自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 766話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティル vs. アイニ そして再びギルゴールが現われる

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766話 ラティルはアイニを追いかけ、ギルゴールはメラディムと戦っていますが、まだパーティは続いています。

 

◇議長?◇

ギルゴール様は怖すぎる。

宮殿に置いてもいいのか分からない。

皇帝が自分の家に置いているのだから

自分たちはどうすることもできない。

そうはいっても、性格が良くないという

レベルではないなどと、

人々の大多数は、ギルゴールについて

ひそひそ話していました。

それでも、稀に

皇女の話も聞こえて来ました。

 

皇帝が言っているように、

皇女はその力を

コントロールするように

なるのだろうか。

 

皇帝が、なると言っているのだから

なるのだろう。

 

でも、大きくなるまでは分からない。

 

あまりにも恐ろしい能力だ。

 

今まで、その能力に関する話は

出て来ていなかった。

宮廷人たちや騎士の中で

怪我人が続出していれば

きっと話が出ていたはずだ。

 

このように、にぎやかな席に連れて来て

刺激しなければ

大丈夫なのかもしれない。

 

それで皇帝も

皇子のせいにしたのだろうか。

 

大神官は、はらはらしながら

人々の騒ぐ声に耳を傾けました。

ラナムンと一緒に

皇女の養育を引き受けたためか、

今度のことがとても気になりました。

 

運動が好きな貴族たちは

彼と話したくて、彼の周りを

うろうろしていましたが、

大神官は、

彼らと遊ぶ余裕もありませんでした。

 

そうしているうちに、大神官は

通り過ぎる人々の間に

議長を発見し、

ぱっと立ち上がりました。

 

どうしたの?

 

横にいたカルレインが

首を傾げました。

 

大神官は、

先ほど議長が・・・と返事をすると

カルレインも一緒に立ち上がりました。

しかし、もう一度見ても、

通り過ぎる人々の間に

すでに議長はいませんでした。

勘違いだったのだろうかと

大神官は訝しみました。

◇自分がやる◇

客の間に混じって移動していた議長は

シピサを発見すると、

頭にかぶっていた布をめくりました。

すると、

ハニーブロンドの髪が現れました。

シピサはバルコニーで

人々を見物していましたが、

議長を発見すると

ジュースのカップを置き、

明るく彼を呼びました。

 

議長はシピサに

元気かと尋ねました。

シピサは、とても元気だと答えました。

すると、議長は

そのようだ。 自分が渡した瓶を

まだ使っていないからと

指摘しました。

その言葉を聞いて、

シピサの明るい笑顔は消えました。

彼は、使うことができなかったと

呟きながら俯きました。

 

議長は、その理由を尋ねました。

シピサは、母親が傷つくからと

答えました。

 

議長は、

結果的には、

それが皇帝のためになると

諭しましたが、シピサは、

分からないと返事をし、

ポケットの中の瓶を

いじくり回しました。

 

議長は、シピサの肩に腕を乗せて

瓶の入ったポケットを見下ろしました。

シピサは、

母親は、それなりに熱心に努力していて

ゆっくりと一つずつ変わっていると

言いました。

議長は、

大切な人ほど気を使って見守るべきだ。

母親は、まともな道を

見つけられていないので、

隣で変えてやらないといけない。

シピサは母親が好きではないのかと

諭しました。

 

それでもシピサが

反論しようとすると、

議長は彼の肩から腕を下ろし

シピサができないのなら

自分がやるので、

瓶を寄こすようにと言って

手を差し出しました。

◇逆に行動する◇

ラティルはアイニと

ずっと戦っていました。

しかし、勝機をつかむと、

反射的に集中力が散漫になりました。

勝機をつかんでは、たじろぐを

繰り返しているうちに、

アイニが優勢になり始めました。

 

このままだと、

ギルゴールが現れる前に

アイニに負ける。

彼女の剣で肩を切られて初めて、

ラティルの油断が完全に消えました。

彼女は気を引き締めて

攻撃に没頭しました。

 

ラティルがしっかり突き進むと、

アイニは再び押され始めました。

砂漠の風のせいで

きれいに結った髪の毛が乱れ、

ライオンのたてがみのように

なびきましたが、視野が塞がれても

ラティルの攻撃速度は

衰えませんでした。

 

ヘウンは、

アイニが負ける姿を見たくなくて

目をギュッと閉じました。

そうしているうちに二人は

とうとう廃屋の中にまで

入り込みました。

壁が二面しかない廃屋でしたが、

風が遮られたことで、

攻撃速度も上がりました。

 

ラティルは、

最後の一撃を放つために

素早く剣を構えた瞬間、

目の前を、矢がかすめました。

 

反射的に後ろに下がったラティルは

矢が飛んで来た方を見ました。

見知らぬ人が弓を下ろしていました。

一人や二人ではなく

大勢の人々が一団となって、

砂丘の上にいました。

 

彼らが持っている荷物が

旅行者のようではなさそうなので、

冒険者か傭兵だろうかと

ラティルが考えるや否や、

彼らの一人が、すぐに剣を下ろせと

ラティルに向かって叫びました。

どうやらラティルが

アイニを襲撃していると

思っているようでした。

やはり、アイニも

その誤解に気づいたのか、

ラティルを素早く押し退けました。

 

一人はもう死んでいると、

冒険家の一人が叫ぶ声が、風に乗って

ここまで聞こえてきました。

冒険家たちは、

それぞれ武器を取り出して

走り始めました。

 

ヘウンを見たのだろうか?

 

ラティルは舌打ちしました。

その隙に、

アイニは大きく剣を振り回し、

ラティルとの距離を広げて、

彼らの所へ走って行きました。

 

畜生!

 

ラティルは歯を噛み締めました。

これも対抗者の運なのか。

もしかすると、

前にギルゴールに邪魔されたのも

対抗者の運のせいなのか。

いくら一対一の戦闘が

できるようになっても、

終わりそうになる度に

誰かが現れてアイニを助けるのか。

 

ラティルは憤慨して

さっと背を向けました。

あの人たちの前で

アイニを攻撃すれば、

さらに誤解がひどくなるだけでした。

 

こんなに苦労したのに、

次の機会を

狙わなければならないなんてと

怒ったラティルは、息を切らしながら

戦っている時に放した

狐の仮面を手に取りました。

その瞬間、 稲妻のように

過去の記憶の断片が

頭の中をよぎりました。

 

アリタルは何もしていないのに、

セルを攻撃したと誤認され、

度々、追われていたことを

ラティルは思い出して

立ち止まりました。

 

もしかして、自分がここから離れたら、

また、そのままに

なってしまうのではないか。

これも変えなければならない

運命に含まれるのか。

運命を変えるということは

全てアリタルと逆にしろという

意味なのだろうか。

神託は、なぜこんなに曖昧で

人を苦労させるのだろうか。

 

ラティルは拳を握りしめて

振り向きました。

ここから去ってしまえば

衝突を防ぐだけで、

人々の誤解は解けず、アイニの立場で

勝手に誤解されることになると

ラティルは考えました。

 

避けるのが最善ではない。

ラティルは再び武器を握って

走り出しました。

◇砂漠にそぐわない二人◇

冒険家たちは、アイニに

自分たちのマントを渡しながら

大丈夫か。

一体、どういう理由で

ここで戦っているのかと尋ねました。

 

アイニには荷物もなく、

アドマルに入って来るような

服装をしていませんでした。

それに、彼女と戦っていた女は、

破れたドレス姿でした。

徹底的に準備をして来ても危険な所へ

荷物も水筒も持っていない女が

二人いるなんて、

一体これはどういうことだろうと思い

彼らは自分たちだけで

ひそひそ話しました。

アイニは、襲撃を受けたと、

淡々と答えました。

 

冒険家は、

そう見えたけれど、

二人の身なりが

この場所にはそぐわないと

言おうとしたところ、

砂が掘り起こされる音にびっくりして

横を見ました。

破れたドレスの女性が、目に力を入れ

剣を持って走って来ていました。

冒険家の一人が

弓を放ちましたが、

女性は弓を避けることなく、

剣を振り回して

弓を切ってしまいました。

 

空中で弓が真っ二つになると、

他の冒険家たちはギョッとして

 

こっちに来るぞ! 止めろ!

 

と叫び、それぞれ武器を握りました。

アイニは、

人々が敵対しようがなかろうが、

屈せず走ってくるラティルの姿に

戸惑いました。

 

ラティルは冒険家二人の剣を

自分の剣一つで同時に防ぐや否や、

その剣を、

大きく円を描きながら振り回し、

周囲の冒険家たちを倒しました。

他の冒険家が弓を射れば

弓を防ぎ、

他の冒険家が剣を振り回すと

剣で阻み、剣刃で相手を打ちました。

 

多くの冒険家たちは

ラティルと剣を突き合わせる度に

一人二人と倒れたり

退かなければなりませんでした。

ラティルが剣を振り上げると

アイニも剣を持って

そちらに駆け寄りました。

 

ラティルは、

剣で腹を切ろうとする

アイニを避けて、

軽く体を宙に浮かせましたが

下に落ちる時に、他の人の肩を踏み

その隣の人を斬りました。

◇何か変◇

地図分析者は、

地図の解釈のために付いて来ただけで

戦い方は全く分からないので

後ろに下がっていましたが、

黒髪の女性と人々の戦いを

見守っていたところ、彼女が

自分たちを相手にする時は

致命傷を受けないように

わざと手加減していることに

気がつきました。

 

地図分析者は、

自分たちは、正確な事情も

知らないのだから

戦うのを止めろと慌てて叫びました。

何人かの気の利いた人々は

すぐに戦うのを止めましたが、

ほとんどの人々は、

戦いを続けるために、

地図分析者が叫ぶ声さえ

まともに聞いていないようでした。

 

おい!止めろ! 止めろ!

 

地図分析者は、

念のため持ってきた

騒々しい音のする鐘を

力いっぱい振りました。

幸いなことに、何人かが

追加で戦うのを止めましたが

多くの者たちは戦い続けました。

 

地図分析者は、

もう一つ、奇妙なことに気づきました。

可愛そうな人を救うという

同僚たちの正義感は良いことだけれど

いくら止めても、言うことを聞かずに、

ただ片方が悪いと思って

武器を振り回す姿は、

まるで幽霊のようでした。

また、自分たちが、

自然に、あの黒髪の女性を

悪党だと思ったことにも

ぞっとしました。

よく見ると、あの黒髪の女性は

赤毛の女性よりも、戦闘に適した

服装をしていませんでした。

 

また、黒髪の女性は

相手を急襲しようとするような

強盗の表情をしておらず、

悲壮感が窺えました。

何かを固く覚悟しているようで、

表情に角張ったところが

ありませんでした。

 

それから、地図分析者は

砂漠の真ん中にある頭に

血すら付いていないのも

変だと思いました。

いくら、砂混じりの風が強くても、

血が全くないなんて、

お話にならないと思いました。

地図分析者は、赤毛の女性が

あの頭の持ち主を

切ったのではないかと思いました。

◇またギルゴールが◇

ラティルも戦いに没頭していたので

地図分析者が叫ぶ声を

聞くことができませんでした。

ラティルは、

絶対に過去を繰り返さないという

ただ一つのことだけを

考えていました。

 

ラティルは、

冒険家たちの命を奪わないために

力を調節しながら、アイニに

ますます近づいて行きました。

そして、ついにラティルは、

飛びかかってくる冒険家たち全員を

戦闘不能状態にしました。

無事な冒険家たちは

ラティルに飛びつくのを

止めた人たちだけでした。

 

再びアイニと二人だけで

戦えるようになると、

ラティルは剣を握る手に

力を入れて突進しました。

二人の剣がぶつかる音が、

風の音を大きく突き破って

出て来ました。

 

そうするうちにラティルは、

ついにアイニの剣を

叩き落としました。

 

もう悪縁を終わらせましょう!

 

ラチルは歓喜に満ち、

素早く剣を振り回しました。

しかし、剣が届く前に。

ギルゴールが再び現れました。 

ラティルは、

ギルゴールに押されながらも、

その目の色から、彼がシピサではなく

確かにギルゴールであることを

確認しました。

 

ギルゴール!

一体どうしてこんなことをするの?

 

アイニは、ギルゴールが

ラティルを阻んだ隙に横に退きました。

そんな彼女も、やはり

これはどういうことなのかと、

戸惑っている表情でした。

 

ラティルは、

運命を修正しろと言ったのに

ひどいではないか。

アイニは対抗者だから

仕方がないとしても、

なぜギルゴールを送って

阻止するのかと、

心の中で抗議しました。

 

押し出されたラティルは

ギルゴールを見ると、

目元がズキズキし、

泣きながら剣を振り回しました。

それでもギルゴールは、

 

お弟子さん、どうして泣いてるの?

 

と笑う代わりに

ラティルの攻撃を防ぐだけでした。

彼女は、

 

これは違う! これはなかった!

 

と叫び声を上げながら

剣を大きく振り回しているうちに

ギルゴールの槍と剣の中央が

ぶつかってしまいました。

剣はパカッという音を立てて

ひびが入り、折れてしまいました。

ラティルは、

後ろに押し出されました。

 

剣を失ったラティルは、

狐の仮面をつかんで、

再び飛び起きました。

泣きながら狐の仮面を

ギルゴールに向かって振り回しました。

腹立ちまぎれにした行動でしたが、

仮面は普通の材質ではないのか、

槍とぶつかると、

意外にも衝撃を吸収してくれました。

その瞬間、ラティルは、

 

もしかして、今、ギルゴール?

 

と瞬間的に思い浮かびました。

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今回、登場した冒険者たちは

クラインが雇った者たちでしょうか。

もし、そうであれば、

クラインは、ラティルを助けるために、

自分の代わりに

アドマルを調査して欲しくて

冒険者たちを雇ったのに、

その彼らが

ラティルを攻撃したことを知れば

クラインは悲しみ、

冒険者たちを雇ったことを

後悔するかもしれません。

 

そして、ギルゴールに邪魔をされ

涙するラティル。

アリタルの作った運命を変えたくて

必死で頑張っているのに、

ギルゴールに邪魔されたことが

本当に悲しかったのだと思います。

 

けれども、アリタルとギルゴールは

直接、戦っていないので

ラティルも言っているように

今、ギルゴールが

ラティルの邪魔をするのは

過去にはなかったこと。

もしかしたら、このギルゴールは

本物ではないのかもしれないと

期待してしまいました。

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