り始めました。

ラティルは、

何かを発見したのかと思いましたが

地面を掘っていた聖騎士は立ち上がり

ラティルと百花を交互に見ながら、

以前、大神官が埋めたお守りが

消えていると

戸惑いながら報告しました。

彼は、この状況に

驚いているようでした。

そして、

他の聖騎士たちも集まって来て、

別の場所にもお守りがない。

誰かが土を掘り返して

埋めた跡がある。

きっとお守りを取り出したと

報告しました。

 

大神官のお守りを

あちこち置いたにもかかわらず、

どうやって怪物が

逃げたのかと思ったら・・・

 

ラティルは舌打ちしました。

 

ハーレムは、

ラティルの側室たちが集まって

暮している場所でした。

人々の視線から、最も安全に

保護されなければならない所。

皇帝のプライバシーが行き交う

秘密の場所。

そのような所に怪物が現れ、

怪物を避けるためのお守りが消えたので

ラティルは、ハーレムの中に

黒魔術師と手を組んだ者がいると

言いました。

 

その言葉が終わるや否や、

トイレへ行くと言って席を外していた

サーナット卿が戻ってきました。

彼は、

どうしてそこまで下りているのかと

ラティルに尋ねました。

 

彼女は、サーナット卿の手を握り

坂道を上ると、

彼とカルレインが

大神官の治療を拒んだことを

思い出しました。

ラティルは、

つかんでいるサーナット卿の手を

見つめていると、

彼は不思議そうな様子で首を傾げ

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは返事の代わりに、

彼の手首をつかんで、

もう少し注意深く

彼の手のひらを見下ろしました。

それを変に思ったサーナット卿は

もう一度、ラティルを呼びましたが

彼女は返事をせず、

サーナット卿の手のひらを

見つめているだけでした。

 

捜索をしている聖騎士たちは、

皇帝が向かい合って立っている

近衛兵の手のひらだけを

見下ろしていたので、

そちらを、チラチラ見ました。

彼らは聖騎士だけれど、

側室である大神官の

側近でもあったので、

皇帝が突然、

他の男に関心を寄せたことを

好ましく思えませんでした。

 

サーナット卿は、

意味不明なラティルの行動に

石のように固まって、

じっと立っていました。

そして、このようなことがあってから

ラティルが

手のひらを見下ろしているので

不安な気持ちになりました。

 

ラティルはうつむいたまま

サーナット卿と

目を合わせるとほぼ同時に、

彼は手のひらに強い衝撃を受けました。

ラティルが

短刀を取り出したかと思ったら

サーナット卿の手のひらを

さっと切ったからでした。

状況を見守っていた

百花と聖騎士たちは驚いて

口を開けたまま、

互いに見つめ合いました。

 

百花は用心深くラティルに近づき

声をかけましたが、

彼女は見向きもしませんでした。

彼女は依然として、

サーナット卿に視線を固定し

彼の手のひらから

流れる血だけを見ていました。

 

血が地面に落ちると、

ラティルは短刀をしまい、

サーナット卿の

手のひらから流れる血を

指先に付けて、

彼の唇の辺りに線を引きました。

 

意味不明な作業を終えると、

ようやくラティルは心配そうに

 

気分はどう?

 

とサーナット卿に尋ねました。

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サーナット卿の手を

じっと見つめていたかと思ったら

いきなり短刀で切りつけるなんて

サーナット卿だけでなく

誰が見ても驚くのは

当然だと思います。

サーナット卿とカルレインに対する

疑問が、

彼女を、そのような行動に

駆り立てたのだと思いますが、

今後の展開がとても気になります。

 

サーナット卿がカルレインに

サボテンを持って行ったのは、

その棘のように、

自分もカルレインと

ツンツン突きたいと考えたのかなと

思いました。

 

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