自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 499話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 一番の英雄

 

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499話 ラティルはギルゴールに、タナサンの騎士の1人を捕まえろと指示しました。

◇犯人だと証明する方法◇

ギルゴールは、

ラティルが言葉を吐くや否や

前に走って行き、

矢に当たった人の首を掴むと、

首が折れそうになるくらい、

その人の首を振りながら、

ラティルに「この人か?」と

尋ねました。


遅ればせながら、

別のタナサンの騎士の1人が、

何をしているのか、

今すぐ放せと叫び、

ギルゴールが捕まえている騎士を

力ずくで奪い取ろうとするような

態勢でギルゴールに近づきました。

 

ギルゴールは、その騎士が

自分の近くに来ないように

さっと身体を捻って避けると、

ラティルに、

放して欲しいそうだけれど、

どうしたらいいかと尋ねました。

ラティルは、

「放すな!」と即答すると、

先程、降りた屋根の上に

ぱっと飛び上がり、

「注目!」と叫びました。

 

その場に集まっている人々の視線が

一ヶ所に集中しました。

およそ、その半分は

抗議の眼差しでした 。

しかし、ラティルは平然として

その騎士が、

吸血蝶を操っているのを

鳥の上から見た。

捕まえて尋問しろと指示しました。


しかし、ラティルが話を終える前に

捕まった騎士は、

自分ではない。

あの皇帝は、とんでもないことを

言っていると叫びました。 

しかし、ラティルは瞬きもせず、

調べてみれば分かるだろうと言って、

とりあえず捕まえておけ。

逃がしてはいけないと

ギルゴールに、

ずっと同じ命令を下しました。

 

捕まった者は、

話にならないと叫び、

ジタバタしていましたが、

ギルゴールはしっかりと彼を掴んで

放しませんでした。

 

タナサンの兵士たちは

仲間だと思っていた者たちの間で

内紛が起きると、当惑し、

ざわめきはじめました。

 

見かねたタナサンの騎士の1人が

ラティルの立っている屋根の下に

近づきました。

ラティルは、彼を見下ろしながら

どうしたのかと尋ねると、

騎士はギルゴールを横目で見ながら

彼が犯人なのは確かなのか。

彼はクリル男爵だ。

理由もなく、むやみに

犯人と決めつけるのは・・・

と言いましたが、ラティルは、

調べれば、

すぐに答えが出ると言って、

彼の言葉を遮りました。

その傲慢な姿に、

タナサンの兵士と騎士たちの

表情が強張りました。


何事かと思って

見物しに集まった人々も、

やはりラティルの態度が

良さそうに見えないのか、

眉をひそめました。


その瞬間、ラティルの後ろに

カルレインが

羽のように着陸しました。

ラティルだけに注目していた人々は、

後になって、彼女が乗って来た

巨大な鳥を見上げました。

 

カルレインを下ろした鳥が

再び高く舞い上がると、

1人のタナサンの騎士は、

普通の人が、

あれほどまでに巨大な鳥に乗って

現れるなんて、ありえない。

皇帝こそ少し疑わしいと

不愉快そうに叫びました。

 

他の人々も頷き、

あのような鳥は

ロードが乗っているのではないか。

彼女がタリウムの皇帝であるのは

確かなのか。

あの鳥こそ、怪物ではないかと

ざわめき始めました。

しかし、ラティルが大声で笑うと、

ざわめきはすぐに収まりました。

 

人々が静かになると、

ラティルはニコニコ笑いながら

対抗者なら、大きな鳥くらいは

持っていなければならないと

豪語すると、

本当の対抗者であるアイニとラナムンは

眉をひそめましたが、他の人々は、

ラティルの言葉が本当かどうかを

知る術がありませんでした。

 

しかし、人々がラティルの

自信満々な態度に

騙されようとした瞬間、

クリル男爵は、

皇帝が乗ってきたその鳥は、

ロードが乗っているという

グリフィンではないか。

対抗者が鳥に乗っているなんて

聞いたことがないと

怒った顔で叫びました。

 

しかし、ラティルは、

大きな鳥は、皆グリフィンなのか。

グリフィンの特徴は

ライオンの尻尾だけれど

自分の鳥はライオンの尻尾がないと

瞬きもせずに反論しました。

 

状況が混乱して来たので、

屋根の前まで近づいてきた騎士は、

なぜ、突然タリウムの君主が現れ、

クリル男爵を犯人だと言うのが

分からない。

あまりにも突拍子もない話なので

心配だ。

どのような方法でクリル男爵が

犯人だと突き止めるのかと

心配そうに尋ねました。

 

ラティルは、

命を奪ってみたらどうかと

明るく答えました。

その言葉に、人々は静かになりました。

 

ラティルは、今の状況と

全く似合わない笑みを浮かべ、

クリル男爵の命を奪って、

吸血蝶がすべて消えれば

彼が犯人で正しいのではないかと

近くにいる騎士に尋ねました。

 

クリル男爵は真っ青な顔で、

自分が死んでも蝶が消えなければ

どうするのかと尋ねました。

ラティルは、

豪華な葬儀を約束すると、

突然、真剣な表情で答えました。

クリル男爵は

口をパクパクさせました。

 

他の騎士も、

とんでもない、 狂ったのか。

いくらタリウムが大国とはいえ、

突然現れて、

タナサンの貴族の命を奪えと言うなんて

これはとんでもない行為だと

慌ててラティルを非難しました。

 

しかし、ラティルは、

犯人でなければ、後で謝ると言って

弓を握ると、

クリル男爵の頭へ矢を向けました。

そして、ギルゴールに、

しっかり捕まえていてと頼むと、

弓を引きました。

すると、クリル男爵は

狂ったように悲鳴を上げ始めました。

 

タナサンの騎士たちは、

相手がタリウムの皇帝であるため、

阻止することもできず、

戸惑いながら互いに同僚たちを

見回しました。

ラティルが

クリル男爵の命を奪った後であれば、

国家問題に発展して

問い詰めることもできるけれど、

まだ命を奪っていない状況で、

武力を動員して、

彼女の攻撃を防げば、

逆にケチをつけられるかも知れないと

思いました。

 

クリル男爵とタナサンの貴族にとって

悔しくて呆れた状況でしたが、

ラティルの手が矢を放す瞬間、

数多くの蝶が現れ、

クリル男爵の前に立ちはだかり、

吹き荒れるように

押し寄せて来ました。

蝶の群れの間に、

矢が埋もれるように入りました。

口には出さなかったものの、

タリウム皇帝の行いに

心の中で怒っていた人々が

一気に静かになりました。

 

一応味方なので、

じっとしていましたが、

少し、ひどいのではないかと

思っていた聖騎士たちも

口をポカンと開けていました。

すでに矢は消えましたが、

蝶は、ギルゴールと

クリル男爵を囲んだまま

飛んで行きませんでした。

 

蝶の群れに埋もれて

ギルゴールまで見えないので、

ラティルは彼のことが心配になり

カルレインを振り返りました。

ラティルと目が合うと、カルレインは

ギルゴールの心配をするのは

余計なことだと告げました。

そして、その言葉が終わるとすぐに

蝶の群れがパラパラと

落ち葉のように散ると、

その間からギルゴールが

抜け出しました。

 

中で何が起こったのか

分かりませんでしたが、

クリル男爵は、

すでに気絶していました。

吸血蝶の群れは、

クリル男爵の周りを

しばらく飛んでいましたが、

無駄だと分かったのか、

結局、他の場所に

散らばって行きました

 

クリル男爵を庇っていた騎士が

それを見て、呆然とし、

「散らばっていますね」と

ラティルに呟きました。

その態度がおかしくて、ラティルは

それが何か問題なのかと尋ねると、

騎士は唇をギュッと閉じ、

目元を赤くしながら、

以前、蝶は

まとまって人々を攻撃していた。

だから、猶更対応するのが難しかった。

避けることも難しかった。

ところが、

犯人として名指しされた人が

気絶するや否や、

あれだけ散らばるということは、

故意にあの怪物を

集めておいたに違いないと答え、

気絶したクリル男爵を

冷たく見つめました。

◇抱擁の相手◇

クリル男爵が拘禁されると、

蝶を探し出すのが

ますます難しくなったので、

彼が故意に蝶を集めておいたのは

明らかでした。

 

蝶のほとんどは

散り散りに飛んで行ったので、

蝶が現れても、

厚い本やラケットを振り回せば

退治できるほどでした。

 

タナサンの王室では

怪我をした人たちを神殿に集め、

医師を送り、治療を始めました。

家の中に閉じこもって

蝶の群れを避けていた人たちは

1人2人と街に出て来ました。

 

クリル男爵を捕まえたその日の夕方、

タナサンの王は

ラティルとお茶を飲みながら

彼女に心からの感謝の意を

伝えました。

しかし、重いため息をつきながら

話をする王の姿は、

感謝の気持ちが半分、

タリウム皇帝に助けられたために

すっきりしない気持ちが

半分のようでした。 

他の対抗者を来させれば、

ただ、感謝をするだけで

終わりましたが、

タリウムの皇帝であるラティルが

直接来たので、話は変わりました。

タナサンの国民は、

自分たちの王とタリウムの皇帝を

比較しながら、ひそひそ話すだろう。

そのせいで、王は、

あんなに渋い顔をしているのだと

ラティルは推測しました。

 

しかし、ラティルは

タナサンの王の曖昧な気持ちに

気づかないふりをし、

怪物たちが、これからもずっと

押し寄せて来るので、

互いに助け合っていこうと

明るい顔で話しました。

 

タナサンの王は

ラティルの明るい表情を見ると

さらに曖昧に笑い、

訳もなくティーカップ

いじりました。

 

ラティルは、

彼がトゥーラと取引したことを

思い出しているのだろうかと

気になりましたが、

その本音を隠しながら、

クリル男爵はどうなるのかと

尋ねました。


タナサンの王は、

彼への尋問を始めた。

自決できないようにしておいたので

口を開いて欲しいと答えました。

しかし、ラティルは、

クリル男爵が死の危機に瀕すると、

蝶の群れで自分を守ったので、

簡単に自決しないと思いました。

 

タナサンの王は、

噂で聞いていた黒魔術師が、

タナサンにいるとは思わなかったし

しかも、それが

爵位を受けた騎士だったなんて、

まだ信じられないと嘆きました。

しかし、ラティルは、

黒魔術師も黒魔術を覚えただけで

同じ人間だと言いました。


ラティルは、

タナサン王が目を丸くして

自分を見つめると、

訳もなくニヤニヤ笑いながら

ティーカップを持ち、

フーフー吹きながら、

お茶を一口飲みました。

 

タナサン王は、

先ほどのラティルの言葉に

もやもやしているようでしたが、

なぜ、ラティル自ら

ここまで来てくれたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

一行を送り出してから随分経ったのに、

連絡が途絶えてしまったので

何かあったのではないかと思ったと

答えました。

 

タナサンの王は、

それでもすぐに来るとは

思っていなかったと言うと、

ラティルは、

アイニ皇后とラナムンを除けば、

対抗者は自分だと答えました。

王は、ラティルが勇猛だと

褒めました。

 

ラティルは、さらに30分ほど

王と話をすると、立ち上がりました。

他に話すことがなかったし、

王がとても疲れているように

見えたからでした。

おそらく王は、

吸血蝶の件に対処していたので、

まともに

休む暇もなかったはずでした。

 

王は、

大変世話になったラティルのために

感謝の宴を開いて、もてなしたいと

言いましたが、ラティルは、

長い間、

席を外すわけにはいかないと言って

断りました。

 

その後、彼女は、

自分が臨時に泊まることになった

客室に戻りました。

ギルゴールやラナムンたちが

泊まる部屋と近い位置にある部屋で、

ラティルは、わざと、

そうして欲しいと頼んだのでした。

 

部屋に入ると、

ラティルを待っていた

ギルゴールとラナムン、

アイニと百花繚乱の副団長が

同時に椅子から立ち上がりました。

 

ラティルは、

2人に久しぶりに会ったので、

感激の抱擁をしようとしましたが

ギルゴールとラナムンが

同時に自分を見つめると躊躇し、

アイニを抱きしめました。

 

ラティルは彼女に

元気そうで何よりだと告げると、

アイニは、戸惑いながら

「え?はい」と返事をしました。

ラティルとアイニが

抱き合っている間、

ギルゴールは舌打ちをして、

ラナムンを睨みつけました。

 

副団長は、

このすべての光景を

第3者の視線で見守り、

顎に力を入れると、

カーペットに視線を下ろしました。

ラティルはアイニの背中を叩いて

彼女を離し、

空いている席に座ると、

3人の中では自分が

番役に立つ英雄のようだ。

ギルゴールとラナムン、

アイニ皇后は、

自分ほどではないと言いました。

 

ラナムンとアイニはもちろん、

副団長まで、

慌ててラティルを見つめましたが、

彼女は、自分が間違ったことを

言ってはいないと思い。

とても楽しそうに笑うだけでした。


ギルゴールは

口元をピクピクさせました。

ラティルはポットから

水を一杯注いで飲むと、

ギルゴールに尋ねました。

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ギルゴールとラナムンとアイニは

吸血蝶を退治しに行ったのに、

結局、何もできず、

ラティルが手柄を横取りしたような

形になってしまいましたが、

ラティルは、

わざと、そうしたわけではなく

タナサンへ行った人たちのことが心配で

居ても立っても居られず、

つい行動したことが、

このような結果に

つながっただけのこと。

けれども、ラティルは、

自分が吸血蝶の件を

解決することができたことで

誇らしい気持ちになっていると

思います。

これで、

ラナムンとギルゴールとアイニの

プライドが傷つくようなことを

言わなければ良かったのにと

思いましたが、

もしかして、ラティルは

承認欲求が強くて、

自分はこんなにすごいということを

知らず知らずのうちに、

他の人に示したくなるのではないかと

思いました。

家族に、自分の存在を認めてもらえず

家族に裏切られたラティルは、

家族以外の人に、

自分は重要な存在であることを

認めてもらいたいのかもしれません。

 

ともかくも、

他の誰が何を言っても動じない

ラティルの態度を見て、

皇帝としての風格が

しっかり備わっていると思いました。

そして、「豪華な葬儀」には

笑えました。

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