自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 734話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ザイオールを探すギルゴール

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734話  ザイオールが捕まってしまいました。

◇捜査官の言い分◇

警察部本部は

副首都に位置していましたが、

東宮の3階全体に

本部と同じくらい大きな

東部支部があるので、

ラティルは、そのまま東宮3階へ

歩いて行きました。

 

ラティルは歩きながら、

なぜ、ザイオールが捕まったのかと

ギルゴールに尋ねました。彼は、

爆発専門魔術師の数自体が少ないし、

現場から一番近くにいる

爆発専門魔術師は

ザイオールだけだからと答えました。

 

ラティルは、

他に理由はないのかと尋ねました。

ギルゴールは、

作ればできるだろうと

妙な意味合いを含めた返事をしました。

しかし、ラティルは

その通りだと思いました。

 

東宮3階に上がったラティルは

階段に一番近い扉に近づきました。

皇帝に気づいた警備兵は

ラティルに近づくと、

支部長を呼ぶかどうか尋ねました。

ラティルは、

自分の側室の侍従が捕まって

ここにいると聞いたけれどと話すと

「ああ、その人は」と

警備兵が口を開く前に、

ある部屋の中から

叫び声が聞こえてきました。

 

ラティルは、一体誰が

自分の家の近くで爆発を起こすのか。

頭がおかしいのではないかと

抗議すると、ギルゴールは

「向こうだ」と呟き、

とある方向へ歩いて行きました。

そして、ギルゴールは

中央の扉から3つ目の扉を

ぱっと開けました。

 

扉を開けるや否や、すぐに中から

「誰だ?」と言う声が聞こえましたが

続いてザイオールが

「ご主人様!」と

叫ぶ声が聞こえました。

後ろで手を組んで

ぶらぶら歩いて来たラティルが

部屋の中へ顔を入れると

ザイオールが、

世の中の全ての悔しさを

背負った表情をしていました。

 

顔を見せただけなのに、

中にいた捜査官たちは

同時に席から立ち上がりました。

ラティルは座れと言う代わりに、

ザイオールを指差しながら

なぜ、自分の側室の侍従が

ここにいるのかと尋ねました。

 

すぐに一番奥の席にいた捜査官が

ラティルに近づき、

ザイオールが、一番近くにいる

爆発専門魔術師なので、

ここに連れて来たと釈明しました。

 

ラティルは、

他の魔術師について尋ねると、

捜査官は、白魔術師協会に

協力要請したと答えました。

彼は、側室の侍従のために

皇帝が、直接乗り出すとは

思わなかったので、

汗をだらだら流しました。

 

ラティルは、

ギルゴールの状態を確認した後、

ザイオールの釈明が終われば

帰っても問題ないだろうと言うと

捜査官は、

魔術師たちが現場を

どのように毀損するか分からないので

白魔術師協会の者が来るまで、

こちらに留まらなければならないと

恐縮しながら答えました。

 

すると、 会話の全てを聞いていた

ザイオールは、

それでは一体誰が

ギルゴール様の世話をするのかと、

後ろで叫びました。

 

捜査官はラティルに

心配しなくても大丈夫。

容疑者ではないので

監獄に留まるわけではない。

ただ普通の部屋に泊って

ずっと捜査官が付いているだけだと

たじろぎながら言いました。 

◇深く考えない◇

皇帝がやって来て顔を出しただけで

ザイオールへの待遇が

一気に変わったので、彼は、

捜査官が持って来たコーヒーを

すすりながら鼻で笑いました。

 

ザイオールは、

1週間程度の自分の日課

最大限思い出して書き、提出した後、

捜査官が案内してくれた

部屋に入りました。

彼らが主張するように

平凡に見える部屋でした。

時計の上やベッドの下、

出入り口と窓などに

魔術がかけられていることに

気がつきましたが、

ザイオールは知らんぷりをしました。

捜査官は心の中で悪態をついて

帰りました。

 

ザイオールは

魔術がかけられた物を

あちこち見回した後、

舌打ちしながらベッドに座りました。

自分をバカだと思っているのか。

ぱっと見ただけで、

ここは魔術師たちを閉じ込めるための

部屋だと分かるのにと、ぼやきました。

 

しかし、ザイオールは

深く考えないことにしました。

どうせ白魔術師協会から人が来るまで

ここに留まればいいだけのこと。

白魔術師協会へ行って濡れ衣を晴らせば

また、温室に戻ってくればいいと

思いました。

◇犯人はザイオール◇

ラティルもまた、

ザイオールが捕まったのは

彼が爆発専門魔術師のせいなので、

白魔術師たちが来れば、

すぐにザイオールは

解放されると思いました。

むしろ、ラティルは

ザイオールが捕まったことで、

ギルゴールが

気分を悪くするのを見て、

この件とギルゴールは関係ないと思い、

少し安心さえしました。

そして、ラティルは、

レアンが白魔術師と手を組んで

爆発事件を起こしたに違いないけれど

白魔術師たちを

丸ごと手に入れたわけではないだろうと

考えました。

 

しかし、翌日、

白魔術師協会から来た魔術師は、

死者の宮殿の現場を見ると、

この魔術の痕跡は、

確かにザイオールのものだと

捜査官に告げました。

ラティルは、約30分後に、

この報告を受けました。

◇静かに消えたギルゴール◇

避難所を維持するために必要な

税金について調べていたラティルは、

侍従長が持って来た報告書を見て

眉をつり上げながら、

これはどういうことなのか。

とんでもないことだと抗議しました。

 

侍従長は、

さらに調べたければ

調べられるかもしれないけれど

白魔術師協会は、あの爆発の痕跡は

確実にザイオールが残したものだと

捜査官に証言し、署名までしたと

説明しました。

 

ラティルは、なぜ、ザイオールが

死者の宮殿を爆発させるのかと

尋ねると、

白魔術師協会は、

それは自分たちが突き止める

問題ではないと言っていると

侍従長は答えました。

 

ラティルは口をポカンと開けて

侍従長を見上げました。

彼は、皇帝の鋭い視線が負担になり

顔を逸らしました。

ラティルは空笑いをしました。

もしかして、白魔術師協会に

レアンの息が

かかっているのではないかと

疑いました。

 

侍従長

白魔術師協会の言葉を信じたのか、

ザイオールが真犯人の可能性も

あるのではないかと

慎重に尋ねました。

侍従長はギルゴールに対して

良い感情を抱いていなかったので、

彼の侍従なら、このような事故も

起こすのではないかと考えました。

 

続けて侍従長は、

魔術師という者は、

皆、変わり者なので、

もしかして、こっそりザイオールが

何か実験のようなことでもして

事故を起こしたのではないかと

意見を述べましたが、

ラティルは首を横に振りました。

ザイオールは魔術師だけれど、

ギルゴールに完全に押さえつけられて

過ごすうちに、

とてもおとなしい吸血鬼になりました。

それにザイオールは

人目を引きたがりませんでした。

 

ラティルは悩んだ末に

ギルゴールを呼びました。

そして、彼が来ると、

他の人たちを全員、

部屋の外に出しました。

 

ラティルは白魔術師の報告書を

ギルゴールに渡しました。

そして、白魔術師協会から人が来て

ザイオールを調べたところ、

彼が犯人だと言ったようだ。

捜査官たちは、白魔術師協会が

嘘をつくはずがないと信じていると

話しました。

 

上の空で報告書を見たギルゴールは

お嬢さんもそう思うのかと

尋ねました。

ラティルは、

わざとザイオールがしたように

レアンが仕向けたと思うと答えました。

するとギルゴールは、

かつてザイオールが

皇子の腹心だったせいかと

尋ねました。

 

その言葉にラティルは目を丸くし、

どうして、それを知っているのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

爆発専門の魔術師について

調べ回ったことがあるからと

答えました。

ラティルは、その理由を尋ねましたが

ギルゴールは意味深長に笑いながら

必要だったからと答えると、

報告書をラティルに返しました。

 

ラティルは、

これからどうやって

ザイオールの濡れ衣を晴らすのかと

ギルゴールに聞かれると思いましたが

彼は、

フラフラと出て行ってしまいました。

何をどうしようという

提案や意見もありませんでした。

 

自分を信じてくれて、

そのまま行ってしまったのか。

自分が処理してくれると

思っているのだろうか。

 

ラティルは、

空いた席を見つめながら、

自分がザイオールの濡れ衣を

晴らしてやらなければと

拳を握って固く誓いました。

 

それから30分後。

警備兵がラティルに駆け寄り、

大変なことになったと叫びました。

◇私の侍従はどこ?◇

裏切り者には

裏切り者の末路があるもの。

レアンは、そう呟きながら

新たに手に入れた

バイオリンの譜面をめくりました。

腹心は鼻で笑いました。

レアンの立ち位置が

あまりにも不安定だったため、

ザイオールだけでなく、

常に多くの側近たちの変動が

ありました。

しかし、同じ部下の観点から、

腹心は、レアンの側から皇帝についた

ザイオールを軽蔑していました。  

 

ザイオールが

ギルゴールの部下になった時

彼はまだ、皇帝の側室ではなく、

皇帝の側室になる気配も

ありませんでした。

ザイオールも、

ギルゴールを訪れた皇帝を見た時、

心臓が

落ちそうになったくらいでした。

 

その時、外から

「ドーン」という音が

聞こえて来ました。

腹心は席を立って

部屋の外に出ましたが。

レアンは楽譜を見るだけで、

外の音には注意を払いませんでした。

しかし、腹心が「なんてことだ!」と

大きな声で叫んだので、

仕方なくレアンも頭を上げました。

その瞬間、レアンの横を

大きな壺が飛んで行き、

後ろから、壺が割れて

粉々になる音が聞こえて来ました

レアンは立ち上がりました。

白っぽい粉塵が床に落ちると、

その間から一人の男が姿を現し、

「また会ったね。」と言いました。

以前、彼のバイオリンを盗んだ

白いコートの男でした。

レアンは、男の後ろに

壊れた家具が散らばっていて、

人々が走り回っているのを

発見しました。

 

男は、このような騒ぎを

起こしておきながら、

平然と笑って挨拶をし、

それから優しく、社交的に手を振ると

ザイオールはどこにいるのかと

尋ねました。

 

レアンは、

彼が自分に会う時はいつも

何かを尋ねる。

前にもザイオールの居場所を

聞いたけれど

まだ見つかっていないようだと

落ち着いて答えました。

一方、腹心は剣を持って

白いコートの男の後ろに

注意深く近づきました。

 

白いコートの男は、

ザイオールを見つけて、

一緒にいたけれど、

坊っちゃんのせいで逃したと

答えました。

そして、

腹心が剣を振り下ろした瞬間、

白いコートの男は

のっしのっしと歩きながら

中へ入って来ました。

腹心はよろめきながら、

再び男に向かって

剣を振りかざしました。

しかし、男は

腹心が全力を尽くして

振り下ろした剣を

手でポンと叩いて

飛ばしてしまいました。

腹心は剣を逃しただけでなく、

本人もゴロゴロ転がって行きました。

 

レアンは、

そうかもしれないと思ったけれど

やはり君がギルゴールだったのかと

尋ねました。

しかし、ギルゴールは返事をせず

自分の侍従はどこにいるのかと

尋ねました。

レアンは、

自分の所にはいない。

今頃、捜査官たちが

連れているはずだと答えると

ギルゴールは長い足を上げて

テーブルを蹴飛ばしました。

大きな音と共にテーブルは、

壁の方へ飛んで行き、

そのまま、壁にめり込みました。

それを見た腹心は口をポカンと開け、

あれは、どんな怪物なのかと

驚きました。

 

一方、ギルゴールは

自分の侍従はどこにいるのかと

再び尋ねながら

微笑みを浮かべました。

レアンは、

その侍従はここにいない。

東宮の3階のどこかにいるので

そちらへ行けと答えました。

 

レアンは

驚くほど落ち着いていましたが、

ギルゴールは笑いながら

部屋の中の物を壊し始めました。

そして、レアンが大事にしていた

バイオリンを手に取ると、

手の中でバイオリンを

へこませました。

腹心は涙が出そうになりました。

 

腹心はギルゴールに向かって、

皇帝に頼まれて

こんなことをしているのか。

身の程も知らずに

何をしているのか。

ここにザイオールはいない。

皇帝がここにいると言ったのかと

首に青筋を立てながら叫びました。

 

腹心は、

世の中の誰も、このようなやり方で

レアン皇子を扱うことはできない。

いくらレアン皇子と皇帝が

仲が悪くても、最小限の礼儀は

尽くさなければならないと思いました。

しかし、ギルゴールは、

自分の侍従はどこにいるのかと

笑いながら同じ質問を

繰り返すだけでした。

 

腹心とレアンは

背中に鳥肌が立ちました。

ギルゴールの瞳が

真っ赤に光っていました。

腹心とレアンは、ギルゴールが、

言葉が全く通じない相手であることに

気づきました。

 

ギルゴールは、再び、

自分の侍従はどこにいるのかと

尋ねました。

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ラティルがザイオールを

日に当たっても大丈夫なように

変えていてくれて

本当に良かったと思いました。

そうでなければ、ザイオールは

連行された途端に

死んでしまったかもしれません。

 

最初は、トゥーラの住んでいた

城を爆発させるために、無理矢理、

連れて来たザイオールですが

一緒に暮らしているうちに、

ギルゴールはザイオールに

愛情を抱くようになったのではないかと

思います。

サディが死んだと聞いた時も

そうでしたが、ギルゴールは

自分の愛する者

(おそらく物に対しても)が

傷つけられると

冷静でいられなくなり、

暴れたり、

破壊したりするなどして、

残虐になるのだと思います。

 

ギルゴールは

トゥーラがロードの転生だと

思っていたので、

彼が隠れていた城を

ザイオールに破壊させたわけですが

実はトゥーラはラティルの隠れ蓑で

カルレインやゲスターが、

本物のロードであるラティルを

ギルゴールに見つけ出されないよう、

トゥーラを偽者のロードに

仕立て上げていました。

ギルゴールは、

まんまと、それに騙されたわけなので、

そんなことを、ラティルに

話したくなかったのではないかと

思います。

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