自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 733話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ カルレインがゲスターに怒った理由

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733話 自分に話したいことがあるのではないかとラティルはギルゴールに尋ねましたが・・・

◇怖がらないで◇

ギルゴールはラティルに

自分を信じているかと尋ねました、

ラティルは、訳もなく

エビの殻をいじっていましたが

手を止めると、

急に何を言っているのかと尋ねました。

ギルゴールは瞬きもせず

じっとラティルを見つめ続けました。

ラティルも、

一緒に彼をじっと見つめながら

自分に疑われるようなことでも

したのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

自分を信じたいなら信じればいいし

そうしたくなければ

信じなくてもいい。

でも怖がるのはダメだと

ギルゴールは囁きに近い声で

言いました。

ラティルは声を低くして、

その理由を尋ねましたが、

ギルゴールはエビの殻を剥いて

中身をラティルの口に入れて

笑ってばかりいました。

 

ラティルは、

ギルゴールを怖がっていないし

疑ったりもしていないと

ギルゴールがくれたエビを噛みながら

彼の手を握りました。

ギルゴールが、

なぜこのような質問をするのか

わかりませんでした。

 

ラティルはシピサの話を聞いた後、

崩れた死者の宮殿を見て、

ギルゴールが、

少し気になったりもしました。

しかし、ラティルは

そんな話はしませんでした。

 

ギルゴールは静かに口の端を上げ、

触れ合った二人の手を

見下ろしました。

◇シピサの告白◇

風が吹くたびに

ラティルの髪の毛がなびきました。

ギルゴールは、

ベッドの端に座って眠っている

ラティルをじっと見つめました。

いつも様々な思いや感情でいっぱいの

ギラギラ光る目が瞼の下に隠れると、

ラティルの顔は

普段と全く違って見えました。

 

ギルゴールは

その変化を興味深く眺めていると、

気配を感じて

窓の外に飛び降りました。

シピサが窓の下の大きな木のそばに

立っていて、

ギルゴールが芝生に着地すると

近づいて来ました。

わざとギルゴールに気づかれるよう

気配を出していたようでした。

ギルゴールは、

どうしたのかと先に尋ねました。

シピサは、

父親が正気に戻ったら、

その間に生じたわだかまり

時間をかけてでも全て解くと

非常に意外な提案をしました。

 

ギルゴールはポケットに手を入れ、

笑いながら頭を傾げて、

 

そうなの?

 

と聞き返しました。

ギルゴールが大股で3歩移動すると、

いつのまにかシピサの

目の前に立っていました。

シピサは鏡を見ているような

ギルゴールの顔をじっと見つめました。

彼は、父親が自分の提案に泣き叫び、

感動することを

望んではいなかったけれど

思ったより淡々と答えたので、

戸惑いました。

 

シピサは我慢できなくなって、

なぜ、自分がこんなことを言うのか

気にならないのかと尋ねました。

ギルゴールは、

話したいのかと聞き返しました。

 

シピサは、

セルが死んだ後、

最初、父親を訪ねたことを打ち明けると

ギルゴールは驚きました。

◇人形◇

死者の安息のために

静かに交替する警備兵を除き、

近くを通る人もほとんどいない

普段はとても静かな死者の宮殿で

爆発事故が起きたので、

真夜中なのに、

周囲は人で賑わっていました。 

生きている皇帝が

暗殺された時ほどではなくても、

大変なことだからでした。

 

できるだけ触らずに

現状維持するように。

白魔術師協会が調査のために来る。

 

先ほど陛下が、

地下室の方の石を半分ほど片付けた。

元通りにした方がいいか。

 

頭がおかしいのか?

そのままにしておけ。

 

そういえば、

陛下は、一体、どうやって、

あの重い石を小石のように

片づけたのか?

 

陛下は陛下だから。

 

と指示する声や命令に従う声や

おしゃべりで、

死者の宮殿の周りは

騒々しかったものの、彼らの頭上に

キラキラした煙のようなものが

ふわふわと浮かんで来ると

彼らの動きが止まり、

固まってしまいました。

煙は、彼らの腰くらいの高さまで

降りて来ると、

そのまま止まりました。

人々は魂が抜けたように

言葉も動作も止まったままでした。

 

その間を、

マントを被ったゲスターが

ゆっくりと歩いて来ました。

ゲスターは、

瓦礫の山で散らかっている家を見ると

手を上げて、

ピアノを弾くように手を動かしました。

すると瓦礫が一つずつ

ぴょんぴょんと上がり始め、

宙に浮いた状態で、

きちんと横に積み重なりました。

ゲスターは、そのように作業しながら

瓦礫の間にいる毛むくじゃらを

探しました。

 

自然に崩れたのであれば、

毛むくじゃらは自分たちで

身を護ったはずだけれど、

棺に白魔術がかけられていたのが

気になりました。

ゲスターの手は

ますます速くなりましたが

すべての瓦礫を片付けても

毛むくじゃらは出てきませんでした。

 

脱出しましたか?

 

それでも念のためゲスターは

最後に問題の棺の蓋まで開けました。

その中には嘲笑うような笑みを浮かべた

人形がありました。 

ゲスターが手招きすると、

人形はふわふわと浮かび上がりました。

 

ゲスターの方へ

まっすぐ飛んで来た人形を

彼は掴むと、

目を細めて、それを見ました。

そして、手を一度振ると、

浮かんでいた瓦礫は、

地面に落ちました。

土ぼこりが舞い上がっても、

ゲスターは瞬きもせずに

人形を見つめました。

 

どこからかカルレインが現れて

ゲスターに近づいて来ても

ゲスターは人形だけを見ていました。

 

カルレインはゲスターの胸倉を掴み、

これはどういうことか。

こんな風に騒ぎ立てれば

ご主人様が困ることになると

怒鳴りつけました。

ゲスターは、

鳥とレッサーパンダがいないと

答えると、カルレインの目の前に

人形を突き付けました。

カルレインは、

ゲスターを馬鹿呼ばわりし、

人形遊びを

している場合ではないと罵ると

人形を掴んで放り投げました。

カルレインこそ馬鹿だと

ゲスターは言い返すと、

カルレインは、

グリフィンなら、

先程、リンゴをくわえて

ゲスターの変態はどこへ行ったのかと

歌を歌いながら飛んで行ったと

話しました。

 

それから、カルレインは

周囲を見回しました。

魂が半分ほど抜けた人間たちは、

まるで躍動感あふれる

彫刻像のように見えました。

カルレインは、

今すぐ元に戻せと指示しましたが、

彼は、

 

後で・・・・

 

と生意気そうに返事をしました。

その返事が気に入らなかった

カルレインは、

ゲスターに文句を言おうとした瞬間、

彼は地面に転がっている人形を

指差しながら、

それより、どうするのかと

尋ねました。

カルレインは、

ゲスターの物なら捨てるか拾えと

答えると、ゲスターは、

あの人形は爆発魔術がかけられた

棺の中にあり、

闇を探知する魔術がかけられていたと

話すと、カルレインの手を一度、

人形を一度見た後、肩をすくめました。

 

そして、自分の黒魔術が一度、

カルレインが一度、

まともに触れたと言うと、

そうでなくても青白い

カルレインの顔が、

さらに灰色に変わりました。 

◇人形の変化◇

レアンが滞在している部屋へ

腹心は彼の茶を運んで来て

テーブルの上に置くと、

その中央に置かれている植木鉢に

立てかけた人形を見て驚きました。

夕方には何ともなかった人形が

焼け焦げたように変わっていました。

皇帝が宮殿の中に

黒魔術師を置いていることが

確実になったと

腹心は怒りのこもった声で言いました。

 

レアンは、

怪物も一緒にいると言うと、

ゆっくり茶を飲みながら、

苦笑いしました。

◇10個の指輪◇

ギルゴールがじっとしているのて、

シピサは、ギルゴールが

自分の話を聞いたことで、

さらに状態が

悪くなったのではないかと

疑いました。

シピサはギルゴールを呼ぶと

首を傾げながら彼を見ました。

ギルゴールは、その時になって

ようやく顎を少し上げて

シピサを見ると、

 

そうだったっけ?

 

と聞き返しました。

幸い、精神はまともなようでした。

シピサは

覚えていないのかと尋ねました。

ギルゴールは、

全然会った覚えがないと答えました。

 

シピサは、

会いに行ったのではなくて、

見ていたんだと返事をすると

父は、今の皇帝を気遣うようには

していなかったけれど

最初の転生にも、友達のように

とても良くしていたと話しました。

 

その姿を見て、当時シピサは、

ギルゴールが

次の転生に良くしてあげることで

アリタルに対する罪悪感を

解決しようとしていたのだと

思いました。

 

しかし、シピサは、

父親が途中でどうしたか

覚えているかと尋ねました。

その質問にギルゴールは首を傾げ、

口を大きく開けて笑いながら

空を見上げて、

秋のせいか、いい天気だと

言いました。

 

突然、話題を変えられたシピサは

眉間にしわを寄せて、

自分の話を聞いているのかと

尋ねました。

するとギルゴールは答える代わりに

 

これ見える?

 

と聞いて、自分の10本の指にはめた

指輪を見せました。

 

それがどうしたのかと

シピサは尋ねましたが、

ギルゴールは嬉しそうに

笑って行ってしまいました。

シピサは遠ざかる後ろ姿を

心配そうに見つめました。

◇どちらか選べ◇

翌日、ラティルが朝食を受け取った後、

サーナット卿が急いで訪ねて来て、

昨日、爆発現場で

もう一度、大騒ぎが起こった。

人々が少し目を離した隙に、

建物の残骸が

すべて横に片付けられていたと

報告しました。

 

ラティルは、

何を言っているのか。

どうして皆で

目を離すことができたのかと

尋ねると、サーナット卿は

皆で、よそ見をしたそうだと

答えました。

 

ラティルは

卵料理を食べようとしましたが、

器から手を離して

額を手で押さえました。

それから3秒ほど経った後、

ラティルは手を離しながら

誰の仕業なのかと尋ねました。

 

サーナット卿は

レッサーパンダとグリフィンが

瓦礫の下敷きになっていると

思ったゲスターが、

調べてみると言っていたと

答えました。

毛むくじゃらたちを

探そうとしていたのなら、

ラティルは怒ることが

できませんでした。

 

ラティルはリンゴ1個を手にして

事件現場へ歩いて行きました。

サーナット卿は後を追いかけながら

どうするつもりなのか。

現場にいた警備兵と捜査官は

皆怖がっていると説明しました。

 

ラティルは、

本当に一人も目撃者がいないのかと

尋ねました。すると、

現場周辺に煙幕を張ったから

誰も見ていない。

カルレイン様は騙されずに

そのまま入って来たと

突然、横からゲスターの返事が

聞こえて来たので、

ラティルは驚いてよろめきました。

サーナット卿とゲスターは

ラティルの腕を片方ずつ

掴みました。

 

ラティルは、

それなら良かったと返事をすると

二人に手を離すよう言いました。

ゲスターとサーナット卿が

ラティルの腕を離すと、

彼女は再び歩き始めました。

 

ゲスターは、

その速度に合わせて歩きながら、

小さな声で、

探知魔法がかかっていた人形について

ラティルに知らせました。

 

ゲスターの話が終わると、

サーナット卿は、

役に立つこともあるけれど

事故も多いと、

笑い混じりの声で皮肉を言いました。

ゲスターは不愛想な顔で

サーナット卿を見つめました。

しかし、サーナット卿は

にっこり笑って正面を見つめました。

ラティルは頭が痛かったので、

二人の喧嘩に割り込みませんでした。

 

そして、現場にほぼ到達した頃、

サーナット卿はラティルに

どのように処理するつもりなのかと

尋ねました。

ラティルがゲスターの話を聞いても、

引き続き現場に、

早足で歩いて行くので、

心配になったからでした。

ラティルは歩き続けながら

飛び跳ねないといけないと

答えました。

 

サーナット卿はラティルの返答を

すぐに理解できませんでした。

しかし、現場に到着したラティルが、

 

恐れげもなく、

誰がこんなことをしたんだ!

 

と叫ぶや否や、ハンカチを取り出して

口元を覆いました。

文字通り飛び跳ねるんだと

サーナット卿は思いました。

 

ラティルは、

後ろでサーナット卿とゲスターが

自分をどのように見ているかを

確認すると、

声高に、怒っているように

怒鳴りつけました。

 

すると、この区域の警備団長が、

すぐに近づいて来て、

建物の残骸が、

本当にあっという間に運ばれていたと

話しました。

ラティルは真顔で

建物が崩れたのと、

建物の残骸が片付いたのと、

どちらが問題なのかと尋ねました。

警備隊長は、

両方とも・・・と答えると、

ラティルは、

一つだけ選べと要求しました。

警備隊長は、

崩れたのが問題だと答えると、

ラティルは、

自分の考えも同じなので、

必ず墓を爆発させた犯人を

探さなければならないと

指示しました。

しかし、ラティルは

指示を出しながらも

犯人を見つけられる確信は

ありませんでした。

 

昨日、ラティルは

レッサーパンダを呼び、

この全てのことが

レアンを追いかけている間に

起こったということを聞きました。

そして、

ラティルが知っているレアンは

あまり尻尾を出しませんでした。

彼が尻尾を出すとしたら、

爆発魔法がかかった棺と

その中に入った人形のように

用意された尻尾である確率が

高いので、こんな状況で

犯人を捕まえられるとは

思いませんでした。

 

その時、意外にもギルゴールが

ラティルの方へ近づいて来ました。

まるで面白いものを見たという

表情だったので、

通りかかった警備兵たちは

訳もなく気分が悪くなりました。

 

ラティルは、

今は、いたずらをしている場合では

ないと言うと、

ギルゴールをつかんで、

外側の道に少し引っ張りました。

ギルゴールは、

素直にラティルに付いて来ながら

自分の侍従が

爆発専門魔術師ということで

連れて行かれたと話しました。

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ラティルは、ギルゴールのことを

少しくらい怖いと思っているかも

しれませんが、

寝ている時は無防備な状態なので

本当に彼のことが怖かったら、

彼のそばで寝ることはできないと

思います。

 

ギルゴールがシピサの前で

戸惑ったり、遠慮したり

おどおどすることなく、

彼が彼らしく

シピサと話せるようになったのが

本当に良かったと思います。

そして、ギルゴールが

息子であるシピサに

ドヤ顔で指輪を見せたり、

そっくりな親子が

並んでいる姿を想像するのが

楽しいです。

 

普段のゲスターは

黒魔術を使っていることが

バレないように

注意していると思います。

しかし、今回は、

毛むくじゃらたちを心配するあまり、

後先考えずに

黒魔術を使ってしまったことで

ラティルが困ったことになりましたが

ゲスターの優しい気持ちだけは

評価したいです。

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