自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 865話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 諦めきれないラナムン

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865話 ラティルはカルレインの足に、自分の体を密着させました。

◇良い香り◇

カルレインは、

ラティルの上半身が

押し付けられるように触れると

「ご主人様」と苦しそうに囁きました。

彼は、慎重に撫でていた髪の毛を

しがみつくように掴みました。

 

ラティルは、

カルレインを枕にして寝るのは

本当にいいと言うと、

彼の足を思う存分抱き締めて

体を丸くしました。

 

カルレインは、

あまり刺激を受けないように

努めましたが、

容易ではありませんでした。

彼は、慎重にラティルの髪に

触れていた手を、

背中に回しました。

肩甲骨を撫でていた手は

肩に上がってくるかと思ったら、

ラティルの唇の横に近づきました。

 

ラティルは、彼の冷たい指を

そっと噛みました。

カルレインの口から

猛獣が声を押し殺しすような声が

流れました。

ラティルはカルレインの体に鼻を埋め、

彼の良い香りを存分に吸い込みました。

吸血鬼だからなのか、

カルレインだからなのかは

分かりませんが、なぜか、彼からは

いつも、さわやかな香りがしました。

 

ラティルは、

カルレインからは、

本当に良い香りがすると言いました。

彼はラティルの手を取り、

爪一本一本に口を合わせ、

手のひらに鼻を当てて

ラティルの真似をするように

息を吸いました。

ラティルは笑いながら体を起こし

彼の足の上に座ると、

首を抱き締めました。

◇アトラクシー公爵の提案◇

久しぶりにラナムンの方から、

先に会いたいという連絡をして来たので

アトラクシー公爵は、

プレラとラナムンへの贈り物を

取り揃えて、宮殿に入りました。

ところが、浮かれて訪ねて来た彼に

息子がしてくれた話は衝撃的でした。

 

これはどういうことなのか。

なぜ、自分の孫を他人に渡すのかと

アトラクシー公爵は

大声を張り上げましたが、プレラが

馬車のおもちゃを持って走って来て

「パン!」と叫びながら

彼の足に衝突させると、

アトラクシー公爵は

「うわっ!」と叫んで

横にひっくり返りました。

 

プレラは嬉しくて、悲鳴をあげながら

横に走って行くと、

「パン!」と叫んで

カルドンの足に馬車を衝突させました。

 

「うわっ!」と

カルドンもひっくり返ると、

プレラは「パン!」と叫んで

馬車のおもちゃをラナムンの足にも

ぶつけました。

けれども、ラナムンは

冷たい表情で見下ろすだけで、

倒れてくれそうにないので、

プレラは、しばらく悩んだ後、

馬車を持って外へ走って行きました。

その後を、プレラ担当の下女が

追いかけて行くと、

ひっくり返っていたアトラクシー公爵は

体を起こして、

詳しく話すよう促しました。

ラナムンは、

カルレインとの取引について

説明しました。

 

アトラクシー公爵は、

それについて皇帝は知っているのかと

尋ねました。

ラナムンは、

話してみたけれど、約束通り、

自分の2番目の子はカルレインが養育し

彼には自分を守れと言ったと

答えました。

 

アトラクシー公爵は、

そんなに大事なことを、

自分に聞きもせずに、

簡単に決めてしまうのかと抗議すると

ラナムンは、

父親に聞く理由はないし、

相手は皇帝だと言い返しました。

 

アトラクシー公爵は

憂鬱な気分になりながら、

ラナムンのお腹を見ました。

孫がプレラ1人で、

足りないわけではないけれど、

ラナムンの子供を

他の側室が育てると思っただけでも

気分が悪くなりました。

 

ラナムンは、

どうしたらいいのかと尋ねました。

アトラクシー公爵は、

当然、 約束を破らなければならないと

答えました。

 

ラナムンは、

皇帝が確固として、

約束を守れと言っているのに

可能なのかと尋ねました。

アトラクシー公爵は、

可能だ。

皇帝が心変わりをすればいいと

答えました。

 

ラナムンは、

それが容易でないから、こうなった。

皇帝は、他人の意見に従うことには

優柔不断だけれど、

自分の意見を主張する時は鉄壁だと

話しました。

 

アトラクシー公爵は、

先程、ラナムンが

まともに、プレラの馬車遊びの

相手をしてやらなかった姿を

思い出しました。

ラナムンでさえ、この程度だから、

カルレインはもっと深刻だろうと

思いました。

 

彼は頷きながら、

カルレインは、子供の面倒を

まともに見ることができないだろうと

皇帝に言うことを提案しました。

 

ラナムンは、

すでに話してみたけれど、皇帝は、

どうせ他の人たちも

一緒に養育するので大丈夫だと

返事をしたと言うと、

アトラクシー公爵は、

言葉だけで話すのと、

実際に見せるのとでは違うと言うと、

口の端を上げて、ラナムンに

自分の考えを説明し始めました。

◇テスト1◇

ラティルが

いつものように仕事を終えて

昼食を食べようとしていた時、

意外にもラナムンが尋ねて来て、

彼女に見せたいものがあると

言いました。

そして、彼はラティルを

大きなパーティが開かれる時だけに使い

普段は空けておくホールの2階に

連れて行きました。

 

ラティルは当惑しながら、

何を見せたいのかと尋ねると、

彼は、静かにという合図をして、

手すりをつかみ、

1階を見下ろしました。

ラティルは下の階を見渡すと

目を見開きました。

下の階には、

カルレインとプレラがいました。

 

ラティルは呆れて

ラナムンを見上げると、彼は先に

用意して来たメモを渡しました。

そこには、

カルレインは、まともに子供の面倒を

見ることができない。

皇帝が直接、

自分の目で確認するように。

カルレインは耳がいいので、

声を出さないで欲しいと

書かれていました、

 

ラナムンは、

本当にカルレインに、自分の子供を

養育させる気がないようだと

心の中で頭を軽く横に振りました。

しかし、吸血鬼の騎士であり、

傭兵として、

500年間、生きてきたカルレインが、

子供をよく育てることが

できるかどうかは、

ラティルも気になりました。

彼女はラナムンの望み通り

口を閉じて

ホールを見下ろしました。

 

プレラはカルレインに向かって

走り続けていました。

生まれたばかりの頃から

カルレインが好きだったプレラは、

今も変わらず、側室たちの中で

彼が一番好きなように、

全力を尽くして

走っているところでした。

 

しかしカルレインは、いつものように

プレラのことを、

すれ違うのも嫌な人のように避けて

逃げていました。

そんな光景がしばらく続き、

ラティルが、

こんなことをして意味があるのかと

思う頃、プレラは力尽きたのか、

その場に座り込んで泣き始めました。

子供が悲しくて号泣する姿は、

見る人も心を痛めるほどでした。

しかし、カルレインは

プレラをなだめるどころか、

壁にぴったりくっ付いたまま、

子供との距離を維持しました。

カルレインの目には、

プレラが子供ではなく、

小さな怪物に見えるようでした。

 

ラナムンは、

皇帝も見たと思うけれど、

あのような者が、どうやって、

子供を育てるというのかと

訴えると、この辺でいいと思い、

小さな鐘を取り出して振りました。

鐘の音が鳴ると、

待機していたプレラの下女たちが

急いでそちらへ駆けつけ、

子供の世話をしました。

 

カルレインは、

人々の視線を意識したのか、

ラティルとラナムンの方を

じっと見たけれども、

2階まで飛び上がることなく

階段を上って来ました。

 

カルレインは、

プレラの下女たちが待機していたことを

すでに知っていたのか、

人間たちが周りに隠れているのに、

なぜ出てこないのかと思ったら

こいつが仕組んだことだったのかと

無愛想に話しながら、

ラナムンをチラッと見ました。

そして、

即座にラナムンの意図を察すると、

こいつは、自分が

子供を育てることができないと

主張しているのかと、

ラティルに尋ねました。

しかし、断固たる問いかけとは違い

彼は少し不安そうでした。

 

ラティルは、カルレインが

プレラを育てることは

できないだろうと呟くと

ラナムンの顔に笑みが浮かび、

カルレインの顔は固まりました。

 

しかし、ラティルは、

カルレインとプレラの間には、

普通の縁ではなく、

前世から続く・・・深い・・・

悪・・縁があるから、

それも考慮しなければと言うと、

カルレインは「悪縁です」と

ラティルが

故意にはっきり言わなかった言葉を

口にしました。

ラナムンの表情が曇りました。

 

ラティルは、

いずれにせよ、

アニャドミスは2人いないし、

議長が転生することもない。

だから、もう生まれる子は

カルレインとは、

そんなに悪縁ではない。

カルレインはプレラほど、

3番目を怖がらないだろうと

急いで話題を変えました。

 

しかし、カルレインは、

プレラ皇女を

怖がっているわけではないと

反論したので、ラティルは

カルレインの口を手で塞ぎ続けました。

口を塞がれているのは、

カルレインだけでしたが、

ラナムンも落ち込んでしまって

答えませんでした。

 

ラティルは、

それなら、クレリスを

カルレインに預けて、

よく見てみるのはどうかと

妥協案を出しました。

ラナムンは子供の実父だから、

カルレインに子供を預けるのが

不安かもしれないので、

ラティルは、ラナムンの意見も

尊重してあげたいと思いました。

ラナムンはようやく頷き、

分かったと返事をしました。

◇テスト2

呼ばれてやって来たサーナットは、

一日ほどクレリスを

カルレインに任せろと

ラティルに言われると、

酷く嫌そうな目で

カルレインを見つめました。

 

ラティルは

カルレインがサーナットを

不気味な目で見つめているのを見ると

2人は、

仲が悪いのだろうかと思いましたが、

カルレインが1人で

見るわけではないので、

一日だけ任せてみてと頼みました。

 

サーナットは

不安そうな表情でしたが、

結局カルレインに

クレリスを1日任せました。

 

ラティルは定期的に

赤ちゃんの部屋を訪れ、

扉の隙間から、カルレインが

クレリスの面倒を見る姿を

見ました。

 

カルレインは、

プレラに対する時と、

クレリスに対する時では、

全く違っていました。

クレリスは、

人見知りをする時期でしたが、

カルレインの腕の中で元気で過ごし、

カルレインが与える食事も

よく食べました。

カルレインが手を握って

よちよち歩きをさせてやれば、

よろめきながら、よく歩き回り、

カルレインに

新しい遊びをさせもらうと、

キャハハと笑って喜びました。

 

ラナムンは、

自分の目でこれを確認しても

認めたくありませんでした。

しかし、彼の目にもカルレインは、

プレラでない赤ちゃんは、

かなりよく面倒を見ているようでした。

 

それでもカルレインの育児の中で

不適切な部分を探すなら、

クレリスが剣に関心を示した時に

「これは剣。あなたは赤ちゃん。

これは剣。 これで寿命を切る。」と

説明した程度でした。

 

ラティルは扉を閉めながら

もう安心できるねと言いましたが

ラナムンは、

何の返事もできませんでした。

◇いらない◇

その日の夕方。

ラナムンは果物を切りながら、

プレラに、

兄弟が欲しいかと尋ねました。

プレラは、

「兄弟?」と聞き返すと、

ラナムンは「うん、兄弟」と

返事をしました。

 

プレラは果物をかじりながら

「どんな兄弟?」と

首を傾げて尋ねると、ラナムンは

クレリスのような兄弟と答えました。

 

プレラは、

「クレ兄弟?」と尋ねると、

ラナムンは「うん」と答えました。

プレラは果物一切れを食べるまで、

答えようとしませんでした。

小さな眉間に皺を寄せて

じっくり悩んでいるのを見ると、

ラナムンへの答えを

慎重に考えているようでした。

 

果物一切れを食べ終わった頃、

ついにプレラはきっぱりと

「いらない!」と答えました。

ラナムンは「いらないって?」と

聞き返すと、

プレラは「うん」と返事をし、

ラナムンの足から

転がり落ちようとしました。

カルドンがびっくりして

子供を捕まえました。

 

ラナムンは、じたばたする子供を

自分の膝の上に座らせながら、

兄弟が嫌いなのか。

クレリスより、もっと

きれいな兄弟だと思うけれどと

言いました。

しかし、プレラは「嫌!」と

返事をしました。

 

ラナムンがプレラに

「兄弟が好き」と言わせようと

努力する姿を見ながら、カルドンは

たとえ、皇女が

兄弟が欲しいと言っても、皇帝が、

カルレインにあげることにした養育権を

取り戻すことはできないと思いました。

しかし、ラナムンは、どうしても

プレラが兄弟が欲しいと言うのを

聞きたいと思いました。

プレラが、そのように言うのを聞けば、

3番目をカルレインに任せろという

命令を、退けることも

できるのではないかと思いました。

 

しかし、プレラは、断固として

 「嫌!」と主張して、

ラナムンをチラッと見た後、

ソファーに顔を埋めながら、

カルレインはクレリスが好きで、

父親は自分のことが好きだけれど

兄弟のことは誰が好きなのかと

呟きました。

それから、プレラは、

そっとラナムンの顔色を見た後、

再びソファーに顔を埋めました。

 

カルドンは、

兄弟ができても、ラナムンは

皇女を一番愛するだろう。

なぜ、そんなことを言うのかと

慌てて言いましたが、

子供は、まだ、ソファーから

顔を離そうとしませんでしたた。

その姿を見たラナムンは、心が痛み、

子供を抱き上げて

ギュッと抱きしめました。

 

ラナムンはプレラに、

お父様は、世の中で

お母様とプレラが一番好きなことを

知っているかと尋ねました。

プレラは「うん!」と返事をしました。

 

ラナムンは、

兄弟のことは、

ただ、話してみただけだから

悲しまないでと慰めると、

プレラは「うん!」と返事をしました。

ラナムンが子供を降ろすと、

ようやく、プレラは

カーペットを転がりながら

遊び始めました。

 

ラナムンは、

子供がぴょんぴょんするのを見て

ため息をつくと、

仕方がない。 嫌だけれど、

今回はカルレインに

子供を育てさせなければならないと

言いました。

 

カルドンは、

それで構わないのか。

皇女が、あのように言っても、

実際に弟ができたら喜ぶと思う。

優しくて情に厚い子だからと

言いましたが、ラナムンは、

大丈夫。カルレインも、

あのように意地を張って

子供を連れて行くのだから、

きちんと育てようと努力するだろうし

ダメだと思ったら、皇帝は後からでも

心変わりするかもしれないと

話しました。

 

カルドンは心配そうな目で

ラナムンを見ました。

口ではああ言っているけれど、

ラナムンの冷たい表情が

今日に限って

寂しそうに見えました。

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プレラがとても可愛いです。

その相手をしてあげる

アトラクシー公爵とカルドンもお茶目。

ラナムンに拒否されたプレラは

外へ出て行って、誰かの足に

馬車をぶつけるつもりなのでしょうか。

ザイシンなら、何度でも喜んで

ひっくり返ってあげそうです。

 

プレラが悲しむことが分かって

カルレインと一緒にさせるなんて。

いくら、カルレインに2番目の子供を

渡したくないとはいえ、

プレラが可哀そうすぎます。

それでも、最後にプレラの気持ちを

尊重してくれて良かったです。

ラナムンは、辛くても、

自分で選んだことなのだから

諦めるしかないと思います。

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