自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 301話 外伝 39話 ノベル ネタバレ 重罪人の娘モテと母のために夢をあきらめるカイ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

外伝39話 重罪人の子供と言われ、シーシーの両親に攻撃されているモテですが・・・

◇重罪人の娘◇

シシの父親も一緒に

モテの体のあちこちを攻撃すると、

彼女はフラフラしました。

けれども、モテは

身体への攻撃よりも

シシの母親の言葉に

衝撃を受けました。

 

モテがシシの両親に

攻撃されているのを

発見した副首長とその妻が

娘を守るために

シシの両親に襲いかかりました。

 

モテは、

シシが自分の代わりに

死ぬかもしれないって

どういう意味なのかと考えながら

ぼんやり争いを見ていると

ケルドレックが

モテの腕を引っ張りました。

しかし、モテの足に

力が入りませんでした。

ケルドレックに、

しっかりしろと言われると、

モテの目から涙が一滴

落ちました。

 

モテは、

先程、シシのお母さんが

変なことを・・・と言いましたが

ケルドレックは無視して

モテを支えながら

別の場所へ連れて行きました。

 

歩いているうちに、

モテの体がふらつかなくなると

ケルドレックはようやく

立ち止まって、手を放しました。

 

モテは、

シシを助けに行くと言いましたが

ケルドレックは、

シシがどこにいるのか

知っているのかと尋ねました。

モテは力なく座ると

涙があふれ出てきました。

そして、ケルドレックに

自分のせいで

シシが死んだらどうするのかと

尋ねました。

 

ケルドレックは

シシは、

死に場所を探すような子ではないと

言いました。

 

しかしモテは、

シシの父親が自分のことを

重罪人が何とかと言っていたと

ケルドレックに話しました。

 

重罪人と聞いて

ケルドレックは口をぱくぱくさせ、

神経を尖らせました。

 

ケルドレックはモテを立たせて、

近くの大きな木の下に連れて行き、

モテを木の下の岩に座らせると

ポケットからキャンディーを

取り出してモテに渡しました。

モテが目元を手でごしごし

擦ると、

ケルドレックはハンカチを

モテの膝に投げつけました。

彼女はハンカチで鼻をかみ、

無理やり涙を飲み込みました。

人前で泣きたくなかったからでした。

ケルドレックはため息をついて

子供の前に座りました。

 

ケルドレックは、

自分のせいで、

友達が死ぬのではないかと

怯えた子を

そのまま帰すことはできなかったので

モテが重犯罪人の娘なのは

確かだけれど

誰の娘なのかは言わない。

モテは自分の娘ではないから、

どこからどこまで話せばいいのか

分からないと言いました。

 

モテは自分が誰の娘なのか

知っているのかと

ケルドレックに尋ねました。

ケルドレックは

知っているけれど

自分には聞かないように。

モテの父親か母親に聞くようにと

言いました。

 

そして、シシが付いて行った

その貴婦人は

モテの本当の母親ではない。

彼女が重犯罪者の娘だと

知っていても

こっそり隠そうとした人だから

シシは死ぬような場所へ

行っていない。

シシの父親の言葉は

聞かないようにと話しました。

 

モテは、その貴婦人が

自分を密かに

隠したことがばれたら

どうなるのかと

ケルドレックに尋ねました。

 

彼は

危ないだろうから

モテの身分を知った時、

表に出せなかったと答えました。

 

モテは、

やはりシシを助けに行くと

言いましたが、ケルドレックは

自分が調べるので、

信じて待つようにと言いました。

 

ケルドレックはモテに

貴婦人について行きたいかと

尋ねました。

モテは首を振りました。

シシが貴婦人に付いて行かない状態で

この事実を知っていたら

モテは貴婦人と

話をしてみたいと思いましたが

そうではないので、

自分が乗り出すことで、

モテはシシを

傷つけたくありませんでした。

 

ケルドレックは、

その貴族の女性が

シシを連れてどこへ行き

シシがどのように生活しているか

確認すれば安心できるかと

尋ねました。

モテは頷きました。

 

モテは、

一体、自分は誰の娘で、

シシの両親が

あのような反応を見せるのか。

シシに関心がないのに、

彼女の両親が飛び上がるくらい

自分はとてつもない悪党の娘なのかと

考えると心が重くなりました。

 

ケルドレックは、

副首長が、

もっと早く子供に話すか

最初から分からないように

徹底的に阻止するべきだったと

心の中で

副首長の胸ぐらをつかみました。

 

ケルドレックは

東大帝国の首都に行く用事があるので

一緒に行って、光の夜市を

見て来ないかとモテを誘いました。

モテは微笑みながら

行くと叫びました。

そして、東大帝国へ行ったら

仮面をかぶって

おとなしくしていると言いました。

 

モテは、ケルドレックが

東大帝国の首都へ行く理由を

尋ねました。

彼は、

西大帝国の皇子と皇女の

誕生日パーティは

東大帝国で一度、西大帝国で一度、

全部で二回開かれるけれど

ソビエシュ皇帝が

二人の贈り物として用意した

世界で一番高い宝石が

誰かに盗まれた。

それを探して欲しいと

依頼されたので

見つけて持って行くと答えました。

f:id:myuieri:20210922092907j:plain

◇カイの気持ち◇

ナビエは、食事の時に

カイが手を上げようとして

下ろしたことと、

ラリが自分の野望を

豪快に話している間

カイが何も言わずに

フォークばかり使っていた姿が

気になりました。

 

ナビエはカイのことが

心配になったので、

カイの部屋へ行き

扉を叩きました。

しかし、待っても

返事はありませんでした。

ナビエは扉を開けて中に入ると、

寝室の奥から音が聞こえました。

なぜ返事をしなかったのかと

いぶかしげに眺めると、

カイが机の前に立ち

何かをすばやく

破いているのが見えました。

その姿が本当に変だと思い

ナビエはカイを呼びました。

彼は驚いて、気が動転しました。

カイは急いで

机の上の紙片を集め始めました。

 

ナビエはカイの方へ

歩いて行くとカイは紙片の上に

自分の上半身をかぶせました。

けれども、

横から紙がはみ出ていたので

ナビエがそれを手に取ると

カイは泣きべそをかいて

上半身を起こしました。

 

ナビエはすぐに

カイに紙を返そうとしましたが

中身を確認して少し驚きました。

引き裂かれた紙の中には

カイがそれなりに

熱心に研究した様々な案件や

策略が書かれていました。

勉強した内容をもとに、

色々応用しているようでした。

 

理想的な事案が

いくつかありましたが

もっともらしい事案もありました。

一見しただけでしたが

このように切り裂く内容では

絶対にありませんでした。

 

ナビエは、

素晴らしいのに、

どうして破いたのかと尋ねました。

カイはうつむきながら

無駄だから。

見れば欲張りになるかも

知れないからと答えました。

 

ナビエは、

なぜ無駄なのか

大丈夫だから話してみるようにと

カイを促すと、彼は躊躇いながら

自分の欲のために

国民が苦しむのは嫌だし、

ラリと仲が悪くなるのも嫌だし

自分たちのせいで

母親が悲しむのはもっと嫌だ

小声で囁きました。

 

ナビエは、

ひどく混乱していましたが

カイは彼女の胸に抱かれながら、

自分は母親さえいればいいと言って

ナビエに甘えました。

 

ラリが皇帝になりたがってるから、

カイは、

自分も皇帝になりたがることが

悪いと思っているのだろうか。

それで、カイは前もって

夢を諦めてしまうのだろうか?

 

ナビエは、カイに

ラリの言葉のせいかと尋ねました。

カイは、

ソビエシュ陛下も

東大帝国の貴族も国民も

みなラリが好きなので

ラリが東大帝国の

皇帝になるのが正しいと答えました。

 

ナビエは何も言えず、

カイを抱きしめました。

 

喧嘩を避けるのは

立派だと言って

褒めるわけにもいかないし

大丈夫だから、

戦ってみなさいと

煽るわけにもいきませんでした。

 

こういう時はどうすればいいのか。

自分の幼い頃のことを考えても

役に立ちませんでした。

ナビエはハインリに

相談してみようと思いました。

 

ナビエは

カイの背中を軽くたたきながら

誕生日の贈り物に

何が欲しいか尋ねました。

 

カイは東大帝国へ行けば

たくさん贈り物をもらえるし

西大帝国へ戻ってきたら

もう一度、たくさんもらえると

答えました。

 

それは、

自分からの贈り物ではないと

ナビエが言うと、

カイはじっと考えてから

母親と二人だけで

どこかへ行きたいと答えました。

 

f:id:myuieri:20210818052510j:plain

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

元盗賊で

悪いことをたくさんしてきた

ケルドレックですが

首長をやっているだけあって

仲間のことを思いやれる

とても人情の厚い人なのだと思います。

 

モテが1歳くらいの時に

常時泉はナビエ様の下に

入ったと思うので

お姫様の身分から

元盗賊の娘の身分に落ちても

誰にも愛されなかった

ラスタと比べて

モテが

愛情に包まれて育てられたのは

良かったと思います。

 

ナビエ様は忙しくて

子供たちと一緒に過ごす時間が

短いのかもしれません。

赤ちゃんの頃、

母親にそばにいて欲しくて

駄々をこねたこともありました。

カイが母親にねだった

誕生日の贈り物が

母親の時間を

少しもらうことだなんて

いじらしくて

涙が出てきました。

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain