自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 457話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 昼下がり、ギルゴールと温室で

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457話 ギルゴールはラティルのことを、とてもずるいと非難しました。

◇愛を交わす◇

ラティルは、

何がずるいのかと聞こうとすると、

ギルゴールはラティルの顎を上げて、

目元を舐めたので、

背中がぞっとしました。


反射的にラティルは、

ギルゴールの腕をつかみました。

彼は、ラティルに顔を当てて

ゆっくりと呼吸をしました。

 

ラティルは、

自分の何がずるいのかと尋ねました。

ギルゴールは、

ラティルが詐欺師だと答えました。

 

ラティルは、自分の顎から

彼の手を離し、彼を見ましたが、

ギルゴールは笑っていました。

 

ラティルは、

ギルゴールはいつも自分のことを

詐欺師だと言っていると非難しました。


ギルゴールは、

ラティルと初めて会った時から、

彼女は、ずっと詐欺を働いていたと

非難しました。


そして、今度は、

ギルゴールの唇が迫って来ました。

彼はラティルとは違い、

むやみに唇をぶつけることは

しませんでした。

彼が巧みに口を合わせると

ラティルは

気が動転しそうになりました。

 

しかし、

ギルゴールの精神はまともなのか

彼は、

ラティルの魂を抜いておきながら

お弟子さんは自分を

手なずけたがっているようだと

言いたいことを言いました。

 

ラティルは、

それはこちらのセリフだと思いましたが

ギルゴールの唇だけを

見つめていました。

そして、体が浮いてしまいそうなので

彼の頭を強く抱きしめると、

ギルゴールは、

そのまま温室に入りました。

 

ギルゴールは、ラティルを

小さな花の咲いているところに寝かせ、

首筋に沿ってキスしました。

ラティルは、その度に

くすぐったいので、

体をくねらせました。

さらに頭を上げて、

逆さまになった世界を眺めました。

 

温室は、外からも中からも

互いに見えない構造になっていましたが

日光は入るので、

明るすぎるくらいでした。

四方がガラスで、花が咲き乱れ、

草の香りまですると、

室内にいながら

外にいるような気分になりました。


ラティルは、

明るすぎると言いました。

ギルゴールは、

服を剥がしてもいいかと尋ねました。

その言葉を聞いて、

ラティルは正気に戻り、

ダメだときっぱり断ると、

服の裾を掴みました。

 

皇帝が側室に会いに行って、

ボタンが全部ちぎれた状態で現れたら

皆、頭を上げられなくなります。

もちろん、その中には

ラティルも含まれていました。


ギルゴールは舌打ちし、

それなら、

一つ一つ外していくしかないと

呟きました。

ラティルはどういう意味かと

聞こうとしましたが、

ギルゴールは上半身のボタンを

一つずつ外し始めました。


大きな手と長い指が、

上着の細かいボタンを外すのを

見ているだけで、

淫らな想像をしたラティルは

力を入れて頭を地面に下ろしました。


そして、

ギルゴールがボタンを外して

現れた素肌に口を付けると

ラティルは驚き、ビクッとしました。

 

ラティルが、

ギルゴールの名前を囁くと

彼は、

お弟子さんの匂いが好きだと

言いました。

ギルゴールが彼女の身体に

息を吹きかけると、

ラティルは恥ずかしさのあまり

体をくねらせました。


ここがベッドの上なら

布団で顔を隠すところでしたが、

花園なので、

そうはいきませんでした。

ギルゴールがボタンを外すたびに

その場に口を付け、

少しずつ下がっていくので、

ラティルは

どこに手を置けばいいのかわからず

慌てました。

ここにある花はとても小さく、

ラティルが力を込めて握れば

すべて引き抜かれることは

明らかでした。


ラティルは

ギルゴールにズボンのボタンを外され

下腹部に口を付けられると、

躊躇いながらも、

ギルゴールの髪を掴みました。


以前、別の側室の髪を

抜いてしまったことを思い出して、

急いで手から力を抜きましたが、

それでも、

彼の髪の毛を握っていました。

その状態で下を見ると、

ギルゴールも髪を握ったまま

ラティルを見上げていました。


ラティルの顔に

一気に熱がこみ上げてきました。

ギルゴールは、

ラティルから目を離さず、

もっと下へ降りて行きました。


ラティルは興奮し、

髪を少し強く握り締めました。

髪を抜かないようにしていましたが

彼に触れられる度に

指に力が入りました。

 

ラティルは目を閉じると

魂が抜けたような気分で

再び頭を上げました。

いつの間にかズボンが横に置かれ

腕で上半身を支えていると、

ギルゴールは、

あっという間にシャツを脱ぎ、

ズボンまで横に置きました。


ラティルは口を開けて、

ギルゴールの体を見ました。

こんな明るいところで横になり、

こうしているのは、

とても恥ずかしいのに

この光の下でギルゴールを見るのは

いいものだと思いました。

彼は吸血鬼でありながら、太陽の下で

いつになく輝いていました。


ギルゴールは、

自分のことを好きかと尋ねました。

彼は、少しも恥ずかしくないのか、

にっこり笑いながら、自分の身体を

もっとよく見ろと言うように

身体を見せました。

 

ラティルは、ゆっくりと手を伸ばし、

腹と胸の辺りを撫でました。

ギルゴールは、

ラティルが自分の体に触れるのを

瞬きもせずに見ていました。

ラティルは、

手のひらでギルゴールの心臓の

ゆっくりとした鼓動を感じながら

 

あなたは危険だから......

 

と呟きました。


実は、まだギルゴールのことを

少し怖いと思っていましたが、


だから、余計にウキウキしている。

 

と呟きました。


ところが、ギルゴールの目が

少しおかしくなっていることに気づき、

戸惑いました。

危険だと言わない方が

良かったのかもしれないと思いました。

 

ラティルは、

言葉を訂正しようと思いましたが

ギルゴールは

ラティルのふくらはぎや足首を

からかうように噛んでいました。

歯を剥き出しにしながら噛む姿は

いたずらをする猛獣のようでしたが、

あまりのむずがゆさに

ラティルは横を向きました。

笑おうにも、

今のギルゴールの目に、

自分がどう映るかを考えると、

笑うことができませんでした。

 

ところが、ギルゴールは

ラティルの顎を掴み、

彼女が自分を見るように向きを変えて

自分がきれいではないのか。

どうして、別の所ばかり見るのかと

尋ねました。

ラティルは、

恥ずかしいからだと答えました。

 

するとギルゴールは

いやらしく足首を舐めて笑い、

自分は足を舐めているのに、

横になってばかりいるお嬢さんの

何が恥ずかしいのかと聞きました。


ラティルは両手で顔を覆いました。

見れば分かることだけれど、

それを解説されたくありませんでした。

しかし、ギルゴールの声は

ラティルの精神を揺さぶり続けました。

 

彼は、ラティルに

目隠しをした方がいいか。

どうして顔を隠しているのか。

自分は、お嬢さんに見られるのが好き。

でも、お嬢さんが

目を隠すのが好きなら

目を覆ってあげることもできる。

それとも、自分も目を隠して

やってみた方がいいのか。

そうすると、

お嬢さんの姿が見えないけれど、

代わりにお嬢さんの声、匂い、

肌触りが、全て鮮明になるだろうと

言いました。

 

ラティルは両手を少し下げて、

目だけを出すと、

代わりに口を閉じたらどうかと

提案しました。


ギルゴールは、

それもいいと返事をすると同時に、

ラティルの身体で、

自分の口を塞ぎました。

 

ラティルは目を大きく見開き、

再び顔を隠しました。

しかし、こうしていると、

彼の言葉通り、他の感覚が、

さらに敏感になっているような気がして

手をおろさざるを得ませんでした。


ギルゴールは、

もう、先へ行っていいと思うかと

尋ねました。

ラティルは頷き、横を向きました。

あちこちから草花の香りがして、

めまいがするほどでした。


ギルゴールが近づくと、

ラティルは全身で彼にしがみつきました。

彼の背中をギュッと抱きしめると、

耳元で、彼が低く笑う声が

聞こえてきました。

◇本当のギルゴール◇

ラティルは、

ラナムンと寝た時よりも、

もっと演武場を

走って来たような感じがして

腕や足が強張っていました。

ラティルはとても疲れていたので

羞恥心が消え、

花の上に横になりました。


ギルゴールは全く疲れた様子もなく、

ラティルが横になると、

隣に並んで横になり、

彼女を自分の胸に引き寄せ

抱き締めました。

彼女の身体は、

すっと彼の懐に入りました。


ラティルが顔を上げると、

待ってましたとばかりに

彼は彼女の額にキスをしました。

ラティルは、

ギルゴールの身体のあちこちに触れ、

彼は、汗もかいていないと

指摘しました。


自分は疲れて元気もないし、

筋肉痛がひどくて

汗もかいているのに、

ギルゴールはサラサラしていて、

ラティルの付けたキスの跡さえ、

消えて見えなくなりました。

彼に残された痕跡は、

ラティルが引っ張り続けたために

カササギの巣になった

髪の毛だけでした。


ラティルが彼の髪を見ると、

彼は彼女の視線に気づいたのか

自分の髪をむしり取ったのは

お嬢さんだけだと笑顔で囁きました。

 

ラティルはギルゴールが

まだ疲れていないことを

知っていましたが、

自分は元気がないので、

知らないふりをしました。


ギルゴールは、ラティルの耳元に

自分の唇をこすりつけました。

特に、他に何もしないところを見ると

こうしているだけで

満足なようでした。


ラナムンは初心者だと、

ふと浮かんだ思いに

ラティルは唇を噛みました。

ラナムンは、あまりにも美しいので

視覚的効果は大きかったけれど、

ギルゴールと比べると、

ラナムンは、

まだ青臭い匂いがしました。


あの時は、互いに慌てていて、

気が動転していたので、

そんなことに気を配る余裕は

ありませんでした。

それにラナムンは、

顔を見ているだけで興奮したので

不器用でも良かったけれど、

ギルゴールは.

視覚的効果だけでなく身体も

本当に良かったと思いました。

彼は、無駄に歳を取っていないと

思いました。

ギルゴールから見たら

自分もラナムンみたいなものだろうと

ラティルは考えました。

彼女は自分の考えが恥ずかしくなり

ギルゴールの胸に

顔を埋めました。

 

彼は、ラティルが、

また他の側室と自分を

比べていたのではないかと尋ね

今度は誰と比べていたのかと

からかいました。

ラティルは、

「沈黙」と返事をしました。

 

しかし、ギルゴールは、

誰と比べていたのか。

カルレインかサーナットか。

それとも、あの狐かと尋ねました。

 

ラティルは、

狐は、

タッシールとゲスターのどちらかと

尋ねました。

ギルゴールは、

そんなのはどうでもいいので

話してみるようにと優しく囁き、

ラティルの髪をくすぐりました。

 

けれども、ラティルは

答えませんでした。

彼は何気なく聞いているけれど、

答えれば、

嫉妬に駆られたような態度を取るのは

目に見えていました。

 

ギルゴールは、

ラティルの髪のせいで痒いと

訴えました。

彼女は、エビのような姿勢を

していることに気づき

頭を上げました。

 

ギルゴールは、ラティルが

返事をするつもりがなさそうだと

指摘しました。

彼女は、

そんなことを言ったりしないと

返事をしました。

 

ギルゴールは、

誰が、うちのお嬢さんに

そんなことを教えたのだろうと

呟きました。

ラティルは、ただの噂話だと

言いました。

 

ギルゴールは、

ラティルを笑顔で見つめ、

それ以上、問い詰める代わりに

何か飲むかと尋ねました。

ラティルは、首を横に振り、

ここで少し休みたいと言いました。

 

彼女が少し離れた所へ

転がっていくと、

ギルゴールはうつ伏せになって

手を伸ばし、

しわくちゃになっていない

花びらを摘みました。

そして、これが欲しいかと

ラティルに聞きましたが

彼女はいらないと答えました。

ギルゴールは、美味しそうに

花びらを何枚も食べました。

 

ラティルは、ギルゴールが

温室をベッドとしても

おやつとしても使っていると

言いましたが、

彼の唇に一枚一枚

花びらが入っていく様子は

どこか色情的なところがありました。

 

ラティルは、

ギルゴールが食事をするのを

眺めながら、

ふと、彼が、結婚するのは初めて。

髪をむしるのもラティルが初めてと

言っていたのを思い出しました。

 

けれども、他のロードはともかく、

最初のロードとの間に

子供がいたのではないか。

結婚式は省略したのか。

初代のロードに

髪をむしられなかったのか。

髪は掴んでも、

引き抜かなかったのか。

もし、そのことを彼に尋ねたら

答えてくれるだろうか?

けれども、彼は、

過去の話がでると黙り込んでしまうと

思いました。

 

ラティルはギルゴールのことを

迷路のような人だと思いました。

1人であまりにも長い時間を

過ごしてきたせいか、

彼の全てがベールに包まれていました。

そして、ギルゴールは

そのベールを脱ぎませんでした。

誓約式の日、

被っていたベールを

ベッドで脱いだけれど、

その内側にも、

まだベールが残っているようでした。

 

彼のベールを完全に取り除いたら

狂っていない本来のギルゴールは

どんな姿をしているのかが

気になりました。

 

ラティルの視線がしつこかったのか

ギルゴールは、

花びらを食べる手を止め、

微笑みながら、ラティルの耳元で

 

ずっと私を手懐けていいよ。

ラティル。

 

と囁きました。

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自分がギルゴールのことを

好きだということを知らないのかと

ラティルに言われた時、

彼は、それを嘘だと思い、

彼女を

詐欺師呼ばわりしたのだと思いますが

それが嘘であっても、ギルゴールは

そう言われたのが嬉しくて

ラティルと愛を交わしたのではないかと

思います。

ギルゴールは、最愛の人を失った後、

彼女を取り戻すことができないまま

何千年も生きて来たけれど、

アリタルの生まれ変わりかもしれない

ラティルと関わることで

本来のギルゴールに戻ることが

できればいいなと思います。

 

他の側室たちやサーナット卿が

ラティルのことを

「陛下」と呼んでいる中、

今まで、

「お弟子さん」か「お嬢さん」

と呼んでいたギルゴールが

「ラティル」と呼んだので

ドキドキしてしまいました。

 

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