自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作111話 あらすじ マンガ 115、116話 サーナット卿を信じたいラティル

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111話 サーナット卿が好きと言ったラティルでしたが・・・

◇悩んでいる時は◇

乳母が誤解しているようだったので

ラティルは慌てて手を振り、

そういう意味で、

好きと言ったのではないと

弁明しました。

驚いたと言う乳母にラティルは、

 

どうして驚くの?

理由は分からないけれど、

最近、サーナット卿は

人気が高い。

 

と言いました。

それでも、最近は

彼の人気の高い理由が

分かる気もするので、

ラティルは彼の悪口を省略しました。

 

サーナット卿はハンサムで

身分も良くて、身体も立派で

しかも、今は皇帝の信頼を

一身に受けているので、

彼を知っている令嬢たちから

好かれないはずはありませんでした。

 

乳母が、

サーナット卿は側室よりも

ラティルの側近として

残って欲しいと言うと、

ラティルは、

 

最側近だ。

そうしなければならないのに。

 

と答えて、ため息をつきました。

 

乳母は、ラティルの悩みは

サーナット卿に関することなのかと

尋ねました。

ラティルは、

彼に怪しいところがあると

どうしても言えず、

口ごもっていましたが、

突然、ぱっと起き上がり、

出かけてくると言いました。

護衛を付けるという乳母に

ラティルは1人で出かけてくると

言いました。

危ないと言う乳母にラティルは

大丈夫だと答えましたが、

乳母は、

この前のことを持ち出しました。

ラティルは、

もし自分だと言う人が現れたら

枝豆5つとピーナッツ10個を

換えようと言わなければ

違う人だと言いました。

乳母はどういう意味かと尋ねましたが

ラティルは、何の意味もない。

意味のある言葉にすれば

推測されるからと答えました。

 

面喰った乳母の顔を見て

ラティルはにっこり笑い、

楽な黒のシャツとパンツに

着替えました。

そして、長い髪を一つに束ねて

ぐるぐる巻くと、乳母は、

 

止められないんだから。

 

と呟きながらも、

黒い巾着にお金を入れて

柄のない短刀を用意してくれました。

皇女の時から、

ラティルは悩みが多かったり

もどかしくなると、

変装をして外に出て

首都を歩き回っていました。

こんな時は、それ程遠くへ行かず

周りを歩いてくるだけなので、

乳母も慣れていて

支度を手伝っていました。

 

ラティルは、

普段着ているマントを羽織って

外へ出ると、

あちこち歩き回った後、

出入りが禁止されている裏門から

抜け出しました。

 

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◇別の方法◇

チェルロがドアを開けるや否や

ロルド宰相に

アトラクシー公爵の長男が

よく出歩いていると言われたので

彼は慌てて腰を曲げました。

しかし、ロルド宰相は

怒るために呼んだのではないので

腰を伸ばすようにと

手で合図をしました。

チェルロは謝罪しましたが、

ロルド宰相は

怒るつもりはない、

大神官が立ち寄ったらしいので、

おそらく彼が治療したのだろうと

言いました。

チェルロは再び謝りましたが、

ロルド宰相は、もういいと言って

大神官がラナムンを治療したことを

どう思うかと尋ねました。

 

ロルド宰相の言葉は穏やかで

理解の心に満ちていましたが、

もし本当に大丈夫なら、

このような遅い時間に

チェルロを

呼び出したりしませんでした。

しかし、ロルド宰相は

腹が立つというだけで、

自分の腹心に

害を及ぼしたりしないので、

チェルロは腰を伸ばし

慎重にロルド宰相を見て、

他の方法を使ってみることを

提案しました。

しかし、ロルド宰相は

ケガをさせる方法では、

また、治療してしまうので

何か考えてみる、

チェルロにも考えるように

指示しました。

 

ロルド宰相がチェルロに

出て行くようにと

手で合図をしたので、

彼は扉の方へ向かいましたが

しばらく躊躇った後、

再び戻って来て、

ゲスターの力を借りれば

事が簡単になるので、

彼に来てもらったらどうかと

尋ねました。

 

しかし、ロルド宰相は

ゲスターは優しすぎて、

おとなしい、

人を傷つける方法を

研究中だと知れば

ショックを受けて死んでしまうと

言いました。

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◇血の匂いで◇

ラティルはポケットに手を突っ込んで

ゆっくり通りを歩きながら、

複雑でめまいがしそうな考えを

何とかしようとしました。

 

理由もなくサーナット卿を

疑ってもいいのだろうか。

私が見たサーナット卿は

信頼できる人なのに。

お兄様はそうじゃなかった?

お兄様も信頼できる人のように

見えたのに。

いや、それでもサーナット卿は

危険を冒しても

お兄様に懐柔されなかったのに・・

 

その時、風に乗って

喧嘩をしているような音が

聞こえてきました。

ラティルは、好奇心から

音のする方へ行ってみました。

すると、仲間同士で、

髪の毛をむしったり、蹴ったり

服をつかんで地面を転がしたりと

激しい喧嘩を繰り広げていました。

 

ラティルは、

警備兵は来ないのだろうかと

考えながら、

屋台でソーセージの串焼きを

買いました。

そして、屋台の商人に、

なぜ、あの人たちは

喧嘩をしているのかと尋ねると

彼らは、

お酒を飲んで喧嘩をしている。

酔っ払いたちは

すれ違っただけでも大騒ぎをすると

答えました。

商人は、油のたくさん付いた

ソーセージを7つに切り分けて

紙コップに入れたのを

ラティルに渡しました。

彼女は、それを手にして、

近くの壁に積み上げられた

木箱の山に腰かけました。

ソーセージを食べながら

喧嘩を眺めていると、

黒魔術師だの、トゥーラだの、

サーナット卿だのと

複雑だった頭の中が

少しすっきりしてきた気がしました。

 

誰かが警備兵が来ると叫ぶと

ようやく酔っ払いたちは

喧嘩を止めて散らばりましたが、

それでも怒りが収まらず、

近くをぶらついてた彼らは、

自分たちを見ているラティルが

喧嘩を売っているように見えたので

かっとなり

 

お前何だよ!

 

と叫んで近づいて来ました。

 

ラティルは

ソーセージを口に入れると

にっこりして、

 

見学者。

 

と答えました。

 

その言葉に

酔っ払いたちの怒りは

さらに大きくなりました。

 

あたまがおかしいのか?

俺たちがおかしいって?

 

彼らは地面に唾を吐き

ラティルに近づいて来ましたが

彼女は笑っているだけでした。

ところが、

彼らの血の匂いを嗅ぐと

ラティルは思わず目を閉じて

息を大きく吸い込みました。

その瞬間、

目の前が朦朧としてきました。

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◇幻影◇

目が覚めると、

ラティルは、周りを

キョロキョロ見回しました。

先ほどは、

ソーセージを食べながら

喧嘩に巻き込まれそうだったのに

今、彼女の周りには

誰もいませんでした。

暗い道なのはわかるけれど、

酔っ払いたちが喧嘩をしていた店も

ラティルに

ソーセージを売った商人も

喧嘩をしたがっている酔っ払いも

見当たりませんでした。

それだけでなく、ラティルは

頭を動かすことができず、

少しも足を動かしていないのに

走っていました。

これは何なのか、

ラティルは、自分が

誰かの体の中に

閉じ込められているような

感じがしました。

前にカルレインの記憶を見た時は、

三者の立場で、

彼を見守っているような

感じでしたが、

今は、その時とは違い、

自分が誰かと一体になって、

その人の行動を

そのまま感じているようでした。

 

一体何なのか。

先ほどの酔っ払いの記憶なのかと

ラティルが考えていると、

急に路地から手が飛び出して

ラティルをぐいと引っ張りました。

彼女が感じる身体は、

路地の壁に背中を打ちつけながら

小さく悲鳴を上げましたが、

彼女を引っ張った誰かが

大きな手で口を塞いだので

悲鳴は声になって出ませんでした。

ラティルは本当に驚きました。

身体の持ち主の口を塞いだのは、

今より髪の長いカルレインでした。

 

カルレインの記憶なのか。

それなら、

彼が近くにいたということだろうか。

そうだとしても、この構図は

カルレインの記憶というより

身体の持ち主の記憶に

近いのではと思いました。

その瞬間、台風に

黒い墨をかけたような闇と共に

にぎやかな音がして、

ラティルが先ほど立っていた通りを

黒くて大きな馬車が

狂ったように走り去るのを見ました。

人が乗る馬車にしては大きすぎるし

馬車を引く黒い馬は、

地面を踏んでいませんでした。

 

あれは一体何なのか。

ラティルは馬車を

もっと見たいと思いましたが

身体の持ち主は別の考えなのか

その場にいるばかりでした。

もっとも、カルレインが

ずっと手で口を塞いでいたので

身体の持ち主が、

馬車をもう少し

詳しく見たいと思っても

行くことはできなかっただろうと

ラティルは思いました。

どのくらい、そうしていたのか、

嵐のような音が消えると、

ついにカルレインが手を離して、

笑いながら、

一つ聞いてもいいかなと

尋ねました。

 

ラティルは幻影の中のカルレインが

現実のカルレインより

髪が長いだけでなく、

声がもう少し明るくて

雰囲気も暗くて重い感じが

しないことに気がつきました。

カルレインの過去だからなのかと

ラティルは不思議に思っていると

身体の持ち主は震える声で

 

何を?

どちら様ですか?

 

と尋ねました。

 

その時、何かが落ちる音がしました。

身体の持ち主が頭を下げると

緑色のリンゴが

足元に転がっていました。

ラティルは、彼女が

リンゴの入ったバスケットを

持っていることに気がつきました。

カルレインはリンゴを拾って

身体の持ち主に渡すと笑いました。

そして、この村に

黒魔術師が住んでいると聞いたと

尋ねるや否や、

なぜかは分からないけれど、

身体の持ち主は悲鳴を上げながら

カルレインを押しのけて

慌てて逃げだしました。

持っていたバスケットが落ち、

中に入っていたリンゴが

地面に転がるのを感じましたが、

身体の持ち主は、

それすら気にしませんでした。

しきりに後ろを振り返りながら

走った身体の持ち主は、

薄暗い森の中へ入って、

息を切らしながら歩き続け、

ある小屋の前へ行き、

扉を開いて中に入りながら、

また、誰かが

お母さんを探していると

叫びました。

 

小屋の中では、

女性がストーブのそばに座って

火かきで薪をかき回し、

男はテーブルで

野菜を切っていました。

一番奥まった所にある揺りかごでは、

子供が両手に

おもちゃを持っていました。

しかし、男は

体の持ち主の叫び声を聞くや否や、

荒々しくナイフを

テーブルの上に置いて

ストーブのそばに

座っている女に向かって

 

だから俺は、ああいうものを

拾ってくるなと言ったじゃないか。

 

と大声で叫びました。

そして、身体の持ち主に近づくと

彼女の胸倉をつかみました。

身体の持ち主は驚いて

 

お父さん?お父さん?

 

と叫びましたが、男は、

 

お前は俺のお父さんじゃない。

この呪われた女。

 

と叫んで手を上げました。

 

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◇自分がやったの?◇

その瞬間、

ラティルは瞬きました。

気がついたら彼女は、

ソーセージの入ったコップを持って、

前には酔っ払いたちが怒って、

自分たちを無視するのかと

騒いでいました。

 

ラティルは手でコップを潰すと、

一番前で威嚇的に叫んでいた

酔っ払いのお腹を蹴りました。

その男の顔が

今にも顔を殴りそうに

手を上げていたあの男のようで

気分が悪くなったためでした。

酔っ払いは悲鳴さえ上げずに

飛ばされてしまい、

反対側の壁にある

ゴミ箱にぶつかって、

ドタバタと音を立てながら

地面に転がりました。

大の大人が足で一度蹴られただけで

後ろに倒れるどころか、

半分飛ばされてしまいました。

それを見た、他の酔っ払いたちは

後ずさりしました。

ラティルも驚き、

今、自分がやったのかと

彼らに尋ねました。

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ラティルが閉じ込められた

身体の持ち主は、原作の挿絵と

カルレインが出て来たことから

ドミスだと思われます。

ドミスはロードで、

彼女の生まれ変わりが

ラティルだとしたら

彼女もロードなのでしょうけれど

そもそもロードが

どのようなものなのか

文献でしかわかっていません。

ロードは、その存在だけで

世の中の全ての悪を目覚めさせると

言われていますが、

真実は、その逆で

悪が目覚めたために

ロードが現れたとしたら・・・

実はロードが世界を救う存在なのに

人々が騙されて

ロードを殺してしまったとしたら・・

今までのお話を読んでいると

ロードは、悪の存在には思えなくて

こんなことを想像してみました。

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