自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 298話 外伝 36話 ノベル ネタバレ 父親に似ている娘と秘密だらけの娘

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外伝36話 ハインリがラリのために皇権を強くすると決心し、グローリエムは常時泉の中にいるのではとベルディ子爵夫人が考えてから時は流れて・・・

◇あれは誰?◇

果てしなく広い室内演舞場を

数多くの騎士と兵士たちが

埋め尽くしていました。

 

3種類の制服と

3色のマントを身に着けた彼らは

熾烈に訓練をしていました。

 

赤いマントを身に着けた人たちは

公式の近衛騎士団、

青いマントを身に着けた人たちは

ハインリの個人騎士団の水龍騎士団

金色のマントを身に着けた人たちは

ナビエの個人騎士団の常時泉でした。

 

常時泉は、かつての盗賊と

東大帝国の貴族出身の

アルティナ卿を両軸に

貴族出身の騎士と平民出身の騎士が

混ざっていました。

 

しかし、いくら騎士になっても

常時泉の出身の騎士からは

他の騎士が眉をひそめるような

話し方をしていました。

 

ケルドレックは、

自分が恥ずかしくなるから

小さい声で話すように

部下に注意をしていた時

後ろから

コシャールが近づいて来ました。

同じ主君に仕えるようになっても

ケルドレックは

相変わらず彼のことが嫌いでした。

 

ケルドレックは部下を

コシャールと自分の間に置いて

盾としました。

コシャールとケルドレックは

演舞場の方へ目を向けました。

 

ケルドレックは、

コシャールのそばを

離れたいと思いましたが

部下が問題を起こすといけないので

監視する必要がありました。

 

騎士たちが激しく

戦っているのを見ていたコシャールが

一か所を指差して

あれは、誰なのかと尋ねました。

 

コシャールが指差した先には

豹の仮面で顔を隠しているけれども

顎のラインと唇だけ見ても

とても美しいとわかる

黒髪の少年が

圧倒的なスピードで

相手を制圧していました。

 

しかし、

いつもと違ってケルドレックは

何も答えませんでした。

コシャールは

ケルドレックの方を向くと

彼は迷惑そうな顔をしていました。

 

ケルドレックはコシャールと目が合うと

新人だ。自分が教えた

ぶっきらぼうに答えましたが

誇らしげな声でした。

 

コシャールは、自分がこの少年に

興味を持つのを

ケルドレックは嫌がっていて

わざと面倒くさそうにしていることに

気が付きました。

 

コシャールは、

ケルドレックが教えたらなら

後継者だろうから、

ナビエに挨拶に来るかも

言いました。

 

ケルドレックは心の中で

この話はしたくないのに

この腹立たしい奴め

悪口を吐きました。

しかし、彼は、わざと真顔で

あの子は絶対に後継者にならないし

正式に騎士団にも入らないし

騎士の任命も受けないので

関わらないでくれと言いました。

 

コシャールは

あの実力で

もったいないと言いましたが

ケルドレックは

本人に関心がないと答えました。

 

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◇少年の正体◇

ケルドレックの言葉の半分は

嘘でした。

 

少年は、

ケルドレックが手ほどきした

実力者でしたが

本人に関心がないというのは

嘘でした。

 

ケルドレックが近づくと

豹の仮面を被った少年は

情熱に満ちた声で

コシャールが自分のことを

何と言っていたかと尋ねました。

 

ケルドレックは答える代わりに

少年の仮面を剝ぎ取り

彼の頭をトントン叩いた後

仮面を返すと、

自分が用意した黒い仮面ではなく

なぜ、目立つ豹の仮面に変えたのか

尋ねました。

 

少年の仮面が外れた瞬間、

他の騎士たちが驚いた表情で

彼らの方を見ました。

ケルドレックは

少年に再び仮面をかぶせて

背中を押しながら、

演舞場見物は終わり。

もう帰れと命令しました。

 

少年は、見物なんかしていない。

戦っていただけと反論しました。

 

ケルドレックは

少年が戦いながら

コシャールが目に留めるほど

動き回っていたと

非難しました。

 

少年は反論できず

ぶつくさ言ったものの

木刀を返し、待合室の外へ出ました。

 

少年は完全に宮殿の外へ出ると

仮面を外して

あれもできない、これもできない。

だからモテと名付けたんだ

唸り声を上げました。

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◇ラリとカイ◇

誰もいない部屋の扉が開くと

「聞いた?」

カイの大きな声が響きました。

けれども

答える人は誰もいませんでした。

他に誰もいないと言って、

カイが扉を閉めると

天井のどこからか声がしました。

「ラリ、どこ?」

カイが尋ねてから、しばらくすると

ここにいるという返事が

聞こえて来て、

天井に着いている

大きな彫刻の後ろから

小さな頭が飛び出しました。

 

カイはびっくりして飛び上がると

そんなところで

何をしているのか。

母親に高い所へ上るなと

言われているのにと言って、

不安そうに

周りを見渡しました。

 

ラリは

ここにいるのを見たのは

兄だけなので、

兄さえ黙っていれば

母親にはわからないと言いました。

 

もしもばれたら・・・

カイが心配すると、

兄が話したということだと

答えました。

カイは膨れっ面をして

天使のようなラリの顔を見ました。

 

ラリは、カイの顔を見ながら、

彼を脅すと

臆病なふりをするけれど、

いざとなると、真顔で

父と母に告げ口すると思いました。

実際にラリは

何度もカイに告げ口されていました。

 

ラリがあまりにも危険な行動をする、

慎重なのが一番だと

カイが注意するとラリは、

怖がっていたら何もできない。

父親は慎重になっていたから

支配できていた国が

いくつもあったのに

手に入れられなかった。

だから自分がすぐに手に入れる

言いました。

 

ラリは、なぜカイがここへ来たのか

尋ねました。

彼は常時泉の騎士たちの中に

ものすごい実力者が入って来たことを

聞いたからと答えました。

しかしラリは、すでにローラから

その話を聞いていたし、その人が、

すごく、カッコいいという話も

聞いていました。

しかし、ラリは

リュウリュウ以外の男性に

興味がありませんでした。

 

リュウリュウは、

マッケナと水龍との間に生まれた、

実は生まれたかどうかもわからない

正体不明の子竜でした。

ラリはリュウリュウの存在を知って以来

彼と結婚すると言っていました。

 

けれども、マッケナは

世界が223回ひっくり返っても

2人を結婚させないと

言っていました。

 

マッケナはラリを可愛がりながらも

2人の結婚を反対する理由を

話しませんが

カイは、彼女が父親の性格を

そっくり受け継いでいるからだと

確信していました。

 

224回ひっくり返すという

ラリの言葉に

カイはため息をつくと、

服を着て出て来るように。

母親にばれないように

膨れっ面で忠告をし

外へ出て、ドアを閉めた瞬間

目の前に立ちはだかる大きな影に

自分に何がばれたらダメなのか

聞かれました。

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◇何かある◇

夕食時、

自分が見つかると

大変なことになるのか

突然、モテが質問すると、

ケルドレックと副長夫妻は

一緒に咳込みました。

何かあるんだと、

モテはむっとした顔で呟きました。

 

副長は咳払いをしながら

その姿を痛ましそうに

見つめました。

 

食後、副長の妻は

モテに本当のことを

話したらどうかと提案しましたが

副長は、モテが、

国を揺るがした重罪人の娘とは

言えないと答えました。

けれども、妻は

理由もなくモテの出世を阻止するのは

気が引けると答えました。

 

モテは優しくておとなしいけれど

訓練をさせればさせるほど吸収する

賢い子でした。

それなのに、彼女より実力の劣る

同年代の友達が

見習い騎士になったり

たまに宮殿に招待されているのに

モテは見習い騎士にもなれないし

任務の途中は、

随時顔を隠さなくてはいけないので

モテだけでなく誰もが

もどかしく思っていました。

 

その時、副長の部下が

やって来て

また、あの女が来たけれど、

どうしようかと尋ねました。

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◇銀髪の14歳の娘◇

自分はもう16歳なのに

父親と母親は秘密が多いと

ぼやきました。

 

男のふりをしたり

定期的に髪を染めるのは

不便だけど我慢できました。

けれども、時々ナビエ皇后が

常時泉の子供たちに

演劇を見せてくれたり

ごちそうしてくれたりする時に

自分だけ参加できないのは

寂しいと思いました。

 

父親と母親は

自分が恥ずかしいのだろうか。

それとも、

まだ幼いからだろうか。

 

でも、同じ年頃の皇子と皇女は

歴訪に連れて行ってもらったり

会議にも参加させてもらっている。

 

半年後、

14-16歳の人たちから

新しい見習い騎士が

選ばれることになっているので

他の人たちに

大きく後れを取りたくないモテは

これを逃したくないと思いました。

モテは自分の剣で

皇帝に認められ

騎士団長になりたいと思っていました。

 

モテは、今度こそ

なぜ自分に隠し事をするのか

聞いてみようと思いました。

 

兵舎の外へ出たモテは

両親の兵舎がある所へ

走っていきました。

どのくらい進んだのか

入口付近でもめ事が起こっていました。

 

モテは足音を消しながら

そこまで行ってみると、

貴族のような姿だけれど

驚くほど顔色の悪い女が

娘を探させてくれと

兵士に頼んでいましたが

彼らは、そんな子はいないと言って

彼女を追い払おうとしていました。

 

女は、何度も

ここに来たことがあるようで

娘はここにいると

食い下がっていました。

 

そして、彼女の

自分の娘は銀髪だという言葉に

モテは、自分のことではないかと

思いました。

 

けれども、その女が

自分の娘は14歳と言うのを聞いて

16歳のモテは

自分ではないと思いました。

 

しかし、モテは

娘、銀髪、14歳

誰か1人いなかったっけ

思いました。

 

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その後、アレイシアは

どうなったのか。

常時泉がナビエの支配下に入った

詳しい経緯は?

カフメン大公はどうなったの?

 

とても気になりますが

子供たちが14歳になるまで

時が流れてしまいました。

 

マッケナとドルシの間に

子供がいることにも

驚きました。

 

ハインリのような性格のラリと

ドルシの息子が結婚したら

恐ろしいことになりそうですが

ラリのお相手は

並大抵の男性では務まらないような

気がします。

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