自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 492話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ゲスターと夜のお出かけ

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492話 そろそろタナサンに到着する頃なのに、ギルゴールとラナムン一行から連絡が来ません。

 

何日間か、徹夜で処理した

避難所の件が少し落ち着くや否や、

ラティルは、ラナムンのことが、

とても心配になりました。


他の側室たちは、

頼もしい実力があるけれど、

ラナムンは、人間以外の者より

強くなく、タッシールほど

頭の回転がよくないので、

余計に気になりました。

 

仕事を終えたラティルは

耐え切れなくなり、

そろそろ連絡が

来てもいいのではないかと、

サーナット卿にぼやきました。


彼は、少し遅いようだと答え、

ラティルが、しきりに噛んでいる唇を

心配そうに見つめました。

そして、

ギルゴールが一緒に行ったので、

何かあれば、その場で連絡したはずだ。

あまり心配しないようにと、

ラティルを慰めました。


ラティルは、

アニャドミスが自分たちではなく

彼らの方へ攻め込んだらどうしようと

心配事を打ち明けました、


そして、訳もなく

サーナット卿の剣の鞘を握り、

アニャドミスが黒魔術師と一緒に

タナサンに攻め込んだら

どうしよう。

ギルゴールがアニャヤドミスに

負けたらどうしよう。

戦っているせいで、

連絡できないとしたら、

どうしようと悩みました。

 

見かねたサーナット卿は、

本当に不安なら、

ゲスターに行って来いと

言ったらどうかと提案しました。

サーナット卿は、

軽く言ってみただけでしたが

ラティルはそれを聞くや否や

立ち上がりました。

 

ラティルは、

いい考えだと同意すると、

そのままハーレムへ向かい、

ゲスターを訪ねました。

しかし、ラティルは

サーナット卿の提案を頼むのではなく

自分と一緒にタナサンへ行こうと

ゲスターを誘いました。


ラティルに

お茶を注いでいたゲスターは、

目を丸くしてラティルを見ました。

そして、皇帝が、この時期に

席を外しても大丈夫なのかと

心配すると、ラティルは、

公式に行くのではない。

以前、ゲスターは、

一度行った所であれば、

位置を覚えておいて、

次からは狐の穴を通って、

そこへ行けると言っていた。

まず、今晩、

ゲスターの行ける所まで行って、

そこから適当に移動し、

また宮殿に戻って来る。

次の晩は、

前の晩に移動していた所へ行き、

そこから、また移動する。

このように、毎晩少しずつ、

移動すると説明した後、

自分の説明が理解できたかと

尋ねました。

ゲスターは素早く頷きましたが、

怯えた顔で、

危険過ぎるのではないかと

尋ねました。

 

ラティルは、危なそうなら、

すぐに戻ってくればいい。

自分たち2人が、

必ずくっ付いて歩けばいいと

提案すると、

ゲスターは手で口元を覆って

ラティルに背を向けました。

 

なぜ、あちらを向いたのか、

ラティルは訝しく思いながら

ゲスターの後頭部を見ていると、

後ろを向いたまま、

首を傾げていたゲスターが、

再び、ラティルの方を向き、

口元を隠していた手を下ろすと、

いい考えではないと思うけれど、

ラナムンが心配だからと言って、

ラティルの提案を受け入れました。

 

ラティルはお礼を言うと、

ゲスターを一度強く抱きしめ、

彼の頬に顔を擦り付けた後、

彼から離れると、

今すぐ行こうと言いました。

ゲスターが「今すぐ?」と聞き返すと、

ラティルは、少し待ってと答え、

外に出ると、

顔を変える仮面と潜行時に着る服を

持って来ました。

ゲスターの部屋に戻ってみると、

彼は、すでに活動しやすい服装に

着替えていました。

 

ラティルは自分も着替えると言って

さっとシャツを脱ぐと、

ゲスターは急いで

身体を横に向けました。

 

ラティルは動きやすい服装に着替え、

サビに変身できる仮面をつけて

ゲスターを呼びました。

鏡を見ると、鏡越しに

ラティルを心配そうに見ている

ゲスターが映っていました。

目が合うと、ゲスターは

恥ずかしそうに目を伏せました。


準備を終えたラティルは、

短刀3本を、あちこちに隠して

ゲスターの腕をつかみ

「行きましょう」と促しました。

◇とりあえず行ってみる◇

何度通っても、

慣れない狐の穴から出てきた

ラティルは、

ラクラした頭を抱えながら

周りを見回しました。

そこは、鬱蒼とした森でした。

冬の夕方なので、

空は、すでに真っ暗で

夜と変わりありませんでした。

 

ラティルはゲスターに

今いる場所を尋ねると

彼は、タナサンの近くだと答え、

ポケットから、

タナサンの周囲だけを切り取った

地図を取り出し、

自分たちがいる場所を

指差しました。


ラティルは、

夜明けまで歩き続けたら、

どこまで行けるかと尋ねました。

ゲスターは、

歩いてみないと

よく分からないと答えました。

ラティルはゲスターの腕を掴み、

とりあえず行こうと促しました。

◇怖がるゲスター◇

ゲスターが、どこかから

綺麗な携帯用の灯りを持って

現れました。

2人はその光を頼りに、

森を歩きました。

 

遠くから狼の鳴き声と

草虫の声が聞こえてきて、

風が吹くと、枝が擦れて

もの寂しい音を出しましたが、

それほど怖くはありませんでした

 

不思議なことに、ゲスターは

灯りが照らされていない所も

見えるかのように、

そちらに木の枝があるなどと

教えてくれました。

 

ラティルも夜目が効く方なので、

ゲスターが教えてくれなくても、

大抵は、自分で邪魔な物を

避けることができました。

 

乾いた木の葉と

木の枝が折れる音を聞きながら

しばらく歩き続けると、

ゲスターは突然歩くのを止めました。

ラティルは驚いて、

どうしたのか。

何があったのかと尋ねました。

 

ゲスターは、素早く首を振り、

震えながら、哀れな表情で

ラティルを見ると、

こんなに暗い森を歩いていたら、

少し怖くなったと呟きました。

 

ゲスターは、

先程まで普通に歩いていたので

ラティルは、すっきりしない気分で

彼を見ていましたが、

灯りに照らされた

彼の青白い顔に気づくと、

すぐに手を握り、

手をつないで行けば大丈夫かと

尋ねました。

 

ゲスターは躊躇っていましたが

勇気が出たのか、

「陛下のためなら」と言って、

悲壮感を漂わせながら頷きました。

 

その姿に、ラティルは

突然申し訳ない気持ちになりました。

タッシールに続いて

ゲスターまで

苦労させることになったと思い、

自然にため息も出ました。

けれども、狐の穴は、

ゲスターならではの能力なので、

他の人や吸血鬼には、

このような助けを頼めませんでした。

 

ラティルはゲスターに

「行きましょう」と声をかけると

ゲスターは頷き、

ゆっくり腕を伸ばすと

ラティルをギュッと引き寄せました。

そして、こうすれば

もっと安心できると思うけれど

不便だろうかと尋ねました。

ラティルは、

大丈夫なので早く行こうと

答えました。

◇狼男の怒り◇

ラティルとゲスターが去ってから、

暗い森の隅に

一匹の狼が現れました。

狼は首を傾げると、

絶壁と地面が交わる真っ黒な場所へ

一息で走って行きました。

そして、岩に登った狼は、

すぐに女性の姿に変わりました。

 

狼女は、

くすくす笑いながら、

隅の方へ向かって

何をしているのかと尋ねました。

すると、暗闇の中で

何か蠢いているようでしたが、

頭に狼の耳と、

尻尾が付いている男が

もぞもぞと這い出てきました。

 

その姿を見た狼女は、

やたらと笑っていましたが、

狼男の耳が半分、切り落とされ、

顔や首筋、肩などが

丸まっているのを見て

驚いて目を丸くしました。

狼女は、どうしたのかと尋ねました。

驚くべきことに、

狼男は怪我をしているのに、

血が全く流れていませんでした。

 

狼女はさっと近づき、

傷口に鼻を近づけました。

彼女は、

血の匂いはしないけれど、

どうしたのかと尋ねました。

狼男は眉をひそめて

地面にドスンと座ると、

分からない。

ある狂った人間が

こんなことをしたと答えました。

 

狼女は、

人間がこんなことをしたのか。

狩人かと尋ねました。

狼男は、

自分は、ただおとなしく、ここで

こうやって寝ていただけなのに、

その人間は自分を見て、

自分の尻尾を睨みつけたと

答えました。

狼女は、

「尻尾を?」と聞き返すと、

狼男は、

すると、その人間は、

畜生の尻尾、ほれぼれする。

あれを見るだけでも・・と呟くと

何かを投げて、

こちらの方へ追い出した。

自分はその人間が

何を投げているのかも

分からなかったけれど、

気がついたら、ここも痛くて

あそこも痛いと説明しました。

 

狼女は、

あり得ないと反論しましたが、

狼男は、

本当だ、とても小さな声で、

息もするなと言ったと

主張しました。

 

狼女は狼狽し、

目をパチパチさせて、

「人間なの?」と尋ねました。 


狼男は、

人間の匂いがしたから人間だろう。

ところが、ある人間の女が

近づいて来ると、その人間は彼女に

「怖い、暗いのが怖い」と訴えたので

鳥肌が立ったと言いました。

 

そして、

人間の男の口真似をしていた狼男は、

そうしたのが恥ずかしかったのか、

地面をゴロゴロ転がり始めました。

 

狼女は首を傾げました。

狼男の話を聞いたものの、

何を言っているのか

よく理解できませんでした。

人間だからといって、

必ずしも弱いわけではないけれど、

人狼である自分たちを

手も動かさずに制圧するほどでは

ありませんでした。

それなのに、

あの愚かな狼が、

一体何を言っているのか

理解できませんでした。

それに畜生の尻尾とは

どういうことなのかと思いました。

 

狼女は、

息巻いている狼男を見ながら

耳をピンと立てると、

ある黒魔術師が、

この近くのタナサンという所で、

ロードが復活したので、

今こそ復讐する時だ、集まれと言って

何かを撒いているそうだ。

それを見て、移動している

黒魔術師ではないかと推測しました。

◇不気味な怪物◇

ラティルはゲスターを抱えて

歩いていると、

また、狼の鳴き声が聞こえたので、

この山には狼が多いと呟きました。

ゲスターは狼が怖いのか、

ラティルにしがみついている

彼の手がビクッとしました。

ラティルは、すぐに

ゲスタの手をギュッと握り、

大丈夫。火を持っていれば

狼は来ないそうだと言って

ゲスターを安心させました。

 

ゲスターは、

皇帝がそばにいるので頼もしいと

消入りそうな声で囁きました。

ラティルは、

自分だけを信じるようにと

威厳を持って話し、

彼の手を握った瞬間、ゲスターは

突然、ラティルをさっと片腕で持ち上げ

肩に担ぐと、

どこかに飛び上がりました。

あっという間に、

ゲスターの肩に担がれたラティルは

これは、どういうことなのかと

目をパチパチさせて、

遠くなった地面と近づいた灯りを見て

驚きました。

 

ラティルは、

慌ててゲスターの名前を呼ぶと、

彼はラティルを

横にある岩に降ろしながら

「あれです。」と

先程、2人が歩いていた場所を

指差しました。

ラティルは戸惑いながら、

そこを見て、眉をひそめました。

 

地面が動いているようだと

ラティルが囁くと、

ゲスターは灯りを下に照らし、

ラティルに手を差し出しました。

 

ゲスターは、

ここは大丈夫だと言って、

ラティルの手を握って数歩歩きました。

なぜ、ゲスターが

地面に灯りを近づけて歩くのか

分かりませんでしたが、

何か理由があるはずなので

歩くスピードが遅くても

文句を言いませんでした。

 

ついに、2人が

先ほど立っていた所から

3歩ほど離れたところに来ると、

ゲスターは、それ以上移動せずに

地面を灯りで照らしました。

ラティルは鳥肌が立ち、

ゲスターの腕をぎゅっとつかみながら

あれは何なのかと尋ねました。

 

普通の土だと思っていたのは

ぽっかりと開いた何かの口でした。

夜の山中なので、

地面が真っ黒なため、

区別がつきませんでしたが、

灯りで照らすと、口の境界線が、

少しずつ見えて来ました。

 

ラティルはゲスターを離して

自分の腕を素早く撫でました。

地面のあちこちに、

口を大きく開いたものが

ラティルの目の先に数百個も

不気味に埋まっていました。

まるで、口の中に餌が入ってくるのを

待っているようでした。

 

ラティルは、

あれは怪物なのか、

それともダークリーチャーかと

尋ねました。

ゲスターは、

怪物だ。

強くはないけれど、

一度に餌を飲み込むので、

絶対に踏んではいけないと答え、

眉をしかめて空を見上げました。

そろそろ怪物たちが出て来ている。

帰ったらグリフィンに

偵察に来るよう、

言わなければならないと

言いました。

 

ラティルは、

ラナムンとギルゴールの心配をすると

ゲスターは、

ギルゴールは年寄りなので、

こんなことくらいなら、

簡単に回避できると言いました。

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ゲスターの変わり身の早さに

開いた口が塞がらない気分でした。

ここまで急に態度が変ったら

ラティルが戸惑うのも

当然だと思います。

ゲスターは

ラティルの気を引くために、

大人しくて弱々しいふりを

していますが、

そんなゲスターよりも、

今回のように、

頼もしいところを見せた方が

ラティルの気を

引けるのではないかと思います。

 

ところで、ゲスターは狼に何をして、

彼の言葉の意味は何なのか

気になります。

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