自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 504話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 離れると心配、会えると嬉しい側室たち

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504話 ラティルがロードだと知ったクラインは、とんでもない妄想を抱いています。

◇魔王と純粋な姫◇

顔に熱が上がってきたラティルは

クラインの肩に手を当てたまま

固まってしまいました。

 

次の彼の妄想は、

なぜか背景がベッドで、

クラインはベッドに腕を縛られていて

ラティルは

彼の上半身に座っていました。

クラインの顎をつかんで

何か話していますが、

言葉が省略されているのを見ると、

クラインもこの部分は

よく想像できないようでした。

 

ラティルは熟れたトマトのような顔で

唇を噛みました。

一体、クラインは

何を想像しているのか。

ロードは悪の化身だと

言われているけれど、

そういう化身ではないと

心の中で叫びました。

 

幸い、クラインの妄想は

その辺で収まりましたが

今度は自分の肩に乗っている

ラティルの手を

非常に意識し始めました。

クラインの首が動いているのを見て

ラティルは彼の妄想のように

肩を後ろに押しました。

本当にそっと押しただけでしたが

クラインは驚いた目で

ラティルを見つめました。

 

彼女はその揺れる瞳を眺めながら、

彼が、それを望んでいるのかと思い

それなりに冷たい表情を浮かべながら

クラインは自分のものなので、

誰にいつ、何を教えるのかは

自分が決める。

だから、クラインは

自分のそばにいるだけでいい。

分かったか?と尋ねました。

 

ラティルは、

これが通じるかどうか心配でしたが、

クラインは、素直に頷きました。

ラティルはた躊躇いながらも、

彼の顎をつかんで引き寄せながら

唇を合わせました。

水に落ちたせいか、

普段よりひときわ柔らかく

しっとりとした唇から

飴の甘い味がしましたが、

 

じれったいキスだなあ。

可愛いけれど・・・

 

とクラインの心の声が

聞こえて来ました。

 

ラティルは、本音を全て読むのが、

必ずしもいい訳ではないと

嘆きました。

 

ラティルは唇を離しながら

訳もなくクラインを覗き込み、

ため息をつくと、

湿った彼の髪の毛を

後ろに流しました。

もう終わりなのかと尋ねるクラインに

ラティルは、

風邪を引くので、部屋へ戻って、

着替えなければならないと

言いました。

 

クラインは、

ラティルも風邪を引くのかと

尋ねました。

ラティルは、

先程も言ったけれど、

覚醒していないロードは

人と大差がないと答えました。


ラティルは立ち上がり、

クラインの腕をつかんで

彼が立ち上がるのを手伝いました。  

それでもクラインは、

少し気持ちが和らいだようなので、

良かったと思いました。

 

クラインは、

自分が純粋な魂で、

ラティルがロードなら、

自分を堕落させるのかと尋ねました。

ラティルは、

何を言っているのか分からないと

答えると、クラインは、

お話の中では、

邪悪な魔王が純粋な姫を堕落させると

言いました。

 

ラティルは自分が魔王で、

クラインが姫なのかと聞きました。

クラインは、似ていると思わないかと

尋ねて来たので、ラティルは、

突き詰めれば似ているかもしれないと

答えました。

 

すると、横から鼻歌が聞こえて来たので

ラティルはちらっと

クラインの横顔を見ると、

彼が満足そうに笑っているので、

彼女は、そのまま

そう思わせておくことにしました。

もしかしたら、あの妄想は

ものすごい秘密を受け入れるための

クラインなりの防御策かも

しれないからでした。 

 

その後、クラインは、

ロードのようなセリフを

一つだけ言って欲しいと要求したので、

ラティルは「嫌だ」と返事をしました。

クラインは一つだけでいいと

言いましたが、

ラティルは断りました。

クラインは、

自分はお姫様のセリフを言うと

提案すると、ラティルは

「もっと嫌だ」と返事をしました。


それでもクラインは、

しつこく要求するので、

ラティルは足を速めました。

するとクラインは、

ラティルと同じ速度で

追いかけ始めました。

ラティルは、もっと速く歩き、

これ以上はダメだと思うと、

急いで走りました。

クラインは

「ロードのようなセリフ」を

どうしても聞きたいのか、

ラティルに負けじと、

後を追いかけました。

 

皇帝と皇子は

互いに追いかけたり、

追われたりしているけれど、

2人は何をしているのかと、

庭園の向こうで、

誰かの心の声が聞こえて来たので、

ラティルの顔が熱くなりました。

◇再会の喜び◇

それから2日後、

タナサンから一行が戻って来ました。

ラティルは書類を素早く調べ、

一行が謁見室に

到着したという話を聞くと、

急いでそちらに駆けつけました。

直接、タナサンへ行って

彼らに会ったけれど、

久しぶりに宮殿で

再会することを考えると

嬉しい気持ちが沸き起こりました。

 

そしてラティルは、

謁見室に並んでいる一行を見て

明るく笑いました。

もう3月だけれど、

まだ暖かくなっていないので、

帰ってきた一行は皆冬服姿でした。

しかし、途中で

お風呂に入って来たように、

身なりはきれいでした。

 

タナサンに向かった一行と、

助けを求めに来た使節の他にも、

初めて見る顔が

いくつか混ざっているのを見ると、

タナサンから

こちらへ送って来た人たちは

少し変わったようでした。

 

ラティルは彼らを労い、称賛すると

上座に着いて、

タナサンでの出来事について

素早く報告を受けました。

話を聞いている間、

ラティルの口元からは

笑みが絶えませんでした。

目も、しきりに自分の側室の方へ

向けられていました。

 

ずっと側室として

過ごしているせいか、

彼らと離れると心配になるし、

また会えると嬉しいことを

ラティルは自覚しました。

◇美しい皇帝◇

一方、そんなラティルを

見つめていた使用人のネイトンは

彼女が自分を見向きもしないので

とてもがっかりしました。 


彼は、ここへ来るまでの間、

皇帝に良い第一印象を与えるために

徹底して準備しました。

 

皇帝に拝謁する前に、

準備する時間が1時間与えられたので

彼は、最大限速いスピードで

身体をきれいに洗い、

香水も振りかけました。

タナサン王が直接準備してくれた

アピールし過ぎず、それでいて、

おしゃれな服を着ました。

髪の毛も普段より念入りに整え、

すれ違う女性宮廷人たちが

顔を赤らめるほどでした。

ネイトンは鏡を見て、

自信を持ちました。

 

そして謁見室に入ったネイトンは

皇帝を見ると、

彼が想像していたよりも、

彼女は、はるかに美しいので、

気絶するところでした。

 

自分の腹違いの兄の命を奪った

恐ろしく残忍な皇帝。

対抗者を側室に置いて

本人も対抗者である皇帝。

美男さえ見れば

皆ハーレムに入れようとする

好色な皇帝。

自分勝手に行動し、

本音が分からない皇帝。

 

ネイトンが今まで聞いた皇帝の話は

ほとんど、

そのようなものばかりでした。

タナサンへやって来て

人々を助けたことで、国民の間で

彼女の人気が高まりましたが

そうなる前に彼女は、

大きな鳥に乗って来て

屋根に飛び降りた後、

犯人と推定した人に

いきなり矢を放つなど、

乱暴でわがままだったと聞きました。

 

ネイトンは、

近くで皇帝に会う機会はなかったので

彼女は、とても恐ろしい人だと

想像していました。

 

タナサン王に「皇帝を誘惑せよ」と

命じられ、覚書を書いた後に、

皇帝は、どのような人かと

ネイトンは尋ねました。

タナサンの王は眉をしかめて

しばらく考え込んだ後、

自分勝手で、

他人の顔色を窺うこともなく

思いやりもないと答えました。

 

その言葉を聞いて、

ネイトンは心配になり、王に、

皇帝は怖い人かと尋ねました。

タナサンの王は咳払いをすると、

皇帝に接する時は、

彼女は怖くて陰険な人で、

あの皇帝は、皇位に上がるために

腹違いの兄を処刑したことを

肝に銘じるようにと忠告しました。

ネイトンは「はい」と返事をし、

その話は有名だと言いました。

 

続いて、タナサンの王は、

タリウムの皇帝が、

他国を味方に引き入れるために

そのような性格を

隠していたということは、

騙された人だけが知っている。

だから、たとえ彼女の寵愛を得ても

絶対、むやみに行動してはならない。

彼女の微笑みが

本当の微笑みなのかどうかは

誰も分からないと、

改めて忠告しました。

 

ネイトンは、

王がくれた機会に感謝しましたが、

皇帝に対する感情は、

期待と恐怖が半々程度でした。

しかし、謁見室に現れた皇帝が

凶暴な噂とは裏腹に、

こんなに美しいとは

思いもしませんでした。

 

皇帝は背が高く、

背筋をピンと伸ばしているのがわかる

制服を着ていました。

高い位置で結んだ髪の下に見える

襟元は長くて優雅でした。

 

目鼻立ちは、はっきりとし、

特に強烈な眼差しが

一気に人を魅了しました。

皇帝が微笑む度に目尻が下がると

ネイトンは、

心臓がドキドキしました。

 

暴悪な皇帝が、自分の性格を隠し、

他国の王たちを騙したというので、

一体、どうしてそれが可能なのかと

ネイトンは、

不思議に思っていましたが、

彼女が、あのように、

微笑んだからではないか。

皇帝は真顔の時は美しい虎のようで

笑うと、白いテンのようでした。

ネイトンは、

この皇帝ほど美しい人を見たのは

生まれて初めてでした。

 

ネイトンは、

皇帝に見つめられたくて、

できるだけ腰を立てました。

しかし、皇帝は、タナサン使節

王の伝言を伝える時を除けば、

常に自分の側室だけを見ていました。

たまにアイニ皇后を見たりしましたが

ほとんどは、

自分の側室だけを交互に見ながら

微笑みました。

その笑顔は、とても暖かそうなので、

ネイトンは、

理由もなく寂しくなりました。

 

皇帝は、

自分の側室に満足しているようなので

第一印象だけで誘惑するのは大変だ。

やはり、ゲスターのそばに

よく、くっ付いているしかないと

思いました。

◇他の用事◇

戻って来た一行を称賛し、

褒美を与える者には与え、

タナサン王に返礼品を送れと

指示を終えた後、

ラティルは興奮しながら侍従を呼び、

久しぶりに家族が集まったので、

皆で集まって夕食を取ると

側室たちに伝えるよう指示しました。

 

そうしているうちに、ラティルは

侍従長が妙に楽しげで、

茶目っ気たっぷりの目で

自分を見つめているのに

気づきました。

 

ラティルは、スッキリしない気分で

その理由を尋ねると、

侍従長はフフフと笑いながら、

タナサンの王が、

ゲスターに付けて送って来た使用人を

見なかったのかと尋ねました。

 

ラティルは、

あのハンサムな男なら当然見たと

答えましたが、

当然見たと言わなければ良かったと

後悔しました。

ラティルは何も考えずに答えたのですが

侍従長の目がニヤリとしたことから

彼は心の中で、やはり皇帝は

イケメンが好きなようだと

思っているのだと感じました。

ラティルは、ギュッと口を閉じました。

 

ラティルは、

彼がゲスターの隣にいるから、

一緒に見えただけだと言い訳をした後、

彼がどうしたのかと尋ねました。

 

侍従長は、

タナサンの王の心中がはっきり見えた。

あんなにハンサムな使用人を

そのまま、来させるわけがないので、

ラティルの誠心を狙ってきたはずだと

答えました。

 

ラティルは、

まさか、そんなことはないだろうと

反論しましたが、侍従長は、

もちろん違うかもしれない。

神のみぞ知るということだと

返事をしました。


その言葉に、ラティルは困惑して笑うと

自分はそんなつもりはないのに、

ゲスターが、

気分を悪くするのではないかと

心配しました。

 

侍従長は、

それでもいいのではないか。

かなり、すらりとしていたので、

気に入ったら・・・

と言っているところで

サーナット卿が、自分を

恐ろしく睨んでいることに気づき、

そのことを指摘しました。

 

ラティルは、

サーナット卿の脇腹を突つくと、

本当に自分は、

当分、側室を受け入れるつもりはない。

ゲスターのことを心配しているだけだと

笑いながら言いました。

すると、侍従長は、

「当分ですか?」と聞き返しました。

彼の表情に、やはり皇帝は好色だと

思っている気配が現われ、

ラティルは悔しくなりました。

 

「当分」という言葉を使ったのは、

サーナット卿がそばにいるし、

彼が側室になることを

断ったことがあったからでした。

それなのに、侍従長は、

あのような表情で自分を見ているし

横にいるサーナット卿も、

やはり少し寂しい表情を

していました。

ラティルは呆れて彼を見つめました。

 

その後、侍従長が出て行き、

サーナット卿と2人だけになると

ラティルは、

他の男を側室に入れたくて

「当分」と言ったのではなく、

サーナット卿のために言った。

誤解をしないで欲しいと

言い訳をしました。

 

サーナット卿は、

誤解していないと返事をしました。

しかし、ラティルは、

誤解しているような表情をしていたと

問い詰めると、サーナット卿は、

本当に誤解していないと

返事をしました。

ラティルはサーナット卿の横顔を

注意深く見ながら頷きました。

 

そして、ラティルは、

今日の夕食には、

側室たちが集まるけれど、

味方同士が集まる食事会でもあるので

サーナット卿にも参加して欲しい。

大丈夫かと尋ねました。

 

ラティルは、当然大丈夫だという

返事が返ってくると思っていましたが

意外にもサーナット卿は、

他の用事があると言って断りました。

その言葉に戸惑ったラティルは

他の用事とは何かと聞き返すと、

サーナット卿は、

ラティルを注意深く見つめながら、

苦々しく答えました。

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自分を純粋な姫に例えるのは

無理があるかもしれませんが

クラインは乱暴な態度とは裏腹に

案外、

ロマンチストなのかもしれません。

 

いままで、ラティルが、

凄い美人だという表現は

なかったと思うので、ネイトンの

ラティルへの称賛を読んで、

彼女は、そんなに美人だったっけ?と

不思議に思いましたが、

ネイトンの周りに

ラティルのようなタイプの

女性がいなくて、

しかも、怖くて残忍な皇帝だと

タナサンの王から

散々、脅されていた中、

普通の美人だけれと、

皇帝の威厳を漂わせ

笑うと美しい、

凛とした姿のラティルを見て

一目惚れしてしまったのではないかと

思いました。

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