自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 736話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルを疑う兄龍

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久しぶりに聖騎士会議が開かれることになりました。

◇聖騎士団の会議◇

2年に一度開かれる三世紀会議は

まだ開催する時期が

来ていませんでしたが、

怪物の襲撃が目立って増えて来たため

再び大規模な聖騎士会議が

開かれることになりました。

しかし、今回もいつものように

63組織中の相当数が参加せず、

集まったのは、参加率が高い

わずかな聖騎士団のみでした。

 

会議が始まると明鏡術の団長は、

こんなことでは、

聖騎士団の半分くらいは、名簿から

消さなければならないのではないかと

冷たく皮肉を言いました。

 

タンベクは、

凧弓術と青月術は

消さなければならない。

団長2人が死亡して以来、

まだ新団長が出ていないと

きっぱり言うと

明鏡術団長は、無理やり微笑み、

本当に消すつもりで

言ったのではないと弁解しました。

 

10年ぶりに姿を現した

ギラテの団長は、

アイスクリームをすくおうとした

スプーンを

指揮棒のように振り回しながら

問題は議長だ。議長がまともに

働くつもりがないので、

皆、怠けてしまったと

図々しくも、自分の顔に

唾を吐くような発言をしました。

 

百花も問題だ。

聖騎士団の始祖である

あのすごい団体を率いながらも、

いつも勝手に行動している。

こんな時に彼が模範を示せば、

情熱を示す聖騎士の数が

はるかに増えるだろうと

錦繍団長が、

落ち着いて口を開きました。

集まる度に、

議長や百花のせいにするのは

ほぼ、定石だったため、

集まった団長たちは、

皆、納得しました。

 

15分ほど無駄な時間を過ごした後、

ようやくタンベクは、

ロードが死んだのに、

なぜか怪物の数が増えたのは

変ではないかと、

慎重に話を切り出しました。

その話が出てくると、

ずっとうわの空で

言葉を投げかけていた団長たちが

同時に沈黙しました。

タンベクは、ハラハラした表情で

団長たちを見回しました。

 

ロードの息の根を止めていないのに

皇帝が、そうしたと

言っているだけなのかもしれないと

兄龍術の新団長が冷たく皮肉を言うと

タンベクは、

もしかしたら、ロードと怪物が

関係ないからなのかもしれないと

頭を傾けながら言いました。

 

「とんでもない!」と

兄龍がテーブルを叩くと、

バタンという音がして

コップと皿が揺れました。

 

聖騎士団長たちは、

しばらくの間、

その話題で持ちきりとなり、

それぞれ自分の意見を述べて

30分程、過ごしました。

皆、話す気はあるけれど、

聞くつもりはなかったので、

意見は堂々巡りでした。

 

その時ずっと沈黙していた

モルファの団長が、そっと手を上げ

実は皇帝に関連していることが

書かれている匿名の手紙を

受け取ったことを打ち明けました。

 

匿名の手紙なんて捨てればいいのに

どうして読むのかと、

ギラテの団長は、へらへら笑いながら

からかいましたが、

モルファの団長は無視して

ポケットから手紙を取り出し

テーブルの上に置きました。

 

モルファの団長は、

タリウムの貴族だと

主張する人からの手紙で、

その人は、自分たちの皇帝が

ロードかロードの支持者だろうと

書いて来たと説明しました。

◇騎士団長の訪問◇

翌月は12月。

一年を締めくくるこの時期は、

あらゆる行事が集中して忙しく、

ラティルの机には、

大量の確認すべき報告書が

積み重ねられました。

書類の束を

ラティルの机の上に置いた侍従長

皇配がいれば、

仕事が半分に減るはずだと、

残念そうな声で話しました。

それについてラティルが、

何か答えようとした時、

秘書が急いで中へ入って来て

聖騎士団長が訪ねて来たことを

伝えました。

ラティルは、

議長が訪ねて来たのかと尋ねると

秘書は、それを否定し

タンベク術の団長だと答えました。

 

ラティルは、

「ああ、あの人。」と

自分に好意的な

聖騎士団長を思い出し、

入室を許可すると、秘書は

兄龍術の新団長も一緒に来たと

伝えたので、

ラティルの左右の口角が下がりました。

新しい兄龍は、ラティルのことを

ひどく憎んでいたからでした。

しかし、ラティルは

二人の入室を許可しました。

◇大神官のお守り◇

ラティルは執務室に

二人を呼ぼうとしましたが

気が変わって、

近くの応接室に呼びました。

そして、30分後に応接室に行くと

タンベクはコーヒーを飲んでいて、

新しい兄龍は、

目の前のコーヒーに口もつけずに

座っていました。

 

「また会ったね。」と

ラティルは親切そうに話しかけながら

彼女たちの向かいのソファーに座り、

今度は、何の用事で来たのかと

尋ねました。

タンベクは、

申し訳なさそうな笑みを浮かべて

口を開こうとしましたが、

それよりも先に兄龍が

ロードが死んだという証拠が見たいと

言いました。

 

タンベクは口を閉じることもできず、

困った表情で兄龍を見つめました。

ラティルは平然と笑いながら

その理由を尋ねました。

兄龍は、

当然すべきことだった。

出来なかっただけなら、

もうやらなければならないと

鋭く答えました。

ラティルの頭が斜めに傾きました。

 

タンベクは兄龍の腕をそっと押すと、

気さくに笑いながら、

数日前の会議で、

ロードが死んだのに、

ずっと怪物が出てくるという話が出たと

言い訳をすると、

ラティルは「ああ」と頷き、

それでは、ロードが

死んでいないのではないかと

疑うのではなく、

ロードと怪物が、

何の関係もないのではないかと

疑うべきではないかと、

笑いながら提案しました。

 

タンベクは、

自分もそう思うけれど、

皆、無視していたと

ぶつぶつ文句を言いましたが、

兄龍に見つめられると

口をつぐみました。

兄龍は、

それはロードが死んだのか

生きているのかを確認してから

検討する内容だと

無愛想に言いました。

 

その言葉に、

ラティルは眉をつり上げて、

死んで消えたロードを

どうやって見せればいいのか。

すでにいないロードを

見せてほしいと言われても

時間を戻すこともできないと

答えると、

「やっぱり、そうですよね」と

タンベクが頷きました。

 

ラティルは、しばらく考えてから

議長が一緒に見たので

議長に聞いてみたらどうかと

提案しました。

兄龍は、

居場所が分からないと答えました。

議長は、聖騎士たちにも

自分の居場所を知らせていないようだと

ラティルは内心頷きました。

 

しばらく三人とも

口をつぐみましたが、

ついに兄龍が立ち上がると、

今日はこれで失礼する。

調べる方法は、

もう一度考えてから伝えると

無愛想に告げました。

タンベクも顔色を窺いながら

一緒に立ち上がりました。

 

ラティルも、

ゆっくり立ち上がろうとしたところ

突然、兄龍は

ラティルをチラッと見て、

懐から紙を取り出して

差し出しました。

ラティルはそれを受け取らずに

これは何かと尋ねると、兄龍は、

大神官のお守りだと

淡々とした声で答えました。

しかし、彼女は

凶暴な目つきをしていました。

お守りを取り替えたせいで

吸血鬼を防御できずに

やられてしまったザリポルシ姫を

思い出しているようでした。

 

ラティルはお守りを受け取らずに

見つめているだけなので、

兄龍は、再びラティルに

お守りを差し出しました。

 

ラティルは、

それでもお守りを受け取らないまま

どうして、これを

自分にくれるのかと尋ねました。

兄龍は、

皇帝に渡さなければならないと

思ったからと、冷たく答えました。

タンベクは息もできずに

ラティルと兄龍を交互に見つめました。

ラティルは鼻で笑って立ち上がると、

廊下に出てしまいました。

 

兄龍は、

なぜお守りを受け取らないのか。

何か後ろめたいことでもあるのかと

ラティルの後を追いかけながら

問い詰めました。

 

しかし、

ラティルは返事をしないまま、

無事に帰るようにと

兄龍に優しく挨拶しました。 

◇襲撃◇

タリウムの首都を離れ、

森を通り過ぎながら、兄龍は、

皇帝が最後まで

お守りを受け取らなかったのを見たかと

タンベクに同意を求めました。

彼女は渋々認めました。

 

皇帝がロードあるいは

ロードの支持者という手紙を

モルファ団長が受け取ったので

タンベクが、それを調べる任務を

引き受けることになりました。

彼女は何度か、タリウムの宮殿を

訪れたことがあったので、

皇帝も安心するだろうという意見が

出たからでした。

 

ところが、兄龍も一緒に行くと

言い張りました。 さらに、

皇帝が悪に捕らわれていないか

確認すると言って、

大神官のお守りまで手に入れました。

それで今、彼女は、

こんなに大騒ぎしているのでした。

しかし、タンベクは

兄龍の言葉に同意するのは困難でした。

 

タンベクは、

皇帝がロード支持者なら

大神官を側室にしていないだろうし

百花も、そこで過ごすはずがないと

反論しました。

しかし、兄龍は、

人々の目を誤魔化すために

わざと危険を

冒しているのかもしれないと

主張しました。

その意見に、タンベクは困ってしまい

頭を掻きました。

兄龍が、

とても慕っていた上司を失ったために

あのようにしているのを知っているので

何とも言えませんでした。

 

その時、どこからか

弓が飛んできました。

タンベクは剣で弓を防ぐと

馬の頭を、

弓が飛んで来たのとは

反対の方向へ向けました。

 

しかし、今度は別の方向から

飛んできた矢が、兄龍を狙いました。

兄龍は矢を防ぐと、

タンベクと兄龍は、

互いに馬の頭を反対方向に

向けました。

 

それを皮切りに

相次いで矢が飛んでくるかと思ったら

覆面を被った集団が押し寄せて来て、

タンベクと兄龍を狙ってきたかのように

二人に攻撃を浴びせ始めました。

 

兄龍は覆面たちの攻撃に

対応しながら

皇帝が疑われているという言葉を

伝えるや否や、

すぐに襲撃者が来るなんて

怪しいと思わないか。

まるで自分たちの命を奪って

口を塞ごうとしているようではないかと

言って歯ぎしりしました。

ずっと皇帝の肩を持っていた

タンベクも、

今回だけは反発することが困難でした。

本当に奇異なことだからでした。

 

兄龍は、

皇帝に会った後、団長も

このように死んでしまったと

あちこち傷つきながらも、

呟き続けました。

タンベクは、

無言で覆面たちと戦いましたが、

相手の数が多すぎるため、

優れた実力を持ちながらも

事態を解決するのが困難でした。

 

その時、

どこからか飛んできた矢が、

タンベクを斬ろうとした

覆面の首を突き刺しました。

覆面が悲鳴を上げて馬から落ちると、

また別の矢が、

兄龍の馬を斬ろうとした人の心臓を

突き抜けました。

続けて矢が飛んで来て

敵を攻撃しました。

百発百中、矢が当たるので

結局、敵は逃げてしまいました。

 

タンベクと兄龍は、覆面たちを

追いかけようとしましたが、

あちこちに細かい傷を負ったので、

結局、追うことができずに

見つめていると、

矢が飛んできた方から

皇帝が近衛騎士団長一人だけを連れて

現れました。

 

驚いたタンベクがラティルを呼ぶと、

彼女は地面に倒れている覆面たちと

あちこち負傷している

タンベクと兄龍を交互に見て

舌打ちし、

こうなると思ったと言いました。

 

「こうなると思っていた?」と

タンベクが聞き返すと、

タリウム内部の問題だけれど

自分に謀略を巡らしている

勢力がある。

何かと自分に、

悪い評判を押し付けようとしている。

最近その程度がひどいので、

念のため来てみたけれど、

来て良かったと答えました。

 

皇帝の言葉に、タンベクは、

最近、先皇帝たちの墓が

集まった所で、

爆発が起きたという話を

思い出しました。

 

皇帝が馬から降りて

地面に転がっている死体を

ポンと蹴ると、

タンベクは感動して

目頭が赤くなりました。

彼女は、

皇帝のような凄いひとに、

一体誰がそんなことをするのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

見当はついているけれど

言いにくいと答えると、

ため息をつきました。

そして、タンベクの傷を見て、

また宮殿に戻らないか。

夕方頃には、

大神官が戻って来ると思うので、

二人の傷を見て欲しいと頼むと

提案しました。

 

しかし、タンベクは、

大丈夫。

大きな怪我はしていないからと

愛想よく答えましたが、

チラッと横を見て

恥ずかしくなりました。

助けを受けたにもかかわらず、

兄龍は依然として冷たい目で

皇帝を見つめていたからでした。

 

すると突然、兄龍が剣を持ち上げて

倒れている襲撃者の心臓付近を

ナイフで刺しました。

驚いたタンベクは、

気が触れてしまったのかと

尋ねましたが、

兄龍は剣を抜くと、

微動だにしない襲撃者を

見下ろすだけでした。

しかし、いくら待っても

襲撃者がびくともしないと、

ようやく兄龍はせせら笑い

剣を戻しました。

 

兄龍は、

あまりにもタイミングが

巧妙だったので、

もしかして、皇帝が襲撃者を送り、

わざと芝居をしたのでないかと

疑っていたけれど、

そうではなかったようだと言って

謝りました。

その言葉にタンベクは

我慢ができなくなり、

兄龍の名を叫ぶと、

彼女は唇を噛みしめて馬に乗り

一人で行ってしまいました。

 

タンベクは、改めて謝った後、

実は自分の所にも、

タリウム貴族と名乗る者から

皇帝がロードの支持者であると書かれた

手紙が送られて来たことを

明らかにしました。 

ラティルは「また?」と聞き返すと、

タンベクは、

前もそうだったのかと尋ねました。

 

ラティルは、

聖水にいたずらされたことがある。

すぐにバレたけれど

本当にしつこいと、

怒りを堪えた声で話すと、

タンベクは、つられて腹が立ちました。

いくら暗闘しているとはいえ

どうして、このような英雄を

しきりに悪党に追い込むのかと

思いました。

 

ラティルは、

タンベクが教えてくれたことに

お礼を言いました。

彼女は、

手紙が来たら、

確認しなければならないので

あまり気分を害さないで欲しいと

頼みました。

 

ラティルは、

もちろん気分は悪くないけれど

ただ、敵が

巧妙な手を使って来るので、

一度でも罠にはまらないか

心配しているだけだと

返事をしました。

 

堂々とした皇帝が見せる弱い姿に、

タンベクは胸が熱くなりました。

彼女は自分の肩を叩くと、

そんなことが起きたら、

このタンベクが皇帝を支持すると

言いました。

それから、タンベクは

温かい皇帝の微笑みを

見ているうちに、

 一体誰が、皇帝に

そんな悪名を与えようとしているのか

本当に気になってきました。

◇驚くレアン◇

新しいバイオリンを

手に入れたレアンは、

他の腹心が入って来て

伝えた話に目を大きく見開きました。

 

レアンは腹心に、

ラティルが

ロードの支持者かもしれないと

書かれた手紙をもらった聖騎士が

ここへ来たというのは

どういうことなのかと尋ねました。 
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百花がザリポルシ姫に

アニャドミスのことを

話さなければ、ラティルたちは

ザリポルシ姫のお守りを

返すことができたし、

ザリポルシ姫も

吸血鬼に襲われなかったか、

襲われたとしても

お守りで防ぐことができた。

だから、ザリポルシ姫の死の原因は

百花にあるのだけれど、

兄龍は

そんなことを知るわけがないので

ラティルを恨んでいる。

 

百花にしても兄龍にしても

一癖も二癖もある聖騎士団長の

相手をするのは大変だけれど、

せめてもの救いは、

タンベクのような純朴な団長も

いること。

ラティルが彼女をうまく丸め込んで、

利用している感がありますが、

タンベクはラティルを

信用していた方が、

彼女にとっても利益があると

思います。

 

聖騎士団の名前が

たくさん出て来ましたが、

どう表現していいか

分からなかったので

とりあえず漢字で表現できた団名は

その名前にし、

できなかったものは

発音通りの団名にしました。

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