自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 331話 ソビエシュの回帰 6話 ネタバレ 原作 あらすじ ソビエシュに無反応のナビエ

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外伝69話 ソビエシュは侍従に、ナビエの所へエビ料理を運ばせ、彼が戻って来ると、ナビエが何と言っていたか期待していましたが・・・

 

侍従は、

ナビエはエビだけ受け取り、

ソビエシュの状態については

何も聞かなかったと

容赦なく答えました。

 

ソビエシュは、

ナビエが心配そうな表情や

目つきをしていたとか、

憂鬱そうなため息を

つかなかったと尋ねましたが、

侍従は俯き、消え入りそうな声で

「なかった」と答えました。

 

ソビエシュは手を振って

侍従を下がらせると、

ソファにもたれかかりました。

失望感が押し寄せてきましたが、

それでも、ナビエは

海老を受け取ってくれたので、

努めて良かったと

考えるようにしました。

軽い風邪でしたが、ソビエシュは

自分が病気だと

皆に広めていたせいか

夕食の時間になると、

直接、料理長が訪ねてきて

何か食べたい物があるか尋ねました。

 

ソビエシュは、

記憶よりずっと若い料理長の顔を

見ました。

あまりにも見つめ過ぎたのか、

料理長は少し恥ずかしそうな顔で

目を伏せました。

 

ソビエシュは、

夢の中の人物を眺める気分で

料理長を凝視したまま、

ナビエが好きなトマト料理を

彼女に送れば、

どんな反応をするか

推測してみました。

 

ソビエシュは料理長を見つめるだけで

何も答えないので、彼は困惑し、

慎重にソビエシュを呼びました。

しかしソビエシュは

簡単に返事ができませんでした。

ナビエが喜んでくれるかどうか

不安だからでした。

 

しかし、料理長が

再びソビエシュを呼ぶと、

悩み終えた彼は、

トマトを使った料理を作って

皇后に送るように指示しました。

 

料理長は、ソビエシュにも

同じものを用意するかと尋ねましたが

彼は、キノコスープでいいと

答えました。

しかし、すぐに考えを変え、

トマトスープを頼みました。

 

ソビエシュは

トマトスープを受け取ると、

できるだけゆっくりと

食事をしました。

食事が終わった後も、

彼は器を前にして

扉を見つめ続けました。

 

見かねた下男が

皿を片付けることを提案しましたが

ソビエシュは首を横に振りました。

もし、ナビエがやって来たり、

人を送って寄こした時に

自分もトマト料理を食べていたことを

見せたかったからでした。

しかし下男は皇帝の本音が分からず、

訳もなく不安そうに出て行きました。

 

ソビエシュは、テーブルの前で

40分待ちましたが

西宮からは誰も来ませんでした

1時間後、ソビエシュは下男を呼び

食器を片付けさせました。

 

その間、ソビエシュは

ソファの肘掛けに顎を乗せ、

イライラした気分と

ソワソワした気持ちを

抑えようと努めました。

 

ソビエシュの理性は、

ナビエが今は

彼と話したがらないことを

教えてくれました。

しかし、

本当に過去に戻って来たのか、

戻って来たとしても

一時的なものなのか、

どちらか分からないため、

ソビエシュは時計を見る度に

恐怖に襲われ、焦りました。

彼の耳元に、時計の針の幻聴が

聞こえて来ました。

夜の10時頃。ソビエシュは

これ以上我慢できなくなり

西宮へ行ってみました。

 

眠りから覚めた時に、

ここではなく「現実」に

戻っているかもしれないと考えると

恐怖を感じ、

その前にナビエの姿を

もう一度でも見ておきたいと

思ったからでした。

 

ソビエシュは近衛騎士たちに、

付いて来る必要はないと言って、

西宮の階段を駆け上がり、

ナビエの部屋の前で

立ち止まりました。

 

扉を開けると、

応接間のソファーに座って

お菓子を食べていた侍女たちが

驚いて立ち上がりました。

あまりにも驚き過ぎて、

礼儀作法に精通している彼女たちが

ソビエシュを見て

挨拶をすることができませんでした。

真っ先にイライザ伯爵夫人が

気を取り直して挨拶すると、

他の侍女たちも次々と挨拶しました。

 

ソビエシュは

落ち着いたふりをして頷くと、

皇后のことを尋ねました。

侍女たちは、

素早く視線を交わしました。

皇后は寝室にいるけれど、

皇帝に会いたがらないため、

どう対応すればいいのか

困っている様子でした。

 

ソビエシュは、

皇后に聞きたいことがあると

伝えてくるよう指示しました。

ローラは素早く

寝室の中に入りました。

 

ソビエシュは、

ソファの背もたれに両手を乗せて

扉をじっと見つめました。

侍女たちは、

わずか数日で、突然行動が

180度変わってしまった皇帝を

妙な視線で見つめました。

 

実際、侍女たちは

ソビエシュが来るまで

彼のことを話していました。

 

皇帝は、

今までしたことがなかったのに、

皇后が好きな

エビ料理やトマト料理を送って来た。

 

徹夜で皇后の窓の下のベンチにいて

風邪を引いた。

 

突然、皇后を見て泣いた。

 

最近は、

ほとんどラスタと会っていない。

今朝、彼女を呼んだけれど、

長くは一緒にいなかったらしい。

 

けれども侍女たちは

これらの行動よりも、皇帝が

何十年も別れて

やっと出会った恋人を見るように

皇后を見つめていることに

一番、混乱していました。

 

イライザ伯爵夫人は40分前に

実際に皇帝が

狂っているのではないかと疑う意見を

出しました。

 

ジュベール伯爵夫人は

ラスタとソビエシュが

喧嘩したに違いないと疑いました。

 

アルティナ副団長は、

皇帝が色々計算してみた上で、

自分に最も有利な方向で

芝居していると言いました。

 

しかし、ローラだけは、

皇帝がついに、妻が世界で

最も大切な存在であることに

気づいたと主張しました。

そして、彼女は

彼を直ちに許す必要はないけれど、

機会を与えることもできると

言いました。

 

このため、侍女たちは

ソビエシュの反応の微細な変化まで

目を向けるようになりました。

 

侍女たちが自分のことを

怪しんでいることに、

ソビエシュは気づいていましたが、

知らないふりをして

閉まった扉だけを見つめました。

 

どれだけそうしていたのか。

扉が一度少し開いて止まり、

すぐに半分ほど開いて、

ローラが一人で出て来ました。

後ろには誰もいませんでした。

 

ローラは

ソビエシュの前に歩いて来て、

皇后は、すでに休んでいると

丁寧に伝えました。

 

ソビエシュは

ローラの瞳が揺れ動き、

さらに耳と頬が赤くなっていたので

それが嘘だということに

気づきました。

しかし、ソビエシュは

知らないふりをして、

自分が来るのが遅すぎたと告げました。

 

ローラはソビエシュに謝りましたが

彼は、申し訳ないことはない。

自分が来たことは

皇后には言わないようにと言って

立ち去りました。

ローラは、

ソビエシュが完全に見えなくなるまで

見送りました。

 

扉を閉めたローラは泣きそうな顔で、

皇帝が後悔して、

皇后の元へ帰って来ようとしているのに

拒否し続けても大丈夫なのかと

イライザ伯爵夫人に尋ねました。

 

彼女が答える前に、

アルティナ副団長は、

何度か会えないからといって

また他の女性に会いに行く愛情なら、

いつでも、

また他の女性に会いに行くと

冷たく答えました。

 

ジュベール伯爵夫人も

アルティナ副団長の言葉に同意し、

皇后が、

長い間、苦労して来た気持ちを

落ち着かせ、癒すには

少なくとも数週間は必要。

けれども、皇帝は、ほんの数日間、

行ったり来たりしただけだと

付け加えました。

 

ローラは、

人の心はそういうものなのかと

不機嫌そうに呟きました。

 

落ち着いて事態を見守っていた

イライザ伯爵夫人は

ローラの肩を抱きながら、

これは皇后が決める問題で、

自分たちが

あれこれ言うことではないと

言いました。

侍女たちは皆、

それが正しいと答えながら

各自、好きな席に散らばりました。

 

ローラは閉じた扉2つを

交互に眺め、ため息をつくと、

これから、皇后が起きているのに

寝ていると嘘をつくのは

他の人たちが引き受けて欲しい。

皆、皇帝を帰すのは

簡単なことだと

思っているようだから。

考えてみたら、

なぜ、いつも自分が引き受けて

嘘をつかなければならないのかと

叫びました。

 

しかし、侍女たちは

聞こえないふりをして、お茶を注ぎ、

チェス盤を取り出しました。

ローラはその様子を見て激怒しました。

ソビエシュは、

すぐに西宮の外へ出たけれど

東宮に真っ直ぐ向かわず、

ナビエの寝室から光が差し込む

窓際のベンチへ行き、

その背もたれを撫でました。

 

ここで待っていて、

朝、ナビエが見つけてくれたら、

また医者を呼んでくれるだろうか。

その時、また話ができるだろうかと

考えながら、

何度も椅子の背もたれを撫でました。

 

しかし、そんなことをすれば

彼女に許しを請うのではなく

彼女からの許しを

要求しているように見えると思い、

結局、ソビエシュは東宮に戻り、

風呂に入ると、

ベッドに横になりました。

 

しかし、 目を覚ました時に、

ここは過去なのか、それとも

現実なのかと考えると、恐怖心で、

簡単に目を閉じることが

できませんでした。

彼は眠ることができず、

寝返りを打ち続けました。

 

翌日、 目を覚ましたソビエシュは

ナビエの顔が見えないので、

ここが過去であることに気づき

神に感謝しました。

 

皮肉なことに、

彼の「現実」の部屋には

ナビエの肖像画がありましたが、

ナビエはいませんでした。

一方、彼の「過去」の部屋には

ナビエの肖像画はありませんでしたが

ナビエがいました。

 

彼の「現実」の部屋の中には、

ベッドから目を覚ますと

すぐに見られる位置に

ナビエの肖像画がかかっていました。

その絵がないので、

ソビエシュは目を覚ますや否や、

ここが夢か過去であることに

気づきました。

 

ソビエシュは起き上がると、

寝る時に枕のそばに置いた

懐中時計を確認しました。

時計は、

まだ動いていませんでした。

すべてが以前と同じだと

安堵したソビエシュは

懐中時計を机の上に置いて

浴室に歩いていきましたが

扉へ行きつく前に悪寒がして、

よろめきました。

 

ソビエシュは壁に触れ、

胸を手で触りました。

心臓の鼓動が

とりわけ速く感じられました。

 

不思議に思う暇もなく、

ソビエシュは、

肺に冷たい空気が入って来ると

考えたのを最後に気を失いました。

 

その後、目覚めたソビエシュは

壁に掛けられた肖像画

見つけました。

彼がナビエを恋しがって

ベッドから見える壁にかけておいた

その肖像画でした。

そばには、年老いたカルル侯爵が

涙を流しながら立っていて、

目が合うと、

彼は急いで近づいて来て手を握り、

大丈夫かと尋ねました。

 

ソビエシュは

その手を握ったまま

周囲を見回しました。

同じベッドでしたが、

ここは彼の「現実」の部屋でした。

ソビエシュは、

「ダメ、ダメ!」と叫びました。

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本編のソビエシュの年齢は

25歳くらいだと思うので、

その時、カルル侯爵が

35歳くらいだとすると、

彼は白髪で孫がいるので

60歳くらいでソビエシュは50歳?

侍女たちが、

ソビエシュは

何十年も会えなかった恋人に

やっと会えたような目をしていると

言っているので、

50歳なら、辻褄が合いそうです。

 

ラスタに夢中になるあまり、

ナビエ様を

ひどい目に遭わせていた頃の

ソビエシュは、

ナビエ様を失ったことで

何十年もナビエ様を恋しがるなんて

想像もしていなかったでしょう。

恋は盲目とは、よく言ったもの。

ソビエシュは

ラスタに夢中になったことで

理性を失い、

誤った考えをしたことで

大事なものを

全て失ってしまいました。

 

彼が、ラスタに会う前の過去に

戻ったとしたら、

ソビエシュは何の苦労もせずに

ナビエ様を手元に置いておくことが

できます。

けれども、それでは彼には

何の意味もない。

ナビエ様に対して

あらゆる愚行をしでかした

ソビエシュは、

相当の努力をしないと

ナビエ様を取り戻すことはできない。

それを、ソビエシュに

分からせるためには、

離婚法廷の時に戻るのが

最適なのかもしれません。

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