自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 23話 あらすじ マンガ 24、25話 クラインの空のような瞳を見てラティルが考えたこと

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23話 嫉妬心を刺激されたと素直に告白したクラインでしたが・・・

 

◇空のような瞳◇

ため息をついたクラインは

首を横に振り、

真っ青な目でラティルを見ました。

晴れた日の空のように、

澄んできれいな目でした。

 

ふとラティルは、

空はとても広くて果てしない。

クラインは

空のような瞳をしているから、

彼の頭の中も果てしなくて

理解できないのではないかと

思いました。

 

ラティルは、

 

あなたは本当に神秘的だと思う。

いつかあなたの頭の中を

一度のぞいてみたい。心から。

 

と伝えました。

 

彼は、ラティルが

露骨にいやらしい言葉を

言っていると話しました。

 

一体どこがそうなのか

ラティルは分かりませんでした。

 

けれども、

ラティルはクラインを

褒めたつもりはないのに、

彼は褒められたと解釈したのか

笑っていました。

 

彼女は、クラインをじっと見つめた後、

彼の肩を叩いてハーレムを出ました。

彼の言うことは

9割理解できなかったけれど、

彼が何かの理由で

寂しがっていることはわかりました。

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◇贈り物の誤解◇

ラティルは自分の部屋へ戻ると、

カルレインとクラインに

贈り物を渡すよう、

侍従長に指示しました。

 

侍従長は、

クラインにも贈り物をすることに

疑問を持ちましたが、

ラティルは、

彼が寂しがっているからだと

答えました。

 

侍従長は、他の側室も

寂しがっていると反論しましたが、

ラティルは、

クラインは外国から来ているし

身分も高いからと言い訳をしました。

 

クラインは

ヒュアツィンテが送った

スパイである可能性はあるけれど、

対外的な身分と、

傲慢でプライドの高い性格から、

彼と一夜を過ごせなくても、

面子を立ててあげた方が良いと

ラティルは思いました。

 

彼女は、カルレインの過去について

調べるように、

侍従長に指示しました。

 

怪しい点があるのかという

侍従長の問いかけに、ラティルは、

 

そうではないけれど。

 

と答えました。

 

カルレインは、

色々な面で女性体験が多そうだし、

自分のことを

昔から知っていたというのも

少し気になっていました。

 

ラティルは、そのことについて

侍従長に話そうか迷いましたが、

あまりに具体的な事由を

詳しく話すのは恥ずかしかったので、

調べて欲しいとだけ頼みました。

 

しかし侍従長は、

ラティルのごまかしを

それなりに解釈し、

徹底的に調査すると告げると、

可愛らしい顔で笑い、

外へ出て行きました。

 

ラティルは、

侍従長の微笑みを見て、

彼が見当違いなことを

考えているような気がして、

当惑しました。

 

彼を引き止めて、

言い訳をしようと思いましたが、

それも変だと思い、止めました。

 

もう知らない。

誤解してもいいじゃない!

 

ラティルは頭を搔き、

浴室へ入りました。

 

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泡で雪だるまを作って遊んでいると、

外から、慌ててラティルを呼ぶ声が

聞こえました。

 

ラティルは、入るように命じ

上半身を起こすと、

侍女が中へ入って来ました。

ラティルは、侍女に

どうしたのかと尋ねました。

 

彼女は跪いて、

急いで死者の宮殿へ行って欲しいと

ラティルに告げました。

 

死者の宮殿は、

宮殿と言っているけれど、

実際は小さな家で、

その下の地下に、

歴代の皇帝陛下夫妻が安置されている、

死者のための宮殿でした。

 

理由はわからなくても、

この時間に、

そこへ行かなければ

ならないということは

悪いことでした。

侍女の顔も変でした。

 

ラティルは、

どうしたのかと侍女に尋ねると、

彼女は、先帝の家に、

誰かが黒い塗料で変な落書きをしたと

答えました。

それは、とんでもないことでした。

 

ラティルは、慌てて風呂から出ると、

急いで服を着て外へ飛び出し、

死者の宮殿の前まで

走って行きました。

 

死者の宮殿の外見は、

こじんまりとして美しい、

平和な平屋の家のように

見えましたが、

その家の正面に、

Vの下に―を描いたものが、

黒い塗料で書かれていました。

ラティルは腹を立て、

歯ぎしりをしました。

 

ここの係は誰だ?

 

ラティルが尋ねるや否や、

2人の兵士が近づきました。

大きな罰を受けると思っているのか、

彼らの顔は怖がっていました。

 

いつからこうだったのか?

 

ラティルは、

実際に罰を下すかどうか

判断するために尋ねました。

少しでも責任の余地があれば、

厳重に罰するつもりでした。

 

彼らは、

交代をしている7分の間に、

落書きをされた。

その間、誰もいなかったと

答えました。

 

彼らの前に警備した者も、

落書きと、

不審者の痕跡はなかったと

答えました。

 

怪しい者がいなかったのに、

7分間で、

これを書いて走り去ったって?

塗料の入った缶を持っていれば

目立つだろう!

怪しい者がいなかったのか、

いたのに気づかなかったのか。

 

ラティルの声が急に高くなったので、

兵士たちはぎくりとして

視線を落としました。

ラティルは、

役に立たない奴らだと

口から飛び出しそうになるのを

辛うじて押さえました。

 

彼女は兵士たちを責める代わりに

呼吸を整え、

兵士たちに、元の位置に戻るように

手で合図をしました。

兵士たちは、不安を感じながらも、

元の隊列に戻りました。

 

ラティルは、

サーナット卿を呼びました。

いつもと違う彼女の声を聞いて、

彼も真剣な表情で前に出ました。

 

ラティルは、

関係者の責任の有無を把握するよう

指示しました。

 

その時、

最初に現場を発見したという騎士が、

注意深く手を上げ、

落書きだけでなく

手紙も落ちていたと言って、

ラティルに

それを両手で差し出しました。

差出人と宛名が書かれていない

手紙でした。

 

ラティルは、

いったん持ち帰ろうと思ったので、

サーナット卿に付いてくるように

命じました。

 

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◇黒林◇

ラティルは執務室へ入るや否や、

 

誰の仕業か、

必ず明らかにしなければならない。

これは皇室への冒涜だ。

暗殺された皇帝に対する不敬だ。

わかったか?

 

と命じました。

 

警備団長は、執務室の入り口で

平伏しながら、

 

はい、陛下。

 

と答えました。

 

ラティルは、興奮が収まらず、

拳を握りしめていました。

暗殺された父親が

亡くなってからも、

侮辱されたことに、

怒りがこみ上げていました。

けれども、ラティルは

すぐに理性を取り戻しました。

今は、怒っている場合ではなく、

犯人を見つけなければ

なりませんでした。

 

ラティルは、

まだ戸口に立っている

警備隊長を呼び、

この事件は、

先帝を殺害した暗殺者と

関係があると思うかと尋ねました。

 

彼は、

ラティルに話したいことがあると

前置きをしてから、

黒い塗料で書かれが記号が、

確かではないけれど、

ある暗殺者集団で使われている

記号のように見えると答えました。

 

ラティルは、

どの暗殺集団か尋ねました。

 

警備隊長は、困った顔で、

 

よくわかりません。

偶然見た模様に似ているだけなので、

詳しく調べてみないと・・・

 

答えました。

すると、サーナット卿が

横から割り込んで、

黒林で使用している印だと

告げました。

ラティルは驚いて、

サーナット卿を見ました。

 

黒林は有名な暗殺集団だと

サーナット卿が説明すると、

ラティルは

聞いたことがないと言いました。

 

サーナット卿は、

暗殺者が有名だと言っても、

彼らが、

そう言っているだけなので

知らないのは当然だと

言いました。

 

それならば、なぜ彼が

黒林のことを知っているのか、

ラティルは疑問に思いましたが、

どうにかして、

知ったのだろうと思い、

その考えを打ち消しました。

今、重要なのは

サーナット卿ではありませんでした。

 

サーナット卿は、

黒林の腕前はもちろんのこと、

彼らは依頼を解決する度に、

必ず、あの印を描くため

さらに有名になったと説明しました。

 

その集団が、父親の墓に

印を描いていったということは、

父親の暗殺犯も

彼らである可能性が高いと

ラティルは言いました。

 

するとサーナット卿が、

 

おそらくそうです。

ただ奇妙なのは・・・

 

と言いかけたところで、

ラティルは、

 

なぜ、こんなに時間が経ってから、

マークを描いたのか。

そうですか?

 

と尋ねました。

 

サーナット卿は、

 

はい。

 

と答えました。

 

ラティルは、

 

それでは、

黒林の仕業かもしれないし、

そうでないかもしれない。

複雑な印ではないので、

誰でも書けるだろうし。

黒林に罪を被せたければ、

いくらでも描けるだろうし。

 

と言うと、サーナット卿は、

同感だと答えました。

 

ラティルは、腕組みをして

しばらく考えた後、

以前にも、誰かが

黒林の印を勝手に使ったことがあるか

サーナット卿に尋ねました。

 

彼は何度もあったと答えました。

 

ラティルは、

 

黒林側は見逃したのか。

このように印を残すということは、

自分たちの犯罪行為を

自慢したいと思っている。

そのような者たちは

プライドが高いので。

詐称されるのを嫌がると思う。

 

と言いました。

 

サーナット卿は、

 

その場合、

詐称した犯人を探して片付けた後、

死体に逆さまの印を描いて

詐称するなと警告すると

聞いている。

 

と答えました。

 

ラティルは、

これを利用して犯人を捕まえろと、

警備団長に命じました。

そして、彼らの追跡は

こっそりやるけれども、

対外的には、

このことを知らせるように

命じました。

 

警備団長は、

ラティルの言葉が

理解できないと言った顔を

していました。

普通、醜聞は話したがらないのに、

ラティルはスキャンダルを公にして、

追跡はこっそりしろと命じました。

普通、反対ではないかと

思いました。

サーナット卿も、意外な表情で

ラティルを眺めました。

 

ラティルは鼻で笑いながら、

 

もし黒林がやったのでなければ、

どこかに

逆さまの印の付いた死体が

現れるはず。

彼らは、

自分たちがやったのではないと

知らせたいはずだから、

彼らが直接、

犯人を捕まえることになる。

 

と説明すると、

警備隊長は納得しました。

 

ラティルは、念のため、

宮廷内の警備を強化するように

命じました。

 

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◇手紙◇

ラティルは、

拳を握ったり、手を緩めたりを

繰り返しながら、

机をじっと睨んでいました。

 

そして、

 

お父様がプロの暗殺者たちに

やられたとしたら、

それを依頼した人がいることが

一番の問題です。

誰だか見当がつきますか?

 

とサーナット卿に尋ねました。

彼は、今のところ、

心当たりはないと答えました。

 

ラティルは、

 

暗殺者は

拷問に強いと聞いている。

黒林の仕業なら、

顧客名を明かさないので

困ったことになる。

 

と言いました。

 

サーナット卿が相槌を打つと、

ラティルは、

今後、宮殿が

騒々しくなるかもしれないと

言いました。

 

ラティルは

ズキズキするこめかみを

押さえながら、

先程、

兵士から渡された手紙のことを

思い出しました。

 

獅子の宮殿は、

ここから離れた所にあるけれど、

城壁の内側にあるので、

そこまで行って、7分以内に、

そんなことができる犯人とは?

あの印を描くのに、

どのくらい時間がかかるの?

印が大きかったので、

一度で描けないのではないか?

犯人は、7分間の空白時間が

あることを知っていた人?

それならば内部の人?

担当警備兵の中に、

犯人がいる可能性は?

 

ラティルは考えを巡らしなら

手紙の封蝋をナイフで剥ぎ取り、

手紙を取り出して開きました。

しかし、手紙を見るや否や、

先程以上に嫌な感じを受けました。

 

なぜ、こんなバカげたことを・・・

 

ラティルは苦笑いしました。

 

先帝の墓を侮辱した現場で

発見されたので、

ラティルは

悪いことが書かれていることを

覚悟して

手紙を開きました。

しかし、手紙の内容は、

予想よりはるかに

あっけないものでした。

 

手紙には、

 

父親を殺したのはお前だろう。

 

と書かれていました。

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クラインは、

ラティルのことが好きだけれど

彼女は、クラインを

スパイだと疑っているので

彼の気持ちに全く気付いていない。

でも、クラインは

酒に酔ったラティルが

自分に向かって

愛の告白をしたので

自分のことを好きだと思っている。

 

ラティルとクラインの

それぞれの思い込みが

完全にすれ違っているので

クラインは誤解したままだし、

ラティルは

彼が何を考えているのか

分からない状態です。

 

クラインは空のように

青い瞳をしているから、

彼の頭の中も

果てしなく広いから

理解できないなんて、

他の人は考えないと思います。

自分の思い込みを

他の人に

理解してもらうのは難しいです。

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