自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 771話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 10月に一緒にいた人

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771話 ゲスターは、クラインと宰相の話をこっそり聞いています。

◇図星◇

ゲスターは興味深そうに

クライン皇子の反応を見守りながら

 

宰相の言う通りだ。

彼の言葉を受け入れろ、バカ皇子。

しかし、受け入れた瞬間、

お前は裏切り者だから死ぬ。

 

と心の中で呟きました。

ところが面白くないことに、

クラインは、

自分は知らない、

何も聞いていないと言って、

耳を塞ぐと、

いきなり逃げてしまいました。

驚いた宰相がその後を追うと、

庭園は、再び静かになりました。

興味を失ったゲスターは、

時計を確認してから、応接室へと

ゆっくりと歩いて行きました。

 

応接室に到着して5分ほど待つと、

ヒュアツィンテが現れました。

ゲスターは、今度こそ

手帳の内容を確かめるつもりで、

親しみを込めて笑って見せました。

 

しかしヒュアツィンテは、

彼を見るや否や、

約束の報酬だと言って、

お金の入った袋を差し出しました。

かなりの重さがありました。

それから、ヒュアツィンテは

もう来なくてもいい。

気をつけて帰れと、

きっぱり、解雇を言い渡しました。

 

これは、また何なのか。

予想せぬ決別に、

ゲスターはしばらく表情が乱れました。

ヒュアツィンテは頷くと、

そのまま出て行きました。

理由も教えたくないという

断固たる態度でした。

 

しかし、ゲスターは

あえてヒュアツィンテを

追いかけながら、

解雇の理由を尋ねました。

彼は、

ゲスターが自分に

何か隠しているような気がすると

答えました。

図星でした。

◇身元の確かな人◇

ランスターという

古代語の専門家と別れて

ヒュアツィンテは執務室に入ると、

あの専門家の腕前は

凄そうに見えたけれど大丈夫かと

秘書が心配そうに尋ねました。

ヒュアツィンテは、

いくら古代語が得意でも、

怪しければダメだと答えました。

 

ヒュアツィンテは、

ランスターという者に

古代語の解釈を任せた時、

彼が手帳の内容について

嘘をついていたことに気づきました。

たとえ、嘘をついていなくても、

後ろの部分は、

嘘をつくかもしれない。

古代語の文章を見て、

感情的な揺れを見せたのは

確かだったからでした。

 

ヒュアツィンテは、

他の人をもう一度探してみるように。

古代語は、

たどたどしく読むレベルでも

構わないので、

今度は古代語の実力よりは

身元が確実な人を

探してみるようにと指示しました。

◇一番イライラしたこと◇

ゲスターはしつこい性格なので

皆が寝静まった夜遅く、

手帳を盗むために、

ヒュアツィンテの部屋に

忍び込みました。

彼が素直に見せてくれないなら、

自分でこっそり見れば

いいことでした。

 

しかし、ゲスターは

引き出しの中と机、ベッドの下、

クローゼットまで、すべてを確認し、

さらに、眠っている

ヒュアツィンテの服の中まで

探し回りましたが、

手帳はありませんでした。

ゲスターは、

部屋に置いていないのだろうかと

考えましたが、

手帳に書かれた文に関して、

あれほど警戒していた人間なら、

きっと他の人に

任せなかったはずだと思い、

もう一度探してみました。

しかし、やはり手帳は

ありませんでした。

 

怒ったゲスターは、

ヒュアツィンテの魂を取り出して

聞いてみることにしました

魂なら、

説得する必要がないからでした。

 

しかし、ヒュアツィンテの魂を

取り出そうとしたゲスターは、

手に痛みを感じ、

急いで手を退けなければ

なりませんでした。

ヒュアツィンテの魂は

大神官のお守りと白魔術の装身具で

保護されていたからでした。

 

ゲスターは、その短い瞬間に

真っ青になってしまった

自分の手を見て、

「畜生!」と悪口を吐きました。

癇癪を起こすほど

本当にヒュアツィンテは

警戒心の強い者でした。

 

しかし、一番イライラしたのは、

ラトラシルの所へ戻って

事情を話したところ、

確かに、ヒュアツィンテは元々そうだと

彼女が、あまりにも簡単に

彼を理解してしまったという点でした。

◇たぶん、ダメだろう◇

ランスターが去った後、

手帳の内容を書いて、伝書鳩で送ってと

ヒュアツィンテに頼んだら

送ってくれるだろうかと、

ラティルはインク瓶にペンを浸して

かき混ぜながら考えました。

親しかった頃のヒュアツィンテなら

きっとそうしてくれたと思いました。

 

しかし、アクシアンが

ヒュアツィンテに会ったら

アイニの話をしただろうし、

ヒュアツィンテは、

アイニと自分とクラインが

アドマルで出会ったという話を聞けば

尋常でないことが起きたことに

気づくだろうから、

手帳をすべて解釈するまで、

見せてくれないと思いました。

 

ラティルは結論を出して

ため息をつきました。 

◇二番目の子◇

3時間、休まず働いたラティルは

目をこすりながら

ギルゴールを尋ねました。

温室の扉を開けた途端、

強い花の香りが、

我先にと押し寄せて来ました。

 

ラティルは、

土を掘る音が聞こえる方へ行くと

ギルゴールが

袖をまくり上げて土を掘り、

そこに小さな苗木を植えていました。

気のせいかもしれないけれど、

彼はいつもより、

少し平和そうに見えました。

 

ラティルは、

これは何かと優しい声で尋ねると、

「木です」とギルゴールも

優しい声で答えました。

彼が本当にきれいに笑ったので、

ラティルはしばらく沈黙しましたが

遅ればせながら、

ギルゴールは冗談を言っているのか。

それとも本気で答えたのか。

そうでなければ

皮肉を言っているのかが分からず、

どう反応すれば良いか悩みました。

 

結局、どんな種なのかと

忍耐心を持ってもう一度尋ねると、

ギルゴールは作業を止めて

ラティルをじっと見つめました。

 

どうして、あんなに

見つめているのだろうか?

 

いくら待っても返事がないと、

ラティルは、さらに聞く代わりに、

ギルゴールの向かい側に近づきました。

じっとしているのが気まずくて、

ギルゴールは本当に木が好きだと

呟きながらも、

ラティルはしばらく後悔しました。

彼と信頼し合った瞬間に感じた

巨大な満腹感を思い出して、

彼を訪ねて来ましたが

信頼はどこかへ行ってしまって

また謎だけが残ったのかと

訝しみました。

しかし、ギルゴールが、

ラティルのことがもっと好きになったと

囁くと、ムッとしていた気持ちは、

一気にふにゃふにゃになりました。

 

ラティルは、

 

本当ですか?

 

と尋ねると、

ギルゴールが掘っている

穴の前にしゃがんで、

彼の足をひじでポンと叩きました。

しかし、ギルゴールは、

 

私は何と言いましたか?

 

と良くない返事をしたので、

ラティルは口をポカンと開けて

ギルゴールを見上げました。

その直後、ギルゴールの手が

ラティルの首筋を優しくこすって

通り過ぎました。

 

ラティルは肩をすくめて

また伸ばした時、

彼はごつい袋の中の

他の苗を見ていました。

ラティルは、

本当に木より自分の方が好きなのかと

尋ねました。

 

コーヒーを持ってきたザイオールは

その質問を聞くと、

皇帝の基準が低すぎると言って

ラティルの代わりに悲しくなりました。

しかし、ラティルは、

ニヤニヤ笑っていたので、

ザイオールは、

彼女が何を考えているのか

分かりませんでした。

 

続けてラティルは、

花と自分とどちらが好きかと

尋ねながら、横に置かれた花を

自分の顔の横に当てました。

ザイオールは

近くにコーヒーをトレーごと置いて

逃げてしまいました。

 

ところがギルゴールは、

お嬢さんは側室の中で

自分が一番好きかと

逆に質問して来たので、

ラティルはザイオールを追いかけて

逃げようとしましたが、ギルゴールに

腰をつかまれてしまいました。

 

ギルゴールは、

なぜ、逃げるのか。

お嬢さんは自分のことが

一番好きではないから、

逃げるのではないかと問い詰めました。

 

ラティルは、

何度もギルゴールに比較させたことを

後悔しましたが、

彼はラティルの頭頂部に顎を乗せて

彼女からの返事を

しっかりと待ちました。

ラティルは

自分もギルゴールより、

木と花の方が好きだと

しどろもどろに答えると、

ギルゴールの懐を抜け出しました。

 

約10分ほど、言い争った後、

ラティルはぬるくなったコーヒーを

飲むことができました。

ギルゴールも、

ラティルをからかうのを止め、

今植えれば、

二番目の子が十歳になった時、

この木と背の高さが

同じくらいになる。

この木も、ゆっくり大きくなると

説明しました。

 

ラティルは、

誰の二番目の子かと尋ねました。

ギルゴールは、

お嬢さんの二番目の子だと答えました。

 

ぼんやりと口を開けて

話を聞いていたラティルは、

ギルゴールの意図は可愛いけれど、

まだ子供ができてもいないのに、

木を植えてどうするのと言って

笑いました。

 

それからラティルは

最後に残ったコーヒーを

一気に口に入れました。

時計を見ると、

そろそろ帰る時間になったので、

ラティルは

コーヒーカップをトレーに乗せ、

ギルゴールの頬にキスをすると、

もう帰るけれど、 また後で来ると

挨拶をしました。

そして、彼に背を向けましたが、

 

すでにいるんですけれど。 二番目。

 

と後ろから聞こえてきた低い声が、

ラティルの足を止めました。

彼女は何か聞き間違えたと思い、

彼を振り返ると、

どういうことなのか。

二番目の子がどこにいるのかと

尋ねました。

その一方で、心の中では、

ギルゴールに

予知能力でもあるのかもしれないと

考えていました。

ところがギルゴールは、

お嬢さんのお腹の中にいると、

苗木を手に取りながら

平然と答えました。

それを聞くや否やラティルは

氷のように固まってしまいました。

 

えっ?

 

と聞き返すと、ラティルは

ぼんやりとギルゴールを見ました。

彼は、苗木の根についた土を

払い落としていましたが、

ラティルと目が合うと、眉を顰めながら

まるで初めて聞く話だという

顔をしていると言いました。

初めて聞いたので、それは当然だと

ラティルは思いました。

 

自分は妊娠してない。

他の人と

勘違いしているのではないかと

ラティルはギルゴールに

尋ねましたが、

自分が愚かなことを言っているのは

分かっていました。

ギルゴールがこのようなことで

誰かと混同することはないからでした。

 

ギルゴールは手を振って近づくと、

ラティルのお腹に

そっと手を当てました。

そして、混同していない、

確かだと答えました。

 

ギルゴールは、誰かに聞いて

その話をしているのでは

ありませんでした。

そういえばギルゴールは、

ラティルの偽の妊娠にも

一目で気づきました。

 

とんでもない!

 

ラティルは急いで

温室の外へ出ました。

そして、

できるだけ早く宮医を呼べと

指示すると、寝室に入り、

ベッドに横になりました。

しばらくすると、

宮医が駆けつけて来ました。

 

宮医はラティルに

どこが具合が悪いのかと尋ねました。

ラティルは、

二人目の子供がいるか

確認してと指示しました。

診療カバンを開けようとしていた

宮医の目が大きくなりました。

 

宮医は、

その症状があるのかと尋ねました。

ラティルは、

症状があったなら、

これほど驚くこともなかったと

思いました。

 

この前の妊娠の時は、

眠くて眠くて仕方がなく、

いくら寝ても疲れていたのに、

今回は何の予兆もないどころか

いつにも増して元気でした。

しかも数日前には

アイニと命がけの戦いまで

繰り広げました。

 

宮医は真剣な表情で

診察を始めました。

ラティルは不安そうに

宮医の表情をじっと見つめました。

 

しばらくして宮医は

聴診器を耳から離しながら、

妊娠は確実だ。

ほぼ3ヶ月くらい経っていると

思うと告げました。

 

ラティルは驚きのあまり

口がぽかんと開けました。

宮医は、言葉を濁しながら

心当たりのある人について、

尋ねました。

 

ラティルはカレンダーを取り出し、

記憶を呼び起こしてみました。

色々なことで頭が痛くて

放蕩な生活を

送ることができなかったので、

すぐに記憶が蘇りました。

彼女は、

 

11月の初め頃にタッシールと・・・

 

と答えました。

 

タッシールが赤ちゃんの父親だと

聞いた宮医は、ラティルに

お祝いの言葉を述べました。

しかし、ラティルが

 

10月末頃に・・・と

 

そっと付け加えると、

宮医は口を閉じました。

他にも何人かいるんだと

思っているようでした。

 

しかし、ラティルは、

今度は簡単に名前を出すことが

できませんでした。

待ちくたびれた宮医は

そっとラティルを呼びましたが

ラティルは、

ぐずぐずしているだけでした。

 

宮医は、5分ほど待った後、

もしかして思い出せないのかと

尋ねました。

ラティルは、

自分はとても疲れていたし

気が散ることも多かったし、

あれこれ、

しなければならないことも

多いし、頭を使うことも多いしと

突然しどろもどろに

つぶやき始めたので、

宮医は、これ以上聞きませんでした。

彼女にとって重要なのは、

実の父親を見つけることではなく

皇帝の健康を守りながら

2番目の子供が、

きちんと生まれるように

世話することだからでした。

 

宮医は、

実父は、タッシールか

10月のその人のどちらかだと告げると

もうすぐ妊娠初期の時期は

終わるけれど、自分自身を

大事にしなければならない。

これから徹夜で働くことは

最大限減らし、

ストレスを受けるのも

減らさなければならないと

忠告しました。

 

ラティルは、

自分の思い通りにいくだろうかと

言い返すと、宮医は、

それでも、

努力はしてみなければならない。

そして、直接、怪物と戦うことは

自制して欲しいと忠告すると

ラティルはにっこり笑って、

心配しなくても大丈夫。

自分は、とても丈夫だから。

この前も死ぬところだったけれど

元気に皇女も生まれたと

言いました。

 

しかし、宮医の表情が

ひどく険悪になったので

口をつぐみました。

宮医は、

さらにいくつかの小言を言うと

出て行きました。

 

ラティルは一人になると

そわそわしながら枕を抱え、

ぼんやりと

ソファに寝そべりました。

天井にぶら下がっている

シャンデリアをじっと見つめ、

ラティルは両手で

自分の顔を覆いました。

10月末に愛を分かち合ったのは

サーナット卿でした。

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宰相の言葉を受け入れても

受け入れなくても、

窮地に陥りそうなクライン。

ゲスターはバカ皇子とけなしたけれど

クラインが何も聞いていないと言って

逃げたのは、

賢いやり方だったと思います。

 

もしかして、ラティルは

側室たちの誰のことも

ヒュアツィンテほど

理解していないのではないかと

ふと感じました。

 

ギルゴールの言動一つ一つから

詩的な雰囲気が

漂って来るような感じがして

とてもいいなと思います。

 

ラティルの最初の妊娠に

気づいたのはゲスター。

二度目はギルゴール。

二人には、妊娠探知機でも

備わっているのではないかと

バカみたいなことを

考えてしまいました。

 

サーナット卿は

ラティルの側室ではないので、

彼と寝たのは

浮気をしたようなもだから、

ラティルは、彼が父親候補だと

言えなかったのだと思います。

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