自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 677話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ギルゴールを許して欲しい

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262話 ラティルはギルゴールとシピサと一緒に、ギルゴールの誕生日を過ごしたらどうかと考えましたが・・・

◇食事の誘い◇

ラティルは、

前にピクニックに行った時のように、

シピサが拒否する確率が

高いと思いました。

ラティルが突然黙ってしまったので

シピサはラティルを呼び、

怒ったのかと尋ねました。

ラティルは、その返事の代わりに、

今晩一緒に食事しないかと

誘いました。

 

心配そうに

ラティルを見ていたシピサは、

食事の話が出るや否や

飛び上がりました。

ラティルは、彼が逃げられないように

ずっと、服の裾を掴んでいました。

シピサは訳もなく、

草をつま先で押さえながら、

素早く頷きました。

◇真実を知らなかった◇

夕食を食べるには早い時間に

ラティルはシピサを訪ねました。

シピサは、

あの独特の不味い料理を

作ろうとしているのか、

あちこち台所を歩き回っていました。

 

シピサはラティルを見るや否や、

来るのが早過ぎる。

まだ完成していないと、

当惑した声で言いました。

 

当然ながらラティルは

シピサが作った料理を食べたくなくて

早く来たのでしたが、

本当のことを言う代わりに、

ラティルは持って来たプレゼントを

差し出しました。

 

何ですか?

 

シピサは、

ラティルに渡された紙袋を持って

ぼんやりと見つめました。

ラティルが開けるよう促すと

シピサは、その場で

袋の中の箱を取り出しました。

ラティルはシピサの反応を期待して

ドキドキしながら彼を見つめました。

箱の蓋を開けたシピサが

目を大きく見開きました。

 

どう?


ラティルは興奮して尋ねました。

彼女が箱に入れて来たのは

大きなゼリーでした。

ラティルは遠い昔、

ギルゴールが祭りの時に

シピサにあげたゼリーが

どんなものなのかは

分かりませんでしたが、

シピサがその幸せな時代のことを

ずっとアリタルに話していたのを

聞きました。

 

ラティルは、

 

気に入った?

 

と尋ねましたが、

シピサは顔を真っ赤にして

ゼリーを見下ろすだけでした。

その反応に、

ラティルは少し焦りました。

 

今一つだったのだろうか。

もしかして、

遠い昔のゼリーと呼ばれる食べ物と、

今のゼリーは

全く違う食べ物なのかと

心配していると、シピサは

気に入ったと、

消入りそうな声で呟きました。

ラティルは思わずにっこり笑って

 

そうでしょう?

あなたが喜ぶことを知っていました。

 

と言いました。

シピサは箱を抱きしめながら、

どうして分かったのかと

ラティルに尋ねました。

しかし、ラティルは

返事をする代わりに、

シピサの腕を掴んで

台所に歩いて行きました。

調理台の上に、

半分ほど切られたニンジンと

様々な種類の野菜が

散らばっていました。

 

ラティルが、

お腹が空いたというと、シピサは

急いで支度するので、

少しだけ待って欲しいと頼みました。

しかし、ラティルは、

今、とてもお腹が空いているので

今日は料理人に

食べ物を持って来るように指示したと

告げた後、料理人を呼びました。

 

事前に料理を準備しておいた料理人は

助手2人と共に、

カートを3台、運んで来ました。

料理人がテーブルの上に

食べ物を並べると、

シピサは眉をひそめましたが、

ラティルは、

早く食べようと言って、

フォークをシピサに渡しました。

わざと、ゼリーや過去の話は

しませんでした。

シピサは、もっと聞きたいことが

ありそうでしたが

ラティルが差し出すフォークを

受け取りました。

 

ラティルとシピサは

話をしながら食事をしました。

ラティルは、

先程、なぜシピサが

遠くから自分たちを見ていたのかと

尋ねました。

シピサは、エンドウ豆を

フォークで転がしているだけで、

答えることができませんでした。

 

ラティルはシピサがエンドウ豆を

15個転がす間、待っていました。

シピサは、16個目を転がすと、

皇女が愛されるのが羨ましくて

見ていたと答えました。

ラティルは心臓を

一発殴られた気がしました。

シピサはエンドウ豆を口に入れ、

カメのように噛みました。

 

ラティルは彼の鼻筋を

じっと見つめました。

気分が悪くなりましたが、

今の話題が、

ギルゴールの話を持ち出すのに

ちょうどいいと思いました。

 

ラティルはシピサが

エンドウ豆を飲み込むのを待ってから

わざと優しい声で、

シピサにもギルゴールと議長がいるし

自分もいると話しました。

しかし、

ギルゴールの名前が出るや否や、

シピサの穏やかな雰囲気が一変し、

彼はフォークで

エンドウ豆を砕き始めました。

けれども、ラティルは知らんぷりして

 

どうして?同意できないの?

私を入れたから?

 

と尋ねました。

シピサは、

皇帝が問題ではないと

淡々とした声で訂正しました。

 

それでもラティルは、

知らないふりをして、

 

それでは議長ですか?

 

と尋ねると、シピサは

ラティルをじっと見つめ、


わざと、

そう言っているんですよね?

 

と尋ねました。

ラティルは否定しませんでした。

その代わりにフォークを下ろし、

もっと優しい声で、

ギルゴールは真実を知らなかったと

話しました。

シピサは、

皇帝は知っているのかと尋ねました。

ラティルは、

ギルゴールは真実を知らなくて

セルを庇った。

ギルゴールは

シピサが生きていることを

知らなかった。

ギルゴールがシピサを攻撃したのは

シピサが数日の間に

今のシピサと同じくらい

大きくなるとは

想像もしていなかったからだと

自分が知っている知識を

わざと1つ1つ並べ立てました。

シピサは青白い顔色で

フォークをいじくり回していました。

 

続けてラティルは、

シピサが傷ついたことは

知っているけれど、

ギルゴール許す機会を

与えることはできないか。

彼は何かを知る機会もなかったと

説得しました。


一方、シピサは

フォークをいじり続けました。

大したことではない

行動でしたが、

ラティルはそのフォークが

だんだん曲がっていることに

気づきました。

嫌だということなのかと

考えていると、シピサは、

父が知らずに行動したとしても、

母が受けた傷はそのままだと

小さな声で答えました。

フォークは

三日月のように曲がっていました。

 

ラティルは、

アリタルは最後まで

ギルゴールを愛していた。

彼女は全く

ギルゴールのせいにしなかった。

彼が何も知らないのは、

誰もギルゴールに

真実を教えなかったからで

アリタルは、むしろギルゴールに

すまないと思っていたと話しました。

 

シピサは、

それを否定しましたが、

ラティルは、

そうだと言い返しました。

しかし、シピサは

再び否定しました。

けれどもラティルは、

自分がアリタルで、

彼女と同じ気持ちだから分かると

言い返しました。

 

ラティルの断固たる言葉に

シピサは動揺しているような顔で

ラティルを見つめました。

このような時に、

本音を聞く能力は

とても、おとなしくしていました。

 

シピサはラティルから視線を離すと、

皇帝の夫が多いのは、

以前ほど父を愛していない

証拠ではないかと言いました。

 

ラティルが

アリタルの前世について

知るようになったのは

覚醒してからなので、

以前は何も知らなかったし、

ギルゴールのことも

知りませんでした。

ラティルが側室をたくさん作ったのは

ギルゴールとは

関係のない理由からでした。

 

ラティルはすぐに否定しましたが、

シピサは黙っていました。

耐えかねたラティルは、

自分が側室を何人も作った理由を

説明しなければならないのかと

悩み出した頃、シピサは、

聞こえそうで聞こえないような声で

分かった。

そういうことにすると答えました。

認めるわけにはいかないけれど、

ラティルのために

口論はしたくはないようでした。

 

この隙を狙ってラティルは、

もうすぐキルゴールの

誕生日だけれど、

3人で一緒に食事をするのはどうかと

提案しました。

 

シピサはしばらく悩んだ末、

皇帝は自分が一緒にいることを

願っているかと尋ねました。

ラティルは、もちろんだと

すぐに答えると、

結局、シピサも頷き、

分かったと返事をしました。

◇ギルゴールの誕生日◇

ラティルはこの話を

すぐにギルゴールにしませんでした。

彼が聞いたら、

とても喜ぶに違いないけれど、

シピサと食事ができると思って

興奮している中、

シピサが心変わりしたら

ギルゴールは浮かれていた分、

失望するはずだからでした。

 

その代わりラティルは

いつものように仕事に没頭し

サーナット卿に

ちょっかい出したり、

皇女を訪ねながら

日常を過ごしました。

 

レアンの支持者たちは、

ラティルの誕生日に一度

押さえ込まれた上、

レアンが倒れた時に、

すぐに彼女が大神官を送って

治療してくれたおかげか、

まだ静かにしていました。

ミロの特産物の流通経路の調査は

進行中でした。

 

そのように仕事に没頭していると

すぐに時間は流れ、

ついにギルゴールの

誕生日当日になりました。

 

その日、ラティルは

いつもより着飾り、

夜明けと共に彼を訪ねました。

温室の扉を開けると、

空が朱色に見えました。

ラティルは手を後ろに組んで

畑の間をこそこそ歩きました。

 

花に水やりをしていたザイオールは

ラティルを発見すると

すぐに近づいて来て、

こんな時間にどうしたのかと

尋ねました。

ラティルはザイオールに

ギルゴールのことを尋ねると、

彼は、どこかで花を摘んで

食べているか、

それとも一人で遊んでいるか、

それとも・・・と答えたので、

ラティルは、

 

それとも?

 

と聞き返しました。

 

ザイオールは、

ギルゴールは、たまに消えるけれど

その時は自分も

何をしているのか分からないので

答えるのが難しい。

知っていれば、是非、教えたいと

思っているけれどと答えました。

 

ザイオールの言葉にラティルは

ギルゴールが依然として

時々消えていることに気づきました。

 

ラティルはため息をつきました。

ギルゴールの過去について

全て知ったのに、依然として彼は

扱いにくいギルゴールに

過ぎませんでした。

ラティルが

過去の話をしようとしても、

自ら拒否してしまうので、

ラティルは

どうすることもできませんでした。

 

それから、

ラティルは思い出したように、

ザイオールも

日光を浴びられるように

治してあげなければならない。

首をちょっと見せてと言うと、

当惑しているザイオールを

引っ張り上げ

首筋をぎゅっと噛みました。

彼が悲鳴を上げると、

 

何しているの、お嬢さん?

 

と、大きなひまわりの後ろで、

ギルゴールがその様子を見ながら

呟きました。

それから、ギルゴールは、

お嬢さんは好みが本当に変だ。

選り好みしたのが、

あの子だなんてと、

ラティルに噛まれた

ザイオールのことは

少しも心配していないようでした。

 

ザイオールは

皇帝を離して欲しいと、

泣きながら、ギルゴールに

助けを求める声を叫びましたが

無駄でした。

 

ラティルは作業を終え、

ザイオールの首から口を離すと、

これでザイオールも、

日の光を見ることができると

言いました。

わあわあ泣きながら

自分の首筋を触っていた

ザイオールは、

 

えっ?

 

と驚いてラティルを見ました。

ラティルは、

すでにヘイレンで試してみたので

確かだと、満足気に自慢すると、

ギルゴールはハンカチを取り出し、

ラティルの口元をごしごし擦りました。

 

ラティルは、

何をしているのかと尋ねると、

ギルゴールは、

自分たちが、

いつキスするか分からないのに、

お嬢さんの唇から、

あいつの香りが染み出てくると、

自分がとても苦しいからだと

答えました。

 

本当にひどいです 、 ご主人様!

 

ザイオールは、

なんとなく寂しそうに叫びましたが

ギルゴールは瞬きもしませんでした。

ザイオールは、

皇帝がヘイレンを治した時も、

タッシールは、

こんなに薄情だったのかと

尋ねました。

ラティルは、

タッシールは嫉妬したと答えると、

ザイオールは唇をパクパクした後、

力なくどこかへ行ってしまいました。

 

ギルゴールは

放っておくように。

今は全身に薬を塗っているので、

体がちゃんと変化したか

どうか分からないだろうと

言った後、

ラティルの口元まで丁寧に拭きました。

ラティルは、それが憎たらしくて

今日はギルゴールと

口を合わせることはないだろうと

言いましたが、

彼が気分を害さないかと心配になり、

夜明けに見るギルゴールは

もっと素敵だと付け加えました。

ギルゴールは、

 

一つだけにして、お嬢さん。

 

と言って笑い出しました

それから、彼は、

こんな時間に、

本当にどうしたのかと尋ねました。

ラティルは、

一緒に朝ご飯でも食べようと思ったと

答えました。

ギルゴールは、朝ご飯と聞いて、

目を細めて花の山を見つめました。

 

ラティルは、

それではないと言って、

彼の両頬をつかんで、

自分の方を向かせると、

今日はギルゴールの

誕生日ではないかと聞くと、彼は

 

ああ。


と、うわの空で呟きました。

それから、

 

そんな日か。

 

今日じゃないの?

 

今日にしようよ。

 

今日じゃないの?

 

そうに違いない。


とやり取りをした後、

ギルゴールは首を傾げました。

 

彼の誕生日のために

夜明けに訪ねて来たラティルは、

少し興冷めしました。

でも、一緒に食事をしようと

シピサに言った以上、

仕方がありませんでした。

 

それでは、今日です。

 

と、ラティルは断固として告げると

ギルゴールの腕を掴んで

温室の外へ連れて行きました。

 

どこへ行くのかと尋ねるギルゴールに

ラティルは、

庭で食事をするのがいいと思い、

そこに朝食を用意するよう

指示したと答えました。

 

ギルゴールは

興味がなさそうな様子で、

少しゆっくりと付いて来ました。

ラティルは、目的地に到着してから、

ギルゴールの腕を放しました。

ラティルがあらかじめ指示した通り、

丸いテーブルが

庭の真ん中に置かれていて、

その上に食べ物も用意されていました。

 

お嬢さんは、

こういうのが好きみたいだと

指摘するギルゴールに、ラティルは

ギルゴールは好きではないようだと

言い返しました。


その言葉に返事をしようとした

ギルゴールは、突然口をつぐんで、

どこかを見つめました。

ラティルは椅子を引きながら、

一緒に、そちらへ首を回しました。

シピサが遊歩道を通って

こちらにゆっくりと

歩いて来ていました。

 

ギルゴールは、

逃げるべきか留まるべきか、

うろうろし始めると、

ラティルは、

自分が呼んだと告げて、

ギルゴールの腕を掴みました。

彼は目を見開いて、

ラティルを見つめました。

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何千年もの間、父親を恨んで来て、

ギルゴールに死ねとまで

言ったシピサが

ギルゴールを受け入れるのは

容易ではないと思いますが、

ラティルが渡したゼリーを見たことで、

父親が大好きだったことを

思い出し、

ギルゴールが何も知らなかったと

ラティルから聞かされたことで、

ギルゴールへの憎しみが少し和らぎ

一緒に食事をする気に

なったのではないかと思いました。

今回はラティルのおせっかいが

功を奏したようです。

ラティルに皮肉を言っていた

ギルゴールが、

シピサを見て戸惑う姿が

可愛いと思ってしまいました。

 

ラティルはザイオールを

治してあげないの?と

思っていましたが、

彼も太陽の光を

浴びられるようなって

本当に良かったと思います。

彼が全身に塗っている薬は

とても高い物だったと記憶していますが

ギルゴールは、それを

ザイオールのために

買ってやっていたのですよね。

ギルゴールの優しさを

垣間見た気がしました。

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