自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 820話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 側室たちの側室たちへの評価

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820話 側室たちは、ラティルの質問に何と答えたのでしょうか?

◇側室たちの回答◇

皆、示し合わせたかのように、

皇配を推薦した人は

誰もいませんでした。

 

ラティルは紙をつかみ、

側室たちを見回しました。

タッシール、ラナムン、ゲスターは

ラティルと目が合うと、

優しく笑いました。

皇配推薦の項目を空欄にした

人のようではありませんでした。

 

その後、ギルゴールがやって来て

花柄の封筒を差し出しました。

当然、ギルゴールも

皇配推薦の項目は空欄でした。

 

強制的に書けと言えばよかった。

ラティルは呆れて

鼻で笑うことさえしませんでした。

続いてクライン、メラディム、

カルレインが来ましたが、

やはり、彼らの皇配推薦の項目も

空欄でした。

それでも、ラティルは

ザイシンに期待していました。

 

一番最後に到着したザイシンは、

怪物の死体を処理している途中に

毒が付いた人がいたと説明し、

遅れたことをラティルに謝りました。

ラティルは、

大丈夫、よくやったと返事をすると

ハーレムで最も道徳的な人物から

封筒を受け取りました。

まさかザイシンまで

皇配推薦の項目を

空欄にしていないだろうと

少し期待しましたが、

ザイシンも同じでした。

 

ラティルが見つめると、ザイシンは

そんなことをしたくせに

穏やかに笑いながら、

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは封筒を置き、

側室たちを見回しながら

皇配を推薦した人が

一人もいないのは

皆で示し合わせたのかと

聞こうとしました。

しかし、最初の言葉を口にするや否や

彼らが見せた表情から、ラティルは、

彼らが示し合わせた訳ではないことを

知りました。

 

サーナット卿は、

公正な人が一人もいないと

ラティルの後ろで呟いて

彼女の当惑を煽りました。

側室たちは眉をつり上げて

サーナット卿を見ました。

彼はにっこり笑って口をつぐみました。

 

ラティルは、

すでに提出したのだから

どうしようもないと半分諦めました。

 

書かなかったのが一人や二人なら

その人たちは減点すると

脅すこともできたけれど、これでは

そうすることもできませんでした。

 

ラティルは、

落ち着いて紙を見ました。

一番、自分勝手な

ギルゴールのから見れば

心の準備をしやすいだろうと

思いました。

 

「お弟子様

先生の意見を聞かせてあげる。

カルレインの長所は顔、声、誠実さだ。

短所は顔も声も誠実さも

自分に負けるということだ。」

 

ラティルは、

これは何なのかと思いました。

 

「ラナムンの長所は顔、赤ちゃん、

対抗者としての非常に稀な潜在力。

短所は、怠慢で怠惰でムカつくこと。

 

タッシールの長所は、

顔、声、気さくな性格。

短所は弱くて神経質で、

キツネ野郎みたいだ。」

 

キツネでもないのに、

キツネ野郎と言うなんて、

感情が入り過ぎだと思いました。

 

「クライン。

個人的に、この子は可愛い。

おもちゃとしてなら。

しかし、皇配の器ではないし

不誠実な仔馬。長所は

顔と逞しいことだとしておく。」

 

長所は絞り出したレベルだと

ラティルは思いました。

 

「ザイシンの長所は顔、明るい性格、

そして神聖力。

短所は、しきりに運動しようと

追いかけてくる面倒な性格。

夜明けに、運動しようと

うるさく言って来る性格。

温室に来て、うるさくする

面倒な性格。」

 

ギルゴールは、

それとなくザイシンの性格が

嫌なんだとラティルは考えました。

 

「ゲスターの長所は黒魔術、顔、

犬のようなところ。

短所はその他すべて。」

 

ラティルは、しばらくギルゴールを

ぼんやりと見ました。

彼はラティルと目が合うと、

乾杯のジェスチャーをしながら

花を持ち上げました。

一抹の恥もない態度でした。

 

「メラディムの長所と短所は

フナの頭。

フナの頭だから根に持たない。

歌も上手だし、ダンスも上手。

でも歌も気に入らないし、

ダンスも気に入らない。」

 

ギルゴールは、

長所は全て顔で、

短所は全て性格を書いたような

気がしました。

 

しかし、ギルゴールは

性格がおかしいので、

他の側室が書いたものは

これよりましではないかと

考えました。

 

ラティルは、

すでに最悪の答えを見たと

自らを慰めながら、

最も誠実に書いたと思われる

ザイシンのを見ました。

 

「長所は色々あるけれど

短所は言えない。

誰かの短所を、はっきり言うのは

良くないことだ。」

 

誠実じゃなくて、生真面目だ。

ラティルは呆れて、

ザイシンの紙は、

そのまま、ひっくり返しました。

このような態度だと、

長所がなくても、

作り出して書いたような気がして

客観性がないように思えました。

 

次にラティルは、

善良で賢いゲスターの紙を見ました。

 

「ラナムン様の長所は、

人の感情を考えずに

自分の考えを確実に言葉で

表現できるという点。

対抗者なのに、

皇帝のために何もせずに

過ごした点もすごいと思う。

その上、敵が娘に転生したのに

愛情を込めて面倒を見る点も

すごいと思う。」

 

ラティルは、

何か微妙に変だと思いました。

 

「短所は、たまに怖いということ。

そして、

人と付き合うのが嫌いなこと。

アトラクシー公爵も少し怖い。」

 

ゲスターはロルド宰相の息子だから

こんな観点から、

見ることができると思いました。

 

「クライン様の長所は、

何事においても、決心すれば

すぐに行動に移す早い決断力。

カリセン皇子出身であることも

長所だと思う。

よく怒られるけれど、

すぐに解決できる点も長所だ。」

 

今回も何だか微妙に変だと思い

ラティルは

チラッとゲスターを見ました。

彼は喉が渇いたのか

水を飲んでいました。

緊張している表情は

ウサギのようでした。

 

「タッシール様の長所は

頭が非常に良くて、

他の人には考えにくい

巧妙で恐ろしい手をよく使うこと。

少し怖い雰囲気だけれど、

個性的で魅力的な外見も

長所だと思う。

そして、すべての人と

仲良くできる性格も長所だと思う。

仲の悪い2人の間でも、

行ったり来たりしながら

上手く調整していた。」

 

ラティルは、

再び首を横に振りました。

錯覚ではない。

確かに褒めてはいるけれど、

長所を見ているのに、

短所を見ている気分になりました。

 

あまりにも具体的に

書いているからだろうか。

まさか、ランスター伯爵が

くすくす笑いながら

水を飲むように書いた

長所ではないだろうと思いました。

 

ラティルは、少しもやもやしながら、

ゲスターが少ししか書いていない

タッシールの短所を見て、

ギョッとしました。

 

「タッシール様は、

とても優れていて

すごい方なので短所はない。

それでもあえて探すなら、

自分たちの中で一番弱いという点と

いつも徹底的に計算ずくで

過ごしているので、本音が

分かりにくいという点だと思う。

しかし、今回に限って言えば

一番の短所は、

陛下を愛していないということ。」

 

ラティルは、

しばらくその部分から

目を移すことができませんでした。

気分が良くありませんでした。

他の人の目からも、

そう見えるんだと思いました。

 

突然、ラティルが

じっと座っているだけになると

側室たちは、何事かと思って

ラティルを見ました。

ゲスターも、

ラティルが自分の紙を読んで

急にぼんやりすると、

両手を組んで唇を噛みました。

 

サーナット卿がラティルを呼ぶと、

ようやく彼女は我に返り、

別の紙を見ました。

その手は思わず

タッシールの紙を探していました。

しかし、先程の不安とは違い、

ラティルは、

タッシールの紙を見るや否や

思わずニヤリと笑ってしまいました。

 

「メラディム様の長所

1) 人魚たちの首長として、長年、

 実際に君主として君臨してきた

 指導力

2) 泳ぎが上手。

3) 義理があって善良な性格。

メラディム様の短所

1)人間に対する理解度不足

2)陸地より水に慣れていること。

3)よく忘れること。

 

カルレイン様の長所

1)指折り数えるほど強い。

2)頼もしくて強直な性格。

3)すぐに戦力として活用できる。

 黒死神団の傭兵たち。

 武人たちの支持。

カルレイン様の短所

1) 吸血鬼生活が長く、

 人間に対する理解度より

 吸血鬼に対する理解度が高い。

2)黒死神団の運営において、

 その大多数が吸血鬼であることに

 頼るところが大きい。 皇配として、

 国民に対する運営方式とは合わない。

 腹を立てると怖くなる。

3) 国民の血を吸う。」

 

タッシールは皇配を基準にして、

長所と短所を書いていました。

まさに、ラティルが

見たかった部分でした。

ゲスターも同様でしたが、

長所が短所のように思える

微妙な違和感がありました。

 

タッシールの分で問題なのは、

まともに書いたものと、

適当に書いたものが

混在している点でした。

 

タッシールはカルレインのことを

真剣に書きました。

しかし、書きたくない側室の

何人かについては、

よほど書きたくなかったのか、

本当に適当に書いていました。

 

ラティルは

側室が提出した紙を読み終えた後、

紙を集めてテーブルに置き、

諦めの笑みを浮かべました。

 

ラティルは、

側室たちにお礼を言いました。

しかし、

全然、役に立たなかった。

自分が選択するに際し、

足を引っ張らないように

するためだろう?

と皮肉を言いました。

そして、ラティルは

話しているうちに、

さらに気分が悪くなったので、

紙を脇に挟んで立ち上がりました。

とにかく、

相手の短所まで書かれた紙なので

側室の感情的な争いを

広げないためには、見えない所で

破棄しなければなりませんでした。

◇気に入らない答え◇

ラティルはハーレムを出て

回廊を歩いている間、

後ろで手を組んだまま

緩めませんでした。

 

サーナット卿は、静かに

彼女の後を付いて行きながら

気に入った答えは

なかったのかと尋ねました。

ラティルは「はい」と答えました。

 

皆、皇配になりたがっているので

きちんと書いていないだろうと

サーナット卿は思いました。

しかし、彼は、あえてラティルに

そのような話はしませんでした。

ラティルは、しかめっ面で

歩き続けました。

◇条件が劣る◇

雰囲気が良くないのは

ラティルだけではありませんでした。

彼女が去るや否や、

側室たちは普段と違い、

挨拶をほとんど交わすことなく、

各自の用を済ませるために

散り散りになりました。

 

ヘイレンは黙って

タッシールに付いて行きましたが、

部屋に入るや否や、

先皇后とレアン皇子の

処罰も終わったので、皇帝は、

1年以内に、きちんと皇配を

決めようとしているようだと

苛立たし気に話しました。

 

タッシールも頷くと、

出産後、

年末祭や新年祭などに合わせて

皇配を発表しそうだと言いました。 

 

ヘイレンは、

すぐに扉と窓を閉めました。

ここには、普通の人より

耳のいい人が多いので、

気をつける必要がありました。

 

ヘイレンは、

タッシールのマントを受け取りながら

当然、皇帝は若頭を選びますよねと

尋ねましたが、彼の声は、

少し自信がなさそうでした。

タッシールが至らないからではなく

彼に劣らず、

他に優れた側室が多いからでした。

時間が経つにつれ、

他の側室たちは全員無知だから

タッシールが一番有利だという

ヘイレンの驕りは薄れていきました。

 

タッシールは、

そうなるようにしなければと

返事をしました。

ヘイレンは、

二番目の赤ちゃんが、

若頭の赤ちゃんでさえあれば、

事が楽になると思うと言いました。

 

そうなると、もっといいと

タッシールは嬉しそうに笑いましたが

ヘイレンは

一緒に笑うことができませんでした。

彼は、

他の側室が皇配になり、

若頭が皇帝のそばで

知恵袋の役割をするようになれば、

自分は胸が張り裂けて

死ぬかもしれないと訴えると、

ヘイレンは

吸血鬼ではなかったっけ?

と、タッシールが指摘しました。

 

ヘイレンは、

確かにそうだけれどと言い返すと、

タッシールは笑いを噴き出しながら

ヘイレンの肩を叩き、

上手く行く。

上手く行くように

しなければならないけれど、

緊張するな。

どうせ条件は皆同じだと言いました。

 

しかし、ヘイレンは、

能力を除いて条件だけで考えると

タッシールは、他の側室より

劣っている感じがしたので

条件が全く違うと

反論したくなりました。

否定的なことを言いたくなかったので

彼は、ただ静かに

服の整理を始めました。 

◇タッシールを蹴落とす方法

一方、ゲスターの部屋でも

しばらく皇配に関する話で

盛り上がりました。

 

一体、タッシールは

何を、どのように書いたせいで、

皇帝は、彼の紙だけ見て

笑ったのだろうか。

もちろん、目立つように

一人で偉そうなことを

書いて出したと思うけれどと、 

トゥーリは

眉を顰めながら言いました。

 

ゲスターは、

もう皇帝は、本当に皇配を

決めることになるだろうから

タッシールもそうすべきだと

返事をしました。

 

トゥーリは、

ゲスターが黒魔術師であることを

明かしたのに、依然として、

気楽な話ばかりしていると

息詰まる思いがして、

自分の胸を叩きました。

 

彼は、

タッシールのような人が皇配だなんて

何事かと言いたかったものの、

訳もなく膨れっ面をして

服の整理ばかりしていました。

別の側室を

見下すことができなくなったのは、

ヘイレンだけではありませんでした。

 

一方、ゲスターは

理解に満ちた言葉とは違い、

冷たい目で本棚を見つめていました。

 

そうするうちにトゥーリが出て行くと

ランブリーが

ベッドの下から這い出て来て、

自分の考えでは、ロードは、

そのタッシールという人間を

一番気に入ってるみたいだけど

ゲスターの考えはどうかと

笑いながら尋ねました。

ゲスターは、

気になると答えました。

 

すると、ランブリーは、

それなら、

彼を蹴落とさなければならないと

言うと、後ろ足で立ち上がり

凶悪な笑みを浮かべました。

しかし、ランブリーは

約束は守らなければならないと

ゲスターに念を押しました。

彼は頷きました。

 

ランブリーは、

ふっくらとした尻尾を振ると

また座りました。

そして、

どうやって、タッシールという人間を

片付けるのか、

その卑劣な頭を絞り出せと

指示しました。

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ラティルはギルゴールの答えを

最悪だと思っているけれど、

自分以外の側室の顔が良いと

褒めるのは、すごいことだし、

長年の喧嘩友達?である

メラディムの歌とダンスが上手くて

根に持たないと褒めるのは、

彼が感情抜きで

良い点を認められるということだと

思います。

 

ゲスターのことを

まだ善良だと思っているラティルに

呆れました。

彼女は

ゲスターの善良でない部分は

ランスター伯爵の性格だと

思っているのでしょうか。

ゲスターも、十分、悪辣なのに、

それに気づかないなんて

鈍すぎると思います。

 

タッシールが

ラティルを愛していることを

ゲスターは気づいているので

わざと、タッシールは

ラティルを愛していないと

書いたのだと思います。

けれども、それを読んだラティルの

残念がる気持ちが分かってしまい

ゲスターが悔しい思いをすることに

なったのかと思いました。

 

元々、ランブリーは

結構、凶悪でしたよね。

ゲスターとの約束って何でしょう?

ランブリーが

タッシールを酷い目に合わせたら

ラティルから、

お仕置きをしてもらわなければ。

その程度で済むならという条件付きで。

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