120話 智彦は育休を取得した後、出勤しましたが・・・
栄治は、智彦が育休から復帰後、
数カ月も経っていないのに
もう１年休むと言い出したので
驚きました。
しかし、智彦は、
自分の考えが間違っていた。
双子だから、２年取得すべきだったのに
１年しか取得しなかった。
だから、もう１年休む。
どうせ、自分がいなくても、
会社は回るからと
笑顔で言いました。
栄治は、その言葉に驚きながらも、
智彦は本当にとても変わったと
思いました。
栄治は、育休を与える代わりに
１０枚寄こせと言いました。
智彦は、何を渡すのかと
尋ねました。
栄治は、休暇を与える代わりに
悠真たちの写真を、
毎日、１０枚ずつ送れと言いました。
智彦は、
いつも週末に会っているので、
１０枚ではなく５枚ずつにしようと
提案しましたが、栄治は、
７枚、それ以下はダメだと
主張しました。
智彦は、
６枚、それ以上はダメ。
そうでなくても、祖父が
毎日、ビデオ電話をかけて来て
大変だとこぼしました。
栄治は仕方なく、
６枚で妥協しました。
すると、智彦は、
代わりに、いいことを教える。
今日、定時に退勤したら、
楓真に会えると囁きました。
栄治は、
週末でもないのに、
家に来ているのかと叫びました。
智彦は、
今日は結婚記念日なので
麗奈と過ごすつもりだから、
母親に楓真をお願いしたと
説明しました。
栄治は嬉しそうに、
本当か？と叫ぶと、
退勤の時間まで我慢できないので
今すぐ帰ると叫びました。
智彦は、自分も帰る。
子供をよろしくと頼みました。
智彦は、車に乗り込もうとすると。
麗奈から、
自分たちが初めて会った場所へ来てと
メッセージが届きました。
智彦は、
どこのことを言っているのか。
ホテル？それとも結婚式場？
と悩んでいると、麗奈から、
お見合いした所と、
メッセージが届きました。
智彦は、車に監視カメラでも
設置したのかと、
クスッと笑いました。
智彦は、
麗奈とお見合いをした場所へ
やって来ると、
「失礼します」と言って
椅子に座って
本を読んでいる麗奈の向かい側に
座りました。
麗奈は本から目を離すことなく、
ホテルのルームキーを
すっと差し出しました。
智彦が、これは何かと尋ねると、
麗奈は、
スイートルームの鍵だと答えました。
智彦は、クスッと笑うと
ルームキーを手にしながら、
会ってすぐに、
スイートルームの鍵を
差し出す女は面白いと言いました。
麗奈は、そんな女が妻だから、
本当にいいねと言いました。
その言葉に智彦は、
「もちろん」と答え、
麗奈から本を取り上げると、
彼女の手を握りました。
そして、時間がないので
早く行こうと言いました。
麗奈は、
「夜は思ったより長いでしょう？」
と聞くと、智彦は、
「よく知っているね。」と
答えました。
部屋の扉を開けた途端、
２人はキスをしました。
麗奈は、
結婚記念日なのに、
何か言いたいことはないのかと
尋ねました。
智彦は「言いたいこと？」と
聞き返した後、
自分の妻になってくれたことに
お礼を言いました。
それに対して麗奈は、
自分は簡潔なのが好きだと言うと
智彦は、
「愛している。」と言いました。
そして、麗奈を抱き上げて
ベッドに寝かすと、
「今夜は寝かせない」と言いました。
麗奈は、智彦こそ寝ないでと
言いました。
2022年11月20日。麗奈の誕生日。
ケーキを前にして、智彦は、
麗奈にお祝いの言葉を述べ、
子供たちが寝ている間に、
２人だけでパーティーをしようと
言いました。
麗奈はお礼を言うと、
あのことがあってから、
もう１年も経った。
刻印が消えてからも、
１年経ったと言いました。
智彦は、
麗奈を失ったと思ったので、
今、思うと眩暈がすると
返事をしました。
麗奈は、
こんな日が来るなんて
想像もできなかった。
智彦が自分の人生に現れて
感謝していると言いました。
そして、智彦に近づき
キスをしようとしましたが、
子供の泣き声に邪魔されました。
智彦は口を尖らせて、
やりかけていたことは
全部やってくれないかと
文句を言いましたが、
麗奈は、智彦の鼻に手を触れ、
それは少し困ると返事をしました。
そして、智彦の手を握って
子供部屋へ行くと、
２人は子供たちを抱き上げました。
刻印も消えたし、子供も生まれて
幸せになれたので、
もう、ここで終わりでも
いいのではないかと思いましたが
最終回まで、あと５話あり、
次回のサムネイルが
璃香の怒った顔なので、
中田家でひと悶着ありそうな
感じです。
このまま璃香が子供を放って
好き放題するのも面白くないので、
最後に璃香に
ギャフンと言わせるシーンが
出て来ればいいのにと思います。
