857話 ラティルはタッシールにエスコートされて、誕生パーティー会場に入りました。 ◇誕生パーティー◇ 皇帝の誕生日を祝うために 集まった人々は、 煌めく玉珠簾をくぐり抜けて 入ってくる二人を見て 嘆声を上げました。 皇帝の腕を、自然に エスコートして…
157話 外伝4話 ビョルンはエルナがやきもきするのが好きだと言いました。 簡単ではないと、 エルナの棘のある声が ワルツの旋律の中に染み込みました。 そして、イライラするのは、 むしろビョルンの方ではないかと 言い返しました。 彼は、 かなり勘が鋭い…
856話 サーナット卿はレアンが幽閉されている塔へ行ったところ、先客がいました。 相手もやはり吸血鬼。 自分の動きに気づくこともできるので サーナット卿は、 慎重に気配を消しました。 この辺りに、対怪物小部隊が 駐留していたような気がしたので、 サー…
156話 外伝3話 エルナはウィンフィールド氏が主催するパーティーに出席することになりましたが・・・ 鶏冠を立てた雄鶏。優雅なアヤメ。 昼寝から目覚めたばかりの 怠け者の猫。 エルナは、 豪華なパーティー会場の上に バフォードの風景を重ねました。 見知…
855話 プレラが二番目の皇女に手を伸ばした時、ラティルはプレラが、まだ力をコントロールできないことを思い出しました。 ◇刺々しい雰囲気◇ ラティルはプレラに、 赤ちゃんは、 まだ目で見るだけにしておこうと 言って、プレラの手が 赤ちゃんに届く前に、 …
854話 タッシールが皇配になるのを、取り消されるのではないかと、ヘイレンが心配しているところへ、ラティルの秘書がやって来ました。 ◇忙し過ぎるせいで◇ すぐに秘書は、 皇帝の伝言を持って来たと話すと ヘイレンは緊張して 唾を飲み込みました。 このタ…
853話 ラティルは出産を終えましたが・・・ ◇一人目とは違う◇ おかしなことが、 もう一つありました。 30分ほど経つと、先に入った乳母が 部屋の扉を開けて出て来ましたが、 彼女の表情も、 先程、宮医が見せた表情と 似ていました。 もう、皆、入ってもいい…