自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作174話 あらすじ ラトラシル皇帝がロード

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174話 お前は誰だとギルゴールに言われたトゥーラでしたが・・・

◇ロードは誰?◇

ギルゴールは詐欺に遭い、

変な物を購入させられて、

期待していた品物から

不良品を見つけたような

顔をしていました。

 

ギルゴールは

気持ち悪い物を見たと言う表情で

トゥーラの頭を

自分の膝の上に置き、

そこに腕を突くと、

時間が経つにつれて、

頭を転がす方法が上手になると

呟きました。

 

トゥーラは、

正確には分からないけれど、

自分をロードだと言って

煽てた人たちのことを

指していると、思いました。

トゥーラは恐怖を感じながらも

キツネの仮面やウサギの仮面、

地下城の仲間たちに

怒りが沸き起こってきました。

 

ギルゴールは、前世からの

代々の敵だと聞いていたので、

自分が本当のロードだったら、

この状況が悔しくても、

ある程度、

受け入れることができました。

しかし、

自分がロードだと信じていた時も

転生するロードを追いかけて

殺すという裏切り者のことを

理解できなかったけれど、

自分がロードではないことに気付くと、

この状況が以前よりはるかに

ぞっとしました。

 

自分は、この狂った吸血鬼とは

何の利害関係もないのに、

追いかけられ、隠れることになり

今はクッションとして使われている。

トゥーラは歯ぎしりをしました。

 

以前はキツネの仮面がミスをして

自分をロードだと

勘違いしたと思いましたが、

今のギルゴールの話から、

ミスではなく、

キツネの仮面が本物のロードを

ギルゴールから守るために

自分を盾にしたことは明らかでした。

 

トゥーラのプライドが

ガラガラと崩れました。

自分が弄ばれたことに腹が立ち、

目から涙が溢れました。

自分を復活させたのも、

このためだったのだろうか。

望まない死だったけれど、

それを最後に

平安が訪れたかもしれない。

しかし、キツネの仮面と

その仲間たちは、

死んだ彼を蘇らせて

さらなる苦しみと羞恥心を与えました。

自分とラティルは皇位を巡って

互いの首を狙った。

同じ目標があったから戦ったのに、

キツネの仮面と仲間たちは、

それさえもなく、

必要だから彼を利用しただけでした。

頭を失った彼の身体が、

跪いて肩を震わせました。

 

ギルゴールは、それが興味深いのか

トゥーラの頭と身体を交互に眺めて

首を傾げました。

その度に、トゥーラは

腕で押された頭に重みを感じました。

彼は衝動的に、

本物のロードの正体を教えてあげると

告げました。

くねくね動いていたギルゴールが

動きを止めました。

トゥーラは、ギルゴールが

どんな表情をしているか、

自分の言葉にどんな反応を示すか

知りたかったものの、

方向が合わなくて、

彼の顔が見えませんでした。

トゥーラは、ギルゴールに

自分と手をつなごうと提案しましたが

すぐに、彼は、

 

私が?なぜ?

 

と笑いながら返事をしました。

トゥーラには、その嘲笑が

頭しか残っていない弱い偽ロードと、

なぜ、自分が手を組まなければ

ならないのかという風に

聞こえました。

 

トゥーラは、

自分も利用されたから。

自分はそんなに弱くない。

ギルゴールが強すぎるだけ。

自分も、本物のロードと

自分を利用した動物の頭たちに

復讐したいと

慌てて説明しました。

 

話をすればするほど、

トゥーラの声に力と恨みが

込められました。

ただ、

この危機を乗り越えるだけでなく

自分をロードだと煽てて、

全ての状況を、

そばで楽しく見物していた者たちに、

自分が覚えた侮辱感を

そのまま返すことで

復讐したいと思いました。

 

しかし、ギルゴールは

何の返事もしませんでした。

トゥーラは、ハラハラしながら

彼の言葉を待ちました。

どのくらいそうしていたのか、

ようやくギルゴールは、

キツネの仮面にさえ利用された奴が

自分の役に立つだろうかと

答えました。

 

トゥーラは、

いないよりましかもしれない。

自分はタリウムの皇子だったから

何とか役に立つと言いました。

 

「皇子」と聞いて、ギルゴールは

少し好奇心を示すと、

トゥーラは切実に自分のことを

話し始めました。

中には戯言も

混じっていたかもしれないけれど

彼は言葉を止められませんでした。

しかし、話せば話すほど、

不安感は大きくなりました。

考えて見れば、

キツネの仮面にとって

自分は使い道がなくなったので、

ギルゴールが手を握ってくれなければ

キツネの仮面がどのように出てくるか

見当もつきませんでした。

追い出されるだけならまだしも、

もしかしたら、

あまりにも多くのことを知ったために

母親共々、

殺されるかもしれませんでした。

トゥーラは、これらのことまで全て

ギルゴールに話しました。

 

トゥーラの話をじっと聞いていた

ギルゴールは、彼に

本当のロードは誰だと思うかと

尋ねました。

トゥーラは、

タリウムでは知らない人がいない

アトラクシー公爵家の長男の

ラナムンだと答えました。

 

ところが、

何がそんなにおかしいのか、

トゥーラの言葉が終わるや否や

ギルゴールは、

突然笑い出しました。

この状況で、何が面白くてたまらず、

あんなに笑うのか、

トゥーラは当惑しました。

 

ギルゴールは、彼をあざ笑いながら

トゥーラは知っていることが

1つもないと言いました。

それは、どういうことかと

聞こうとした瞬間、

ギルゴールが入って来た

崩れた壁の向こうで、

聞き慣れた声が

 

ラトラシル皇帝だ!

 

と叫びました。

 

トゥーラは自分の母親であるか

確認しようとしましたが、

最初は何も見えませんでした。

しかし、足音が近づいて来ると、

地下城へ来た後に、

アナッチャがよく履いている

靴のかかとが見えたので

トゥーラは恐怖に襲われ、

母親に、逃げるようにと叫びました。

彼は、

ギルゴールが母親に

危害を加えることが

恐くてたまりませんでした。

自分は一度、死んでいるので

首が落ちても死にませんが、

彼女はそうではありませんでした。

 

トゥーラは泣きながら、

今すぐ逃げるようにと叫びましたが

ギルゴールは、

彼の口を塞いでしまいました。

 

ギルゴールは、

ラトラシル皇帝とは誰なのかと

尋ねました。

アナッチャは、

現在のタリウムの皇帝で、

ギルゴールが抱いている子供の

異母妹。

息子の皇帝の座を盗んだ女だと

淡々と、落ち着いて答えました。

ギルゴールを前にして、

まともに話せなかったトゥーラとは

違いました。

トゥーラは泣き叫びながら、

母親を呼びましたが、

ギルゴールは彼に

話す機会を与えませんでした。

 

ギルゴールは、

皇帝の座はどうでもいい。

重要なのは、

ロードがラトラシル皇帝だと

主張する理由。

なせ、この食餌鬼とアナッチャの

言っていることが違うのかと

尋ねました。

 

アナッチャは、

トゥーラとラトラシル皇帝の

誕生日が一緒だと答えました。

ギルゴールは、

「そんな理由だけで?」というような

顔をしました。

それを見たアナッチャはぞっとしました。

実は彼女も、

ラティルがロードかどうかは分からず

誕生日が同じだから、

疑っただけでした。

しかし、

この状況で息子を救うためには

嘘をついてでも、

ギルゴールを

説得しなければなりませんでした。

さらに、この怪物のような男を

ラトラシルの所へ送れば、

あの女を殺すこともできました。

 

アナッチャは、

キツネの仮面が息子を利用して

ロードに成りすませたとしても

ロードと重なる部分があるから

やらせたのではないか。

誕生日も生まれ育った所も同じだから

混乱させやすくするために

息子を選んだに違いないと話しました。

しかし、

ギルゴールの表情が芳しくないので

ラトラシルへの憎しみで

いっぱいのアナッチャは

素早く頭を回転させると、

もう一つの使える情報を

思い出しました。

彼女は、先代皇帝が

ラトラシルを調べさせたことがある。

自分の息子ではなく、

あの女を調べさせたのは

怪しいところがあるからだと

話しました。

 

ギルゴールは依然として

芳しくない表情をしていましたが、

トゥーラの頭を抱えて

身体を起こしました。

アナッチャは、

ギルゴールが投げた息子の頭を

ギリギリのところで受け止めました。

 

彼は、トゥーラのことを

頭のない奴は今一つだ、

とんでもない奴を

ロードだと主張しているところを見ると

やはり、

あまり役に立たないと言いました。

 

しかし、ギルゴールは

にっこり笑って、

アナッチャとトゥーラに近づき、

彼の頭を指で押さえると、

それでも母親は

役に立っているように見えるので、

自分を訪ねてくるようにと

言いました。

そして、言葉を終えると

あっという間に消えました。

 

トゥーラは慌てて母親を呼ぶと

アナッチャは彼の身体を探して

頭を乗せました。

頭は身体に触れると

自然に元の場所に戻りました。

トゥーラは自分の手を動かしてみると

アナッチャは彼を抱き締めました。

 

トゥーラは、

一旦、ここを出なければならない。

もしも、母親の言う通り、

ラティルがロードなら、

自分たちが対抗者の側に立ち、

皇位を取り戻すことができると

言いました。

◇気になる女◇

しばらく、ハーレムを出て

父親の商団に立ち寄ったタッシールは

父親に、

皇帝の心をしっかりつかんでいるのかと

小言を言われました。

 

タッシールは笑いながら

父親のことを、

本当にせっかちだ、

人の心は、

そんなに早く動かないと

平然と言いました。

 

しかし、父親は、

皇帝は傭兵王という者を

一番、訪ねていると聞いた。

タッシールと一番立場が似ているのが

傭兵王なのに、

タッシールは何が足りなくて

遠ざけられているのか。

顔はタッシールの方が

かっこいいし、

目の下が少し窪んでいるけれど

それは、傭兵王も同じだと言いました。

 

タッシールは、

カルレインと喧嘩をしたラティルが

自分を訪ねて来て

「あなたは軽くていい」と話していた

ラティルを思い出して

肩をすくめました。

 

父親は、あらかじめ用意しておいた箱を

タッシールに差し出し、

ラティルに渡すように指示しました。

タッシールは、それは何かと尋ねると

父親は賄賂だと答えました。

 

タッシールは笑いながら

箱を抱えて背を向けました。

その姿を見た父親は、

タッシールではなく、

次男を側室に送るべきだったかと

思いました。

商人としては、

タッシールの方が優秀だけれど、

次男の雰囲気が

一番傭兵王に似ていました。

 

父親が何を考えているのか

分からないまま

タッシールは早足で

通りを歩いていましたが、

角を曲がった時に

誰かが肩にぶつかりました。

少しぶつかった割には

かなり痛くて、

タッシールは眉間に皺を寄せて

自分とぶつかった女性を見ました。

彼女も眉間に皺を寄せると

思っていたら

急に目が大きくなって

早足で彼の横を通り過ぎました。

その表情が、

単に路上でぶつかった人を

見る様子ではなかったので、

タッシールは興味を覚えて、

すぐに彼女を追いかけ始めました。

 

ドミスと会って、本物かどうか

確かめなければならないのに

どうしてタッシールが

後をついてくるの?

謝らせるために追いかけてくるの?

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アナッチャが主張する、

トゥーラとラティルの誕生日が一緒で

異母兄妹だから、

本当はラティルがロードなのに、

トゥーラがロードにされたという説。

一理あるかもしれませんが、

死んで怪物になってからも

皇位に執着するトゥーラなら

ロードに祭り上げるのが簡単で

利用するのに打ってつけだと

思われたような気がします。

 

私はアナッチャもトゥーラも

好きではありませんが、

ラティルの母親やレアンのように

家族を裏切らず、

何としてでも、

家族を守ろうとする態度には

感心しました。

もっとも、アナッチャは

トゥーラが本当にロードで

世界を亡ぼす存在だとしても、

息子の事だけしか考えず、

世の中がどうなろうと

構わないような気がしますが。

 

アナッチャは牢獄にいた時に

ラティルが、

最も大切とする者から

裏切られると呪いの言葉を吐きましたが

それはレアンのことを

指していたのだと思います。

 

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