自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 371話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ドミスのカルレインへの執着と壮絶な戦い

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371話 カルレインは、ドミスの身体を乗っ取っているのは誰なのかと怪しみました。

 

カルレインが

じっと立っているだけなので

ドミスは再び彼に両腕を伸ばして

彼の名を呼び、

自分を抱き締めて欲しいと

要求しました。

その声は可憐で哀れで、

誰もが見過せないほど、

心を揺さぶるものがありました。

 

カルレインは、

以前のままのドミスの声が

自分を呼ぶと、

頭痛を覚え、眉をしかめました。

あの中に入っている人が誰であれ

あまりにも悪質だと思いました。

 

カルレインが立っているだけなので、

ドミスの声が細く力がなくなり、

今にも死んでしまいそうでした。

アニャが隣で心配そうに

彼を呼びました。

カルレインに、ドミスの手でも

握ってほしいという態度でした。

 

しかし、カルレインは

そうする代わりに、

ドミスと距離を置き、

警戒心でいっぱいの声で、

「お前は誰だ?」と尋ねました。 

 

ドミスは切ない声で、

自分が誰なのか分からないのかと

訴えました。

カルレインは首を横に振り、

彼女はドミスではないと告げました。

 

ドミスは、

どうしたのか。

時間が経って、

自分の事を忘れてしまったのか。

自分たちは、永遠の愛を

約束したはずだと訴えました。

 

カルレインは、

それ以上近づくことなく

彼女を見つめていました。

近づけば近づくほど

ドミスの匂いが濃くなるので

それだけでも彼には苦痛でした。

 

やがて、ドミスの目に涙が溜まると、

アニャはカルレインに

ドミスの言っていることが正しい。

彼女は盟約のおかげで生きていた。

自分は、

ずっとドミスのそばにいたから

知っている。

ドミスはドミスだと言いました。

しかし、カルレインは

首を横に振りました。

 

彼は、以前も、

ドミスの姿と記憶を持って

自分を訪ねてきた女がいたと

話しました。

アニャは目を丸くしました。

 

カルレインはドミスの泣き顔から

目を離さずに、

「だから分かる。

彼女はドミスではない」と、

断言するように一字一字はっきりと

言葉を吐き出しました。

 

アニャは、

以前、誰かがそんなことをしたのか。

その人は、今どこにいるのか、

詳しく話して欲しいと頼みました。

その一方で、アニャは

ドミスが偽物扱いされたことに

傷ついたのではないかと思い

彼女を見ると、

泣いていたドミスの目が

冷ややかになっていたので

ビクッとしました。

 

やがてドミスはゆっくりと体を起こし

カルレインの方に近づき始めました。

彼は外に出ようとしましたが、

ドーンという音がして

扉が自動的に閉まりました。

カルレインが後ろを振り返ると、

すでにドミスは

彼の目の前に立っていました。

あっという間にドミスは

カルレインの唇を軽く覆いました。

アニャは、とても驚いて、

尻もちをつきました。

しかし、カルレインは、

ドミスの唇が触れる前に

顔を背けました。

ドミスは彼の肩をつかみ、

自分が分からないのか。

本当に、自分が感じられないのかと

悲しそうに尋ねました。

 

しかし、カルレインは、

とてもよく感じていたので、

彼女に対し怒りが増し、

彼女を拒否しているのでした。

 

カルレインが唇をぎゅっと閉じて

視線を横に向けていると、

ドミスは絶望的に頭を下げました。

中に入っているのが誰であれ、

その姿は愛していた人なので、

カルレインは一緒に

深い悲しみを感じました。

 

その瞬間、頭を下げていたドミスが

荒々しく鋭い目をして、

ゆっくりと頭を上げながら

自分の騎士が自分を拒否するなんて

これでは使えないと呟きました。

その声には、先程の哀れさが

ありませんでした。

 

その一瞬の変化に

アニャとカルレインが驚く間もなく、

ドミスはカルレインの首を片手で掴み

ものすごい力で

彼を引きずり始めました。

カルレインは振り切ろうとしましたが

その力は途轍もなく強くて、

逃げ出すことができませんでした。

中に入っているのが誰であれ、

身体はドミスの身体で、

覚醒したロードの身体なので、

絶対的に最強の存在でした。 

 

驚いたアニャは、

そんなことをしてはいけないと言って

ドミスを止めましたが、

彼女はカルレインを投げ捨て、

なぜ、ダメなのかと、

笑いながら尋ねました。

 

アニャは面喰いましたが、

返事をしようと思いました。

しかし、ドミスは

その言葉を最後まで聞かずに

カルレインの首を引っ張って笑い、

自分は彼のために、

無駄な盟約まで結んだのに、

それで得たものは何なのか。

何もなかったと言い、

「お前は誰だ?」と

カルレインの言葉を真似して

大笑いしながら、

彼の口の中に親指を入れました。

 

ドミスは、もうカルレインに

優しくしてやれない。

そうでしょう?と

アニャに確認しました。

 

その時、カルレインが

ドミスの指を噛んだので、

血が流れました。

痛いはずなのに、

ドミスは笑ってばかりいました。

 

彼女は、永遠の愛は自分が与えるので

カルレインは受け取るだけだと

言いました。

 

涙が出る感動的な再会を思い浮かべ、

カルレインを連れてきたアニャは

混乱しました。

涙と感動はどこかへ行ってしまい、

血と陰惨な怒りだけが

残っていると思いました。

 

その時、外から

階段を上ってくる音がするかと思うと

ドーンという音を立てて扉が開き、

一群の兵士たちが入って来ました。

彼らはヒュアツィンテの命令で

宮殿を襲撃した赤毛の女を

捕まえるために

やって来た者たちでした。

彼らは赤毛の女の位置を確認して

待機していましたが、

仲間の黒髪の女が部屋に入ったので、

逮捕するために

部屋の中に突入しました。

ところが、黒髪の女は、

困った顔で部屋の中央に立っており、

赤毛の女は、

先ほど、黒髪の女が連れてきた

男の首を掴んでいるので

兵士たちは困惑しました。

 

その時、誰かが、

あの男はタリウム皇帝の側室だ、

傭兵王カルレインだと叫んだので、

混乱はさらに大きくなりました。

 

そういえば、あの赤毛の女は、

ハーレムと皇帝の寝室に入った時も

カルレインを探し回っていたことを

思い出して、兵士たちは慌てました。

 

しかし、兵士たちの驚きは

これ以上続きませんでした。

突然「バン」という音がして、

彼らの後ろの壁が、

丸ごと飛ばされたからでした。

それに巻き込まれた兵士1人が

横に倒れ、腕を掴みながら、

床を転がりました。

 

彼らは、

怪物だ、人間ではないと、

叫びました。

敵の人質が傭兵王カルレインで

隣国皇帝の側室であることから

戸惑っていた兵士たちは

飛び上がって武器を手にしました。

 

アニャは、せっかくドミスが

平和のための盟約を結んだのに、

その盟約のために苦労をしたのに

このように虚しく

平和を吹き飛ばそうとしていることに

戸惑いました。

しかし、アニャにとって

一番大切なのはドミスで、

初めて彼女が、

どんどん堕ちていく姿を見た時、

自分の正義が崩れていくことに

苦しみながらも、

結局彼女のそばに残りました。

 

アニャは剣を取り出し、

兵士たちが武器を手に、

ドミスに襲いかかるのを

撃退しました。

あっという間に、兵士たちの武器が

全て切り落とされたり

吹き飛ばされたりしました。

 

黒髪の女性は

皇后を救ったと聞いていたので、

比較的危険度が低いと

兵士たちは考えていましたが、

一歩遅れてアニャも警戒しました。

しかし、その短い間に、

彼らの武器は消えていました。

アニャは剣を彼らに突きつけ、

「去れ!」と警告しました。

 

その瞬間、激しい音と共に

屋根に穴が開き、その間から

誰かが飛び出して来て、

さっと床に着地しました。

 

アニャはそちらに剣を向け、

現れた人を確認すると

目を見開きました。

白い髪に、 白いコート。

性格と正反対の顔は

ギルゴールでした。


兵士たちは、

新たな侵入者の登場に

さらに警戒しましたが、

自分たちを攻撃していた

黒髪の女性が、突然狂暴になり、

白髪の男性に向かって

剣を振り回し始めたので

驚いて腰を抜かしました。

 

しかし、兵士たちの武器を

圧倒的に奪った黒髪の女は、

白髪の男が彼女の剣をつかみ

窓の方へ投げると、

武器ごと投げ飛ばされました。

窓ガラスが粉々に割れ、

破片が四方に飛び散りましたが、

誰も動きませんでした。

兵士たちは唾を飲み込みました。

 

その沈黙の間、

ギルゴールは両腕を大きく広げ、

息を大きく吸い込み、

ドミスの匂いがすると呟きました。

騒動で立ち込めた埃が収まり、

ベッドの方の視界が開けると

カルレインを掴んで、

ギルゴールを殺意に満ちた目で、

睨むドミスの顔が見えました。

 

「あれは誰だ?」と、

呟いたギルゴールの口元が

にやりと上がりました。

「本当のドミスの身体だ」と言って

にっこり笑ったギルゴールは

床に落ちた石をそちらに蹴飛ばすと、

ドミスは

カルレインを握っていない手で

石を叩きつけました。

石は壁を突き破って飛んで行きました。

石が壁にぶつかる前に、

ギルゴールが先に

ドミスに襲いかかりました。


ドミスは横に動いて

攻撃を避けようとしましたが、

大柄なカルレインを

片手でつかんでいるため、

動きが制限されました。

肩を打たれると同時に、

そこが脱臼したのか、

すぐにドミスの身体は

異様に揺れました。

 

ドミスがギルゴールを蹴ろうとすると

ギルゴールは素早く身をかわしました。

彼は、覚醒したロードの

攻撃を受けたら、

どうなるかをよく知っていました。

ドミスの目が

怒りで大きくなりました。 

 

ギルゴールは

ドミスに捕まっているカルレインを

ちらりと見ると、笑いながら

ずっとぶら下がっていろと

彼に頼みました。 

カルレインは

ぶら下がっているのではなく、

捕まえられているのでしたが、

ギルゴールにとっては、

大した差ではありませんでした。

 

ギルゴールは

カルレインが一緒に

殴られようが何だろうが

構わないかのように、

ドミスの見えない攻撃を避けながら

2人を同時に蹴りました。

ドミスは悪態をつきながら、

カルレインを連れて横転しました。

 

兵士たちは、

攻撃されている手配者の赤毛の女より

彼女を攻撃する白髪の男性の方が

怖いと思いました。

さらに、その白髪の男性は

赤髪の女性に

人質に取られているようだった

傭兵王まで一緒に攻撃しているので

誰を助ければいいのか分からず

戸惑いました。

 

ドミスは速いスピードで

ギルゴールの攻撃を交わしました。

カルレインは、しきりに

抜け出そうとしてもがきました。

ドミスはカルレインを

アニャが飛んでいった窓の外に

放り投げ、

カルレインを捕まえてと叫びました。

カルレインがいなくなるや否や、

ドミスは先ほどの倍以上の速さで

ギルゴールに襲いかかりました。

今や、完全に、

ギルゴールの息の根を止めることに

力を使っていました。

 

ギルゴールはその速さと力に合わせ、

それなりによく戦いました。

とりあえず、兵士たちは心の中で

白髪の方を応援することにしました。

 

その時、嬉しそうに笑いながら

ドミスと戦っていたギルゴールが

突然首を傾げたかと思うと、

ドミスの攻撃を避ける代わりに

両手を伸ばして彼女の両腕を

握りました。

ドミスはギルゴールの両手を

振り切ろうと力を入れました。

しかし、それより先に

ギルゴールがドミスの顔を覗き込み、

ニヤリと笑いながら、

「お前はアニャか?」と尋ねました。

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ギルゴールが現われなければ

絶対にカルレインは

ドミスに力で押さえつけられたまま

連れて行かれたと思います。

そして、誰かが助けに来るまで

カルレインはドミスのそばから

離れられなかったと思います。

恐ろしいまでの

カルレインへの執着は

ドミスの身体の中身がアニャならば

納得がいきます。

幼い頃から、常にアニャのそばにいて

優しくしてくれたカルレインに

彼女は恋をしていたのに、

ドミスがロードだと分かった途端、

あっさりとアニャから離れて行き、

彼女の嫌いなドミスのそばに

行ってしまった。

ドミスへの憎しみと

カルレインへの執着は

増す一方だったのではないかと

思います。

 

ギルゴールの気まぐれのおかげで

偶然、助けてもらったカルレイン。

嫌だとは思いますが、

ギルゴールに少しくらい感謝しても

罰は当たらないと思います。

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