自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 814話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの役に立ちたい

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814話 ラティルの背中をツンツン突いた人は?

◇突然の再会◇

ヒュアツィンテ?

 

ラティルは思わず、

昔のように名前を呼びました。

 

元気だった?

 

やはり、ヒュアツィンテも

以前と変わらない態度で

挨拶しました。

ラティルは、

ぼんやりと彼を見上げると、

なぜ、ヒュアツィンテが

ここにいるのかと尋ねました。

 

ところが、

ヒュアツィンテの後ろから

自分には聞いてくれないのかと

不機嫌そうな声が聞こえて来ました。

 

クライン!

 

ようやく、ラティルは

クラインを見つけました。 

彼は、ヒュアツィンテの後ろに

隠れるような体型ではないけれど

一瞬、気を取られて

気づきませんでした。

 

ラティルは嬉しそうに笑いましたが

クラインは、

ラティルが遅れて喜んだことに

気分を害し、腕を組んで

全身で不満を表しました。

 

ラティルは

彼らを交互に見つめながら、

どうやって二人で来たのかと

尋ねました。

白魔術師が拉致したと思っていた

クラインが、

カリセンで働いているはずの

ヒュアツィンテと一緒にいて、

しかも、タイミングよく、

事が解決した直後に来るなんて

こんなことが、あり得るのかと

思ったからでした。

 

ヒュアツィンテは、

いい加減に怪物の血を拭いたため

あちこちに血が付いた

ラティルの顔を見ながら、

ランスター伯爵が

近くまで連れて来てくれたと

答えました。

 

ラティルは彼の視線に気づき、

さっと袖で頬を拭きましたが、

ヒュアツィンテは

腕からハンカチを取り出して

渡しました。

 

ラティルは

ハンカチを受け取ろうと

手を伸ばしましたが、

つかんだのはクラインの手でした。

 

ラティルが

呆然として見つめていると、

クラインは反対の手で

自分のハンカチを

ラティルに渡しました。

彼女は笑いながら

ハンカチを受け取りましたが

それが汚れているのを見ると

気持ちだけもらっておくと言って

ハンカチを返しました。

 

クラインは、

普段は、こんなことはしない。

ずっと拉致されていて、

辛うじて脱出したからだと

顔を真っ赤にして抗議しました。

 

ラティルは、

白魔術師に拉致されたのは

本当なのかと尋ねました。

クラインは、

アドマルの地下にいた時に

変な奴に拉致されたと答えました。

 

それから、クラインは

もっと言いたいことが

あるかのように

唇を何度も動かしました。

しかし、それを言う代わりに、

ゲスターの住居を

恨めしそうに睨みつけながら、

カルレインとゲスターが

助けてくれたと答えました。

 

表情が良くないのを見ると、

その過程で

何か衝突があったようでした。

しかし、ラティルは

クラインが

元気に帰って来てくれただけでも

嬉しく思いました。

しかし、問題はヒュアツィンテでした。

 

ラティルは

再び、ヒュアツィンテを見ると、

クラインはともかく、

なぜ、ランスター伯爵が

ヒュアツィンテを

ここへ連れて来たのかと尋ねました。

 

ヒュアツィンテは、

先程、クラインのせいで

渡せなかったハンカチを

再びラティルに渡すと、

ラティルを助けたかったから。

本当にラティルの役に立ちたくて

来たと答えました。

ラティルは頭を下げて

ヒュアツィンテのハンカチで

顔のあちこちを拭きました。

 

いつもより頬を膨らませて

その様子を見ていたクラインは、

さっと顔を背けると、

袖先をいじっていたザイシンと

目が合いました。

 

2人の態度に気づいた

ヒュアツィンテは、

来たついでに

アイニ皇后にも会えるといいと

淡々と付け加えました。

 

「そうですね」と

返事をしたラティルは

一瞬にして薄汚れた

ヒュアツィンテのハンカチを

見下ろしながら眉を顰めました。

 

ヒュアツィンテの気持ちは

有難いけれど、

彼が何の役に立つだろうかと

疑問に思いましたが、

仲の悪い国々は、

自分がロードであることを

とやかく言って、タリウム全体を

非難するかもしれない。

その時、カリセンが

タリウムの肩を持ってくれれば

大きな力になるだろうと

思い直しました。

 

ラティルは心を落ち着かせて

再び頭を上げました。

もっと聞きたいことが

たくさんあったので、

ラティルは口を開こうとしましたが、

その前に、閉まっていた扉が

先に開き、ゲスターが現れました。

 

ラティルはゲスターが出て来る前に

両腕で彼をしっかり抱きしめました。

ところが、ゲスターを抱きしめると、

後ろに立っていたロルド宰相と

自然に目が合ってしまいました。

ロルド宰相は目を丸くした後、

急いで目を伏せました。

ラティルも、きまりが悪そうに

ゲスターを放しました。

ザイシンが横を見ると、

ヒュアツィンテとクラインの表情が

良くないことを発見しました。

 

ラティルは明るく笑いながら、

ようやくゲスターに会えた。

一体、ずっと

どこへ出かけていたのか、

自分がどれだけ探し回っていたか

知っているかと尋ねました。

 

ゲスターは

自分を探し回っていたのかと

聞き返しました。

ラティルは、

ゲスターが活躍するのを見たと

答えて、

再びゲスターを抱きしめた。

すると、

また宰相と目が合いました。

ゲスターは顔を赤らめて俯くと、

お役に立てて良かったと呟きました。

 

ロルド宰相は、

床に散らばっている石の粉だけを

じっと見つめていましたが、

我慢できなくなって、頭を上げると

今回、ゲスターは

とても皇帝の役に立った。

ゲスターは、皇帝のためなら

本当にできないことはないと

自慢しました。

 

ゲスターは

ロルド宰相の腕をつかんで

首を横に振りながら、

 

父上・・・止めてください・・・

 

と頼みましたが、

ラティルは宰相の言葉を認め、

今回、ゲスターは

とても役に立ったと言いました。

そして、ザイシンを見ると、

彼は開けていた口を

サッと閉じました。

 

ラティルは、

ザイシンの腕を撫でながら

 

あなたもそうです。

 

と付け加えました。

 

クラインは、

その和やかな姿を見て、自分だけ

取り残されているような気がして

唇を噛みました。

ヒュアツィンテは

ラティルとクラインを交互に見た後

クラインの背中を叩きました。

 

その音を聞いたラティルは

そちらへ顔を向けて、

もちろんクラインも役に立ったと

告げました。

 

クラインは、

自分はずっと席を外していたのに

慰めているのかと文句を言うと、

ラティルは、

石板を手に入れたのはクラインだ、

直接、自分に渡せなかっただけだと

慰めました。

クラインは、

ようやく口角を少し上げましたが

依然として落ち込んでいました。

 

ロルド宰相は

クラインに言ってやれる良い言葉が

百種類ほど思い浮かびましたが、

ただの一言も言いませんでした。

◇不釣り合いな組み合わせ◇

ザイシンが、

神官たちがよく飲むというお茶を

持って来てくれたので、

ラティルとゲスター、宰相、

クライン、ザイシン、

ヒュアツィンテは、

しばらく和やかな時間を過ごしました。

 

お茶を飲みながら、ラティルは

この不釣り合いな組み合わせが

珍しいと思い、

彼らを見回しました。

しかし、他の人々も同じ考えなのか

彼らは、お茶を半分ほど飲むや否や

そっと立ち上がって去りました。

ラティルだけが

ロルド宰相が去るまで耐えていました。

しかし、午後5時になると、

やむを得ずラティルも

立ち上がらざるを得ませんでした。

 

ゲスターは

半分以上残ったティーカップ

テーブルの上に置いたまま立ち上がると

もう、本宮に帰るのか。

自分にできることはないかと

尋ねました。

 

ラティルは、「大丈夫」と答えて、

素早く手を振りました。

実際、ラティルは、

今すぐ、ゲスターの助けが

必要ではありませんでした。

ゲスターは、

自分では、皇帝の役に立てないのかと

嘆きました。

ラティルは、

そんなはずがないと答えると、

落ち着かない気持ちで

ゲスターを見つめていましたが

実はこれからレアンに会うつもりだと

率直に打ち明けました。

 

ゲスターは

大丈夫なのかと尋ねました。

◇許しを請う大賢者◇

当然、大丈夫なわけがなく、

ラティルは歩いている間

ずっとそわそわしていました。

彼女は、レアンに

腹を立てたかったけれど、

そもそも、彼の顔を

見たくありませんでした。

 

それでもラティルは

立ち止まることなく、

皇族や身分の高い貴族たちが

収監されている牢獄を訪ねました。

看守たちは、

ラティルが目配せすると、

素早く挨拶して退きました。

 

ラティルは鉄格子の前に近づきました。

レアンは、

比較的穏やかな様子で壁に寄りかかり

目を閉じていました。

彼は独房にいて、隣の部屋には

2、3人の支持者がいました。

彼らはラティルを見ましたが、

誰も口を開きませんでした。

彼らは、ラティルのことを

本当にぞっとする悪の代表者だと

思っているようで、

彼女を恐れている様子でした。

 

ラティルがレアンを呼ぶと、

ようやく彼は目を開けました。

ラティルは、

少し話をしないかと尋ねました。

レアンは、

何の話がしたいのかと聞き返しました。

ラティルは、

なぜ、こんなことをしたのかと

躊躇いがちに尋ねました。

 

ラティルが牢獄の前に

もう一歩近づくと、

レアンの支持者たちは、

彼が死んでしまうのではないかと

思い、息を急いで吸い込みました。

一方、レアンは身動きもせず

どうして、こうなったと思うかと

尋ねました。

 

ラティルは、

わからない。

自分を信じるのが

そんなに大変だったのかと

逆に質問しました。

 

レアンはしばらく黙って

ラティルを見ました。

彼女は、

彼が口を開けるのを待ちました。

 

すると、ついにレアンは、

自分が感情を

コントロールできない瞬間、

全てを破壊するかもしれない

存在だったら、ラティルは、

どうするかと尋ねました。

ラティルは、それでも自分は

レアンを信じたはずだと答えました。

その言葉に、レアンは

500年は長過ぎるのではないかと

呟きました。

ラティルは、

それは、どういうことかと

尋ねました。

 

レアンは、

もしもラティルの配偶者が

5日に1日ずつ

理性を失って暴れる人だとする。

その人は、4日間はとても良い人で

愛するしかない人だ。

けれども、5日目になると

家を壊したり、自分の庭を壊したりと

人が変わる。

そして6日目になると

後悔しながら、また良い人に戻る。

このようなパターンが

何十年も続いたある日、

その人が乱暴を働いた後、

もう自分は変わった。

もう家族を殴らない。

家も物も壊さないと言い出した。

何が変わったのか、

ラティルは分からない。

しかし、その人は、

自分が変わったと言って

自分が子供を養育し、

村の子供たちも皆、自分で

面倒を見ると言い出す。

その時、ラティルは

その人に子供を預けるかと尋ねました。

 

ラティルは、ソワソワしながら

レアンを見つめました。

彼は、

自分なら子供を預けない。

自分が、いくらその人を

愛していたとしても、

自分がその人にできる

最大限の配慮は、

その人を家に閉じ込めておき、

村の人々には

その人がどれほど危険なのかを

教えることだと話しました。

 

ラティルは無表情で

レアンを見ました。

彼は、自分の言ったことを

ラティルが理解してくれることを

期待していないかのように、

にっこり笑うと、

硬い壁に頭を当てて

再び目を閉じました。

 

ラティルは、

レアンが自分を信じていないと

指摘すると、彼は

ラティルを信じるのは冒険だった。

自分は冒険をしない。

しかし、結果はすでに出たから、

もう他のことは意味がない。

ラティルが正しければ、

国民にとっては幸いだろうと

言いました。

レアンは、すっかりやる気が

なくなったようで、ラティルが、

このまま死ねと言っても

表情に変化がなさそうでした。

 

ラティルは、

その様子を目に焼き付けて

後ろを向きました。

看守たちはラティルに挨拶すると

再び牢獄に入りました。

 

ラティルは何も考えずに

歩きました。

心が痛いわけではないけれど

ひどく虚しさを覚えました。

 

そのようにして、

どれだけ歩き回ったのか。

いつの間にか

サーナット卿がやって来て、

大賢者が、

ラティルと話したがっているけれど

どうしたらいいか。

今も、ずっと返事を待っていると

伝えました。

そして、ラティルの表情を見ながら

嫌なら自分が遠くに

投げ捨てて来ると言いました。

 

ラティルは思わずニヤリと笑うと

話を聞いてみるのもいいと

答えました。

 

ラティルは、先に本宮の応接室に行き、

サーナット卿が

大賢者を連れてくるのを待ちました。

10分ほど経つと、扉が開き、

数年前より、

はるかにやつれた姿で

大賢者が入って来ました。

大賢者は部屋に入るや否や

ラティルの前に跪き、

どうかレアン皇子を許して欲しいと

訴えました。

 

年上の大賢者が跪く姿は

あまり見た目が良くなかったので

ラティルは眉を顰めました。

大賢者は頭を下げたまま、

他の人にとっては、

皇帝が伝説だったけれど、

レアン皇子は、

昔の記録や被害事例を読み続けて

調査していたから

彼にとっては伝説でなかった。

レアン皇子が、そのような記録に

接するようになったのは

自分のせいだ。

だから、どうかレアン皇子の命を

奪わないで欲しいと訴えました。

大賢者は泣いているのか

肩を震わせていました。

 

許しを請うにしても、

後ですればいいのに、

レアンが捕まってから

何時間しか経っていないのに

もう大賢者が訪ねて来たことに

サーナット卿の表情は

冷ややかになりました。

 

そして、サーナット卿は

揺れる大賢者の後頭部を見た後、

心配そうにラティルを見ました。

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ドミスが覚醒した時に

周りの物を破壊したように

歴代ロードも

破壊行為をしたかもしれません。

けれども、それはアリタルのように

自分や仲間を守るために

仕方なく、やったことで、

わけもなく、

破壊行為をしたのではないと思います。

けれども、レアンが読んだ昔の記録は

おそらく、勝利した対抗者の側の者が

書いた記録なので

当然、ロードのことを悪しざまにけなし

対抗者に有利になるようなことしか

書かれていないと思います。

本当に賢い人なら、

勝った対抗者の側の記録だけでなく

敗者であるロードの側の記録も

読んでみたいでしょうし、

もし、それがなければ

記録がなくなった理由を

探しそうな気がします。

 

ラティルは

レアンの命を奪ったりしないで、

生きている彼に、

ロードが悪ではないことと

彼女が、

どれだけ国民を幸せにしたかを

見届けさせ、

自分の考えが間違っていたと

レアンに心から悔いる機会を

与えるべきだと思います。

 

ヒュアツィンテの前に現れた

ランスター伯爵の顔が

500年前の肖像画

変わっていないというシーンから

いきなり、彼に連れられて

ヒュアツィンテがタリウムへ来るなんて

お話が飛躍し過ぎです(爆)

おそらく狐の穴を通って

タリウムへ来たのでしょうけれど、

その間に何があったのか知りたいです。

 

クラインに言ってやれる良いことが

100種類もあるなんて、

もしかして、ロルド宰相は

人の長所を見つける才能が

あるのでしょうか?

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