自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 589話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルが浄化されることへの不安

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589話 突然、カリセンから、ラティルとヒュアツィンテの結婚話が舞い込んできました。

◇他言無用◇

ラティルは、カリセンの宰相が

何とも言えない目で、しきりに自分を

見つめていたことを思い出しました。

あの非常事態の中、

ヒュアツィンテと自分の話が出る度に

変な視線を送って来た裏で、

そんなことを考えていたことに

ラティルは呆れました。


ラティルは疲れ切った顔で、

正式に来た案件なのかと尋ねました。

少し落ち着くかと思ったのに、

皇配問題が、そこまで広がっていくとは

思いませんでした。

 

ヒュアツィンテと結婚することになると

当然、皇配は存在しなくなる。

彼がここで過ごすわけがないので、

皇配の役割をする人がいるはずだけれど

「皇配」という呼称は

絶対に使えなくなる。

それに子供が生まれる前に

どちらかが死んだりすれば、

後継者問題もこじれて、

死んだ皇帝の兄弟姉妹が後を継ぐか

配偶者である他の皇帝が

後を継いで統治するかで、

見るまでもなく争いが起こる。

 

自分は、当然ヒュアツィンテより

長生きするので、

タリウムがカリセンに

吸収されることはないだろうけれど

側室の中から皇配を選ぶと聞いて

側室に志願した者もいるので、道義上

急にそんなことをしてはダメだと

思いました。

 

ロルド宰相は、ラティルの反応を

注意深く観察しながら、

カリセンでも、

公論化されたわけではなく、

宰相と何人かの人物が提案した程度で

大使が賄賂を送った人に話を聞いて

知らせて来た。

しかし、宰相が、かなり積極的に

推進したがっている様子だったと

返事をしました。


ラティルは、少し躊躇いながら

皇帝は何と言っているのかと

尋ねました。

ヒュアツィンテがそうしようと言っても

嫌だと思うけれど、

彼が嫌だと言っても嫌だと思う

矛盾した思いが生じました。

 

ロルド宰相は、

ヒュアツィンテ皇帝は

ラトラシル皇帝が嫌がると言っていたと

答えました。

 

ラティルは、

その言葉がどういう意味なのか

悩みましたが、安堵しました。

嫌でもなく、いいでもない

中途半端な答えでしたが、

むしろこちらの方が良かったと

思いました。

 

ロルド宰相は、そんなラティルを

心配そうな目で見続けましたが、

表情だけでは、彼女の意思が

分かりにくいのか、

皇帝はどう思うかと、彼女の意見を

あからさまに尋ねました。

ラティルは、

「条件はいいでしょう。」と

わざと淡々と答えました。

 

その言葉に、ロルド宰相が顎を落とすと

その時になって、ようやくラティルは、

クライン皇子が側室に来ていて、

自分と仲も良いし、

側室たちは、ロードと戦う間ずっと

危険を冒してまで自分を追いかけ、

力を合わせてくれた。

それなのに、事が解決されるや否や

カリセンの皇帝と結婚しようとしたら、

彼らに申し訳ないと

私的で感情的な部分を付け加えました。

 

すると、隣にいた他の侍従の一人が

彼らの苦労と功績は小さくないけれど

皇帝の側室でありタリウムの国民なら、

当然乗り出すべきだったのでは

ないだろうかと、

慎重に意見を述べました。

 

ロルド首相はその侍従を

チラッと見た後、侍従長を見て、

どう思うかと尋ねました。

シャレー侯爵が

ラナムンを支持することを

知っているので、

彼が反対票を投じることを期待して、

わざと尋ねたようでした。


しかし、シャレー侯爵は、

ロルド宰相の本音を

知っているからなのか、

それとも、侍従長の立場から

本音を言っているのかは

分かりませんでしたが、意外にも、

皇帝がカリセンの皇帝と結婚すれば

両国は強力な友好国になるだろう。

タリウムを脅かすに値する国が

カリセンだけだということを考えれば、

最高強国である両国が結合することで

少なくとも、何世代もの安全は

保障されるだろう。

両国が自然に結合するかもしれないと

答えました。


ヒュアツィンテを嫌っている侍従長

かなり肯定的に話すと、ラティルは、

意外だと思って彼を見ました。

しかし、侍従長はロルド宰相を

睨んでいました。

本当にヒュアツィンテを

後押しするために言ったのではなく、

ゲスターを牽制するために

言ったようでした。

ラティルは頬杖をついて

眉をひそめました。

 

ヒュアツィンテと、

あれほど結婚したかった時は、

不可能に思えたことが

このように進行するなんて、

人生とは不思議なものだと

思っていると、ラティルは

皆が、自分をじっと見つめているのに

気づきました。

 

ラティルは、

ある話題が出たからといって、

それらすべてが進行するわけではない。

カリセンでも、

一時、話題になっただけで、

正式に、こちらへ

人を送って来ていない。

カリセン側で止めるかもしれないのに

自分たちが、先に乗り出して

わくわくするのも変だ。

このことについては、後にカリセンが

正式に使節を送って来たなら、

その時に話そうと

平然とした口調で言いました。


そして、この話が漏れたら

騒ぎが起こるので、

この件は絶対に口外しないようにと

それぞれの側室を指示する者たちに、

警告気味に呼びかけました。

何人かの人が、急いで頭を下げました。

◇どうするつもり?◇

仕事を終えた後、ラティルは今回も

食事を執務室に運んで来るよう指示し

彼女が、そこで食事をする時は、

よく、そうするように

サーナット卿は彼女の向かい側で

一緒に食事をすることになりました。

 

普段、このような時、

サーナット卿は

リラックスして食事をし、

ラティルとの時間を楽しみましたが

今日は、いつものように

安心できませんでした。


使用人たちが

テーブルに食べ物を置いて出て行くと、

結局、サーナット卿は我慢できなくなり

どうするつもりなのかと尋ねました。

 

ラティルはサクサクとしたパンに

チーズを乗せ、

潰したラズベリーの汁を

かけながら、「何を?」と

聞き返しました。

サーナット卿は、

ヒュアツィンテの皇帝のことだと

答えると、ラティルは笑いながら

当然、断ると言いました。

 

どれだけラティルが、

ヒュアツィンテを愛していたか

知っているサーナット卿は、

大丈夫なのかと

心配そうに尋ねましたが、

ラティルは、断固として、

もうヒュアツィンテを

憎んではいない。

彼もそれなりに苦労したことを

知っているからと答えました。

そして、ラティルは

偽皇帝事件の時に

カリセンへ行ったことを思い出し

苦々しく笑うと、

レアンが何もしなくても、

自分たちが結ばれることは

なかっただろう。

あまり悲しむことなく、別れることは

できたかもしれないけれどと

話しました。

 

そして、ラティルはパンを口に入れ、

モグモグ噛んで、肩をすくめると、

サーナット卿に、

食事をしようと言いました。

◇禁欲生活の後◇

それから、数日間、カリセンから

特に何の音沙汰もありませんでした。

クラインのせいで、ヒュアツィンテが

ダメだと言ったのだろうか。

ラティルは、事あるごとに

そのことを思い出しましたが、

努めて、考えないようにしました。

どうせ断るにしても、

そのような提案が来ないことを

願いました。

 

その後、何日経っても

カリセンでの動きがなかったので、

ラティルは、

ザイシンの誕生日を祝う方法を

考えることに没頭しました。


ザイシンが好きなのは

神様と運動だけれど、

彼の誕生日プレゼントに

神殿を建築するのは

どうかと思いました。

それでも念のため、

乳母に聞いてみたところ、

誕生日に神殿を贈るなんて

全く、誕生日プレゼントらしくないと

反対されました。

ラティルは、

筋肉の立派な草食動物のような

ザイシンを思い浮かべながら、

だからといって、

運動器具をあげたりするのも

どうかと思うと悩みました。

 

乳母は、

運動器具に大きなダイヤモンドを

はめ込んだらどうかと提案しました。

その言葉に、ラティルは、

ロマンチックではないと

反対しましたが、乳母は、

プレゼントは、ロマンチックでないと

いけないのかと聞き返しました。

ラティルは、

それでも初めてのプレゼントだからと

呟きました。

 

ラティルは数日間悩んだ末、

時間に余裕ができた時、

直接ザイシンを訪ね、

誕生日プレゼントに

何か欲しいものがあるかと聞きました。

 

演舞場を走っている途中、

急に呼ばれたザイシンは

侍従に渡されたタオルで

額を拭きながら、

自分は、そんな俗世の品に

こだわらないので、

あまり心配しなくても大丈夫だと

明るく笑って答えました。


しかし、ラティルは、

皆、プレゼントを貰うのに、

ザイシンだけもらわなかったら、

寂しいのではないかと聞きました。

しかし、ザイシンは

寂しくないと答えました。

 

それでも、ラティルは

今は寂しくないけれど、

ある日、突然

寂しくなるかもしれないと言い続けると

ようやく、ザイシンは

腕を組んで真剣に悩み始めました。

今になって悩むなんて、

全然、何も考えていなかったようだと

ラティルは思いました。

 

最初、ラティルは、

ザイシンが悩むのを止めるまで

待ちました。

しかし、いくら待っても

ザイシンが悩むのを

止めそうにないので、

だんだん退屈になり始めると、

ザイシンの袖の下から現れた

太い腕が目に入りました。

 

ラティルは腕をじっと見つめました。

彼の悩みが、

すぐに終わりそうにないので、

ラティルは、そっと彼の腕に触れ、

以前に増して太くなったみたいだと

感心しました。

 

ラティルは、

ザイシンが長らく悩んでいるのが

退屈で、そうしたのですが、

彼は、ただでさえ

思い浮かぶことがなくて大変なのに、

ラティルに

腕のあちこちを触られるのが

耐え難くなり、

「くすぐったいです」と抗議しました。

ラティルは、

筋肉なのにくすぐったいのかと聞くと

ザイシンは、

それは関係ないと答えました。

 

ラティルは、すぐに謝ると

手を離しましたが、

再びザイシンが悩み始めると、

今度は、わざと彼のわき腹と背中を

くすぐり始めました。

ザイシンは、身をすくめ、

そんなことをされれば、

考えることができないと抗議しました。

しかし、今回ラティルは

手を止めませんでした。

大柄なザイシンが、

体をあちこちねじる姿が可愛くて、

やたらと笑いながら、

彼をくすぐりました。

 

「陛下」と言って、

ザイシンがラティルの手を握ると、

彼女は、ザイシンの顔が

真っ赤になっているのを発見しました。

目が合うと、ザイシンは真っ赤な顔で

ラティルが

そのようにあちこち触ると、

自分の体が興奮してしまい、

耐えられなくなるので、

あまり触らないで欲しいと頼みました。

 

ザイシンが、

率直に自分の心情や感想を

一つ一つ打ち明ける時の

独特の話し方を駆使すると、

ラティルも顔を赤くして、

手をモゾモゾさせながら、

ザイシンを困らせようとして

やったわけではないと謝りました。

 

ザイシンは、

それは本当なのかと尋ねました。

ラティルは、

ザイシンの反応が可愛いからと

答えました。

 

ザイシンは、

ラティルの手に反応する自分の姿が

気に入ったのかと尋ねました。

ラティルは、

ザイシンの言い方は少し変だけれど

そうだと思うと答えると、

本当に彼から手を離しました。

 

しかし、いざラティルが引き下がると

今度はザイシンが

興奮した熊のように息をして

ラティルをさっと持ち上げると

抱きしめました。

ラティルは、

足が宙に浮いてしまったので

驚いてザイシンにしがみつき、

なぜ、ザイシンは、

こうやって何度も何度も

自分を持ち上げるのかと

かっとなって叫ぶと、

ザイシンはラティルを下ろす代わりに

むしろ、きちんと抱き直すと、

皇帝はロードで自分は大神官だけれど

自分たちが口づけしても

別に問題はないですよねと尋ねました。

 

その言葉に、ラティルは、

さらに顔に熱が上がって来て、

ぼーっとしながら、

こんなに急に口づけするのかと

聞き返しました。 

ザイシンは、

自分がラティルを抱きしめたり

口づけをしたりした時、

自分たち2人のうち1人が

いなくなったらどうしようと

心配しました。

 

ラティルは当惑しましたが、

そんなはずはないと

笑いながら返事をしました。

 

ザイシンは、

自分は大神官なので、

皇帝に接する時に気をつけないと

皇帝が浄化されて

消えるかもしれないと

クラインに言われた。

以前は、そんなことを

考えてもみなかったけれど、

いざ聞いてみると少し不安だと

話しました。

 

全く、あの皇子は何を言っているのか。

ラティルは呆れて

しばらく何も言えませんでしたが

ぴったりくっついたザイシンとの距離は

相変らずなので、ますます顔に

熱が上がってくるようでした。

 

アニャドミスと戦うために

禁欲生活をしていたのは

側室だけでなく、

ラティルも同じでした。

そんな中、壮健で美しい体と

向き合っていると、

心臓がドキドキしました。

 

ラティルは、

しばらくザイシンの首筋に

額を当ててから、

「確認してみましょうか」と

そっと尋ねました。

ザイシンは、

「もちろんです!」と答えました。

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神に仕える大神官とはいえ、

男性であることは変わりないので

女性からしきりに体に触られれば

興奮するのも当然なのに、

そんなことも考えずに、

ザイシンをくすぐるラティルは

相変らず考えなしだと思います。

けれども、正義のために戦う時は

誰よりも才能を発揮するラティルが

恋愛に関して不器用なところが

彼女の魅力なのかもしれません。

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