自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 803話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 予定より早く進行する計画

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

803話 ラティルは、ロードを倒したのは対抗者ではなく自分だと断言しました。

◇盾が武器に◇

その言葉に、

何人かの心の中から

ハッという声が聞こえてくると、

ラティルは、

急激に血が抜けるような

安堵感を覚えました。

絶壁に掛けられた

切れ目の入った一本の綱を渡ると、

きっと、こんな気分に

なるのではないかと思いました。

ラティルは、

余裕のあるふりをしてはいるけれど

暴風雨の夜に浮かべた小船のように

心臓が震えました。

 

ラティルは、

ロードに対する悪名がデマなら、

自分がロードかどうかは

重要ではないし、

それについての証拠もある。

レアンはこれを防ぎたくて

今、事を起こしたようだと告げると、

初めに、このテーマを取り上げた

若い貴族が、

自分は皇子の側の人間ではないと

カッとなって叫びましたが

ラティルは無視して、サーナット卿に、

倉庫から、

それらを持って来るよう指示しました。

サーナット卿が横の扉から出て行くと、

大臣たちは緊張した表情で

お互いをのぞき込みました。

 

侍従長は、ラティルのそばで

「それとは・・・?」と

慎重に尋ねました。

ラティルは、

ロードに対する悪名がデマだという

証拠だ。

レアンが準備したものを見たのだから、

自分が準備したものも

見なければならないのではないかと

何気ないように答えると

力を入れて口元を上げました。

 

ラティルは、

自分が準備した証拠の方が少ないけれど

言い張るしかない。

レアンのいない間に事が起こったし、

向こうも計画より先に

事が先に起こったので、

きっと隙も多いはず。

それに頼るしかないと思いました。

 

ラティルは

サーナット卿が戻ってくるのを

待っている間に、

壊れた演台を持ち上げて

壁に立てかけました。

それを見た大臣たちに、

より一層恐怖心を与えるということを

知ってはいるけれど、

目の前に壊れた演台があるのが

気になって耐えられませんでした。

焦っているせいで、いつもより忍耐心が

減ってしまったようでした。

 

ラティルは、

これでいい。きれいになって、

少しマシになったと思っていると

レアンの支持者たちは、

冗談を言っている場合ではないと

言い出しました。

ラティルは両手を振りながら、

その言葉を口にした大臣を見ました。

事情をすべて知っているような

落ち着いた表情をした

レアンの支持者でした。

 

ラティルは

「冗談?」と聞き返しました。

支持者は、

レアン皇子は、

皇帝がロードであるという情報を

持っているけれど、

ロードについての悪名を

広めたりしなかったと主張しました。

 

ラティルは演台を壊したことを

後悔しました。

寄りかかっているのに

ちょうど良かったからでした。

 

ラティルは、

片手をポケットに突っ込むと、

斜めの姿勢で大臣を見つめながら、

それこそ冗談のようだ。

自分のすごい欠陥を

見つけたような雰囲気で

話を切り出したのは、

レアンを庇っている彼らではないか。

ところでレアンは、

純粋に情報だけを提供しただけで、

悪名は広めなかったのかと尋ねました。

 

しかし、あまりにも

皮肉な言い方だったので、

ラティルは、

さっと声を和らげました。

自分が彼らの言葉に揺れる姿は、

無条件に

隠さなければなりませんでした。

 

レアンの支持者は、

レアン皇子は、

皇帝を攻撃するために

これらのことを調査したのではない。

皇帝に不利なことばかりでなく、

有利なことまで調査した。

レアン皇子はロードについて

一部のデマがあることも認めていると

答えました。

 

「ありえない」と

ラティルは心の中で考えました。

しかし、レアンの支持者が、

それはロードが怪物を

復興させるのではないとかいう

情報だと言うと、

ラティルの心は激しく揺れました。

 

彼は、何を言っているのか。


ラティルは、

レアンが自分を信じてくれたことで

驚いたのではありませんでした。

こちらが用意した盾を

レアンが武器として

使おうとしたためでした。

これはラティルが

全く予想していなかった方向でした。

 

知っていながらも、

無条件に否定すると思っていたけれど

なぜ、自分が情報を公開する前に

先にそれを認めるのか。

一体、何を企んでいるのかと

ラティルは怪しみました。

◇白魔術師登場◇

「あれは何だろうか?」

狐の穴から抜け出したゲスターが

一番先に見たのは、誰かの服でした。

「何だって?」と

聞き返したカルレインは

しばらく目を閉じて、

ラクラする感覚を抑えた後、

手を下ろしました。

 

ゲスターは服を持って

カルレインに近づき、

これはクライン皇子の服ではないかと

尋ねました。

 

カルレインは服を見ました。

普通の人なら着ようと思わないような

負担になるほど派手な上着でした。

すぐにカルレインは頷き、

「確かにそうだ」と答えました。

 

このような服を、特別な日に着る人は

何人かいるだろうけれど、

このような服を毎日着る人は

500年前に生まれたカルレインでも

クライン以外に

見たことがありませんでした。

 

ゲスターは、

自分の肩の高さくらいまで

そびえ立つ竿を指さし、

あそこにかかっていた。

いかにも見ろというように・・・と

説明しました。

 

ゲスターとカルレインは

互いに見つめ合いました。

そして、カルレインが

「それはきっと・・・」と

何か言おうとした瞬間、

二人の間に閃光が走りました。

 

カルレインとゲスターは

中央を空けて遠ざかりました。

距離を空けて立った二人は

閃光が飛んで来た方向を

同時に見ました。

白魔術師が杖を両手に持ったまま

「外れたね」と言って笑っていました。

カルレインは、

白魔術師の陽気な声を無視して

彼が白魔術師かと

ゲスターに尋ねました。

 

ゲスターは頷くと、

空中で、鍵盤を叩くように

手を動かしました。

白魔術師は、前にもそれを見たと

知ったかぶりをしましたが、

ゲスターは返事もしませんでした。

 

その時、白魔術師が、

2人の間にネックレスを投げながら

「私たち、こうしましょう。」と

叫びました。

カルレインとゲスターは、

そのネックレスが

クラインの物であることに

気がつきました。

やはりクライン皇子を連れて行ったのは

この白魔術師で合っていました。

そして、この白魔術師は、

これ見よがしに

その事実を宣伝していました。

 

ゲスターは手をひっくり返しながら

白魔術師をじっと見つめました。

しかし、すぐには

攻撃しませんでした。

白魔術師は、2人が

自分の話を聞く雰囲気になると、

明るく笑いながら、

邪魔者は除いて、

自分とゲスターの二人だけで

戦わないかと提案しました。

 

白魔術師がカルレインを指差して、

横に押し出すふりをしたので

カルレインは眉を顰めました。

ゲスターは、

いつものようにゆっくりとした口調で

捕まえた人から先に出せと

要求しました。

 

しかし、白魔術師は、

ゲスターは自分と戦い、

カルレインは、

捕まっている人を探すのはどうかと

先程と大差のない提案をしました。

カルレインの眉間のしわが

さらに深くなりました。

 

ゲスターとカルレインは

互いに見つめ合いました。

二人の視線が交わる瞬間、白魔術師は

見つめ合うのは禁止と叫んで、

再び杖を二人の間に向かって

撃ちました。

 

再び閃光が走った後、

光が消えた後に現れたのは

白魔術師に飛びかかる

カルレインでした。

 

「クソ!黒魔術師は?」

白魔術師は、

周囲に防御魔法をかけながら、

周りを見回しましたが、

ゲスターとクラインの服は

消えていました。

 

白魔術師は舌打ちしました。

まさか吸血鬼が

一緒に来るとは思っていませんでした。

それに、5月になって、

ようやく準備が「完璧に」

終わるということだったのに

いきなり日付が変更になりました。

 

白魔術師の嘆きが終わる前に

「余裕はあるか?イタチ」と言って

吸血鬼の手が、

彼の首を狙って来ました。

 

白魔術師は急いで攻撃を避けながら

登場した時とは、

全く違う表情をしました。

◇状況は?◇

サーナット卿は、

吸血鬼のスピードで走りたい衝動を

抑えながら、

早足で廊下を歩きました。

 

レアンとラティルが

一つの真実を巡って、

お互いに有利に解釈する戦いを

繰り広げることは

予想していたけれど、

こんなに早く事が起きてしまうとは

思ってもいませんでした。

 

ついにサーナット卿は、

ラティルの証拠を保管しておいた

部屋の前に到着すると、

彼は周囲を見回しました。

数人の宮廷人は、

数少ない空き部屋の一つである

この場所を、全く気にせず

行き来していました。

 

サーナット卿は、

特殊に製造された鍵を入れて

取っ手を回しました。

重い扉が開き、

秘密の内部が明らかになりました。

しかし、中に入ったサーナット卿は

そのまま固まってしまいました。

 

扉を開けた時、

すぐに目に入らない横に

箱が三つあるはずでしたが、

その箱がなく、

部屋の中はがらんとしていました。

クラインが消える直前に

手に入れたという石板も、

ラティルと側室たちが

あちこち足を運んで持ってきた記録も

怪物とロードの時系列を整理した

歴史的記録物も

全て消えて、ありませんでした。

 

サーナット卿は外に出て

扉を閉めました。

そのまま帰ってもいいけれど

念のため鍵をかけました。

宮廷人たちは依然として

サーナット卿を注視せずに

歩き回っていました。

彼は倉庫のあった廊下を

素早く通り抜けました。

 

一体、どうしたのか。

いや、それより、あれがないと・・・

と考えていると、タッシールが

サーナット卿を呼ぶ声がしました。

彼は、声のする方を振り向くと、

本宮とハーレムを結ぶ回廊から、

ロードの仲間たちが

近づいて来ていました。

 

サーナット卿は

どうして分かったのかと尋ねました。

タッシールは、

ランブリーとクリムゾンが

会議室で遊んでいて事件を見たらしく、

歩き回りながら教えてくれたと

答えました。

 

タッシール、ラナムン、

ザイシン、メラディム、

グリフィンとレッサーパンダ二匹が

一緒でした。

 

サーナット卿は眉を顰めながら

残りは、どこへ行ったのかと

尋ねました。

 

元々、ギルゴールは自分勝手に

あちこち歩き回っていて、

ゲスターは最近になって

白魔術師を探すために、

よく出かけていました。

しかし、

そのようなことをあまりしない

カルレインまでいないのが

不思議でした。

 

カルレインが

ゲスターの部屋の方に行くのを

見た人がいるので、

二人でどこかに行ったようだと

タッシールが答えるや否や、

ラナムンが、

状況はどうなのか。

なぜ、サーナット卿は一人で

会議室を出て来たのかと尋ねました。

 

側室たちを、あの中へ連れて行けば

役に立つだろうかと

サーナット卿は考えました。

彼は、

レッサーパンダたちから、

どこまで聞いたのかと尋ねると

行きながら説明すると答えました。

◇結局、裏切った◇

会議室の中は、

人々が皆、当惑している状態でした。

皇帝がロードだと暴露した

レアン側の人々が、ロードが怪物を

復興させるわけではないと

自ら認めたからでした。

 

敵さえ認めるくらいなので

ロードについての噂はでたらめで

ロードは危険な存在ではない。

ロードが危険でなければ、

皇帝も危険ではない。

だから問題の余地はない。

けれども、なぜ、レアン側で

それを認めるのか。

人々は皇帝が

怪物と関連がないということを

先程より信じながらも

混乱しました。

ラティルもやはり、今回だけは、

敵の意図の見当がつきませんでした。

 

レアンが指示しておいたのだろうか。

それとも、レアンが

指示できなかった部分だろうか?

 

ラティルはやはり演台を

壊してはいけなかったと

再び後悔しました。

 

アトラクシー公爵は、ずっと

うろたえた表情をしていましたが

ついに、

それはどういうことなのかと

重い口を開きました。

 

レアンの支持者は、

怪物は一定の時期になると

自然に数が増えて、

人々に被害を与える。

夏場に蚊が増えるように

怪物たちにとっても、

有利な時期が訪れるのだろうと

説明しました。

 

ロルド宰相は、

それでは皇帝の言う通り、

皇帝がロードであろうとなかろうと

大きな問題はないと

すぐに付け加えました。

しかし、先皇帝の側近は、

それは違うと言って

首を横に振りました。

 

ロルド宰相は、

皇帝と怪物の関連がなければ、

むしろタリウムにとって、

もっと役に立つのではないかと

反論すると、先皇帝の側近は、

ロードが危険なのは

怪物と関連があるからではなく、

暴走してロード本人が

怪物以上に危険になるからだと

話しました。

 

ちょうど、その時、横の扉が開き、

サーナット卿が側室たちと一緒に

中に入って来ました。

先皇帝の側近は、

その中にいるラナムンを見つめながら

「プレラ皇女様のように」と

付け加えました。

 

アトラクシー公爵は

心を落ち着かせようと

努力していましたが、

孫娘のことが取り上げられると、

そちらに駆けつけようとしました。

公爵一派が、

急いで彼を引き留めました。

 

公爵は息を切らしながら

先帝の側近を指差すと、

皇帝を攻撃するために、

皇帝が暴走するなどという、

どこかで聞いたこともない噂を

引っ張り出してくるのかと

抗議しました。

 

アトラクシー公爵が

人々の視線を引き付けている間、

ラティルは心が落ち着かなくて

唇を噛むところでした。

 

自分が準備した証拠の価値が

半分に落ちたと

心の中で嘆いたラティルは、

努めて顎から力を抜くと、

側室たちがサーナット卿と一緒に

入って来たことを、

しばらく見逃していたことに

気づきました。

 

ラティルはサーナット卿に

なぜ手ぶらなのかと尋ねました。

その言葉に、自分たちだけで

喧嘩していた人たちが

一気に静かになりました。

 

サーナット卿は

誰かが証拠を盗んだと答えると

その瞬間、ラティルは

切れ目がいっぱいだった

一本の綱の片方が、結局、

切れてしまった感じを受けました。

 

結局、裏切ったのか。

ラティルは

目を一度ギュッと閉じて開きました。

側室たちはその姿を見て

ビクッとしました。

人々がざわめき始めました。

 

サーナット卿は怒りを隠すことなく

レアン派の方をざっと見ました。

彼らは、意気揚々としていたり、

安堵の表情をしていました。

ラティルが集めた証拠をなくすのが

大変なので、

自分たちの武器のように

振り回しましたが、

やはり、そのような証拠がない方が

良いようでした。

 

一体、これはどういうことなのか。

あれだけ堂々と

証拠を見せてくれると言っていたのに

もしかして最初から

証拠なんて、なかったのではないかと

レアン派の何人かが

心配するように尋ねましたが、

ラティルと目が合うと

頭を下げました。

 

ラティルは、

彼らをじっと見下ろすと

サーナット卿に、

また行って来なければならないと

指示しました。

 

また行ってくる?

安堵したレアン派は

緊張してラティルを見つめました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

とてもシリアスなシーンなのに、

クラインが着ているような服を

普段、着ている人を

500年間、見たことがないという

カルレインの言葉に

笑ってしまいました。

 

証拠物品がない。

サーナット卿が戸惑っている中、

側室たちの登場。

思わず、涙がこぼれて来ました。

彼らがラティルを裏切るはずがない。

血はつながっていないけれど、

ラティルと側室たちは、

固い絆で結ばれた家族だと思います。

 

ラティルが

綱が切れたと思ったのは、

証拠物品がなくなったから?

それとも、結局、裏切られたから?

もしかして、

最初にサーナット卿が

取りに行った証拠物品は

裏切者をあぶり出すための罠で

本物は、別の場所にあるという

展開になればいいのにと

密かに願っています。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain