自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 625話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 子供がラティルに似ていて欲しいと思う理由

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625話 ラナムンは自分に対するゲスターの振る舞いに疑問を抱きました。

◇ラナムンに伝える方法◇

ラティルは、

赤ちゃんに対する期待が大きく、

自分と国にとって特別な

この最初の赤ちゃんについて

子供の実父であるラナムンに、

とても特別な方法で伝えたいと

考えていました。

 

そこでラティルは

年長者の経験を参考にしようと思い、

先皇后を訪ねると、

彼女が妊娠したという知らせを

父親にどのように伝えたのかと

尋ねました。

 

しかし、母親は、

最初に妊娠した時、

自分は妊娠していることに気づかず

ずっと食べ物を食べられなくて、

吐き気を催してばかりいた。

父親は自分が病気にかかったと思い、

宮医の診察を受けさせたところ

妊娠であることが分かったと答えたので

母親の経験は、

あまり役に立ちませんでした。

 

しかし、ラティルが妊娠したことに

気づいた母親は驚き、彼女に

妊娠したのかと尋ねると、

ラティルに近づいて、平らなお腹に、

そっと手を当てました。

母親の顔がぱっと明るくなりました。

 

部屋に戻ってきたラティルは

悩んだ末、侍女を呼ぶと、

赤ちゃんが使う哺乳瓶とガラガラを

ラナムンに送るよう指示しました。

◇ラティルからのプレゼント

すでに、

たくさん物を持っている人に、

強い印象を与えることができる

プレゼントは何があるだろうか。

 

ラナムンは、それを考えながら

砂粒のような宝石を、不器用そうに

ピンセットで動かしていました。

カルドンは、そのそばに立ち、

専用の接着剤を持って

待機していました。

 

物質的に豊かな人には、

心のこもった贈り物がいいと

恋愛指南書に書かれていました。

ラナムンは、そのアドバイス通り、

皇帝の誕生日プレゼントに

彼なりに真心を込めようと

していました。

最近、皇帝と良い時間を過ごした直後に

仲が悪くなってしまったので、

この機会に、二人の関係を

修復したいと思っていました。

 

ところが、

意外にも皇帝の秘書が大きな籠を持って

先に彼を訪ねて来ました。

秘書は、皇帝からラナムンへの

誕生日プレゼントだと言って

籠を渡しました。

 

もう?

 

秘書が出て行くと

カルドンは呟きました。

ラナムンの誕生日は、

まだ数週間先なのに、

なぜ今プレゼントを贈って来たのか

不思議に思いました。

 

ラナムンは籠を覆っている

白い布をめくると、

中に入っているものが

姿を現しました。

 

哺乳瓶?

 

意外にも中に入っていたのは、

とても幼い子供たちが使うような

哺乳瓶でした。

 

ラナムンは、籠の一番上に置かれた

半透明で可愛らしい物を

ぎこちなく手に取りました。

 

ガラガラもあります!

 

カルドンが叫ぶと、

ラナムンは哺乳瓶を持たない方の手で

小さなおもちゃを持ち上げました。

 

キラキラ光るビーズを

繋げて作ったガラガラは、

少し揺れただけでも中から

シャランシャランと音が出ました。

ラナムンは、

ガラガラを二、三回振りながら、

中から聞こえる鈴の音を聞き、

カルドンを見つめました。

彼は口を開いたまま、

空の籠の底を手探りしました。

 

それは何でしょう?

 

ラナムンが無表情で、

ずっとガラガラを振っていたせいで

静かな部屋の中に軽快な音が

鳴り続けました。


お気に召したようですね。

 

とカルドンは呟きました。

とにかくラナムンが

気に入ってくれるなら幸いだと

彼は思いました。 

 

その時、突然ラナムンが、

ガラガラを籠に戻しながら

 

二つのうちの一つのようですが。

 

と呟きました。 カルドンは

 

二つのうちの一つって?

と聞き返しました。ラナムンは、

 

陛下が私のことを幼稚だと

侮辱しているのか、それとも・・・

 

と答えました。

 

カルドンは、

ラナムンは子供の頃から

幼稚な行動とは程遠かった。

とても傲慢で憎たらしかった・・・

と、思わず言ってしまいましたが

慌てて、

可愛かったと言い繕いました。

 

しかし、ラナムンは

あまり気にしていないような顔で

 

この品物を使う子供が

できたのでしょうか。

 

と呟きました。

 

それからラナムンは、

カルドンがその言葉に

まともに反応する前に、

ぱっと立ち上がりました。

自分の口で言っておきながら、

自分の方が驚いたようでした。

 

ラナムンは、

哺乳瓶を手放すことができないまま

カーペットの上を歩き始めました。

カルドンはワンテンポ遅れて

ラナムンの言葉に飛び上がると、

目を大きく見開いて、

籠の中の華麗なガラガラを

見下ろしました。

そして、昨日、ゲスターが

理由は分からないけれど、

ラナムンに腹を立てていた。

気に入らない方がいいと

言っていたと話しました。


故障した時計のように、

速いスピードで円を描きながら

歩いていたラナムンが

足を止めました。

 

何とお坊ちゃま!

 

カルドンは

ガラガラを持って立ち上がり、

小踊りました。そして、

 

陛下とお坊ちゃまの

赤ちゃんができたようです!

 

と叫びました。

 

 

しばらく、ラナムンは

全ての行動を止めて、

カルドンを見つめていましたが、

突然、扉まで歩いて行きました。

カルドンは急いで

ラナムンの薄いコートを持って来て

肩にかけてあげました。

◇嬉しいです◇

ラティルはコーヒーの代わりに

ルイボスティーを飲みながら

書類を見ている途中、

何も書かれていない紙に

シピサとギルゴール、セル、

アリタルの名前を書きました。

 

ある瞬間、不安な考えが

突然牡牛のように突進して来ました。

 

ラティルの父親は

娘の命を奪おうとし、

母親はレアンと手を結んで、

ラティルを神殿に

閉じこめようとしました。

そして、ラティルは前世で

自分の子供の一人の命を奪い、

ギルゴールを狂わせました。

このことを考えると、ラティルは、

果たして自分が、

子供をよく愛することが

できるのだろうか。

いい親になれるのだろうかと

突然、自信がなくなりました。

 

その時、ラナムンの来訪を告げる

声がしました。

あてもなく、彷徨っていた危機感は、

扉の向こうから聞こえてくる

名前を聞いて、

ようやく、薄れて来ました。

ラティルはペンにインクをつけて、

四人の名前を黒く塗りつぶしながら

ラナムンの入室を許可しました。

 

ラティルはペンを

インクの瓶の中に差し込み、

さりげなく正面を見ました。

それと、ほぼ同時に扉が開くと、

ラナムンが中へ入って来ました。

 

彼は、

ラティルの斜め後ろに立っている

騎士を素早く確認すると、

視線が柔らかくなりました。

今、サーナット卿は、

勤務時間ではありませんでした。

 

ラティルは、

ラナムンの顔を見るや否や、

彼がなぜこの時間に

自分を訪ねて来たのか

すぐに気づきました。

 

これはこれは、ラナムン。

 

ラティルは、ラナムンが

手に哺乳瓶を持って来たのを見て

笑い出しました。

ラナムンは、

机の前に近づいて来ても、

ラティルがなぜ笑うのか

理解できない顔で立っていました。

ラティルは、

ラナムンの顎を突きながら、

 

なぜ、

それを持ち歩いているのですか?

 

とからかいました。

ようやく、ラナムンは

自分が部屋からここまで

何を持って来たのかに気づき、

困ったような笑みを浮かべました。

 

ラティルが目配せすると、

後ろに立っていた近衛騎士と

カルドンが部屋の外へ出ました。

そして2人だけになると、

ラティルはラナムンを

じっと見つめました。

 

ラナムンは哺乳瓶を

ラティルの机の上に置きました。

哺乳瓶は、

山積みの紙やインク瓶、

印を押すための蜜蝋、

羽ペンのスタンド、

法典の置かれた机の上に置くには

不似合いでした。

 

ラナムンは、普段より

少し温もりのある声で、

 

子供ができたんですか?

 

と尋ねました。

ラティルは頷いて

ラナムンを見ました。

長くて黒い睫毛の下の彼の灰色の瞳は

いつになく柔らかな、

雲の塊のように見えました。

 

ラティルが立ち上がると、

ラナムンは慎重に自分の手を

ラティルのお腹に当てました。

彼女は空笑いしながら、

 

そんなことをしても、

まだ何も感じられないでしょう。

私も分かりませんよ。

 

と言いました。

 

ラナムンはラティルのお腹を

一度軽く撫でると、

ラティルの手を取って

自分の口元へ持って行きました。

そして、彼女の四本の指に、

一つ一つ軽くキスをするラナムンは

敬虔な人にさえ見えました。

 

ラティルは、ラナムンの顔を

じっと見つめながら

 

嬉しい?

 

と尋ねました。

彼は浮かれているようだけれど、

赤ちゃんができたという

知らせを聞いてきた人ではなく、

神が降臨したという話を聞いてきた

信者のように振る舞っていました。

 

ラナムンは微笑んで頷くと、

両腕を広げて

ラティルを抱きしめました。

吸血鬼の側室たちとは異なる

温かい体温が

あっという間にラティルを

包み込みました。

 

嬉しいです。

 

とラナムンは囁きました。

 

とても嬉しいです。

 

と、あえて二度言ったラナムンは、

ラティルの頭の上にもキスをしながら

 

陛下と私、私たちの子の三人が

家族になったような気がします。

 

と囁きました。

 

ラティルはラナムンに

くっ付き過ぎていたので

彼のシャツとボタンに

顔が擦れました。

彼の怒りを、

どのように解いてあげればいいか

悩んでいましたが、

どうやらラナムンは

この知らせを聞いて、

ひとりで怒りが収まったようでした。


彼の香りを嗅ぐのは嬉しかったけれど

とても刺激的だったので、

ラティルはラナムンの懐から

抜け出しながら、

 

子供をきちんと育てられますか?

 

と尋ねました。

彼は、育児書を買ってみると

答えました。

ラティルは、

恋愛書を買ったのに、

あまり役に立たなかったかと

からかうと、ラナムンは、

役に立たなかったら、

ラティルが自分たちの子を

作ることはなかったと

返事をしました。

 

役に立ったのは恋愛書ではなく、

あなたの顔だと思う。

 

ラティルはこの言葉を飲み込んで、

また机に座りました。

◇育児書◇

その日の夕方、

仕事が終わるや否や、ラティルは

再びラナムンを訪ねましたが、

最初、嬉しかった気持ちは、

ハーレムの入口を通過すると、

再び心配に変わりました。

 

他の側室たちに、この知らせを

どのように、

伝えればいいのだろうか。

シピサが自分の妊娠の知らせを聞いて

どう反応するか分かりませんでした。

 

側室の住居の屋根を見るだけで、

ゲスターとサーナット卿が

がっかりしていたのを

思い出しました。

そのように、がっかりする者たちが

たくさん出て来るかと思うと、

ラティルは言葉に詰まりました。

 

その一方で、ラティルは、

自分がこんな考えをするのは

あまり皇帝らしくないと

思ったりもしました。

他の皇帝たちは、子供ができても、

側室たちの顔色を

窺わなかったはずでした。

 

けれども、

自分と側室たちの関係は

他の皇帝と側室たちとの関係とは違い

自分たちは、

一緒に逆境を乗り越えてきた

仲間でもあると考えました。

 

しかし、実際にラナムンの住居に入ると

ラティルは、すぐに微笑み、

 

これは何ですか?

 

とラナムンをからかいました。

恋愛指南書が、

あちこちに入っていた

ラナムンの本棚には、今や育児書が

たくさん入っていました。

テーブルの上には、

ラティルが送った華麗なガラガラが

威風堂々と置かれていました。

ラティルは本棚の前に行って、

年齢別に、子供のしつけ方法が

まとめられた本を見て爆笑しました。

 

これをもう買ったのですか?

 

とラティルが尋ねると、ラナムンは

近所で、急いで買って来た。

もっと買うつもりだと答えました。

 

ラティルが、

もっと買うつもりなのかと

聞き返すと、ラナムンは

「はい」と返事をし、

最も完璧に子育てするつもりだと

答えました。

 

ラティルは

「言うことを聞かない子と会話する」

という本を取り出すと、

ラナムンの顔の横に並べ、

別にこんな本を読まなくても、

ラナムンの子供の頃の経験を

思い出せばいいのではないかと

言いました。

しかし、ラナムンは、

自分は幼い頃から

両親の言うことをよく聞く

完璧な性格だったと返事をしました。

 

ラティルは、

それが本当かどうかは、

アトラクシー公爵と公爵夫人の

話を聞いてみなければならないと

言うと、ラナムンは肩をすくめ、

ラティルの懐の中に、

「問題ばかり起こす子供と会話する」

という本を置きました。

そして、

皇帝は幼い頃、先皇后の言うことを

聞かなくて有名だった。

いつも演舞場で

危険な行動をしていたそうだと

指摘しました。

 

ラティルは、

子供がラナムンに似ていれば

養育しやすいと言いたいのかと

抗議すると、ラナムンは、

 

陛下に似て欲しいです。

 

と、すぐに答えたので、

ラティルは気まずくなりました。

 

ラナムンは、

ラティルが来る途中で乱れた

彼女の髪を撫でつけながら、

自分は子供の頃、

社交界に興味がなかった。

皇帝についても

何度か聞いたことがあるだけ。

子供が皇帝に似れば、その子を通じて

皇帝の幼い頃を知ることができると

本当に、そう思っているように

話しました。

 

ラティルは、ラナムンが

自分の耳に聞こえがいいように

言ってくれているのか、

心から言ってくれているのか

区別できませんでした。

しかし、その言葉に訳もなく

心がくすぐったくなりました。

 

ラティルは、きまりが悪くなり、

わざと首を横に向けると、

お腹を撫でながら、

 

坊や、聞きましたか。

私に似ていなければなりません。

 

と話しかけると、横から

笑い声が聞こえてきました。

ラティルも、

思わず彼の真似をして笑いました。

いい感じでした。

子供ができたという話を

伝えただけなのに、

ラナムンと自分の関係が

少し和らいだような気がしました。

 

ところが、その瞬間、

奥深くに入っていた本棚の中の本が、

バサバサと、

ラナムンの頭上に落ちて来ました。

 

ラナムン!

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哺乳瓶を持ったまま

ラティルに会いに行ったり、

子供ができたと分かった途端、

育児書を買いまくるラナムン。

ラティルとの間に

子供ができたことを

どれだけラナムンが喜んでいるか、

ひしひしと伝わって来ました。

ラティルの子供の父親になれなかった

ゲスターの悔しさも、

よく分かりましたが・・・

 

前回のお話に伏線が張られていたので

ラナムンの頭の上に本が落ちて来たのは

ゲスターの仕業であるのは明らか。

そんなことをしないではいられない

ゲスターは本当に嫌な奴だと思いますが

その程度で済ませているだけ、

マシだと思ってあげなくては

いけないのでしょうか。

きっとラナムンはゲスターの仕業だと

薄々感づいているでしょうけれど・・・

 

ゲスターには

色々助けてもらっているので

ラティルがこの事実を知っても、

ゲスターを捨てることは

ないでしょうけれど、

他の側室たちに比べて

彼への好感度は

下がってしまうと思います。

ゲスターは、

それを知っているのか知らないのか

分かりませんが、

他の側室たちを蹴落とすという

卑怯な手を使わず、

正々堂々と、正攻法で

ラティルの愛情を

手に入れようとすればいいのにと

思います。

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