自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 799話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 大怪我をしたレアン

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799話 アニャはレアンの受け取ったメモを見てしまいました。

◇失望◇

アニャに失望感が

押し寄せて来ました。

彼女は気絶したレアンを

見下ろしました。

彼の頭から流れ落ちた血は、

片目を完全に隠し、顎まで流れて

固まっていました。

顔の半分はきれいでしたが、

両瞼とも、

固く閉ざされていました。

 

こんなに、おとなしそうな顔をして

このようなメモを取り交わすなんて。

彼の善良そうな顔を見ると、

アニャは、もっと

がっかりした気分になりました。

 

アニャが見たのは

レアンが受け取ったメモだけでしたが

これを送った人は、何の理由もなく

このようなメモを

送らなかったのではないかと

思いました。

 

アニャは、

レアンが皇帝の敵であることを

知っていて、

すでに失望していましたが、

改めて失望する自分に

腹が立ちました。

アニャはレアンのハンカチも

使いたくなくなりました。

 

しかし、ハンカチを返そうとすると、

すでに血が付いていました。

これをポケットに入れておけば、

レアンは自分がメモを見たことに

気付き、きっとすぐに

次に備えるはずでした。

 

アニャは躊躇いながらも

メモとハンカチを

全て持って行くことにしました。

 

ドアを開けて部屋の外へ出るや否や

医者を連れて来たと、すぐそばから

大きな声が聞こえて来ました。

アニャは、ギョッとして振り向くと、

兵士が医者のような人を連れて

立っていました。

医者の後ろには、助手3人が

診療カバンを持っていました。

 

アニャは「奥へ」と指示すると、

人々が部屋の中に入る姿を

見守りました。

助手まで入ると、

アニャは扉を閉めました。

すると、

一緒に入らないのかと聞かれたので

アニャは扉の方を振り向きました。

一人の助手が、

再び扉を開けていました。

しかしアニャは断ると、

扉が再び閉まることを確認もせずに

城の外へ出ました。

 

階段の端に立ってみると、

怪物たちと戦っていた

兵士の何人かが、

こちらに押し寄せて来て、

剣に残っている戦闘の痕跡を

処理しているところでした。

 

アニャが

城から外へ出てくるのを見た

何人かの兵士たちは、

また、彼女は腹痛を起こして、

一人であそこに避難していたのかと

不信に満ちた皮肉を言いました。

ところが、その瞬間、

翼一枚で人を3人吹き飛ばすような

巨大な怪物が、空からまっすぐ、

アニャの上に降りて来ました。

彼女を見ていた兵士たちは

「副小隊長!」と

びっくりして叫びました。

しかし、アニャは

後ろも振り向かずに剣を抜き、

素早く一回転して、

怪物の翼を切ってしまいました。

元の位置に戻るや否や、

アニャは怪物を確認することもせず

剣を鞘に戻しました。

 

怪物は、バランスを崩して

横に倒れました。

兵士たちは目を見開きました。

一歩も動かずに怪物を斬るなんて、

前は本当に腹痛を起こして、

一人で逃げたのかと、兵士たちは、

信じられないという表情で

アニャを見つめました。

 

しかし、彼女は

驚くべき腕前を見せながらも、

いつもより、むしろ沈んだ表情で

周囲の状況を見回しながら

見張り小屋の場所を尋ねました。

近くにいた兵士が駆け寄り、

その位置を教えてくれましたが

望楼より城壁の頂上の方が高いと

説明しました。

 

アニャは兵士が指した望楼と

城壁を交互に見た後、

再び城の中に入りました。

ここでの仕事をすぐに解決し、

できるだけ早く戻らなければ

なりませんでした。 

◇また大騒ぎ◇

目覚めたレアンは

片手を右目の上に上げると

しばらく目元を触りました。

次に彼は、

左目を隠して目の前の世界を眺め、

今度は右目を隠して

目の前の世界を眺めました。

左側の世界は少しぼやけていましたが

メガネをかければ、

はっきり見えると思いました。

しかし、右側の世界は

光が滲んでいるように見えました。

 

レアンは

ベッドから起き上がりましたが、

バランスを取ることができず

よろめきました。

扉まで行くのに、

彼は3回転びました。

 

廊下に出て歩いていると、

見知らぬ人が走って来て、

もう少し横になっているように。

今、医者を呼んで来ると言いました。

レアンは自分が治療を受けたことに

気づきました。

また、彼は、気絶する前に、

自分が何をしたのか、

誰を救おうとしたのかを思い出し

アニャのことを訪ねました。

 

見知らぬ人は、

アニャ卿は城壁の上に登っている。

怪物の数が、どのくらい減ったのか、

確認していると答えました。

 

レアンは、

どちらへ行けばいいのか尋ねました。

見知らぬ人は、ずっとレアンが

片眼を隠しているので、

そちらをチラッと見て、

大丈夫なのかと心配しました。

レアンは、まだ頭が

ラクラしていると答えた後

城壁の方向を尋ねました。

 

レアンが手を下ろして

まっすぐに立つと、

見知らぬ人は躊躇しながら

右側の廊下を指差し、

あそこをまっすぐ行って

階段に沿って

ずっと上がって行けば良いと

答えました。

 

レアンはそこまで歩いて行き、

階段を上がりました。

外に続く通路を出て、

一般的な城壁の構造を

思い浮かべながら歩き続けると、

ついに、

広々とした空間が現れました。

そちらに行こうとしたところ、

後ろから急いで付いて来る

足音が聞こえました。

振り向くと、護衛二人が

近づいて来ていました。

レアンは彼らに大丈夫だと合図して

外へ出ました。

 

アニャは、

石の欄干をつかみながら立って

下の方をあちこち見ていました。

ぱっと見たところ、

怪我はなさそうでした。

安心したレアンは

アニャに近寄りながら

怪我はしていないかと尋ねました。

万が一、アニャが驚いたり

負担に思わないように、最大限、

まっすぐ歩こうと努めました。

効果があったのか、

彼女は後ろを振り向くと

すぐに眉を顰めました。

 

アニャはレアンに、

なぜ、ここに来たのかと尋ねました。

レアンは、

危急な状況だったから。

アニャが無事だったか確認しに来た。

怪我はしていないか、

怪物はどうなったかと尋ねました。

 

レアンは、

頭が割れるように痛くなりましたが

無理やり口角を上げようと

努力しました。

アニャは、

もう少し横になっていた方が良いと

一言、投げかけると

すっと通り過ぎてしまいました。

 

レアンは、彼女が行く方向へ

急いで体の向きを

変えようとしましたが、

バランスを崩して

彼女の腕をつかみました。

よりによって、アニャは

レアンのメモを見た後なので、

彼のすべての行動が見せかけに

思えました。

 

アニャは、

申し訳ないけれど、 

皇子と話したくないと言って、

レアンの腕を振り払いました。

彼はフラフラして

転んでしまいましたが

アニャは構わないかのように

扉の方へ歩いて行きました。

 

レアンの護衛たちは

「殿下!」と叫びながら

彼女の横を通り過ぎて

レアンに駆け寄りました。

扉に到着する頃、

「殿下!しっかりしてください!」

「殿下!大丈夫ですか?」と

護衛たちが

叫ぶ声が聞こえてきました。

 

彼らは、

レアンが大けがでもしたかのように

叫んでいましたが、

ここへ移動してくるまでの間、

レアンの護衛たちは、

彼が咳をしただけでも大騒ぎしたし、

馬に乗って疲れて

息を切らすだけで大騒ぎしました。

 

また、大騒ぎしていると

アニャは心の中で皮肉を言いながら、

まっすぐ出て行ってしまいました。

◇気になる◇

怪物を退治した後、

アニャは出発の準備を終えて、

2、3回点検までしましたが

気になる点が残っていました。

 

兵士たちが城門を抜ける間、

アニャはずっと後ろを

振り向きました。

これを見た兵士の一人が

近づいて来て、どうしたのかと

尋ねるほどでした。 

アニャは、

レアン皇子が姿を見せないからと

答えましたが、

彼のことを気にしているようで

気まずい思いをしました。

しかし、兵士は

全く、そうは思わないように、

レアン皇子は怪我をしたからだ。

自分が行って

容体を確認して来ようかと

提案しました。

アニャは、

ゆっくり進むので、

確認してきて欲しいと指示しました。

 

彼女の命令を受けた兵士は、

すぐに城門の中に戻り、

領主の城に移動しました。

アニャが怪物を

簡単に退治する姿を見たため、

兵士たちはアニャに対して

気さくになっていました。

 

アニャは兵士たちに

速度を落とすように言うと、

彼女は行列の最後尾で移動しました。

どのくらい進んだのか、

後ろから、馬の蹄の音がしました。

兵士が戻って来たのでした。

 

アニャは、

「どうだった?」と尋ねると

兵士は、レアン皇子に会えなかったと

答えました。

アニャは、具合が悪いのかと尋ねると

兵士は否定し、

すでに出発したと言っていたと

答えました。

 

出発するくらいなら、

やはり仮病だったのか。

安心しながらも、

少し呆れたアニャは

未練を振り払うように

「スピードを上げろ!」と

号令をかけました。

◇知らせてはならない◇

医者はレアンの腕から手を離しながら

皇子の状態を

知らせなくても良いのかと尋ねました。

そばに立っていた護衛の一人は、

断固として「ダメだ」と答えました。

しかし医者は、

あまりにも具合が悪いと言うと

レアンの顔の一部を覆っている

包帯を見ました。

その横には、

血まみれのガーゼが

あちこちに散らばっていました。

 

かなり悪いのかと護衛が尋ねると

医師は、

最初は、これほどひどくはなかった。

しかし、怪我をしたところを

もう一度大きくぶつけたのが

良くなかった。

まずは、この熱を

直ちに下げなければならないと

答えました。

医師が話を終える前に

護衛たちは歯ぎしりしました。

 

彼女が皇子を

攻撃していなかったら!

 

護衛たちは、

レアンがよろめきながら、

アニャの腕を掴んだ瞬間、

彼女がレアンを強く振り切ったのを

はっきり見ました。

レアンはバランスを崩し、

そのまま頭を打ちました。

普通の人なら、振り向いて

様子を見るはずなのに、

彼女は目的を達成したかのように

後ろも振り向かずに

行ってしまいました。

 

あの副小隊長という女は

きっと皇子について、

皇帝の命令を受けていたはずだ。

重傷を負わせろという指示を

受けていようが、

暗殺の指示を受けていようが、

皇子の状態が分からないように

しなければならない。

さもなければ、

さらに何をされるか分からないと

護衛が意味深長に呟くと、

医者は怯えた顔で縮こまり

頭を下げました。 

◇やはり変◇

レアンの護衛の一人は、

アニャが率いる小隊とは違う方向に

急いで馬を走らせ

首都に移動しました。

アニャが到着する前に、先に宮殿に

到着しなければならないと思い、

護衛は少しも休みませんでした。

 

馬を乗り継いで、

食事も馬の上ですることを

数日続けた後、ついに護衛は

対怪物部隊小隊より先に

宮殿に到着しました。

 

護衛は門の前を守る警備兵に

馬から降りながら、

急いで片手で身分証明書を

見せました。

警備兵は身分証明書を確認して返すと

護衛の青白い顔色と、腫れた唇を見て

大丈夫か、手伝おうかと

尋ねました。

 

しかし、護衛は、

誰が皇帝に、どんな言葉を

伝えるか分からないので

大丈夫だと返事をすると、

すぐに警備兵の助けを断りました。

対怪物部隊小隊が先に到着したら、

副小隊長は皇帝に、このことを

報告するだろうし、皇帝は

レアンが自分のせいで

怪我をしたという事実を

隠したり、誤魔化すと思いました。

皇帝が手を打つ前に、

その人に知らせなければ

なりませんでした。

 

護衛は、

ズキズキする足を引きずりながら

歩いて行きました。

その怪しい後ろ姿を見ながら

警備兵たちは、

どうして、彼は

あんなに急いで行くのか。

とても急いでいるなら、

自分たちに頼んで、人を送るか、

人を連れて来てもらえば

いいのではないか。

そんなに急いでいないのなら、

あのように行く理由があるのかと、

護衛がよろめきながら遠ざかるのを

最後まで見つめました。

 

そうするうちに

護衛の姿が見えなくなると、

警備兵の一人は、

やはり変だ。

念のため時間と状況を記録しておく。

自分は、今、本宮へ行って

皇帝の秘書に知らせて来ると

呟きました。

◇護衛を探せ◇

レアンの護衛が目に見えて

慌てて帰って来たという

警備兵の意外な言葉に、

ラティルは侍従長を見つめました。

侍従長も、尋常でないと感じ、

レアンについて、急いで尋ねました。

 

警備兵は、

レアン皇子はいなくて、

護衛一人だった。

ただ疲れているのではなく、

今にも、疲れて死にそうな状態で

戻って来たと答えました。

 

レアン皇子が連れている護衛は

3人だと、サーナット卿は後ろから

ラティルに知らせました。

彼女は眉を顰めました。

一体、どうしたのか。

確かにすっきりしませんでした。

 

悩んでいたラティルは、

そっと机の下から、

サーナット卿に合図しました。

この状況で、

侍従長と秘書たちに出て行けと

指示するのは変に思われるので、

サーナット卿自ら出て行って

護衛を探してみろという意味でした。

 

サーナット卿は無表情で

扉を見たまま、

ラティルが伸ばした手に

触れるように軽く叩くと、

交代の時間なので、

しばらく出て来ると告げました。

 

執務室を出たサーナット卿は、

人間に気づかれないように

レアンの住居を訪ねました。

ラティルが、レアンと彼の関係を

疑ったことがあるので、

できるだけ、そちらへは

行きませんでしたが、

レアンの護衛が

急いで戻って来たのなら、

そちらへ行ったに

違いありませんでした。

 

サーナット卿は、扉を叩く代わりに

静かに家の中に入りました。

廊下は灯りが全て消えていて、

誰かが入って来た跡が

ありませんでした。

サーナット卿は、暗い家の中を

ゆっくり歩き回りながら

人の気配に精神を集中しました。

 

その時、どこかで

ガチャガチャと音がしました。

あそこだろうか?

サーナット卿は、

そちらへ足を運びました。

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レアンが怪我をしたのは

不慮の事故。

ラティルのせいでもないし、

間接的に、アニャのせいで

怪我がひどくなってしまったけれど

彼女に悪意があったわけではない。

けれども、護衛たちは

ずっとラティルを

目の敵にして来たから

レアンに降りかかる悪いことを全て、

ラティルのせいにしたがるのも

無理はない。

しかし、

自分の主君が大怪我をして

大変な状況の時に、宮殿に知らせず

自分たちだけで

秘密裡に処理しようとするなんて

頭が悪いのではないかと思います。

敵に頼むのは嫌かもしれないけれど

レアンが怪我をしたことを知れば

ラティルは大神官を送るはず。

主君の怪我を治すことよりも

それを隠そうとするなんて、

愚かな主君に仕えている部下は

主君同様、愚かになるものなのだと

思いました。

それに比べて、護衛の異変に気付き、

ラティルに報告した警備兵は

真っ当に任務を果たしていると

思います。

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