自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 770話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アドマルの地下にある柱に書かれた文字

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770話の要約 ヒュアツィンテの前に現れた古代語の専門家はランスター伯爵でした。

◇古代語を読む男◇

ランスターという男は、

皇帝に先に握手を求めるという

無礼な行為をしながらも、

優しくて大らかそうに見えました。

後ろに立っていた騎士は

仰天しましたが、

ヒュアツィンテは男の手を

素直に握りました。

 

一瞬にしてヒュアツィンテは

自分の手を強く握る力を感じました。

しかし、彼がおかしいと思う前に、

相手は手を放すと、ヒュアツィンテに

古代語がとても上手な人を

探しているようだと確認しました。

ヒュアツィンテは、

そうだと返事をすると、

男に上手なのかと尋ねました。

 

彼は口元に

意地悪そうな笑みを浮かべると、

自分が古代語を読み書きする能力は

古代人と変わらないと答えました。

 

傲慢な言葉でしたが、能力があれば

聞き入れないことも

ありませんでした。

 

男は、先に椅子に座りながら

何か気になることがあるのかと

尋ねました。

近衛騎士が、

肩をビクッと動かすと、

ヒュアツィンテは、近衛騎士に

じっとしていろと目配せし、

向かい側のソファーに座りました。

そして、

これを解釈できるかと言って

ポケットから

小さな紙を取り出して

差し出しました。

 

しかし、男は紙を受け取らず、

チラッと見ただけで、

文字の順番がめちゃくちゃだ。

間違って転記したのか、

それとも、わざと

書き間違えたのかと尋ねました。

 

的を得た質問に

ヒュアツィンテは驚きました。

念のため、彼は手帳の中の文字を

とりとめもなく書いておきましたが

この男はちらっと見ただけで

その事実に気づきました。

無礼だけれど実力だけは確かでした。

 

それでもヒュアツィンテは

依然として手帳を見せず、

言葉の順番がめちゃくちゃでも

読んでもらえるかと尋ねました。

 

男は、言葉の順番によって

単語が変わってしまうと答えると

男の目元が、いたずらっぽく

曲がりました。

ヒュアツィンテは、

仕方なく反対側のポケットから

紙を取り出しました。

彼は、今度は紙を受け取りました。

紙を読んでいた男の片方の眉が

斜めに上がって行きました。

ヒュアツィンテは

その姿をじっと見つめました。

◇簡単なこと◇

次の日、ラティルは

夜明けとともに起きて運動しながら

時間を潰し、朝食の時間になると

急いでタッシールを訪ねました。

しかし、タッシールも

すでに起きていて、

食事まで済ませた後でした。

 

ラティルは、

ヘイレンが淹れてくれた

ハーブティーを飲みながら、

元々、タッシールが立てた計画では

レアンを通じて

アイニの居場所を突き止め、彼女を

誘き寄せるはずだったではないかと

確認しました。

タッシールは、

そうだった。 アドマルで、

運命を修正できるという情報を

途中で知ったので、完全に

その計画が覆されるかと思ったけれどと

返事をしました。

ラティルは、

もし黒い靄を除去したのに、

アイニがそのままだったら、

これから、どうすればいいのか。

あるいは黒い靄を除去して

人が完全に変わったら、

どうすればいいのかと

イライラしながら尋ねて、

タッシールの表情を探りました。

 

彼は全く心配そうな顔を

していませんでした。

むしろ彼は、ラティルが心配する姿を

少し可愛らしい様子で見ていました。

その笑顔を見ると、

ラティルの内面の葦が

ゆらゆら揺れ始めたので、

今日はタッシール?と思いました。

 

照れくさくなったラティルは

なぜ、そんな風に見ているのかと

尋ねた後、

ティーカップに視線を落としました。

タッシールは、

それは皇帝だから。

他の人を、こんな風に見れば

大変なことになると答えました。

 

ラティルの心の中の葦が

もう少し傾きました。

昨日の少し漠然とした気持ちが

驚くほど、すぐに良くなりました。

そうだ。アニャドミスの時から、

いや、その前から、

どんなに漠然としていても、

結局、全部乗り越えて来たではないかと

思いました。

 

タッシールは、

心配することはない。

考えてみれば簡単なことだからと

言いました。

ラティルが、「簡単なこと?」と

聞き返すと、タッシールは

黒い靄を除去したのに

アイニ元皇后に変化がなければ、

本来の計画通りにすれば良いだけ。

もし、靄が除去されて

アイニ元皇后に変化が生じた場合、

二つの可能性がある。

一つは、

皇帝と対立することに興味を失い、

レアンと手を切る。

もう一つは、変化は生じたけれど、

レアンと手を握ったまま皇帝と

敵対する、と答えました。

 

ラティルは、

それは、ややこしい問題だけれど

どうしたらいいのかと尋ねると

タッシールは、

変化が生じても、

レアンと手を握り皇帝と敵対するなら

自分たちは、

計画通り続ければいいだけのこと。

レアン皇子と手を切ったら、

自分たちは

レアン皇子だけを相手にすればいい。

そうなれば敵が減るので、

むしろ簡単になると答えました。

 

ラティルは空のカップの持ち手を

いじり続けました。

計画が変わるということ自体が

気になるけれども、

タッシールの口を経ただけなのに、

ラティルがひどく悩んでいたことが

突然、大したことではないように

感じられました。

 

タッシールは本当に賢いと、

ラティルは心から感嘆しました。

タッシールは肩をすくめて

お茶を飲みました。

ラティルは、もう一度

タッシールを褒めようとして

口を開きましたが、ランスター伯爵に

自分が彼を必要とする時だけ

会いに来ると非難されたことを

ふと思い出して、口を閉ざしました。

 

もしかしてタッシールも

そう思うだろうかと考えていると、

熱心に自分を称賛していたラティルが

突然口を閉じたので、

タッシールは怪訝そうに頭を傾けながら

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

正直に聞いてみようかと悩みましたが

何でもないと答えました。

タッシールは、眉をつり上げました。

ラティルが返事を避けていると

思っている様子でした。

 

それでも、ラティルは

もう帰ることにし、

席から立ち上がると、

扉まで歩いて行きました。

しかし、扉の取っ手を回したところで

また質問したいことが

思い浮かびました。

しかし、ラティルは質問し難く、

扉枠をつかみながら、

5 秒ほど躊躇いました。

ここで、この質問をすれば、

きっとタッシールは、

ランスター伯爵と同じことを考えると

思いました。

 

しかし、ラティルは、

一つ聞いても二つ聞いても

同じことだと思い、

タッシールの方を振り向くと、

しきりにレアンが

皇女に嚙みつくのが嫌なのだけれど

自分たちの計画の速度を

少しでも上げることができるかと

尋ねました。

 

タッシールは、

皇帝のもどかしい気持ちは

理解できるけれど、この計画自体、

流動性が大きいので、

ここで、さらに進行速度を上げるのは

難しい。

そうすると、計画に、

もっと多くの穴が開いてしまうだろうと

答えました。

 

ラティルは、

分かった。

もしやと思って聞いてみただけだと

返事をすると、

彼の返答に失望しなかったという

合図を送るために、にっこり微笑んで

彼に背を向けました。

 

しかし、角を曲がった瞬間に

現れた顔を見て、

ラティルは苦労して作った偽の表情が

消えてしまいました。

驚いて横に避けようとするラティルを

ゲスターが素早く掴んでくれました。

ラティルはもう片方の手で

ゲスターを掴みました。

 

突然、飛び出して来たゲスターを見て

驚いたラティルは、

彼の顔をまともに見ると、

さらに驚きながら、

ディジェットへ行ったと聞いたけれど

行って来たのかと

ひそひそ尋ねました。

ゲスターはすぐに頷くと、

そのことで話したいことがあると

言いました。

 

ラティルは時計を確認した後、

ゲスターの腕をつかむと、

時間がないので、

本宮に行きながら話そうと言いましたが

その言葉を吐くや否や後悔しました。

いつも、必要な時にしか会いに来ないと

ランスター伯爵に非難されてから

大して時間が経っていないのに

そんなことを言って、

自分は、図々しいバカだと思いました。

 

ラティルは、

時間がない中でも、

少しでもゲスターと一緒にいたいからと

誤魔化すと、ゲスターは、

ラティルがアドマルで

クライン皇子の情報員たちと

出くわした話を持ち出しました。

 

幸いなことに、ゲスターは

自分も話さなければならないことが

あったためか、

それとも今は彼が

主導権を握っているせいか

気分を害していませんでした。

 

ラティルは、

もしかして、その人たちに

会いに行って来たのかと尋ねました。

ゲスターは、その人たちを

探そうとしたけれど、

まだアドマルにいるらしく

見つけることができなかった。

けれども、その代わりに

アクシアン卿が

手帳に古代語の文字を書き留め、

それについて、

聞き回っていたことを知ったと

話しました。

 

アクシアンといえば、

クラインの護衛だけれど、

クラインは

古代語の話をしていませんでした。

 

ラティルは、

そういえばアクシアンは、

アドマルで、地下の穴に落ちた。

その中には、

柱でいっぱいの空間があり、

説明を聞いてみたところ、

アリタルの時代の

大神殿の地下のようだった。

その時は、アクシアンが

無事に脱出したということだけを

気にしていたけれど、

もしかして、アクシアンは

その柱に刻まれた古代語を

書き写したのだろうかと話すと

首を傾げました。

それならば、なぜクラインは

それを知らなかったのか。

アクシアンが

古代語の文字を書き写して

クラインに渡したとすれば、

クラインはラティルに

その話をしたはずでした。

しかし、クラインは、

一言もそんなことを

言っていませんでした。

 

ラティルは、

アクシアンはクラインに

古代語の文字のことを

話さなかったのだろうかと

呟きましたが、

それについては、後でクラインに

聞いてみることにしました。

ラティルは、それについて

ゲスターが教えてくれたことに

感謝しました。

 

そして、二人はいつの間にか

本宮付近に到着しました。

ラティルは残念な気持ちで

彼の腕をそっと離しました。

ところが、ゲスターは、

まだ本論を話していないと言って、

その手を素早く握ると、

アクシアン卿が

アドマルに行って来た後、

古代語の文字を

調べていたという話を聞いて

もしやと思って調べてみたら、

ヒュアツィンテ皇帝が

古代語を話せる人を探していたと

打ち明けました。

 

ラティルは、

「本当に?」と聞き返すと、

ゲスターは、

それで自分がランスター伯爵の姿で

古代語の専門家だと言って

彼を訪ねたところ、

ヒュアツィンテ皇帝に、

とある紙を見せられて、

解読できるかと聞かれた。

アクシアン卿が

古代語を書いた手帳を

カリセン皇帝に渡したようだった。

しかし彼は警戒心が強くて

一部しか見せてくれなかったと

説明すると、ゲスターの目元が

少し妙に歪みました。

それに、最初は

文字をごちゃ混ぜにして

見せてくれたと付け加えました。

 

彼はそうなんだと、

ラティルは笑いながら

話していましたが、

一瞬ランスター伯爵に違いない

眼差しに気づいたので、真顔で

「変ですね。」と付け加えました。

ゲスターの唇がうごめいていました。

 

ラティルは気まずくなると、

訳もなく髪の毛をいじくり回しながら

何て書いてあったのかと尋ねました。

 

ゲスターは、

「完全な始まりのあなたは・・・」

と言ったところで言葉を止めました。

ラティルは、それに続く言葉が気になり

ゲスターを催促しましたが、

彼は、ここまでだったと答えました。

ラティルは、

「えっ?」と驚きました。

◇なぜカリセンへ?◇

いくらなんでも、どうして、

そこで言葉が途切れるのか。

執務室で仕事をしている間、

ラティルは「あなたは」の

次の言葉が気になり手を止めました。

見かねた侍従長が、大丈夫かと、

こっそり尋ねるほどでした。

 

彼は、もしかして皇女のせいで

そうしているのかと尋ねると、

ラティルは、それを否定し、

皇女は何ともない。

このまま5年程経てば

国の宝になるだろうと

断固として話し、無理やり、

集中力を高めるようにしました。

 

ゲスターは、

再びヒュアツィンテの所へ行って、

後半部分も突き止めると言っていた。

ランスター伯爵は憎たらしくて、

ゲスターは小心者だけれど

二人とも、

仕事の処理能力は優れているので

ラティルは彼らを信じて

仕事に集中することにしました。

 

しかし、約5秒後に、

アクシアンがヒュアツィンテに

手帳を渡したということは、

彼がカリセンに

行ったということではないか。

護衛のアクシアンが

一人で帰ることはないので、

クラインも、今、

カリセンにいるのではないかと

思った途端、手が震えて来ました。

 

なぜ、カリセンに行ったのか。

調査しに行ったのか。

それとも、まさかカリセンに

帰ったのではないかと

不安になりましたが、

自分のために彼は、危険なアドマルへも

行ってくれたのだからと

その考えを否定しました。

そうしながらも、

ラティルは自分の唇を噛み続けました。

 

見かねた侍従長が、

やはり少し休んだ方が

良いのではないかと勧めると、

今度、ラティルは、

その意見を受け入れました。

◇宰相の説得◇

ゲスターは

ラティルとの約束を守るために

再びカリセン宮殿を訪れました。

彼は、

午後1時にヒュアツィンテ皇帝と

約束していると告げると、

前日、受け取った札を差し出して

正門を通過しました。

しかし到着時刻が30分ほど早かったので

ゲスターは、

すぐに応接室に行く代わりに

しばらく庭を歩き回りました。

 

ところが、様子を窺いながら

内側に入り続けていると、

いきなりクライン皇子が見えました。

ゲスターは木の後ろに身を隠し、

皇子を見つめました。

皇子は頭の痛いといった表情で

立っていて、そのすぐそばで、

宰相が、

どうせ皇子は、

あちらで寵愛を受けていないし、

子供がいるわけでもなく、

どうせ最初から臨時の側室だった。

人々は、皇子が外国人である上に

性格が汚いと嫌がっている。

それなのに、どうしてあえて

あちらに留まろうとするのか。

皇子は国を捨てるつもりなのかと

熱心に話をしていました。

 

「何だこれは?」と

好奇心を覚えたゲスターは、

時間を確認した後、

もう少し前に移動しました。

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宰相がクラインについて

言っていることは本当だけれど、

臣下が皇子に対して、

そんなにズケズケと、

ものを言っても大丈夫なのかと

心配になりました。

宰相は、

そこまでしてもクラインを

カリセンに留めておきたいのだと

思います。

 

以前のクラインは、

厄介ものだったかもしれないけれど

今は、頼りにされるようになったのは

クラインが、ラティルや側室たちと

過ごしているうちに、

役に立たない皇子ではなく、

ラティルを助け、

ラティルのためになる男になりたいと

気持ちが

変化していったからではないかと

思います。

今のクラインは、

ラティルと側室たちが、

作り上げたものだと思います。

クラインが頼りになる男になったのは

ラティルたちのおかげです。

 

ゲスターは、何か魂胆があって、

ヒュアツィンテの所へ

行ったのかと思いましたが

そうではなさそうに思えます。

考えてみれば、ゲスターは

ラティルのことを好きでいる限り

側室を蹴落とすために

悪事を働くことがあっても、

彼女を困らせたり、

彼女が不利益になるようなことは

しないのではないかと思います。

おそらくランスター伯爵も。

ゲスターは、

自主的にラティルの役に立つことで

彼女の気を引き、感謝され、

他の側室たちよりも

自分を好きになって欲しくて、

ヒュアツィンテの所へ

行ったのかもしれません。

それと、ゲスターは

アドマルに行けないので、

純粋に柱に書かれた文字に

興味があったのかもしれません。

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