自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 256話 先読み エルギ公爵の苦悩

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256話 鳥になって飛んで行ってしまったラリを探すナビエでしたが・・・

◇ラリの行方◇ 

ナビエはあらん限りの大きな声で

ラリの名前を呼びながら

必至でラリを探しました。

 

ケガをしたらどうしよう、

大きな鳥に襲われたらどうしよう。

 

ナビエは恐怖で

目の前が真っ暗になりましたが

ハインリが高い所に作った

巣のことを思い出しました。

  

鳥一族の赤ちゃんは高い所が好き、勇敢な赤ちゃんは、もっと高い所に巣を作ってくれとおねだりする、とハインリは言っていました。

 

ナビエは、

ラリがそこにいることを願いながら

急いでそこへ向かっている時に

マスタスが声をかけてきました。

 

ナビエは

 

来ないでください。

 

とわめきながら走っていきました。

 

マスタスが固まるのが見えましたが

今は、状況を説明することは

できませんでした。

 

ナビエは、宝石で飾られた

高い巣のある所に到着しました。

キラキラ輝く巣の中に

愛する娘がいました。

手のひらに乗るような大きさなのに

巣の中に威風堂々と座っていて

太陽をまっすぐ見ているラリを見て

ナビエは涙が出てきました。

 

ナビエはラリを呼びました。

ラリは母親に気が付くと

ハインリが一番嬉しい時に踊る

ダンスを始めました。

ナビエは涙を流しながら笑いました。

 

鳥一族は他の鳥よりも

早く成長するから

心配しないように。

 

とハインリが言っていた通り

 

早く飛ぶようになるし

ダンスもするようになる。

 

とナビエは思いました。

 

その瞬間、大きな黄金の鳥が

赤ちゃん鳥の首根っこをくわえて

断固とした表情で

ゆっくりと降りてきました。

赤ちゃん鳥はギャーギャー

喚いていました。

黄金の鳥はナビエの手のひらに

赤ちゃん鳥を置きました。

 

父親に巣から降ろされたことが

不満なのか

赤ちゃん鳥は

ふくれっ面をしていました。

 

ハインリはラリを人間に戻し

熱の魔法でラリを温めている間に

ナビエはラリを

おくるみで包みました。

 

ナビエは

 

ラリはあなたに似ているようだ。

私が子供の頃は

こんな問題は起こさなかった。

 

と、何もわからないラリに

抗議できない代わりに

ハインリに文句を言いました。

 

ハインリは、

子供がこんなに早く飛ぶとは

思わなかった。

自分もこれほどではなかったと

言い訳をしました。

 

ナビエは、それには答えず

ラリを抱きしめました。

 

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◇泣きじゃくるカイ◇ 

ハインリはクイーンの姿になり

執務室へ戻り

ナビエは一人で自分の部屋へ向かうと

先ほどの場所に

まだマスタスが立っていました。

 

ナビエがマスタスに

ひどい態度と取ったことを謝ると

彼女は泣きながら

コシャールが憎いと言いました。

 

ナビエはマスタスと一緒に

部屋に入ると

ナビエがラリだけ連れて行ったのが

気に入らないのか

普段はおとなしいカイが

ローラがガラガラで

あやしているにもかかわらず

悲しそうに泣いていました。

 

ナビエはラリを

泣いているマスタスに預け

謝りながら

カイを抱き上げました。

息も絶え絶えに泣いていたカイは

泣き止みました。

 

やきもち焼きのところはハインリに似たのでしょうか。

 

ナビエはマスタスに

何があったのか尋ねましたが

彼女は、お酒を飲んで

言ってはいけないことを

言ってしまったと

嘘をつきました。

 

ナビエは兄と関係のあることだと

思いましたが

ナビエには何もできませんでした。

 

マスタスに

お茶を持ってきたローラは

彼女の隣に座ると

突然エルギ公爵の話を

始めました。

彼は、ナビエたちが

新年祭から戻ってくる前に

ブルーボヘアンへ

帰っていました。

 

ローラはエルギ公爵が

部屋から飛び出す時に泣いていたと

ナビエに伝えました。

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 ◇エルギ公爵の苦悩◇

突然、家へ帰ってきた

エルギ公爵を見て

執事は驚きました。

 

エルギ公爵は母親のことを

執事に尋ねると

 

今は大丈夫。

良くなったり悪くなったり

いつもそうでしょう。

 

と階段の上から

愛情に満ちた目で彼を見つめている

顔を髪の毛で半分隠した女性の

優しい声が聞こえました。

 

エルギ公爵は彼女を無視して

母親の所へ行くと

彼女は誰もいない庭に

車いすに座って

空を眺めていました。

エルギ公爵が来たのが分かると

彼女は微笑みました。

彼女は以前よりも

辛そうに見えました。

 

エルギ公爵は母親を抱き上げ

部屋の中に入り

温かいミルクを母親に用意し

彼女に付き添いました。

 

何時間か経った後

エルギ公爵は車いすを取りに

庭へ出ると

クローディア大公が

立っていました。

エルギ公爵は、彼を睨みつけ

父親が母親の病気のことで

彼に手紙を出したことを怒ると

クローディア大公は

自分が出したのではないと

反論しました。

 

エルギ公爵は

アレイシアが手紙を出したのなら

それを止めるべきだ、

しかも一度や二度ではないと

抗議しました。

 

アレイシアはエルギ公爵の

命の恩人だと

クローディア大公は言いましたが

エルギ公爵は母の敵だと言って

抗議しました。

 

クローディア大公は

 

アレイシアが憎いなら

彼女に自分の肌をあげろ、

 

敵と言いながら

敵に命の借金をしたり

自分のことは棚に上げて

関係のない家柄をいじめている

愚かな奴だ。

 

と冷笑しました。

 

クローディア大公が行ってしまうと

エルギ公爵は

拳を握りしめて

ブルブル震えました。

その様子を彼の母親は見ていましたが

エルギ公爵は気づきませんでした。

 

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彼は背中を壁にもたれると

数日前に、

階段で彼を押そうとした手を

感じました。

あの瞬間、彼は

自分は母親より長生きしないと

いけないと思うと共に

彼女が自分を押してくれることを

願っていました。

 

彼女にとって自分は

アレイシアと父親の両方を

合わせたものと同じように

見えるだろうと

エルギ公爵は思いました。

 

エルギ公爵は子供の頃から

何十回と、

母親を連れて家を出たいと

思っていましたが

身体の弱い彼女は

庭を散歩することもできませんでした。

 

エルギ公爵は

ふとラスタのことを思い出しました。

 

彼女が皇后になる前

彼は彼女に正しいアドバイス

したけれども

皇后になってからは

正しいアドバイスをしませんでした。

 

一度だけ、正しいアドバイス

間違ったアドバイスのどちらを

しようか迷いましたが

結局、誤ったアドバイスをしました。

エルギ公爵は、彼女と地獄で会ったら

髪の毛をむしり取ろうとするだろうと

思いました。

 

その時、ハインリの伝書鳥が

飛んできました。

 

その手紙には

ソビエシュならエルギ公爵を

助けることができるかもしれないと

書かれていました。

 

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ナビエは、ラリがいなくなって

狂いそうになるほど

心配したと思いますが

母親を見つけたラリが

一番嬉しい時に

踊るダンスをしてくれて

母親としての幸せを

いっそう感じたのではないかと

思います。

 

ハインリが子供の頃、家出をした時に

同じように父親に連れ戻されましたが

血は争えないですね。

 

なぜ、アレイシアが

エルギ公爵の母親の敵なのか 

明らかになるのは

もう少し後になります。

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