自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 105話 マンガ 110、111、112話 ナビエとハインリ、東大帝国に到着

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105話 馬車の中で、クイーンになって欲しいとハインリにお願いしたナビエでしたが・・・

 

◇恥ずかしい出来事◇ 

ナビエは、

クイーンを抱きしめたまま

眠ってしまいました。

 

ハインリは、

ナビエが寝ていることが

わかったので

ナビエの顔色をうかがいながら

片方の翼を、そっと抜きました。

 

ナビエが起きないとわかると

もう片方の翼も抜きました。

 

ナビエがすっかり

眠っていると確信すると

心の中で力強く鳴きました。

 

そして、

ナビエが温かくなるように

両方の柔らかい翼で

ナビエの腕と手を覆いました。

 

ハインリの優しさが、ひしひしと伝わってきます。

 

クイーンは、

ナビエの懐に抱かれたまま

翼でナビエの腕を抱いて

そのまま一緒に

寝ていたかったのですが

突然の衝撃で、ナビエの身体が

横に飛ばされました。

クイーンは翼で

ナビエを支えようとしましたが

翼が短くて、支えられませんでした。

 

ナビエは脇腹に 強い痛みを感じました。

目を開けると

馬車の床に斜めに倒れていて

クイーンは、

ナビエの胸に閉じ込められたまま

逆さまになっていました。

 

クイーンの翼が折れていないか

ナビエは確認しましたが

大丈夫そうでした。

 

クイーンが両方の翼で

ナビエの頭を

押さえてくれたので

彼女は、お腹が

かなり痛かったものの

大丈夫だと嘘をつきました。

 

ナビエが周囲を見回すと

馬車が傾いていました。

窓を開けようとすると

ユニムが、

 

ハインリ殿下、大丈夫ですか?

 

と声をかけてきました。

 

ナビエは、ユニムが巧妙に

自分の名前は

呼んでくれないと思いました。

 

けれども、

ハインリは鳥になっているので

答えることができませんでした。

ナビエは、大丈夫と答えましたが

ユニムは、

しばらく沈黙した後

もう一度ハインリに

声をかけました。

 

ナビエは

 

人間に戻って

 

とハインリに囁き

彼の服を横に置いて、

目を閉じました。

 

すると、

 

そんなに心配しないで。

 

と優しい声が聞こえました。

 

自分の夫が鳥だなんて可愛い。

 

とナビエは思いました。

 

ハインリが

カサカサ音を立てている間

ずっと笑っていたナビエでしたが

馬車が再びガタガタと揺れたので

ナビエは、反射的に目を開けて

馬車の壁に手をつきました。

 

それと同時に

大きな何かがナビエを押しました。

ハインリの身体でした。

ナビエの目と鼻の先に

ハインリがいました。

彼も戸惑っていました。

 

ハインリは謝りながら

馬車の壁に手をつきましたが

すでにナビエが手をついていたので

2人の手が重なりました。

 

ハインリは

わざとではないと言って

再びナビエに謝りました。

 

ナビエは横を向いて

 

大丈夫だから降りて。

 

と言いました。

 

顔が近づきすぎているので

他の部分は見えませんが

服を脱いだ状態のハインリの身体が

ナビエの上にあるので

彼女は、

恥ずかしさを感じていました。

 

ハインリはナビエの手を避けて

馬車の壁に手をつき

急いで立ち上がりましたが

今度は、ナビエのスカートにつまずき

2人は鼻がぶつかりそうなくらい

近づきました。

ハインリが床に手をついたので

ぶつからずに済みました。

 

馬車の外で

ユニムがハインリを心配し

馬車の中へ入ると言いましたが

ハインリは

 

ダメだ!

 

とユニムを怒鳴りつけました。

 

ハインリは立ち上がろうとすると

再び、スカートにつまずき

倒れました。

 

さらに身体が絡み合ったので

ナビエは慌てて、

ハインリの身体を押しましたが

温かくて堅い彼の裸に

手で触れることが

恥ずかしく思いました。

 

馬車の床いっぱいに

ナビエのスカートが

広がっているので

ハインリは立ち上がろうとする度に

滑ってしまうので

ナビエは手を引き

身体を横にずらそうと思いました。

 

ナビエがゴソゴソと動くと

ハインリはうめき声をあげて

泣きべそをかきました。

 

もしかして、

ハインリを踏んでしまったのか

アクセサリーが

彼の身体を刺してしまったのかと

ナビエは心配しました。

 

ハインリは、真っ赤な顔で

少し身体を持ち上げると

刺激があるので、

動かないようにと

ナビエにお願いしました。

 

ナビエは驚いて

ハインリを見つめた後

下を向きました。

 

むしろハインリが

ぴったりくっついていれば

良かったけれど

彼は少し身体を持ち上げていたので

なぜハインリが動くなと言ったのか

ナビエは確認できました。

 

ナビエは困り果てて

回りを見ましたが

誰にも助けを求めることは

できませんでした。

今はやれるのは一つだけ。

ナビエは一つの方法しか

思い浮かびませんでした。

 

ナビエはハインリに

少し我慢するようにと言って

馬車の床に手を下ろし

スカートの裾を引っ張りました。

 

急いで作業を終えると

ハインリはナビエのドレスを避けて

馬車の床に手をつき

もう片方の手で壁に手をついて

起き上がりました。

 

ナビエは顔を背けましたが

顔から火が出そうでした。

穴があったら

ハインリを入れたいと思いました。

 

彼は服を着て、

馬車から出ていきました。

ナビエは、馬車の扉を少し開き

ハインリを見ると、

彼の服はしわくちゃで、

首も顔も赤くなっていて

首筋には、

口紅の跡が付いていました。

ローズが、ちらっと顔を

ナビエの方に向けたので

彼女は慌てて、ドアを閉めました。

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◇ 東大帝国へ◇

その日以降、

馬車にトラブルが起きることもなく

無事に東大帝国に到着しました。

ハインリと顔を合わせた時は

馬車での出来事を思い出して

ぎこちなくなりましたが、

最大限、平静を装いました。

 

東大帝国の首都に入ると

馬車での出来事を忘れてしまうほど

緊張していました。

 

馬車の窓を半分開けると

人々が馬車を見ているのが

わかりました。

 

自分たちを置いて

再婚してしまった皇后が

かましく帰って来たと

思われているかも。

 

彼らが

自分のことをどう思っているか

ナビエは気になりました。

暗い顔をしていたのか

ローラとシュベール伯爵夫人が

気にしないようにと言ってくれました。

ナビエは微笑んで、

平気な振りをしました。

 

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◇両親との再会◇

東大帝国の宮殿に入る前に

ナビエとハインリは

トロビー公爵家に立ち寄りました。

 

前もって知らせを聞いていた

両親や家族は

馬車が到着するや否や

走って来て

ナビエたちを取り囲みました。

 

父親は涙を堪えきれず

ナビエも泣きそうになるのを

辛うじて耐えました。

 

母親とも抱き合い

再会の喜びを分かち合っていると

ハインリが

 

お義父様

 

と笑いながら話しかけていたので

父親の涙も止まりました。

 

ナビエは話したいことが

たくさんあり

食事の時も、

絶えず話をしていたところ

その姿をハインリが

不思議そうに見ていました。

 

ハインリは、

ナビエがそんなに

おしゃべりをするところを

見たことがなかったので、

不思議に思ったようでした。

 

ハインリは、

ナビエの両親と仲良くなる目的を

果たすために

よく、彼らに話しかけていました。

 

長い間、ソビエシュが婿だった

両親にとって

正反対の婿を

負担に思っているようでしたが

それでもうまくいっているようで

ナビエは安心して

あちこち歩き回った後

自分の部屋に横になり

くつろぎました。

 

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◇東大帝国の宮殿へ◇

翌日、ナビエとハインリは

宮殿へ向かいました。

宮殿の正門を通り過ぎると

ナビエは、緊張感よりも

ソビエシュからの手紙を

受け取った時と同じような

複雑で奇妙な何とも言えない

気持ちを感じました。

 

外から見える風景は見慣れていて

心が乱れました。

 

すべて私の手が届いていた

所なのに・・・

手は届かなくても

足が着いた場所だった。

 

そこを、嬉しい振りをしないで

通らなければなりませんでした。

 

馬車が止まった時

ナビエの心臓もガタッと鳴ったような

気がしました。

ナビエとハインリが馬車を降りると

彼らを迎えてくれたのは

ソビエシュの秘書のピルヌ伯爵でした。 

ピルヌ伯爵の瞳も

細かく揺れていました。

 

彼は、外国からのVIPを迎えるための

白いバラの部屋に2人を案内しました。

部屋の前には近衛兵が立っていて

ナビエを見ると

彼らの表情が凍り付きました。

 

ナビエは、何でもないふりをして

笑って

ピルヌ伯爵が部屋の中へ

入れてくれるのを

待っていました。

 

部屋の中には

ソビエシュと秘書、

貴族たちが何人か立っていました。

ソビエシュは、

全く揺るぎない顔をしていました。

 

ナビエは、

ソビエシュの隣を見ました。

貴賓を迎える時に

ナビエが立っていた場所、

ソビエシュと並んでいた

場所でした。

 

ナビエはソビエシュを見ました。

彼もナビエを見ました。

断固たる面持ちとは異なり

瞳は悲しそうでした。

 

ソビエシュとナビエは、

少しの間、

見つめ合っていましたが

ピルヌ伯爵に促され

ようやくソビエシュは

ナビエとハインリに歓迎の言葉を

述べました。

 

彼の表情は淡々として

言葉は平然としていました。

 

ソビエシュは

再びナビエを見ましたが

何も言いませんでした。

◇イラつくラスタ◇

本音を隠して

無表情を維持するのに

成功したソビエシュと違い

結婚式の招待客の中に

ナビエがいることを

ラント男爵から聞いたラスタは

呆れて物も言えませんでした。

 

どうして、そんなことが

できるのかのラスタの問いかけに

ラント男爵は

ナビエが

国事を第一に考える方だからと

説明しました。

 

ラスタはイライラして、

爪を噛みちぎりました。

 

ラスタは、

完成したドレスを

チェックしていたデザイナーに

髪飾りから宝石まで、

すべて華やかにするようにと

命じました。

 

ラスタの言い分は

 

人々は、ラスタと廃妃を比較する。

廃妃は、自分が去った国に来たから

自尊心が傷つかないように、

周到に準備してきたはず。

 

でしたが、目の肥えたデザイナーは

ただでさえ華やかなドレスに

アクセサリーを華やかにしたら

服を着ているのではなく

服に負けてしまうと助言しましたが、

ラスタは、聞き入れませんでした。

デザイナーは仕方なく

華麗なアクセサリーを揃えて

帰りました。

 

ハンガーに掛かったドレスを見て 

ようやくラスタは

安心しました。

 

これなら、

ナビエに負けることはないと思う

ラスタでしたが

まだ焦る気持ちは消えませんでした。

 

しばらく、ウロウロしながら

考え事をしていましたが

良い案が浮かびました。

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良い案って、何なのでしょうね。

ラスタの考えることって、

いつも、ろくなことではないような・・・

 

貧しい女性が、王子様や

お金持ちの男性と結婚する

シンデレラストーリーは

たくさんありますが

主人公が素直になり

周りの人たちの助言を聞いて

それに従い、

そして自らも色々なことを学び

自分を成長させていかないと

自分が育ってきた環境とは

全く違う世界で生きていくことは

難しいと思います。

 

皇后の資質を備えていないラスタが

権力を持ってしまうことは

とても怖いことだと思います。

 

ナビエは東大帝国へ

戻って来てから

登場人物1人1人のやりきれない気持ち

せつない気持ち、悲しい気持ち

何とも言えない気持ちが

感じられて

読んでいて、心が痛みました。

東大帝国の皇后だったナビエが

西王国の王妃となり

貴賓として扱われる、

どうして、

こんなことになってしまったのか。

皆、黙っていても、

ソビエシュのせいだと

思っているに違いないのではと

思います。

 

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