自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 867話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ なぜ弟に会えないのか

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867話 ラティルは自分によく似た男の子を出産しました。

◇別れ◇

議長が帰宅すると、シピサはカバンに

荷物を詰めていました。

大きなカバンの中に、

長い間、大切に集めておいた宝物を

一つ一つ入れる姿は

敬虔にさえ見えました。

 

議長は壁にもたれかかり、

その様子を見ながら、

どこへ行くつもりなのかと

尋ねました。

 

シピサは、

枯れない草を編んで作った人形を

詰めて、明るく笑うと、

母親の所へ行く。

さらに2人の妹弟が

生まれたそうだからと答えました。

 

母親、弟妹2人と聞いて

議長の口の端が

やや斜めに上がりました。

 

議長は、

タリウム宮殿に行くということかと

尋ねました。

シピサは、母親が自分に

会いたがっているだろうからと

答えると、

最後に服をかばんに入れて

立ち上がりました。

彼の表情には、

浮き浮きした様子が漂っていました。

しかし、議長は、

その嬉しそうな表情に

むしろ心が沈みました。

彼は、訳もなく、

カバンの周りをグルグル回り、

カバンの口を開けて

中をちらりと見た後、

よく準備したようだけれど、

本当に行っても大丈夫なのか。

母親が弟たちだけを気遣う姿を見ると

悲しくなるのではないかと

心配しました。

 

しかし、シピサはプッと噴き出すと

カバンを引っ張って

再びカバンの口を閉じ、

もう、そのような年齢は過ぎたと

返事をしました。

 

議長は肩をすくめて、

再び柱にもたれかかると

腕を組みました。

シピサは、荷物をすべて詰めたカバンを

両肩に担いで立ち上がると、

議長が膨れっ面をしているのを

発見しました。

 

シピサは、

自分が母親に会いに行くのが

嫌なのかと尋ねました。

議長は、

そんなはずがないと答えましたが

シピサは、

自分が議長を知らないとでも

思っているのかと反論しました。

 

議長は、

本当に行くのかと尋ねました。

シピサは、

議長をじっと見つめながら

カバンを下ろしました。

それから、先程持っていた

枯れない草で編んだ人形を取り出して

議長に渡しました。

 

議長は、これはアリタルが

くれたものではないかと

指摘しました。

たき火をしていた、ある日の夜、

アリタルが歌を口ずさみながら

作っていた人形だでした。

 

シピサは、

もう母親は、繰り返される呪いから

逃れたと話しました。

議長は、

自分も知っていると答えました。

シピサは、

もう母親は、過去ではなく今の

自分の人生を生きていると

話しました。

 

議長は、

赤ちゃんが大きくなって

自分に小言も言うようになったと

からかいました。

 

シピサは、

母親が悲しむようなことは

もうしないで欲しいと頼みました。

そして、もしそんなことをしたら

父親が怒っても止めないと

言いました。

 

議長はシピサから渡された人形を

クルクル回すと、ポケットの中に

くしゃくしゃに入れました。

 

議長は、

そんなことはしないと答えると

口元に、

ひねくれた笑みが浮かびました。

彼は、約束すると冗談交じりに言うと

シピサはカバンを下ろし

議長を一度、ギュッと抱きしめました。

 

再びカバンを手にしたシピサは、

未練を残すことなく、

すぐに小屋を出ました。

 

シピサが歌を口ずさみながら

山道を下る間、議長は一人で

ぼんやりと立って

その後ろ姿を見守りました。

さらにシピサが見えなくなると、

議長は小屋の中に戻り、

台所へ行きました。

 

台所の釜の中には

ピンク色の液体が沸き立っていました。

彼は長い柄杓で

中をかき混ぜてから火を消し、

完成した液体を薬瓶に入れました。

たった一瓶に入れただけなのに、

釜の中にいっぱいあった液体は

あっという間に

蒸発するように消えました。

 

議長は、

シピサの言う通り、

アリタルは自分一人で、

もう呪いから逃れたと呟きました。

それから、議長は

手に持った薬瓶をじっと見つめ、

シピサがくれた人形を入れた

ポケットに薬瓶を入れて、

踵を返しました。

 

シピサもアリタルも

自分たちのことばかり考えていた。

誰も自分のことは

考えてくれなかったと思いました。

◇またもや失踪◇

ラティルは、自分にそっくりな

3番目の子供の顔を見下ろしました。

それはカルレインも同じでした。

 

彼はラティルと並んで

ベッドにもたれかかり、

夢中で赤ちゃんの顔を

のぞき込みました。

どれだけカルレインが見とれていたのか

カルレインに似ても可愛かったのにと

ラティルは、後になって

恥ずかしくなるようなことを、

訳もなく呟くほどでした。

 

カルレインは、

この子の顔が自分に似る可能性は

全くない。

ご主人様に似ているだけでも

自分には祝福だと言いました。

 

ラティルは、

ラナムン顔は嫌いかと尋ねました。

カルレインは、

好きではないと答えました。

 

ラティルは、

カルレインをからかいたくて、

赤ちゃんの

ふっくらとした頬を押さえながら

自分はラナムンの顔が好きだと

ラナムンを褒めました。

そして、チラッと横を見ると、

カルレインはラティルの挑発を

知らんぷりしているところでした。

 

ラティルは、

「なるほど、年の功」と呟くと、

しばらくカルレインのこめかみが

蠢いていましたが、

彼は簡単には動じませんでした。

 

その平穏な姿を見て、ラティルは

もっと、カルレインを

からかいたくなりました。

しかし、それとは逆に、

彼が平和でいる姿を

もっと見たいとも思いました。

ラティルは

カルレインの顔を見ているだけで

満足でした。

 

ところが、3人で静かに

むずむずした時間を過ごしている時

扉の向こうから、侍従長

差し迫った声が聞こえて来ました。

ラティルが、

テーブルの上に置かれた鐘を振ると

侍従長が部屋に入って来ました。

ラティルは、彼の表情が

尋常でないことに気づきました。

 

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

3番目の赤ちゃんを

カルレインに預け、

上体を起こして座りました。

 

侍従長は、

ベッドのすぐそばまで近づくと

対怪物部隊小隊員の中で

再び行方不明者が現れたと

報告しました。

 

ラティルはカルレインに

吸血鬼の傭兵を借りたことを

思い出して、

カルレインを振り返りました。

彼もまだ、

その知らせを聞いていないのか、

眉をひそめていました。

 

ラティルは、

誰と誰がいなくなったのかと

尋ねました。

侍従長は、

7ヶ月前に、新たに補充された

5人のうち2人と、

初期の小隊員3人だと答えました。

 

7ヶ月前に、

新たに補充された5人は、

皆、吸血なのにと、

ラティルは訝しみました。

 

侍従長が出て行くと、

ラティルはカルレインを振り返り、

消えた小隊員の中に

吸血鬼2人も含まれているようだと

告げました。

カルレインは、赤ちゃんを

ラティルに渡して立ち上がり

どういうことなのか調べてみると

言いました。

◇まずは2人で◇

最初の30分ほど、ラティルは

落ち着いて赤ちゃんを見ながら

カルレインが戻ってくるのを

待ちました。

しかし、焦る気持ちを

これ以上、我慢できなくなり、

ラティルは鐘を鳴らして

侍女たちを呼びました。

そして、彼女たちが入って来ると

ラティルは、

「赤ちゃんを見ていて」と言って

侍女長に赤ちゃんを渡し、

楽な服をさっと脱ぎ捨てました。

侍女長は、慌てて

目を大きく見開きました。

 

どこへ行くのかと尋ねる侍女長に

ラティルは、

急用ができたと答えると、侍女長は

3番目の赤ちゃんが生まれてから

まだ、何日も経っていないと

心配しました。

 

しかし、ラティルは

大丈夫だと告げると、

急いでズボンとシャツを着て、

侍女長の腕を叩き、

外に飛び出しました。

 

ラティルを見るや否や、四方から

「陛下!」「陛下!」と

呼ぶ声が聞こえて来ました。

ラティルは彼らに

一つ一つ答える代わりに、

すぐに執務室へ歩いて行きました。

 

執務室の扉を開けて入ると、

秘書たちと侍従長も驚いて

机から、どっと立ち上がりました。

 

侍従はラティルに近づき、

もう来てもいいのかと尋ねました。

ラティルは返事を省略し、

上座の机に座りながら、

これまでの正確な経緯について

教えるよう指示しました。

 

ラティルが侍従長から

これまでの経緯について

すべて聞き終えて、

百花とアニャを呼んだ頃に

カルレインが帰って来ました。

最初、彼は、寝室に行きましたが、

皇帝が執務室に行ったと聞いて

執務室を訪れたのでした。

 

ラティルはカルレインが入って来ると、

他の人たちを全員追い出して

どうだったかと尋ねました。

 

カルレインは、

5人1組で任務を遂行していたところ

消えたそうだ。

行方不明になった傭兵2人が

消えた組に入っていた。

消えていない3人は

別の組だったそうだと答えました。

 

ラティルは、

どこへ行ったのか分かるかと

尋ねました。

カルレインは、それぞれ別の所で

任務を遂行していたので

分からないそうだ。

しかし、よく探せば

痕跡があるはずだと言っていたと

答えました。

 

ラティルが、

「痕跡?」と聞き返すと、

カルレインは、

万が一に備え、

一定の間隔で、痕跡を残しながら

移動したそうだと答えました。

 

それからカルレインは、

机のそばに近づき、眉を顰めながら、

どうやって消えたにせよ、誘拐犯は、

普通の強い者ではないはずだと

言いました。

ラティルは「そうだろうね」と

同意しました。

 

カルレインの部下の

吸血鬼の傭兵たちは、500歳近く

生きてきた人たちでした。

彼らが、あっという間に

消えるくらいなら・・・

と考えていると、扉の外で侍従長

百花とアニャが到着したことを

告げました。

 

2人が入って来ると、ラティルは

カルレインから聞いた話を

伝えました。

 

アニャは強張った表情で、

消える前に傭兵が残した

最後の痕跡を頼りに、

その組が移動していた方向に沿って

調査しなければならないと

言いました。

 

百花は、頭をあちこち傾けながら

眉を顰めました。

ラティルは2人を交互に見た後、

他の小隊員たちを連れて行っても

被害だけが

もっと大きくなりそうなので、

2人で調査をしてくれないかと

指示しました。

すると、カルレインは、

自分や他の傭兵たちが

一緒に行った方がいいのではないかと

話に割り込みました。

 

ラティルは百花とアニャを

交互に見ながら、

カルレインたちと一緒に行くのと

2人だけで行くのと

どちらが楽かと尋ねました。

 

百花とアニャは、

互いに相手をチラチラ見るだけで

すぐに答えられませんでした。

どちらがいいか

計算しているようでした。

 

ついに百花は、

まず自分たち2人が、

痕跡が残っている所まで行ってくると

答えると、アニャも頷きました。

 

その後、さらに話を交わした後、

出て行こうとする2人にラティルは

念のため、

グリフィンを連れて行くように。

早く連絡ができるからと指示しました。

◇弟に会いたい◇

ギルゴールが特別に許可してくれたので

プレラは彼の温室を歩き回りながら

花を摘むことができました。

 

ラナムンは、

プレラに付いて回りながら、

もしかすると変な怪物のような花が

現れるのではないかと、

警戒し続けましたが、

幸い、そのようなことは起きず、

プレラが温室の外に出て来た時は、

懐が花でいっぱいでした。

 

ラナムンは、そうでなくても

天使のような子供が

花に埋もれた姿を見て

自然に笑みがこぼれました。

しかし、プレラが、

これをカルレインにあげてもいいかと

尋ねると、彼の口元に浮かんだ笑みは

消えてしまいました。

 

カルドンが、それを気にすると、

ラナムンは無理やり

口角を上げましたが、彼は

「ダメ」と容赦なく返事をしました。

 

プレラは、

ラナムンの足にくっ付きながら

カルレインは花は嫌いなのかと

尋ねると、ラナムンは

「嫌い」と答えました。

 

ラナムンはカルレインが

花を嫌いかどうかは

わかりませんでしたが、

それは問題ではありませんでした。

 

カルレインは、

皇帝にとっては、味方だけれど、

プレラにとっては、

この宮殿で一番危険な相手でした。

だから、絶対に

2人が出会うことがないように

しなければなりませんでした。

 

ラナムンは

「行こう、プレラ」と声をかけると

さらに、せがんでいる子供を

抱き上げ、ハーレムへ続く

小道を歩きました。

 

プレラは寂しそうに、

ラナムンの頭に顎を乗せていましたが

突然また頭を上げると、

それなら、

皇帝に会いに行ってもいいかと

尋ねました。

ラナムンは、

皇帝は忙しいのでダメだと答えました。

 

けれども、プレラは、

皇帝が自分の弟を作ったと

乳母が言っていた。

弟に会いたいと言いました。

しかし、ラナムンは

皇帝の寝室の中に

誰がいるか見当がついたので

「また今度ね」と

断固として拒否しました。

 

寝室の中には皇帝とカルレイン、

そして3番目の赤ちゃんが

いるはずでした。

彼も皇帝と皇子に会いたかったけれど

プレラを、そこへ連れて行くことは

できませんでした。

 

ラナムンは、

乳母がケーキを作ってくれるって

言っていたので、

乳母の所へ行こうと言いましたが、

プレラは、

弟に会いたい。

クレは弟に会いに行ったらしいと

言いました。

その言葉に、ラナムンは

カルドンを振り返りました。

カルドンは目を丸くして

首を横に振りました。

自分が話したのではないと

合図しているようでした。

 

結局、ラナムンは、直接プレラに

誰に聞いたのかと尋ねると、

プレラはラナムンの頭に

小さな額を当てて、

内緒の話だと答えました。 

ラナムンは、

自分とプレラの間に、

内緒の話はなくていいと言いました。

プレラは「本当に?」と聞き返すと、

ラナムンは

「うん」と返事をしました。

そして、

だから話して欲しい。

自分も内緒にしておけば、

秘密を守ることになると

説得しました。

 

プレラは

違うと思うけれど・・・と

反論しましたが、ラナムンは、

秘密は1人で守るより

2人で守る方がもっとすごい。

自分と一緒に

秘密を守りたくないのかと

すねました。

 

プレラはラナムンに

話してあげるので、すねないで。

ゲスターがそう言ったと

答えました。

 

ラナムンのこめかみに

青筋が立つと、カルドンは

心の中で舌打ちをしました。

昨日、ゲスターが、

子供にあげると言って

春の服を作ってきたけれど、

そんなことまで言ったことに

呆れました。

 

プレラは、

皇帝に会いたい。 弟にも会いたいと

ラナムンの髪を引っ張りながら

だだをこねました。

子供がとても切実に訴えたので

ラナムンはしばらく悩みましたが

結局、首を振り、

子供を部屋へ連れて行きました。

カルレインがプレラに

どんな苦言を呈するかわからないので

やはり、どう考えても

避けた方が良さそうでした。

 

その後、ラナムンは、

さらに30分ほど子供と

遊んであげてから

他の仕事に戻りました。

プレラを担当する下女たちと

プレラは近くの庭へ行き、

ザイシンが作ってくれた

小さな砂場に腰掛けて

1人で砂遊びをしました。

しかし、

なぜ、クレリスは母親にも、

赤ちゃんの弟にも会って来たのに

自分は会ってはいけないのか、

依然として理解できず、

訳もなく寂しくなったプレラは

力いっぱい、砂をかき回しました。

 

その時、頭上から、

「お前がプレラ?

随分大きくなったね。」と

見知らぬ声が聞こえて来ました。

砂の上に、

黒い影が垂れ下がっていました。

プレラは頭を上げました。

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議長が呪いが解けたと言うなら、

本当にそうなのかもしれませんが

まだ半信半疑です。

議長がヒュアツィンテから

奪った手帳を見て驚いたのは

そのことが

書かれてあったからなのでしょうけれど

確か、石板の字は、変化しているので

もしかしたら、今は

違うことが書いてあるのではないかと

疑ってしまいました。

 

ピンクの液体が怪し過ぎ。

議長は、

一人きりになったのが恨めしくて

何かをやりそうな気がします。

 

ギルゴールは子供好きなので

怪物のような花で

プレラを脅すことはないと思います。

 

母親と弟に会いたいのに

合わせてもらえないプレラが

不憫です。

ラナムンはプレラのことが

とても大事なので、

彼女が傷つかないように

気を遣っているのでしょうけれど

クレリスは大丈夫なのに、

プレラはダメだと言われることで

プレラの心が歪まないことを

願います。

 

ここへ来て、

本当にハイスピードで

話が進んでいます。

ラティルがロードであり、

なぜ、ロードが生まれ、

500年周期で同じ出来事が

繰り返されるのかが

お話の肝だと思うので

作者様は時間をかけて

書かれたのではないかと思いました。

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