自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 466話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルのお使いに行くタッシール

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466話 大神官は議長に、皇帝の正体を知っていて側室になったのかと聞かれました。

◇自分の目が神の目◇

大神官と別れた後、

ギルゴールや百花の言葉と

自分の首に剣を突きつけた

議長の行動などが気になったラティルは

それについて、

大神官に聞いてみようと思い

彼のいる方へ戻って来ましたが、

まさか、大神官と議長が

このような話をしているなんて、

なんてタイミングが良いのかと

思いました。

 

ラティルは壁に張り付き、

唾を飲み込んで

議長と大神官を見つめました。

議長の質問に対する

大神官の返事が待ち遠しいと同時に

向こう側の茂みに、

行き場を失った

百花が立っていたので

返事を聞きたくもないと思いました。

 

やはり百花も

大神官と話をしに来たけれど、

議長と大神官が

奇妙な会話をしていたので

2人に近づくことができず

身を隠したのは明らかでした。

 

ラティルのいる方向からは

百花が丸見えでしたが、

距離や角度から推定すると

大神官と議長から

百花は見えないはずでした。

 

その時、

少し驚いているように見える

大神官がついに口を開きました。

彼は、自分は分からない。

なぜ、いつも議長は

このように意地悪く振舞うのかと

ラティルが覚悟していたのとは

別の言葉を発しました。

それは、

議長が望んでいない返事であることは

明らかでした。

 

彼は相変わらず上品な表情でしたが、

眉を吊り上げ、

自分は意地悪なのかと尋ねました。

 

大神官は、

言いたいことがあれば、

もう少しきちんと話して欲しいと

真剣に頼むと、

ラティルは安堵のため息をつきました。

 

返事とは言えないけれど、

この場で、皇帝はとても怪しいと

言われるよりはましでした。

 

ラティルは議長を見ました。

彼は大神官から

質問の返事をもらえないどころか

忠告されましたが、口を大きく開けて

楽しそうに笑っていました。

 

それから議長は

自分の服の裾を一度撫でると、

自分は大神官の

そのようなところが好きだと

言いました。


それを聞いたラティルは、

安堵しようとした瞬間、

議長の長い指が、

大神官の片耳にかかったイヤリングに

軽く触れたので、

ラティルは焦りました。

彼は大神官に、

自分が何を言っているのか

分かっているのかと尋ねました。


ラティルは、緊張のあまり

お腹が痛くなり、

壁をつかみました。

すぐに議長の所へ駆けつけ、

自分がロードであることを

知っているのかと

聞きたいと思いました。

それに議長が、

あんな風に出てくると、

大神官は何の考えもなく

疑ってしまうのではないかと

思いました。


しかし、大神官は

依然として揺るぎない態度で

立っていました。

そうするうちに

議長が手を下げて首を傾けると、

ようやく大神官は、

もし、皇帝に変な点があったとしても

自分が一番優先視しているのは

皇帝が信頼できる人だということだと

言いました。

 

議長は、

彼女が神と対立しても

そうなのかと尋ねました。


大神官は、

神が自分を大神官にし、

自分を皇帝のところへ

送ったのには

すべて理由があるはず。

それならば自分の目が神の目だと

言いました。

 

ラティルの心のどこかで、

ザイシンに対する

感謝と感動が蠢き、

ラティルは唇を噛みました。

彼のあの盲目的な信念に

感謝しました。

 

それと同時に、

自分が本当のロードなので、

彼に申し訳ないと思いました。

自分を信じてくれているのに、

真実を知れば、

どれだけショックを受けるかと

思いました。

 

議長は、

なるほどと平然と呟き、

それなら安心だと言いました。   

 

どうやら、議長は

宮殿に来たついでに

人々の頭の中を

混乱させておくことに

したようでしたが、

ところで、安心というのは何なのかと

思いました。

 

議長は大神官に、

敵が目の前にいないことが分かったら

自分を訪ねて来るよう

皇帝に伝えて欲しいと言いました。

 

大神官は、

それはどういう意味なのかと

尋ねましたが、議長は、

皇帝に伝えればわかるはずだと

答えました。

そして、議長が大神官に背を向けると

ラティルは急いで身を隠しました。

 

しかし、安心したのも束の間、

議長の足音がさらに近づいて来ました。

ラティルは壁に完全に張り付きましたが

議長がこのまま

こちらを通り過ぎたら

ラティルを発見すると思いました。

 

どうしようもできなくて

躊躇っている間、

議長がラティルの前にある回廊を

通り過ぎました。

彼は歩きながら

ラティルの方をチラッと見ましたが、

気づいた振りをする代わりに

口の前で「シッ」という

手の動きをするだけで

止まらず歩いて行きました。

 

なぜ、そのまま行ってしまうのか。

ラティルは眉をしかめて

ゆっくりと遠ざかる議長の

後ろ姿を眺めました。

 

ここでラティルは

部屋に戻ることもできたけれど、

頭の中が混乱したまま

議長を見ていたラティルは、

唇をぎゅっと閉じて

議長に近づくと、

話したいことがあると言いました。

 

すると議長は、

自分も話したいことがあると言って

腰を屈めると、

口をラティルの耳に当て、

とても小さな声で

皇帝が覚醒する前には

言いにくい話だと言いました。

 

腰を伸ばした議長は

優しく微笑みましたが、

ラティルは、

笑うことができませんでした。

 

自分がロードだと疑っているのではなく

完全に確信しているのか。

それとも、この質問も

ただの戯言なのか。

 

ラティルは、

何を言っているのかわからないと

言いましたが、

議長はにっこり笑って

ラティルに背を向けると

回廊を歩き続けました。

 

今度はラティルも

彼を捕まえられませんでした 。

◇百花の疑問◇

百花は、

ラティルも自分のように

会話を盗み聞きしていることを

知らなかったので、

議長とラティルが最後に交わした会話を

聞くことができませんでした。

 

しかし、大神官と議長の言葉だけでも

疑問を抱くには十分で、百花は、

皇帝に何かあるのだろうかと

不審に思いました。

 

目を細めた百花は、

大神官の所へ行く代わりに

彼とは反対方向へ

ゆっくりと足を踏み出しました。

新しいロードが

生まれたかもしれないという

議長の言葉を思い出しました。

◇お使い◇

新年祭が終わるや否や、議長は

誰も知らないうちに

去ってしまいました。

一緒に来たタンベクは

自分1人残されたことを

後になって知りました。

 

ラティルは、朝、

議長を正式に招待した後に

彼が去ったことを知り、当惑しました。

議長は味方なのか敵なのか

分からない。

本当に変な奴だと思いました。

 

任務の途中で闇に染まった

ザリポルシ姫に、

味方したという理由だけで

2人の聖騎士団長の命を奪うほど、

闇を嫌悪しているように見える一方で

ラティルをロードだと疑い

覚醒することを願っているように

話す議長を、

ずっと警戒しなければならないと

思いました。

 

ラティルは、

新年祭に来た貴賓たちが

こっそり置いて行った

要請や提案など、

確認しなければならない案件が

いっぱいあるのにもかかわらず

議長について、

ずっと考え込んでいましたが

侍従長に呼ばれて、我に返り

議長のことに

しきりに気を取られていたことを

反省しました。

 

ラティルは侍従長

どうしたのかと尋ねると、彼は、

もうすぐ、

カルレインの誕生日だけれど、

パーティーを開くなら、

事前に準備が必要だと答えました。

 

ラティルは、

雰囲気が落ち着かないので、

カルレインに関しては

自分で何か考えてみて

適当に気遣おうと思う。

もうすぐ、

タッシールの誕生日も来るので

立て続けに2回もパーティーを開くのは

どうかと思うと答えました。

 

侍従長は、

「分かりました」と答えて頷きました。

彼がノートにチェックするのを見て、

ラティルは深呼吸をし、

案件を見下ろしました。

すると、再び侍従長

ラティルを呼んだので、

なぜ、しきりに

自分を呼ぶのかという目で

彼を見ると、侍従長は、

タッシールが、また外泊したけれど

大丈夫だろうか。

あまりにも頻繁に

外を出歩いているのではないかと

心配しました。

 

しかし、ラティルは、

自分がタッシールを

お使いに出したので

もうすぐ帰って来ると答えました。

侍従長は、

「お使いですか?」と聞き返しました。

◇妹の提案◇

タッシールは馬に乗り、

首都から数時間離れた距離にある、

湖畔にいました。

タッシールを見たトゥーラは

釣り竿を握ったまま、呆然とし、

言葉を失いました。

 

タッシールは、

クッションの上に置かれた首を

不思議そうに見つめながら、

自分がここにお使いに来たことが

変なのか、それとも、

トゥーラをお使いに行かせるのが

変なのかと尋ねると、

トゥーラは、両方とも変だと

冷たく答えました。

 

トゥーラは釣り竿を固定させ、

歯ぎしりしながら首を傾げました。

タッシールは、

湖畔にクッションを敷いて

並んで座っている食餌鬼と頭を

交互に見て肩をすくめました。

口には出さないけれど、

彼の目には、この2人の方が

変だと思いました。

 

トゥーラは、

自分の首を切り、自分の母親を

監獄に閉じ込めておきながら

使節としてミロに行って来いと

命じるなんて、

自分の妹は、

どれだけ厚かましいのか、

それとも良心がないのかと

怒りました。

 

しかし、タッシールは

返事をする代わりに、

ずっと気になっていたので

先に聞くけれど、隣にいる頭とは

どのような関係なのかと尋ねました。

 

トゥーラは、

そんなことは気にするなと

怒りましたが、タッシールは、

気にしないようにしても、

しきりにそちらに目が行ってしまうと

返事をしました。

 

頭だけ残った男は

瞼を上げて彼を見つめました。

タッシールは、

頭しかないのに、

怖い感じがしないのは、

おそらくこの頭の見た目が

人形のようだからだと思いました。


タッシールは、

この男がヘウン皇子であることを

聞いていましたが、

ただ、2人が仲良く

釣りをしているのが不思議なので、

聞いてみただけでした。

そして、ヘウン皇子の頭から

桃の香りがするのは

自分の勘違いかと思いました。

 

タッシールが

しきりにヘウンを見つめていると、

トゥーラは彼の顎を掴み、

自分の方へ回すと、

ラティルは、

タッシールを手ぶらで

ここへ来させたわけではないだろう。

このとんでもない提案と引き換えに

自分に何をくれるのかと尋ねました。

 

タッシールは「私です」と答えると

トゥーラは、タッシールから手を離して

眉をひそめました。

タッシールは、傷ついた表情で

トゥーラには、

桃の香りがする別の友達がいるので

自分はいらないみたいだと

ため息をつきました。

 

しかし、トゥーラは。

タッシールも頭だけになったら

隣に置いてやると言いました。

 

タッシールは、

本当に趣味が悪いと非難すると、

トゥーラは、

タッシールのような奴を

そばに置いている、

自分の妹こそ趣味が悪いと言い返すと

タッシールは、

似た者兄妹だということにすると

言ったので、

トゥーラは怒り出しました。

しかし、それまで

静かにしていたヘウンが

トゥーラの名前を呼びました。

彼と目が合うと、ヘウンは

話を聞いてみなさいというように

瞬きをしました。

 

落ち着いているヘウンと、

すぐにカッとなるトゥーラは

意外と馬が合いました。

トゥーラは、

何度か彼の落ち着いた観察力に

助けられたことがあったので

トゥーラは座って、手を振り、

ラティルが代価として提示したものを

話すようにと言いました。

 

タッシールは、

仕事をうまく解決してくれれば

アナッチャの指名手配を解除する。

真犯人たちがアナッチャを脅迫し、

彼女を利用していたということにし

アナッチャが、

他の先帝の側室たちのように

安らかに過ごせるようにすると

言っていると答えました。

 

トゥーラは唇を噛みました。

いくらラティルが

先帝の側室を嫌っていたとしても

彼女が勝手に

先帝の側室の命を奪ったり

追放したりすることは

できませんでした。

 

彼女たちは邸宅に住み、

毎月あるいは毎年、

皇室から決められた金額を受け取り、

子供を産んだ者たちは、

皇族である子供たちが

母親の面倒を見ました。

皇位争奪戦に参加しなければ、

アナッチャも、その道を辿りました。

ラティルの提案は、その機会を

もう一度、アナッチャに

与えるというものでした。

 

アナッチャをあれほど憎み、

危険視しているラティルが

そのような提案をするということは

単純に使節として行くことではないと

トゥーラが推測すると、

タッシールの口元が上がりました。

トゥーラは、

自分の妹は、一体、自分に

何をさせようとしているのかと

尋ねました。

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食餌鬼であるトゥーラにも

冗談を言えるなんて

さすがタッシール!

トゥーラへの褒美が「自分」だと

タッシールが言った時の

トゥーラの顔を想像すると

笑えました。

 

いきなり、トゥーラに

ラティルからの頼みを

伝えたところで、

すぐに彼が承諾すると思わなかった

タッシールは、

最初にトゥーラをからかうことで、

トゥーラがタッシールの言葉を

受け入れやすくなる準備を

したのではないかと思いました。

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