自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 25話 あらすじ マンガ 26、27話 ラティルに見つめられて手でハートを作るクライン

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25話 ゲスターはラナムンに無視されてしまいました。

 

ラナムンが通り過ぎても、

地面に生えている草を

見下ろしているゲスターに

彼の侍従トゥーリは、

ラナムンが行ってしまったことを

伝えました。

ゲスターは知っていると答えました。

 

ゲスターの力ない姿に

ため息をついたトゥーリは、

 

それでは顔を上げてください。

何か悪いことをしたのですか?

 

と尋ねました。

 

ゲスターはぎこちなく笑い、

トゥーリを眺めました。

意気消沈している顔は、

とても柔らかく暖かそうでした。

本当は、可愛く笑えるのに、

その微笑みを

見なければならない人の前で、

ゲスターはいつも固まっていました。

 

ゲスターは、

ラナムンが遠くへ行ったか尋ねました。

トゥーリが、

随分遠く離れたから

安心するように伝えると、

トゥーリの

もどかしい気持ちも知らずに、

ゲスターは、やっと歩き出しました。

トゥーリは、う~んと唸りながら、

後を付いて行きました。

 

トゥーリの声を聞いて、

気が利かないのではと思った

ゲスターは彼をちらっと見て、

何か言いたいことがあるのかと

トゥーリに尋ねました。

 

彼は、ラティルが

ゲスターと親しく接しているのではと

尋ねました。

 

それを聞いたゲスターは

恥ずかしそうな顔をしたので、

トゥーリは

親しく接しているではなく、

下品に接していると

言ったのかと思い混乱しました。

 

ゲスターが、

親しく接していると答えたので

トゥーリは安心しました。

 

彼は、ゲスターがどうして、

そんなに小さくなっているのか

わからない。

側室の間では、皇帝の寵愛が

権力であることを知らないのかと

尋ねました。

 

ゲスターは元気なく、

 

うん。

 

と答えました。

 

トゥーリは、

アトラクシー公爵と

ゲスターの父親は

お互いライバル同士だけれど、

ゲスターがラナムンの前で、

どうして、

そんなにひるんでいるのか

わからない。

そういうことはしないで欲しい。

悔しいと言いました。

 

ゲスターは

ぎこちなく笑いながら、

薄茶色の髪の毛を触ると

顔を赤らめました。

 

どうして、

あんなに恥ずかしがって、

顔が赤くなっているのか?

 

トゥーリは不思議に思って

ゲスターを見つめると、

彼は、口籠もりながら

 

寵愛と言っても

まだ、その段階まで行っていないし

陛下は、私を訪ねて来たこともない。

ただ図書館でお会いしただけで、

実は私は、よくわからない。

 

と言いました。

トゥーリは、

 

一緒に寝ることですか?

 

と尋ねると、

ゲスターは、言葉に気をつけてと

注意したので

トゥーリは、

夜の仕事と言い直しましたが

どうして、そんなことが言えるのか、

というように

ゲスターは驚愕した表情を見せました。

 

トゥーリは、

随分遠回しに言ったのにと思い、

口をつぐんで、

眉間に皺を寄せました。

 

彼は、ずっとゲスターと

一緒にいましたが、

ゲスターと同じ年頃の護衛でした。

 

ゲスターが子供時代、

ロルド宰相は

病弱で気弱な次男のために

わざと次男と同じ年齢の

平民の少年たちの中から、

剣術の才能のある子を選んで

護衛に育て上げました。

それがトゥーリでした。

 

自然とトゥーリは、

ゲスターが受ける授業の多くを

一緒に聞いたので

彼が覚えている限り、

ゲスターは、性教育を受けていました。

当時も少し

恥ずかしがっていたけれど、

今ほど深刻なレベルでは

ありませんでした。

それなのに、どうして

子供の時よりも

恥ずかしがっているのか。

 

その時、トゥーリは驚き、

ゲスターを押さえながら

剣を抜きました。

 

ゲスターはトゥーリの名を呼び、

腰を曲げながら、

彼を見ました。

 

トゥーリの返事の代わりに

カーンという音がして

彼の剣と何かがぶつかりました。

ゲスターは、きょとんとして

トゥーリを見ました。

まだ、事態の把握が

できていない顔でした。

 

トゥーリは依然として

剣を持ち上げたまま、

四方を警戒し、

ゲスターに、

飛んできた物は何か尋ねました。

ゲスターは、トゥーリが

打ち落とした物を

確認すると、それは

石でした。

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◇石を投げた犯人は?◇

国務会議を終えた後、

ラティルは食堂で昼食を取りながら、

墓に描かれた印と手紙のことを

考えていた時、

侍従長から、

ゲスターが石に当たるところだったと

報告を受けて驚きました。

 

ハーレムの男たちは、3分話しただけで

性格がすごいとわかる程、

個性的でした。

 

ラティルは、彼らだけで

熾烈に争うと思っていたし、

それを期待していましたが、

入宮してから何日も経っていないのに

もう石が飛んでくるなんて。

時間が経てば、

岩でも投げるのではないかと

思いました。

 

ラティルは、

誰が石を投げたか尋ねましたが、

分からないとのこと。

ゲスターの侍従兼護衛のトゥーリが

犯人を探しに行っている間、

共犯者にゲスターが攻撃されるのを

恐れて、

犯人を追跡できなかったようだと、

侍従長は説明しました。

 

ラティルは、

 

ゲスターも一緒に

走れば良かったのでは?

 

侍従長に尋ねました。

 

彼は、ゲスターは走れないと

答えました。

 

ラティルは、子供の頃から

図書館で本ばかり読んでいる

ゲスターだから

体力が十分なくても当然だと

納得しました。

 

見かけは元気そうだけれど、

何の問題もないというわけではない。

ゲスターは恥ずかしがり屋だけど、

背が高く、肩幅も広く、体格が良い。

だから、

身体も適度に使えると思っていましたが

違いました。

 

ラティルは、侍従長に、

誰が犯人だと思うかと尋ねました。

彼は、

クラインが一番疑わしいと答えました。

 

ラティルは、

 

私心を除くと?

 

と尋ねると、侍従長は、

 

誰だか見当がつきません。

ゲスター様は穏やかな性格だけれど、

これといった頭角を現せない方なので

牽制する必要はありません。

 

と答えました。

 

ラティルはじっと考えた後、

 

誰かがやったには違いないので、

一応、全員に小言を言うべきだ。

 

と告げました。

 

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◇疑われているのに◇

ラティルはハーレムへ行き、

側室たちと、彼らが連れて来た奉公人、

ハーレムで働く宮廷人たちを

全員集めました。

そして、ハーレム内で、

誰かが投げた石に

ゲスターが当たったこと、

そのことについて、

皆も知っているはずだと、

いつもより冷たい声で告げました。

 

次にラティルは、

側室たち一人一人と目を合わせ、

 

みんなで仲良く過ごせとは言わない。

どうせ無理だから。

でも、なるべく

流血沙汰はないことを望む。

 

と告げました。

 

ラティルは、

侍従長が疑わしいと言った

クラインを見た時、

侍従長には、

私心を挟むなと言ったけれど

クラインは、

元々頭のおかしい人なので、

もしかして?と思いながら、

彼を注意深く見ました。

 

しかし彼は、恐れるどころか、

ふっと笑って、

仕方がないというように

手でハートの形を作りました。

自分が疑われているという考えは

1mmもないようでした。

 

ああ・・・本当に、あのバカ。

 

しばらくラティルは

呆然として、そのハートを

眺めていましたが、

結局笑い出してしまいました。

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◇初恋の相手◇

ラティルは、

 

次にまた同じようなことが起きて、

犯人がわからなかった場合、

連帯責任になる可能性もある。

分かりましたか?

連帯責任だからと言って、

甘く見てはいけない。

ハーレムってドーナツみたいだよね?

可愛いと思わないで。

そのドーナツを100週回れば、

口から魂が抜けるから。

 

と厳しく警告しました。

 

ラティルの話が終わり、

人々は解散すると、

タッシールは舌打ちをして、

 

ここは傭兵団なのか騎士団なのか

わからない。

いきなり、連帯責任だなんて。

 

と言いました。

 

貴族たちにとって騎士道は

義務であり名誉なことでした。

度々、名誉をかけた

決闘が繰り広げられることもあり、

彼らは剣術の才能がなくても、

最低限の剣術教育を受けました。

 

けれどもタッシールは

生まれた時から今まで

ずっと商人なので、

そのような教育は

受けたことがありませんでした。

彼がおとなしく過ごしていたから

弱いというわけではなく、

連帯責任を

受けたことがないだけでした。

 

侍従のヘイレンは、

ラティルが子供の頃から、

騎士の後を付いて回ったのは

本当のようだと言いました。

 

タッシールは、

夫婦喧嘩でもしようものなら、

剣を抜かれるかもしれないと

言いました。

 

ヘイレンは、

皇帝陛下と夫婦喧嘩を

するつもりなのかと尋ねました。

 

タッシールは、

 

少しずつ全部やるつもりだ。

歴史上、皇帝夫婦の喧嘩の話は

かなり出てくる。

 

と答えました。

 

ヘイレンは、

夫婦喧嘩をするためには

完全な夫婦にならないといけないと

助言しました。

 

タッシールはそれに返事をせずに

笑いながら歩いていましたが、

ラティルの初恋について

わかったかどうか

ヘイレンに尋ねました。

 

彼は、言われる前に

話そうと思っていたと答えました。

 

タッシールは、

なぜ自分が先に聞くまで

話さなかったのかと尋ねました。

 

ヘイレンは、

 

はっきりさせないと

いけないことがありました。

確実な情報でない上に、

相手も相手だから、ちょっと・・・

 

と言葉を濁しました。

 

タッシールは、

どこかの国の王かと

冗談めかして尋ねたところ、

ヘイレンは

 

はい、そうです。

 

と真面目に答えたので、

タッシールは口をポカンと開けました。

 

本当に王様なのかと

タッシールに尋ねると、

ヘイレンは、そうだと答えたので、

タッシールは5秒間、

頭を回転させた後、

ラティルの初恋の相手は

ヒュアツィンテ皇帝だと言いました。

 

劇的な効果を上げるために、

わざと王と表現したヘイレンは、

タッシールの言葉に

目を丸くしました。

 

タッシールは、

何でもなさそうに説明しました。

 

集まった側室たちの年齢を見ると

上にも下にも年の差がある男性は

好みではない。

側室たちの顔を見れば、

かなり容姿も見ている。

未婚の王であれば、

国際結婚を推し進めるだろうけれど、

そうしないでハーレムを作ったから、

相手は既婚者。

ヒュアツィンテ皇帝は、

数年間、

タリウムに留学に来ていた。

他に考えられる人がいるか?

 

タッシールの言葉を聞いた

ヘイレンは、

何日も調べていた自分は

バカになった気分だと言いました。

 

タッシールは、

ヘイレンが王だと調べて来たから、

推測しただけだと言いました。

そして、ヒュアツィンテ皇帝が

初恋の人なら、

どんな風に恋愛したのか、

自分が知りたいのはそこだと

言いました。

 

ヘイレンは、

それがはっきりしなかったので

話せなかったと言いました。

 

タッシールは、

仕事でカリセンへ行った時のことを

思い出しました。

 

ヒュアツィンテ皇帝は

ハンサムで声が良かったけれど、

その他に、記憶に残っていることは

ありませんでした。

彼とは、

わずかに言葉を交わしただけなので、

相手の性格は分かりませんでした。

 

尖った性格ではなさそうだった。

 

と、タッシールは言いました。

 

真似をするのかという

ヘイレンの質問にタッシールは、

 

初恋の人が、現在既婚者なら、

恋の終わりが

良くなかったということだから、

真似をし過ぎると逆効果になりそうだ。

しかも、皇帝の性格は把握しにくいし、

私的に接近しにくい。

 

と答えました。

 

ヘイレンは、

 

一応、できる限り調査します。

頭守も、タッシールさんに

必要なものがあれば、

最大限助けて欲しいと

おっしゃっていました。

 

と言いました。

 

タッシールは、

良くやったとヘイレンを褒めましたが

人の気配を感じたので、

横を向いて、どこかを見ました。

彼の口元が僅かに上がりました。

 

タッシールは

自分で調べてもいいと言いました。

ヘイレンは、

タッシールが見ている方に首を回すと

向かい側の遊歩道を

クラインが歩いていました。

 

直接、聞くのですか?

 

ヘイレンは驚きながら、尋ねましたが

タッシールは、すでに

クラインに近づいていました。

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クラインは思ったことを

すぐに口にしてしまうので

トラブルを起こすことがあるし、

思い込みも激しいし、

好きな人に素直になれない。

けれども、正確に裏表がなく、

根は純朴な青年だと思います。

もう少し精神的に大人になり、

自分の感情を

コントロールできるようになれば、

容姿と中身が揃った魅力的な男性に

なりそうな気がします。

 

手の形をハートにして、

自分の愛を表現するなんて、

とても可愛いと思います。

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