自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 804話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 証拠が確認できるのは四日後

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804話 ラティルはサーナット卿に、もう一度、行って来なければならないと言いました。

◇裏切り◇

ラティルはサーナット卿に

先皇后の所へ行って、

これはどういうことなのか

聞いて来るようにと指示しました。

彼女の声からは、

先程までの余裕が消えていました。

しかし、大臣たちは

それに気付く余裕はありませんでした。

彼らは、何の言葉も発することなく

口だけ開けていました。

 

サーナット卿は、

再び横の扉から出て行きました。

なぜ先皇后に

尋ねなければならないのか、

聞きもしませんでした。

 

しかし、大臣たちは

辛うじて気を引き締めると、

これは一体どういうことなのか。

なぜ先皇后に、

そのような質問をするのかと

レアン派とラティル派の両方が

ラティルに質問を浴びせ始めました。

彼女は何も言わず、 沈黙したまま

大臣たちを、まんべんなく

眺めてばかりいました。

声を高めていた大臣たちも、

ラティルが2秒以上見つめると

視線を避けました。

レアンの支持者であるほど、

ラティルを長く見ることが

できませんでした。

 

しばらくすると、横の扉から

先皇后が姿を現しました。

サーナット卿は無表情で

後ろから付いて来ました。

 

先皇后は、サーナット卿から

何の説明も聞いていないのか

驚いた表情で壊れた演台を

見上げると、

これは、どういうことなのかと

尋ねました。

それから、彼女は

集まった大臣たちとラティルを

交互に見ました。

侍従長は首を横に振りました。

 

ラティルは先皇后に、

自分が見せた情報を

完全になくしたのか、

それとも他の場所へ移したのかと

尋ねました。

 

先皇后は、

その場の雰囲気を察しながら

事態を把握しようと努めていましたが

ラティルの質問に首を傾げて

「えっ?」と聞き返しました。

ラティルは、

自分が母親に見せた情報で、

自分が危険な人ではないという

証拠だと答えました。

 

先皇后は、

それはどういうことなのかと

尋ねました。

ラティルは、

皆にそれぞれ違う鍵を渡し、

錠前だけ交換していたと答えました。

 

ざわつきが、再び途切れました。

ラティルは惨憺たる目で

先皇后を見ました。

実際、鍵を受け取った人たちは

「皆」ではありませんでした。

ラティルが信頼したい

何人かの人々でした。

 

先皇后の瞳が素早く揺れました。

ラティルは、

レアンに頼まれたのか。

一人でやったなどどは

言わないで欲しい。

それが、とんでもないことだって

分かっているはずだと訴えました。

 

ラティルは、

自分にそっくりな先皇后の顔を

見つめ続けました。

自分の正体について打ち明けた時、

先皇后が、それを知りながらも

すぐに受け入れ、抱きしめてくれた時

うず高く積もっていた自信が

早くも崩れ出しました。

ラティルから衝撃的な告白を聞いても

母親の本音が

聞こえて来なかったからでした。

それはすでに娘の正体を

知っていたからではないかと

ラティルは疑いました。

 

ついに先皇后は、

突然このような場に呼び出されて

当惑していると、口を開きました。

ラティルは、自分とレアンが

危急な状況であるほど発揮する

落ち着いた態度のような姿を

先皇后から発見しました。

その共通点を見ると、

心臓が裂けるように苦しくなりました。

 

先皇后は、

レアンとラティルの両方を

同じように愛してくれました。

人間の感情なので、

全く同じではなかったかも

しれませんが、

少なくともラティルは

そう感じていました。

それなのに、なぜ母は二度も

自分を裏切ったのか・・・

 

先皇后は、

ラティルとレアンは

反対の話をしていた。

今、大臣たちを説得しているように

二人で自分をそれぞれ違う方向に

説得したと話しました。

 

皆が沈黙する中、

誰かが小さくゴホンと

咳ばらいをしました。

ラティルは先皇后を

悲しそうな目で見つめながら、

自分には

自分を信じると言っておきながら、

絶対に自分の味方だと

言っておきながら、

レアンの肩を持つことにしたのかと

問い詰めました。

その言葉に、ラナムンは

ギュッと拳を握り締めました。

 

先皇后は、

ラティルに信じてもらえないかも

しれないけれど、

その時は本気だったと

短くため息をついて囁きました。

ラティルは信じられないと

返事をしました。

 

先皇后は、

ラティルを揺れる目で

見つめながら、ラティルが

レアンの命を奪おうとしたことを

聞いた。

その時、誰の言うことが正しいのか

心を決めた。

レアンの言う通り、ラティルは

自分自身を

コントロールすることができないと

言いました。

 

ラティルは体から

血が抜けるのを感じました。

レアンの腹心が、

急いで誰に報告しに行ったのかと

思いましたが、

母親に報告しに行っていたとは。

人々が、

そのような誤解をするのを防ぐために

いち早くレアンの負傷を知らせ、

ザイシンを送ったのに。

 

ラティルから、

自然と虚しい笑いがこぼれました。

ラティルは、

母親がレアンに裏切られてから

何年か経ったので、

また彼を信じるのかと尋ねました。

 

先皇后は、

あの時、レアンは

自分を裏切ったわけではないと

答えました。

ラティルは、

そんなはずがない。

ここにいる大臣たちの大多数が

レアンが母親を裏切る光景を

見たと思うと主張しているうちに

さらに呆れて来ました。

レアンの支持者たちは、レアンが

先皇后の罪を被ったという言い訳を

信じたからでした。

 

母親は、

レアンが自分を裏切ったことを

知りながらも、

レアンに振り回されたいのかと

ラティルが考えていると、先皇后は

本当にレアンは

自分を裏切ったのではないと

主張しました。

 

ラティルは

最悪の家庭を思い浮かべました。

もしもレアンの主張のように

レアンが母親を説得したのではなく、

母親がレアンを説得したとしたら?

しかし、

それでもレアンが最後の瞬間、

母親を捨てて、

一人だけ助かろうとしたのは

変わりませんでした。

 

ラティルは、

母親がレアンに対して

罪悪感を抱いているのかと尋ねました。

先皇后は、

レアンはラティルから

自分を庇うために、

わざと、そのように行動した。

自分がそのような姿を見せると、

ラティルが自分にだけ怒ることを

知っているからと答えました。

 

ラティルは、

頭を一発殴られた気分になりました。

ラティルは先皇后を

ぼんやりとした表情で見つめました。

ラナムンは耐え切れなくなり

拳で自分の胸を叩きながら

横を向きました。

自分は皇配ではないので、

このような時に

ラティルの横に堂々と近づいて

一言も言えないというのが、

いつにも増して恨めしく感じました。

 

皇帝が家族に裏切られて

揺れている姿は、

むしろ、それを見守っている

中立の大臣たちを揺さぶりました。

ロードが悪だから、

どうこうという問題を離れ、

人対人として

見ていられませんでした。

中立の大臣たちは、

これ以上、見ていられず、

あちこちに視線を向けました。

 

先皇后がひど過ぎる。

皇帝が怪物と

本当に関係ないのなら、

このような問題に

自分たちを巻き込まずに

家族の中で、

解決できるのではないだろうか。

レアン皇子が、本当に良い理由だけで

このような状況に追い込んだのか・・・

 

ラティルは、

何人かの本音を聞き、辛うじて足に

力を入れることができました。

それに、まだレアンが

勝ったわけではなく、

母がレアンに味方しただけでした。

 

ラティルは、

念のために、やっておいて良かったと

一層落ち着いた声で呟きながら

母親に微笑みました。

先皇后の瞳が揺れました。

 

ラティルは

彼女の前を通り過ぎた後、

大臣たちの方を見ながら、

自分の母が盗んだ証拠は、

四日後に、雑誌に記事として

掲載されるので、

そこで確認するようにと告げました。

 

今までより、

さらに大きなざわめきが

あっという間に四方を

埋め尽くしました。

側室たちも目を大きく見開いて

ラティルを見つめました。

 

先皇后とラティルの対立を

見ていられなくて、

目を閉じていた侍従長

「陛下?雑誌ですか?」と

慌てた声で尋ねました。

 

ラティルは、

側室の特集を

いつも載せてくれる雑誌社に、

自分が集めた情報を送っておいた。

おそらくきちんと整理して

発行してくれるだろうと

答えました。

 

実は石版を除き、

雑誌社に送った方が原本でした。

せっかく集めた情報で

裏切り者を選り分ける冒険を

するのだから、

ラティルも慎重に

行動する必要がありました。

 

先皇后がビクッとする姿が

目の死角にぼんやりと映りました。

ラティルは努めて

彼女を無視しようとしましたが、

我慢できなくなり、

そちらを見てしまいました。

先皇后は、

目を大きく見開いていましたが

ラティルと目が合うと、

どうしてそんなことをしたのか。

そんなことをすれば、

ラティルの正体を

他の人も、皆知ることになる。

そこまでする必要はないと、

まるでラティルが墓を掘って

横になるのを目撃したような

態度でした。

ラティルは、

本当のように見える母親の心配に

むしろ気持ちが落ち込みました。

 

ラティルは、

母親に話したではないか。

もしかして、聞き流したのか。

それとも自分の話は

全部嘘だと思ったのか。

最初は自分を

信じていたのではなかったかと

問い詰めました。

 

ラティルは大臣たちを見回しました。

やはり大臣たちも

驚愕している表情でした。

 

ラティルは、

大臣たちも、自分の話を

聞いていなかったようだ。

自分は確かに会議の序盤に

発表する準備をしていたけれど

レアンがこれを防ぐために

先手を打ったと話したはずだと

言いました。

 

大部分の人々は

ラティルの言葉が

レアンを非難するために

ただ言った言葉だと思っていました。

ラティルの支持者でさえそうでした。

ところが、事件が起きる前に

すでに情報を

雑誌社に送っておいたことに

人々は驚きました。

 

タッシールは笑わないために

唇を噛んで目を伏せました。

いつもこんな具合だ。

皇帝がこのように

飛び出すこともあるので、

自分が計画を立てても、

皇帝と関わると、

行き違うことが一つ二つ生じると

思いました。

 

いつ、どのように介入するか

悩んでいた彼は、

一層安心して大臣たちを見ました。

先皇后が

レアンのためにしたことが

四日間の時間を作ってくれました。

◇呼んだのは別の人◇

皇帝が急いで話したいことは

何なのか。

タンベクは訝しがりながらも、

ゆっくり馬を引いて

歩いて行きました。

いずれにせよ、

皇帝が来てほしいと要請した

期限まで三日残っているので、

無理して移動する必要は

ありませんでした。

 

その時、後ろから

タンベクを呼ぶ鋭い声が

聞こえて来ました。

後ろを振り返ったタンベクは

マントの帽子を深くかぶった人を

見つけました。

マントの間から、

兄龍術の聖騎士たちの制服が

見えました。

相手が帽子を脱ぐと

それが確実になりました。

 

驚いたタンベクは兄龍に

どうしてここにいるのかと

尋ねました。

兄龍は目を細めて彼女を見下ろすと

自分こそ聞きたいのだけれど、

タンベクは

一人でどこへ行くのかと尋ねました。

 

タンベクは、タリウム皇帝に

相談したいことがあるので

来て欲しいと言われたと答えました。

タンベクは、

兄龍とタリウム皇帝の仲が悪いことを

知っているので、話しながらも

彼女の顔色を窺いました。

 

兄龍は眉をつり上げ、

「相談ですか?」と、

どことなくあざ笑う表情で

聞き返しました。

タンベクは気分が悪くなり、

なぜ、あざ笑うのかと尋ねました。

兄龍は、

タンベクが何も知らずに

行くような気がしてと

意味深長に答えました。

タンベクは眉を顰めながら、

知らずに行くって、

もしかして兄龍も

皇帝に呼ばれたのか。

兄龍は何を知っているのかと

尋ねました。

 

兄龍は、

自分を呼んだのは

皇帝ではないと答えて、鼻で笑うと

素早く彼女の前を通り過ぎて

走り去りました。

 

一体、何なのか。

どういう意味なのか

事情は分からないけれど、

訳もなく不吉になったタンベクは

すぐに馬に乗り、

彼女を追いかけました。

◇個人的な理由◇

四日あれば、

人々を説得するために呼んだ人たちが

十分、到着できる。

安堵したラティルは一歩遅れて、

カルレインとゲスターと

ギルゴールがいないことに

気づきました。

 

三人はどこへ行ったのかと

ラティルが訝しがっていると

会議室の片側から、ざわめきが起こり

ラティルの考えを断ち切りました。

 

ラティルは扉のそばを見つめました。

大臣たちが

会議室に出入りする扉が開かれ、

レアンの結婚相手の

ベゴが入って来ました。

 

なぜ、急にアイニがここへ来たのか。

しかし、ベゴの後を追って来た

三人の侍女たちの二人が

レアンの支持者たちと

目配せをしていたので、

レアンの支持者たちが

アイニを連れて来たのだと思いました。

ラティルは心の中で舌打ちをしました。 

 

ところが、

なぜ、ベゴ嬢がここへ来たのかと、

レアンの支持者と推定される誰かが

心の中で叫ぶ声が聞こえて来ると、

ラティルは顔を顰めました。

 

レアンの支持者たちが

ベゴを連れて来たのではないのか?

それでは、なぜアイニは

ここへ来たのか。

まさか、レアンも予想していなかった

早い攻防戦を始めたのが

アイニである確率は・・・と

考えていると、ベゴはラティルに

会議の最中に、

突然、割り込んで申し訳ないと

謝罪した後、会議の中で

起こっていることについて聞いた。

自分が、

必ず来なければならない場だと思い

やって来たと話しました。

 

ベコ嬢が皇子に

何か言われたことがあるのか。

ベコ嬢が何か持って来たものが

あるようですね?と

レアンの支持者たちの

浮かれた心の声が聞こえて来ると

ラティルの額は

さらにしわが寄りました。

 

ラティルは、

まだレアンと結婚もしていない

ベゴ嬢が、

ここで何を言いたいのか

分からないと冷たく言うと、

扉のそばに立っている警備兵に

ベゴ嬢を連れて行ってと

指示しました。

 

警備兵は、すぐに指示に従わず、

目をキョロキョロさせながら

慎重に彼女に近づきました。

しかし、ベゴは優雅に手を挙げ、

彼を止めました。

 

これに対して、

ラティルがもう一度

指示しようとする瞬間、

今、レアン皇子は、

ただ個人的な理由で

皇帝を攻撃しているだけ。

自分は、よく彼のそばにいたので

知っていると、

皆が予想していなかった発言が

彼女の口から飛び出しました。

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いかにもラティルが

母親を信じていると見せかけて

実は、信じていなかったなんて

見事に作者様に騙されました。

ラティルを

愚かだと思ってしまったことを

反省します。

また、ラティルが

側室ランキングの掲載されている

雑誌を読んでいたのも、

今回のお話の伏線だったのですね。

作者様、お見事です!

 

ラティルは、

一度は母親を

信じられないと思ったけれど

一縷の望みをかけて、

母親に鍵を渡したのだと思います。

けれども、結局、

裏切られてしまった。

ラティルと先皇后の会話は

読んでいて辛いものがありました。

救いは、ラティルの作戦に

笑いを必死でこらえていた

タッシールでした。

 

兄龍を呼んだのはレアンでしょうか?

ラティルを攻撃する

彼の個人的理由が気になります。

 

ミモザ

レアンの失却まで

あと10話ほどです。

もうしばらくお待ちください。

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