自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 335話 ソビエシュの回帰 10話 ネタバレ 原作 あらすじ 具合が悪いと言ってソビエシュを呼び出すラスタ

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外伝73話 ソビエシュの態度にナビエは混乱しています。

 

イライザ伯爵夫人の言うように、

ソビエシュは、

頭がおかしくなったのか。

ローラの言うように、

彼は本当に後悔しているのか。


しかし、ナビエは、彼が、

心から後悔しているのかどうか

自信がありませんでした。

彼をもう一度信じて、

再びこのようなことが起きないとも

限りませんでした。

 

元々、ソビエシュは

そのような人ではありませんでした。

少なくともナビエは、

一連の出来事が起きるまで

そう思っていました。

しかし、ソビエシュは、ナビエが

考えもしなかったことをしました。

ナビエは、

自分の人生そのものだった

皇后の座から、予期せぬことで、

自分の過ちではないことのせいで

追い出される寸前まで行きました。

二度とそんなことが起きないなんて、

今のナビエには

信じられませんでした。

しかし、なぜかは分からないけれど

確かにソビエシュは

今、後悔していました。

 

しばらく悩んだ末、ナビエは、

正直に言って、

今は何とも答えられないと

返事をしました。

 

ソビエシュは、

今でなくても、10年、20年後に

答えてくれてもいいと伝えました。

 

ナビエは、

それなら自分も努力してみると

返事をすると、

ソビエシュは目を見開き、

それは本当かと尋ねました。

 

ナビエは、

自分たちは結婚しているので

2人の仲が、さらに疎遠になっても

自分は、この結婚を

破ることができないと答えました。

 

許可というには

曖昧な言葉でしたが、

それでも、ソビエシュの口角が

耳まで上がる程でした。

 

すでに彼は数十年も

後悔しながら過ごしました。

ナビエの言葉のように、

まだ2人は夫婦なので、

時計さえ待ってくれれば、

彼は耐えられました。 

ソビエシュに、

希望と不安が同時にやって来ました。

 

短い時間で、ナビエの心を

解すことはできませんでしたが、

長い時間がかかっても良いなら

心を解すよう努力してみると

ナビエは言いました。

 

しかし学長は

この懐中時計には条件があり、

それを満たさなければ

現実に戻るだろうと

話していました。

 

長い時間をかけて、

ナビエの心が解れるまで、

この世界に留まることが

できるのか。

ソビエシュは、何とかして

乗り切るしかありませんでした。

 

翌朝、ソビエシュは、

相変わらず食欲がなかったものの

カニのサンドイッチと

卵のサンドイッチを1個ずつ、

そして、サラダを半皿食べました。

時間がないのに

ベッドで寝込んでいるわけには

いかないので、

どうにかして体力を

養わなければなりませんでした。

 

ソビエシュは食事を終えた後、

胃もたれしたので、

しばらく散歩に出かけました。

そして東宮の周りを見回すと、

ラント男爵が、

ソビエシュの方へ向かって、

急いで近づいてきました。

 

ソビエシュは、ベンチに座りながら

どうしたのかと尋ねました。

ラント男爵は、

ラスタの具合がとても悪い。

お腹が痛いと言って

ずっと、うめき声を上げていると

答えました。

 

ソビエシュは、この時期、

ラスタの具合が悪くなったかどうか

思い起こしてみました。

彼の知る限り、

この時期のラスタは、

ナビエとの離婚が実現した後、

皇后になり、

幸せの絶頂に達していたので

具合は悪くなっていなかったと

思いました。

ただ、長い時間が経ったので、

何度も後悔して、

頻繁に思い出している事柄は、

比較的記憶に残っているけれど、

些細な出来事は

よく思い出せませんでした。


いずれにせよ、

ローリエムを妊娠しているラスタを

放っておくことはできませんでした。

ソビエシュはラント男爵に付いて行き

ラスタが泊まっている部屋に入ると、

お腹を押さえて、眉をひそめている

ラスタが見えました。

 

ソビエシュが近づくと、

ラスタは彼を呼び、

しかめていた眉を緩め、

今にも泣き出しそうな顔で、

とても具合が悪い。

助けて欲しいと訴えました。

 

見た目にも、ラスタは本当に、

具合が悪そうでした。

ソビエシュは、

心臓をドキドキさせながら

宮医はどうしたのかと尋ねました。

 

現実の世界では

なかったことだけれど、

ソビエシュは、

一番大きな事件である離婚を中止し、

エルギ公爵のラスタへの接近を阻止し、

ハインリ王は、

ここにずっと留まっているのか

帰ったのかは分かりませんが、

公式的に来たわけではないため、

姿を現すことができない状況でした。

 

すでに大きな変化が

何度か起きている今、

単純に彼とナビエとの関係だけでなく、

そこに繋がる他の未来も

全て変わっているのは当然でした。

 

ランド男爵は、

宮医を呼ぼうとしたら、ラスタが

苦い薬を飲むのは嫌だ、

皇帝に会えば良くなると言ったと

説明しましたが、それを聞いた

ソビエシュの表情が凍り付くと、

彼は、すぐに部屋を出て行きました。

 

ラスタは目を真っ赤にし、

ソビエシュに腕を伸ばしながら、

ラント男爵を怒らないで欲しい。

自分が宮医を呼ばないでと頼んだ。

自分がなぜ具合が悪いのかは

自分がよく知っていると訴えました。

 

膨れっ面をしているラスタは

哀れで物悲しく見えましたが

ソビエシュは、

塔で倒れていた彼女の死体が

突然目の前に浮かび上がったので

思わず目を閉じました。

 

ラスタは訝し気にソビエシュを呼び

彼の腕を握ろうとしましたが、

ソビエシュは、

自然に腕を後ろに引くと、ラスタに

体調が悪い時は、

医者を呼ばなければならない。

自分は医者ではないので、

ラスタを治療することはできないと

言いました。


しかし、ラスタは、

自分が病気かどうか、

ソビエシュに確認してもらってから

宮医を呼べばいい。

ソビエシュに苦い薬を飲めと

言われれば、きちんと飲むと

返事をしました。

 

しかし、ソビエシュは、

最近、自分も宮医の言葉に反して

薬と食事をきちんと取らなかったので

宮医に小言を言われたと

打ち明けました。

ラスタは目を丸くしました。

 

そして、ソビエシュは、

こういうことは

宮医が一番よく知っているので、

体調が良くなければ、

ラント男爵でも侍女でも、

下女でもいいので、

宮医を呼んでもらうようにと

ラスタを説得しました。

彼女は唇を尖らせましたが

頷きました。


宮医が来て、

ラスタには何の問題もないと

診断すると、ソビエシュは、

ようやく、その場を離れました。 

冷たい風が吹き続け、

天候も肌寒いためか、

多くの宮廷人が

風邪を引いていました。


以前のソビエシュは、離婚後、

突然ハインリ王が現れたことで、

そんなことに気を使う余裕が

ありませんでした。

他の人が寒さに震えていた時、

彼一人だけ、怒りで頭に血が上り

熱くなっていたからでした。

 

しかし、東宮へ戻ると、

あちこちで、

咳をする人が多かったので、

ソビエシュは、

西宮が寒くないように、

補修するところは補修し、

追加で設置するものがあれば

設置するよう

カルル侯爵に指示しました。

 

彼は感動的な目で

ソビエシュを見つめましたが、

彼は何も見ていないふりをして

急いで階段を上りました。

 

その日からソビエシュは

ナビエが

本宮に行く時間に合わせて出かけ

わざと彼女と一緒に歩き、

ナビエが西宮に帰る時も、

やはり時間を合わせて

一緒に歩きました。

 

ナビエと一緒に会議に参加する時は

今回の離婚騒動のせいで、一人でも、

ナビエのことを馬鹿にしないように

これ見よがしに、

「我らが皇后」「我らが聡明な皇后」

「やはり皇后」などの言葉を

使いました。

 

しかし、あまりにも目立ち過ぎたので

夕方頃、東宮と西宮の分かれ道まで

ナビエと並んで歩いて行く時、彼女は

これからは会議の場で、

自分に対して「鋭敏」だとか、

「やはり」という単語を

使わないで欲しいと頼みました。

 

ソビエシュは、

その理由を尋ねましたが、ナビエは

使わないで欲しいとだけしか

言わなかったので、

ソビエシュはその言葉を尊重し、

ナビエがいない場所でだけ

そのような言葉を使いました。

 

再びナビエと近づける気配は

ありませんでしたが、

それでも、ソビエシュの日常は

少しずつ希望に染まり始めました。

 

しかし、

全てがうまくいくわけではなく、

1日か2日おきに、

具合が悪いと言って

ソビエシュを呼ぶラスタに

彼は一番困っていました。

 

人を使って、

ラスタが本宮に来るのを防いだおかげで

本宮へ行き来する途中で

彼女に捕まることは

なくなりましたが、

今度は、頭やお腹が痛いと言い訳をして

彼を呼び始めました。 

 

ラスタが完全に仮病を使っていたなら

ソビエシュも、呼ばれる度に

彼女の所へ行きませんでしたが、

宮医は、

ラスタは大袈裟に表現してはいるものの

少し痛いのは事実だと言いました。

だからソビエシュは、

ラスタが痛いと言う度に

行かないわけにはいきませんでした。

 

そんなある日、

業務を終えたソビエシュが

ナビエと一緒に帰るために

いつものように

分かれ道をウロウロしていた時、

思いがけずローラが現れました。 

 

ローラは、

後ろをチラチラ振り返りながら

ソビエシュに近づくと、

ナビエは体調不良のため、

業務を早く終えて西宮へ戻った。

今は薬を飲んで休んでいると

教えました。

ソビエシュは、

本当なのかと尋ねると、

ローラは頷き、

ソビエシュをじっと見つめました。

 

彼の仕事中、

その話は彼の耳まで届かなかったので

ナビエは、具合が悪いという話を

自分に伝えるなと指示したのだと

推測しました。

どういういうわけか、

彼を少しだけ同情してくれる

ローラだけが、

この話をしてくれました。

 

ソビエシュは

ローラにお礼を言うや否や、

急いで西宮に駆け出しました。

驚いた護衛たちは、

遅ればせながら、

彼を追いかけました。

しかし、ソビエシュの剣術や体術は

かなりの腕前で、

皇太子時代、彼の剣術の師匠が、

才能と骨格の両方を生まれ持っていると

称賛するほどでした。

 

だから、ソビエシュが

こうと決めて走り出すと、

騎士たちは簡単に

彼に追いつけませんでした。

たとえ、追いつくことが

できたとしても、護衛たちは

皇帝の前に立ちはだかることは

できませんでした。

 

西宮に到着したソビエシュは

急いで階段を上がり、

皇后の部屋の扉を開けました。

応接室に集まっていた侍女たちは

皇帝が突然現れると

驚いて挨拶しました。

 

ソビエシュが切羽詰った声で

ナビエについて尋ねると、

侍女たちは皆、

ローラの仕業だなという

表情を浮かべました。

彼女が、

突然どこかへ行ってしまたので、

皆で、ローラの行方を

探していたからでした。

 

ソビエシュが

イライザ伯爵夫人を見たので、

彼女は仕方なく、

相次ぐ事件で

疲れがたまっていたところへ

今回、風邪が重なったという

宮医の言葉を伝えました。

 

そして、

大きな病気ではないので、

2、3日ほど

ゆっくり休めば良くなること、

薬も決められた通りに飲み、

今は眠っていると付け加えました。

 

侍女たちが、

ナビエが寝ているかどうか

寝室に確認しに入らず、

すぐに寝ていると言うのを見れば

ナビエが寝ているのは確かでした。

 

ソビエシュは、

赤いベルベットのソファーまで

歩いて行き、そこに座りました。

当然、皇帝が帰ると思っていた

侍女たちは慌て、

互いに見つめ合いました。

 

その間、

ソビエシュと騎士たちより

走る速度が遅かったローラが

ようやく到着し、

息を切らしていましたが、

ソファーに座ったソビエシュを見ると

胸がいっぱいになりました。

しかし、アルティナ副団長の

厳しい視線を受けると

顔を真っ赤にして、

彼女の視線を避けました。

 

イライザ伯爵夫人は

無理矢理、微笑みながら、

皇后が目覚めたら人を送るので、

もう帰るように。

皇帝も病み上がりだからと

ソビエシュに進言しましたが

彼は首を横に振り、

皇后が目を覚まし、

宮医に診てもらうのを見てから帰ると

断固として言いました。

驚いた侍女たちの目の下が、

あっという間に窪みました。

 

しかし、明け方頃、

当直ではない侍女たちが

皆、部屋の中に入ると、

当直の侍女たちが、

うとうとしている中、

ソビエシュ皇帝だけが、

フクロウのように目を開けて

ソファーにまっすぐ座っている

姿を見ると、

皇帝が、狂っていようが

正気であろうが、

これが一時的なものであっても、

少なくとも今は、

彼が心から後悔していることを

侍女たちは認めました。

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ソビエシュは、

ナビエ様の気持ちを取り戻そうと

必死になる気持ちは

痛いほど分かるのですが、

彼が、そうするのは

ナビエ様と離婚した後に

何が起こったか

知っているからなのですよね。

だから、この世界では、

同じ経験をしないよう、

必死で足掻いているのでしょうけれど

ソビエシュは、

自分が幸せになりたいだけで、

ナビエ様が幸せかどうかは

考えていないと思います。

それに比べてハインリは、

愛する者以外の人には

時に、残酷ではあるけれど、

愛するナビエ様が

悲しまないよう、失望しないよう

必死になっているし、

ナビエ様と侍女たちが

作ったパイの中から

ナビエ様が作ったパイを選ぶのに

死にそうになるくらい悩みました。

だから、ナビエ様は

ハインリに二面性があっても

彼のことを

愛するようになったのだと思います。

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