自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 332話 ソビエシュの回帰 7話 ネタバレ 原作 あらすじ ソビエシュを拒否し続けるナビエ

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外伝70話 ソビエシュが目覚めると、そこは現実の世界でしたが・・・

大声で立ち上がったソビエシュは、

湿ったものが額から落ちると

下を見下ろしました。

彼の隣に、

おしぼりが落ちていました 。

ソビエシュは

冷たいおしぼりを握って横を見ると、

宮医が当惑した顔で

手を宙に浮かせていて、

その隣では、

ナビエが眉をひそめていて、

その隣には、

髭の豊かなカルル侯爵がいて

ナビエの肖像画があるはずの壁には

何もなかったので、

ハアハア息を切らしながら、

胸を手で押さえました。

 

先程のは悪夢だったのかと

考えていると、宮医は、

自分が大したことがないと

言ったせいで、

ソビエシュは薬を飲まず、

休みもしないで、

窓を開けて寝たので

こんなことになってしまったと

謝りました。

 

ソビエシュは、

確かに薬は一度しか飲んでいないし、

昨晩はとても胸が苦しくて

窓を開けて寝た。

ナビエが来るかもしれないと思い、

応接室の扉にずっと立っていたし、

昨晩も、西宮の窓際のベンチに

長い間座っていたので、

休むことができなかったと

思いました。

どうやらこのすべてが

積み重なったせいで、

風邪が悪化したようでした。

 

ソビエシュは、

自分がきちんと薬を

飲まなかったせいなので、

宮医に責任はないと

心から言いました。

そして、彼が、

ナビエとラスタと懐中時計に夢中になり

自分の身体を気遣えなかったのも

宮医のせいではありませんでした。

しかし、宮医は再び謝ると、

必ず安静にするようにと

繰り返し告げた後、出て行きました。

 

ソビエシュは、

こっそりナビエを見ました。

ナビエは冷たい目で

彼を見下ろしていました。

ソビエシュは

思わず視線を戻しました。

ナビエに、

自分の身体も気遣えない

愚か者だと思われそうな気がしました。

 

ソビエシュは

ナビエが自分のことを

心配していたとは思いませんでしたが

他に言うことがなかったので

彼女に心配をかけたことを

謝りました。

 

ところが、ナビエは、

ソビエシュは自分でも

それが分かっているようだと

皮肉を言いました。

ソビエシュは素直に頷きました。

 

彼は、辛うじて得た機会を

健康を保つことができないために

失ったら、

それこそ愚かなことなので、

今度はきちんと薬を飲むつもりでした。

 

そうしているうちにソビエシュは

しばらくナビエが

揺れる瞳で自分を眺めることに

気づきました。

どうやらナビエは、ソビエシュが

口論のような返事をすると

思っていたようでした。

 

ソビエシュは

それに気づくや否や、

力なく横になって、

コンコン咳をすると、

力がない。ずっと咳が出ると

ナビエに訴えました。

 

ソビエシュは、

ナビエが心配そうな目で

見てくれることをひそかに期待し

できるだけ哀れな表情を

浮かべました。

しかし、彼女の揺れていた瞳は

冷たくなり、

自分まで病気になるといけないので

もう行く。

やるべきことが多いのに、

2人とも病気で

寝込んでいるわけにはいかないと

不愛想に言うと、

カルル侯爵にソビエシュを頼み、

出て行きました。

 

ソビエシュは閉まる扉を

ぼんやりと眺めていると、

カルル侯爵は彼の手をぎゅっと握り、

自分が面倒を見ると言いました。

ソビエシュは、そっと

手を抜きました。

この時期、ソビエシュの身体は

丈夫だったので、一日経つと

すぐに元気になりました。

冷たさを感じていた肺はよくなり、

咳も出なくなると、

バラの模様の便箋に

ナビエへの手紙を書いて

西宮へ送りました。

返事は寄こさなくてもいいと

大口をたたいたものの、

昼食の時間になるまで

ソビエシュは不安なまま

部屋の中で過ごしました。

 

いくら待っても返事が来ないので、

ソビエシュは使いの者を呼び、

手紙を送ったかどうか確認しました。

使いの者は、送ったと答えると、

ソビエシュは、

皇后からの伝言はなかったのかと

尋ねました。

使いの者は、

後で読むと言って、

侍女を通じて受け取ったと

答えました。

 

使いの者は、

ソビエシュの顔色を窺いました。

彼は、

手紙を直接受け取っていないなら、

読んでいないかもしれないと思い、

使いの者に手を振って

出て行くよう合図をしました。

夕食を取る頃、

ソビエシュは再び寝室の机の前に座り、

ユリが描かれた便箋を広げました。

ところが、半分ぐらい書き終えた頃、

思いがけず西宮から人が来ました。

早く通すよう指示すると、

便箋の上に別の紙をかぶせて

急いで立ち上がりました。

 

訪ねて来たのは

ナビエが、とても頼りにしている

イライザ伯爵夫人でした。

ソビエシュは、興奮し、

笑いながら彼女を出迎えましたが

それを見たイライザ伯爵夫人の表情が

曇りました。

 

実は彼女は、良い答えを

持って来ていませんでした。

けれども、それに対して

それ程、申し訳ない気持ちも

ありませんでした。

 

皇帝が本当に後悔していて、

ああしているのであれ、

狂って、ああしているのであれ

何か意図があって

ああしているのであれ、

自分の行動で、

彼が傷つこうが傷つくまいが

関係ないと思っていました。

 

むしろ、イライザ伯爵夫人は、

ソビエシュの行動に

最も怒った1人であるローラが

最近、ソビエシュに

僅かながら同情していることが

理解できませんでした。

 

しかし、イライザ伯爵夫人は

ソビエシュと面と向かうと、

なぜ、ローラが彼に同情し、

彼に嘘をつく役割を嫌がったのかが

分かりました。

今のソビエシュは、

絶壁の前に立っていて、

自分を助けに来た人たちを

発見したような顔をしていました。

その彼に、

助けに来たのではないと言った瞬間、

相手がどんな風に絶望するか

見当がつくほどでした。

 

だから、ローラは先頭に立ち、

嘘をつく役割をしているうちに

ソビエシュに

同情するようになったのだと

思いました。

しかし、ベテラン侍女の

イライザ伯爵夫人は

それではダメだと思いました。

 

イライザ伯爵夫人は

素早く心を落ち着かせると、

皇帝から送られた

手紙や食べ物についての

皇后の感謝の気持ちを伝えました。

ソビエシュの顔が

月の光を当てたように明るくなると

イライザ伯爵夫人は

反射的に視線を避けました。

それを見たソビエシュは

その言葉は嘘で、

彼女が、いいように

言っているだけであることに

気がつきました。

 

イライザ伯爵夫人は、

皇帝は忙しいし、

まだ体調も良くないので、

今後、このような手紙や食べ物などは

送るなというナビエの言葉を

伝えました。

 

イライザ伯爵夫人は、

遠回しに言いましたが、

その言葉は、

何も送らないで欲しい、

もらいたくもないという意味でした。

ソビエシュは、

無理やり口元を上げて頷き、

ナビエが

自分を心配してくれたことに

感謝の言葉を伝えて欲しいと

頼みました。

 

外に出たイライザ伯爵夫人は

東宮の階段を下りてから、

思わず後ろを振り向きました。

彼女は、

ソビエシュが狂っていると

主張していましたが、

今見た彼は

狂っていないようでした。

 

1日を境に、

行動があまりにも変わり過ぎて

変だと思いましたが、

彼は、落ち着いて対応しているし、

以前よりもはるかに多くのことを

していました。

 

一体、どんな心境の変化があったのか。

そう思いながら、イライザ伯爵夫人は、

再び西宮へ歩いて行きました。

ローラは、これからも

このようなお使いはしないだろうし、

自分もできませんでした。

ジュベール伯爵夫人は

大声を出すので、

次回は、彼女たち以外の人に

やらせなければならないと

思いました。

ソビエシュは両手を組んで

ぽつんと座っていました。

今が、離婚直前でなければいいのにと

思いました。

行き詰った状況と、

断固たるナビエの拒否により、

彼は否定的なことばかり

考えていました。

 

しかし、ソビエシュは

苦い薬を飲んだ後、

飴を食べることなく、

10分程、じっとしているうちに

離婚直後よりはましだと

考えるようになりました、


ナビエは責任感が強く、

離婚直後なら

絶対に気持ちを変えないので

可能性は完全に消えました。

しかし、今のナビエは

東大帝国の皇后なので、

皇后としての役割を果たすために

東大帝国にいるので、

彼女のそばにいれば、

数十年かかっても

許しを請うことができると

思いました。

ただ、自分はその間、

ずっとここに滞在できるのか。

自分に数十年の時間が

与えられるかが不安でした。

 

ソビエシュは

お湯で濡らしたハンカチを首に

縛ったままソファに座り

懐中時計を見下ろしました。

料理も手紙も送れないなら、

どうすればいいのかと考えました。

 

ソビエシュは、

しばらくその状態で

時計を眺めているうちに、

うっかり眠ってしまいました。

そうしているうちにソビエシュは

扉越しから聞こえてくる

自分を呼ぶ声に

ぱっと目を覚ましました。 

 

入室を許可すると、

ソビエシュの机の前に歩いて来た侍従が

嬉しそうな顔で、

皇后が来たことを告げました。

 

それを聞くや否や、

すぐにソビエシュは立ち上がり、

反射的に扉の方へ行きました。

それを見た侍従が、

急いでソビエシュを追いかけましたが

彼を止めることはできませんでした。

 

ソビエシュは扉を開けながら、

数日前に自分がナビエを

部屋の中で待ちきれなくて、

後悔したことを思い出しました。

しかし、すでに扉が開いていて、

ソビエシュの前に

ナビエが立っていました。

 

彼女はソビエシュを見ると

目が少し大きくなり

眉間にしわを寄せました。

ソビエシュは

思わず笑ってしまいましたが、

ナビエにバカにされたら、

愛想を尽かされると思い、

努めて口元を水平に保ちながら

ナビエに挨拶をし

お茶を飲んでいくかと尋ねました。

 

ナビエが顎を上げると、

ソビエシュは、

断られるのではないかと思い、

急いで額に手を当てて

よろめきました。

それを見たナビエが

支えるように彼の腕を

握ってくれました。

思わず、ソビエシュは

満面の笑みを浮かべましたが、

ナビエが手を下げて

彼を冷たく見つめると、

心臓が豆粒ほどになる

感覚を受けました。

彼は、仮病を働いたのではないと

弁解しました。

 

ソビエシュは、この時期に

あの忌まわしいハインリが

ナビエに

年下の愛らしさをアピールして

熱心に誘惑しようとしたことを

知っていました。

ソビエシュはナビエの記憶から

ハインリを追い出すために、

自分は年上の頼もしい魅力を

前面に出さなければならないと

考えました。

それなのに、仮病を使えば

ナビエに情けないと

思われるに違いありませんでした。 

 

ソビエシュは、

「本当です」と付け加えましたが

冷たいナビエの視線を見ると、

慌てて 「愛しています。」と

言ってしまいました。

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ソビエシュはナビエ様と

友達夫婦のような関係なので

ソビエシュが

年上の頼もしい魅力を全面に出しても

ナビエ様はなびかないと思います

 

それに結婚する前のハインリは、

ナビエ様に、年下の愛らしさを

アピールするのではなく、

クイーンの姿をしている時に

知ってしまった

ナビエ様の苦しみや悲しみを

必死で慰めようとしていたと

思います。

 

ソビエシュはナビエ様が

どれだけ苦しんでいたか

知りもしないくせに、

自分の罪を

帳消しにするような態度に

腹が立って来ます。

本気でナビエ様の気持ちを

取り戻したいなら、

まだ東宮にいるであろう

ラスタの処遇を

一番最初に変えるべきだと思います。

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