自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 516話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 戦うのではなく取引の提案

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

516話 空から怪物が降って来て、首都の家々を押し潰しています。

◇怪物の襲撃◇

ラティルが、突然、城壁から

飛び降りようとすると、

メラディムは慌てて彼女を捕まえ、

落ち着くように。

ここから飛び降りたら死ぬと

叫びました。

 

ラティルは、

 

しかし、私の国民が!

 

と叫ぶと、

メラディムはラティルの身体を

階段の方へ向けました。

 

ラティルは急いで階段を

降り始めましたが、

門から出ようとしたところで、

剣を持って来なかったことに気づき

悪態をつきました。


怒り狂うラティルにメラディムは

剣を持って来るように。

自分は同族を率いて、

すぐに怪物を捕まえに行く。

おそらく、怪物ではなく

ダークリーチャーだけれどと

話しました。

 

ラティルは、

あれはダークリーチャーなのかと

聞き返すと、メラディムは

黒魔術師が魔法陣から呼び出せるのは

自分が作った人為的な怪物だけ。

黒魔術師は、怪物が集まる環境を

作ることはできるけれど、

あれだけ短時間で

召喚することはできないので、

自分の知る限り、今出てきたのは、

全てダークリーチャーだと

説明しました。

 

ラティルは、

こんな時にゲスターがいないと

嘆きました。

メラディムは、彼がいれば

役に立ったかもしれない。

彼は湖の中にも何か作っておいた。

見る度に本当に嫌で、

見たくなかったけれど、

よりによって、

様々な戦力が抜けた時に、

こんな事が起こるなんて運が悪かったと

言いました。


しかし、ラティルは歯ぎしりし、

運が悪いわけではなく、

アニャドミスが作った状況だと

反論しました。

メラディムは、その言葉の意味が

分かりませんでしたが、ラティルは

アニャドミスは

自分たちの目をエイレナに向けさせ

その間にクラインを拉致し、

そこに戦力を送るよう誘導し、

こちらの力を分裂させた。

元々、すべてが繋がっていたと

説明しました。

メラディムは肩をすくめました

 

そして、ラティルは、

残念なことに、

先代の対抗者は頭が良かったので

先代のロードは、

多くのひどい目に遭ったと言うと

 

あっ!

 

と叫びました。

ラティルは、

 

さっき、城壁の上で見たあれ!

 

と叫びました。

 

メラディムは、

何を見たのかと尋ねましたが、

ラティルは、

一緒に行く必要はない。

一人で確認すると答えました。

 

メラディムは、

だから何を確認するのかと

尋ねましたが、

ラティルはメラディムに、

血人魚たちを連れて外に出て欲しいと

頼みました。

 

ラティルは、

戸惑うメラディムを置いて、

下りてきた階段を

再び上り始めました。

城壁の上に上がったラティルは、

焦燥感に駆られそうでしたが

できるだけ理性を保ちながら

魔法陣が出現する位置に

注目しました。

すでに、いくつかの魔法陣は

消えた状態でしたが、

それでもラティルは精神を集中させ、

残りの魔法陣の場所を、

すべて覚えました。

その後は、また階段を下りて

寝室に駆けつけました。

 

侍女たちは応接室の中にいたので、

外部の状況を、

まだ知らないようでしたが、

恐ろしい鐘の音を聞いたので、

皆、混乱していました。

 

ラティルは、

侍女たち全員、この中にいるように。

宮殿は防備されているので、

外に出なければ大丈夫だと告げると、

すぐにマントを脱いで、

パジャマを脱ぎました。

 

侍女たちは、

外で、何が起こっているのかと

心配しましたが、

ラティルは、

大丈夫、解決できると

安心させました。

そして、楽なシャツとズボンに

着替えた後、

思う存分走り回っても問題ない

ブーツを履いて、

手に馴染んだ剣を探して握りました。

 

侍女たちは、

ラティルが服を着るのを

手伝いましたが、

危険なので、出かけてはいけない。

ここで、中心となって、

守らなければならないと訴えました。

 

その言葉に対し、

ラティルが返事をしようとすると

扉が開き、先皇后が入って来ました。

彼女は青白い表情で、来るや否や、

空に奇妙な眩しい光があり、

何かが落ちて来たけれど、

これはどういうことかと尋ねました。


ラティルは、

ロードが送った部下たちが来たようだと

答えました。

その言葉に、先皇后の瞳が揺れ、

「ロード?」と聞き返しました。

ラティルは「はい」と答えましたが、

その瞬間、母親とレアンが

手を組んだことを思い出し、

恨みが、こみ上げてきました。

こんな危急な時に、

そんなことを思い出す自分を

情けないと思いましたが、

ラティルは、

努めてその感情を抑えると、

母親から目をそらしながら、

彼女が中心となって、

人々を混乱させないようにして欲しい。

避難所に行くことができず、

宮殿に来た人たちを受け入れて、

戦えない人は、

宮殿の中にいるようにして欲しいと

頼みました。

 

先皇后は、

ラティルはどうするのかと

尋ねましたが、

彼女が腰に差している剣に気づき、

出かけるつもりなのかと尋ねました。

ラティルは「はい」と返事をすると

寝室の外へ出ましたが、

応接間に行く前に、

母親に腕をつかまれました。

 

彼女は、

ラティルは皇帝で指揮する人なので

その人が中心となって守らないと、

かえって問題が生じると主張しました。

 

ラティルは、

自分はロードなので、怪物退治には、

自分が行った方がいいと、

母親に言えないので、

普通の状況であれば、そうするけれど

しかし、今は、

対抗者である自分が必要だと、

躊躇いながら返事をしました。


そして、先皇后の手を離し、

すぐに廊下へ飛び出しました。

それから本宮の1階に下りて

回廊に出ると、

ラナムンとザイシン、

タッシールの3人が、

自分の方へ来るのが見えました。

 

どうしたのですか?


悪い気配が、近くを覆っています。

 

行きましょう。

 

彼らは矢継ぎ早に質問と言葉を

浴びせました。

ラティルは大神官を見ました。

彼は怪物を相手にするのに

大いに役立つので

連れて行くつもりでした。

しかし、

ラティルが彼を呼ぶ前に、

サーナット卿の声が聞こえてきました。

そちらを振り向くと、

サーナット卿が、荷車の取っ手を握り、

血まみれで立っていました。

 

驚いたラティルは、

彼の名前を叫びながら、

サーナット卿に近づくと、

彼は首を横に振り、

自分の血ではない。

怪物を斬って付いた血だと

説明しました。

そして、ラティルは荷車を見ると

その上には負傷した人々が

山ほど、積まれていたので、

驚きました。

 

サーナット卿は、

自分の邸宅で怪我をした人たちと

途中で見つけた負傷者だと

説明しました。

その中には、アガシャもいたので、

ラティルは驚いて、

サーナット卿をもう一度見ました。

 

よりによってアガシャは、

怪物が落ちて来た地点の近い所にいた。

それでも、真下にいなかったので

命は救われたと、

サーナット卿は説明しました。

しかし、アガシャは

負傷者の中でも、かなり重症度が高く

身体の片方が、

完全にめちゃくちゃになっていました。

 

サーナット卿は、自分の邸宅に

突然、怪物が落ちて来た。

怪物を殺して、

負傷者たちを、全員探した。

即死した人もいると、

沈鬱な声で説明している間、

大神官は急いで、

アガシャの傷口に手を当てました。

身体をひねっていたアガシャは、

傷がきれいに回復すると、

急に息を吸いながら上半身を起こし、

大神官とラティルを見て

目を丸くしました。

そして、一歩遅れて、

自分の周りにいる負傷者を見て驚き、

荷車から飛び降りました。

大神官は説明せずに、

他の負傷者たちの治療を開始しました。


アガシャは、すぐに気絶して、

記憶がなかったので、

瞳を震わせながら、

これはどういうことなのかと

サーナット卿に尋ねました。

彼は、アガシャに、

事が落ち着いたら、

明日か明後日にでも、

すぐに帰った方がいい。

こちらの方が、

危険になったようだからと

説明しました。

 

大神官は、

全員の治療を終えると、

ラティルに、それを報告しました。

彼女は、一瞬、呆然としていましたが

こんな場合ではないと呟き、

混乱した心を落ち着かせると、

大神官に、

今後、負傷者が、

さらに出て来ると思うので、

大神官は、城門の方で待機しながら

人々を治療するように。

自分は怪物を退治すると告げました。

 

すると、大神官は、

背中に担いでいたカバンを渡しました。

その中には、お守りと聖水が

入っていて、大神官は、それを

他の方面に送るつもりだったけれど、

緊急なので、ここで使おうと

提案しました。

 

ラティルは、それを受け取ると、

護衛たちを呼び、

彼らにカバンを渡しながら、

一番足が速い人は、

ここからお守りと聖水を取り出して

避難所へ行くように。

お守りを持って行くので、

怪物から襲撃は受けないだろう。

そして、お守りを避難所に貼って

埋めるようにと指示した後、

お守りを運んだ人たちは

避難所にそのまま入って人々を守り、

他の人たちは、

避難所に行けなかった人々を

保護するようにと命令しました。

 

大神官が兵士たちに

お守りと聖水を配る間、

ラティルは、

再び門の方へ歩いていきました。

ラナムンとタッシールと

サーナット卿は、

自然に後を追いました。

しかし、ラティルは足を止めずに、

ラナムンとタッシールはここに残って、

母親と共に、中心となって守り、

万が一の時に備えて指揮するよう

指示しました。

 

ラナムンは、

自分は対抗者なので、

自分が必要なはずだと訴えました。

しかし、ラティルは、

ラナムンは、まだ弱いし、

対抗者の剣は、

ギルゴールが持って行ったと

容赦ない言葉を浴びせました。

そして、サーナット卿に

付いて来るよう命じました。

 

ラナムンは、

ラティルに付いて行こうとしましたが

タッシールが彼を掴んで

首を横に振ったので、

結局、付いて行けませんでした。

 

ラナムンはラティルの後ろ姿を

揺れる瞳で見つめましたが、

ラティルは他のことに気を取られ、

そこまで気にする余裕が

ありませんでした。

◇怪しい家◇

外に出るや否や、

メラディムと血人魚たちが

戦っているのか、四方で水流が、

空に上がっているのが見えました。

 

ラティルは、さらに走ると、

血人魚たちが負傷者たちを、

荷物のように引きずって、

宮殿に行くのが見えました。

少し、だらだら引きずっているような

気がしましたが、今は忙しいので、

ラティルは、そのような場面を

見ないふりをして、

そのまま通り過ぎました。

 

サーナット卿は、

黙ってラティルに従いましたが、

彼女が郊外へ走って行くと、

どこへ行くのかと尋ねました。


ラティルは、

避難所へ行く。

その周りに怪物が集まっていたら

危険だからと答えました。

サーナット卿は、

それでも思ったよりは

数が多くないと言いました。

ラティルは、

その意見に同意しました。


二人は、それ以上、話を交わさずに

避難所に駆けつけました。

すると、二本足で立っている

巨大な牛のような怪物が、

恐ろしい棘の刺さったバットを持って

避難所の屋根を

叩きつけているところでした。

その度に悲鳴が上がりました、

屋根が半分飛んでいくと、

その声はさらに大きくなりました。

兵士たちが、

怪物を攻撃しましたが、

大きな効果は期待できませんでした。

ラティルは剣を持って走りながら

怪物と自分の身長差を測りました。

高さが違い過ぎて、

ラティルは舌打ちをしました。

しかし、せめて、足首だけでも

切らなければならないと

思ったラティルは、自信がない中、

怪物に向かって走り続けました。

すると、怪物の近くに来た瞬間、

突然、現れた水流が、

ラティルを下から上へ

押し上げてくれました。

メラディムがラティルを

助けてくれたのでした。

 

ラティルはこれに気づくと

慌てることなく、

水流が怪物の腰の付近まで

上がるのを待ち、

一気にそちらに飛び降りると、

剣を振り回しました。

怪物は、

兵士たちに切られたり、

刺された時は、無視していたのに、

ラティルの攻撃を受けると、

突然、悲鳴を上げ、

塵のように消えました。

同時に水流も消えると、

ラティルは、

すぐに地面に着地しました。

そして、剣を腰に刺して

手を振っていると、

悲鳴を上げていた人たちが静かになり

歓呼し始めました。

 

しかし、ラティルは、たった今、

怪物を一匹斬っただけでした。

降りてきた怪物の数は

多くなかったけれど、一匹だけ斬って

満足はできませんでした。 

 

ラティルは人々に、

静かにするよう合図し、

再び走り出すと、サーナット卿に、

別の避難所へ行くよう指示しました。

彼は、ラティルが危険だと

心配しましたが、ラティルは、

自分と怪物は

相性が悪いみたいなので、

大丈夫だと返事をしました。

サーナット卿の表情が揺れましたが、

ラティルの剣が触れるや否や、

粉になって消えた怪物を

思い出したのか、すぐに頷きました。

 

ラティルは、

彼の背中を2、3回叩くと、

反対側の避難所に駆けて行きました。

しかし、メラディムと血人魚たち、

吸血鬼の傭兵たちが全員出てきた上、

最初から大勢の怪物が、

現れたわけではないので、

しばらくして周りの騒ぎは

静まったように見えました。

ラティルは避難所の近くに来たのに

何の音もしませんでした。

 

解決できたのだろうかと

思いながら、ラティルは、

少し歩みを遅くしました。

休むためではなく、この辺りが

最初に光が出た場所の

一つであることに、

気づいたからでした。

 

ラティルは、辺りを見回しながら、

どこかで魔法陣が

始まったようだけれど、

一体、それはどこなのかと

呟いていると、

平凡に見えるけれど、

扉が大きく開いた家が

目に留まりました。

内部は異常なほど真っ暗で、

そこからは異様な気配が

漂って来ました。

 

ラティルはその部分を見て

何かを感じ、ゆっくりと近づきました。

中へ入ると、後ろからドンと

扉が閉まる音がした代わりに、

今度は地下室への階段が

徐々に姿を現しました。

階段の下から漏れて来る

明かりのせいで、

内部が少し見えました。

 

ラティルは、

地下に降りて行きました。

地下に着くと、

そこに真っ暗な空間があり。

そこに、タナサンで見た黒魔術師が

黒い指輪を抱きしめているのが

見えました

 

黒魔術師は、ラティルを見ると

 

皇帝ですね。

 

と呟きました。

ラティルは答える代わりに

剣を抜きました。

彼が怪物たちを呼んだ犯人なのかと

考えていると、内側から、

さらに異様な気配が感じられ、

ラティルは剣を振りかざすことなく

頭を上げました。


意外にも、

地下室のさらに奥から歩いて来た人は

アニャドミスでした。

ラティルは彼女の名を、

低い声で呟きました。

しかし、アニャドミスは、

微笑みを浮かべ、

降伏の合図でもするかのように

両方の手のひらを広げながら、

落ち着くように。

自分は戦いに来たのではないと

言いました。

ラティルと違って、

彼女は声に余裕がありました。

ラティルは呆れて、

 

戦いに来たのではない?

 

と聞き返しました。

アニャドミスは、

取引を提案しに来たと答えました。

しかし、アニャドミスのその態度に

ラティルの額に血が上ってきました。

 

荷車に載っていた

小さなアガシャの姿と、

即死して、

連れて来られなかった人がいると

目元を赤くして、話していた

サーナット卿の姿が思い浮かびました。

 

そんなことをしておいて何なの?

戦いに来たのではないの?

 

ラティルの瞳が、

徐々に赤みを帯びて来ました。

 

私の国民に、

怪物を解放したくせに、

取引ですか?提案ですか?


その変化に、

アニャドミスの表情に、

初めて戸惑いの色が浮かびました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

怪物と戦っている時のラティルは

本当にカッコいいです。

自分に何か遭った時のために

後継者を作っておかなければと

悩んでいたラティルですが、

実際に怪物が出現すれば、

そんな悩みなど、どこかへ飛んで行き

自ら、怪物と戦おうとする。

ラティルは、ロードでなくても

きっと、そうするのではないかと

思います。

身体を張って

国民を守ろうとするラティルは

皇帝としてふさわしい人物だと

思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain