自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 158話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ マンガ 146、147話 ドミスは本当にドミス?と疑うラティル

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158話 ラティルはドミスに化けたアイニに、カルレインのことが好きなのかと聞かれました。

◇ドミスと対峙◇

ラティルは当惑しましたが

その気持ちを隠すことはせず

堂々とドミスを見上げました。

 

彼女は不機嫌そうに小さく笑うと

ラトラシル皇帝の特使が

自分を偵察していたので

このように推測するしかなかった。

皇帝の特使が

公務で自分を偵察するはずがないので

サディの個人的な感情に思えたと

謝りました。

 

正しいことではあるけれど

ラティルは認めませんでした。

彼女は、わざとむっつりした声で

公務かもしれないと言いました。

 

ドミスは「そうなの?」という顔で

首を傾げましたが、

さらに、にこやかに笑いました。

その妙に不愉快に思える微笑みに

ラティルは気分が悪くなりました。

あの口から、次に出て来る言葉は

それ程、良い言葉ではないことを

推測できました。

 

ドミスに化けたアイニは

 

それなら、個人的感情は

皇帝が

持っているということでしょうか?

皇帝の命令なら

あなたにとって公務でしょうから

皇帝がご自身の側室を調査する

公務かもしれませんね。

 

と言いました。

 

予想通り、その言葉を聞いて

ラティルの気分は

さらに悪くなりました。

しかも、すべて事実だったので

なおさらでした。

 

カルレインが関係しているから

私はあなたを調べているの。

当たり前でしょ。

それでも、私とあなたは

全く何の関係もないのだけど。

どうして、あなたを

調べなければならないの?

 

と囁きました。

一歩遅れて、ラティルは

ドミスの夢を見ていることを

思い出しましたが、

そのために、

ドミスを探し回ったわけではないので

それについては知らん振りしました。

 

ラティルはドミスの言葉に

返事をする代わりに、

もっと不機嫌そうな態度で、

 

困った方ですね。

近づいて来て、

私のことを知っているふりをしたり

最初にカルレインの話をしたのも

あなたなのに。

あえて、陛下の話を持ち出すなんて

そちらこそ、おかしいです。

 

と冷たく呟きました。

 

その時、2人を見守っていた

黒死神団の傭兵の1人が

不愉快そうに間に割り込み

ラティルの肩を軽く叩くと、

 

あっちへ行け、人間。

アイドミス様に無礼を働くな。

 

と脅しました。

 

見た目は、それほど強い力では

なさそうでしたが、

ラティルは肩に

強い衝撃を感じました。

その傭兵は

ほっそりしているけれど、

とても力が強い人でした。

 

しかし、ラティルは、

黒死神団の傭兵が

思ったより力が強いことに

怒ったりしませんでした。

けれども、彼女とドミスは、

互いに好感を抱くことなく

話をしていましたが、

戦っているわけではなかったのに、

傭兵が割り込んで

無礼だと言ったり、肩を押したことで

気分が悪くなりました。

ラティルは、

その傭兵の腕をつかむと

力いっぱい投げました。

あっという間に傭兵は

地面に背中をぶつけて倒れました。

その様子を見守っていた

他の傭兵たちの顔が強張りました。

予期せぬ光景を見たかのように、

ドミスの眉も吊り上がりました。

 

彼らは、

平凡で武術を身につけていなそうな人に

仲間が一発で制圧されたことに

戸惑っているようでした。

 

これ以上、喧嘩をするのは

面倒だと思ったラティルは

ドミスをもう一度見ると

近くを通った乗合馬車に乗り

その場を離れました。

傭兵たちは、

地面に倒れている仲間に近づき

足でトントン蹴りながら、

 

あんな弱そうな人間に負けるなんて。

 

吸血鬼の面目が立たない。

 

ドミスさんの前だからって

油断しすぎじゃない?

 

と、口々にけなしました。

同僚の傭兵たちは、

彼が、いい加減にしたから

負けたと思っている様子でした。

しかし、倒れた傭兵は

笑うことができませんでした。

警戒するほどではなかったけれど

油断もしていませんでした。

気がついた時は、

すでに身体が倒れていました。

見た目とは全く違う

恐ろしい力でした。

ドミスに化けたアイニも

疑わしいと思ったのか

眉を顰めました。

 

彼女は皇帝の特使だけれど

どうやって吸血鬼のあなたを

一度で倒したの?

 

前にもサディは、

ヘウンを追い出したので

彼女には、少し変なところがあると

思いました。

◇ドミスはアイニ?◇

ラティルは

クラインの部屋の前に立つや否や

 

(今日は普段より

華やかに着飾っているけれど

分かるかな?)

 

と彼の本音が聞こえてきました。

 

普段も、

とてつもなく華やかなのに

それ以上に華やかなものがあるの?

 

ラティルは慌てて部屋の中に入ると

人間ペンダントになっている

クラインを見て

本能的に2歩後ろに下がりました。

 

クラインがにっこり笑いながら

ラティルを呼ぶと、彼女は

クラインが動く度に

洋服のあちこちに付いた宝石が

光を浴びて輝くので、

その光に彼が埋もれて目が眩みそうだと

心にもない称賛をしました。

 

クラインは、

ラティルが食事をしに来ると聞いて

少し気を遣って

着飾ったと自慢しました。

 

ラティルは何も言わずに

彼の頬を軽く撫でると

テーブルの前に行きました。

ラティルは席に座りながらも

クラインが

ヒュアツィンテと自分が

付き合っていたことに

まだ心を痛めていないかと

心配していましたが、

そのような気配はありませんでした。

本音を確認できれば良かったけれど

食事をしながら落ち着いてきたのか

彼の本音は、それ以上、

聞こえてきませんでした。

そのおかげでラティルは

昼に見たドミスについて

思い出しました。

 

あの時は、

ドミスを実際に見た驚きと

彼女が突然

カルレインの話をし始めたことが

気になって、

深く考えなかったけれど、

ドミスと離れたことで

改めて疑問点が浮かび上がりました。

 

カルレインがドミスに

サディの話をしたことも

変だと思ったけれど

ドミスは、

どうやって通り過ぎる人々の中で

サディを指差し、

ラトラシル皇帝の特使サディと

呼んだのか。

ドミスはパッと目に留まる

外見をしているけれど

サディは、

まるで存在感を最大限消すために

作られたように、存在感が薄く

人相と着衣だけでは

見つけられない人でした。

しかも、サディは

最初から存在しない人で

カリセンでは大きな活躍をしたけれど

タリウムの人は名前と話を

聞いただけで、

サディの偽の身分、顔、名前を

全てマッチさせることができる人は

いませんでした。

カリセンの人たちも

サディと直接会って

話をした人でなければ

すぐに分からないと思いました。

それなのにドミスは

一目でサディを探し出し

名前まで呼んだ。

カルレインが、

どのように説明したら

それが可能なのかと考えました。

しかし、

カルレインにこの質問をすれば、

ご主人様もドミスの顔を

知らないじゃないですかと

言われそうでした。

 

ラティルがぼんやりと座って

ナイフで皿だけを掻いていたので

クラインが彼女を呼びました。

その声を聞いたラティルは

想像から呼び戻され

食事をしました。

しかし、ラティルは

再び考え始めました。

 

もしかして、ドミスは

カリセンで私を

見たことがあるのかな?

 

と思いましたが

すぐに、その考えを否定しました。

カリセンで会っているなら

ラティルもドミスを

覚えていたはずでした。

その時、すでにラティルは

ドミスの顔を知っていたし、

彼女は遠くから見ても目立つ人なので

知り合いでなくても

一度見たら、強く印象に残る人でした。

しかし、ラティルは

遠くからでも

ドミスどころか似たような人さえ

見たことがありませんでした。

しかも、ドミスがカリセンにいたら

カルレインが何か反応を見せたはず。

しかし、カルレインは

アイニとスキャンダルに

なるところだった以外は

静かに過ごしていました。

とてもハンサムなのに

彼に関心を示したのは

アイニだけでした。

 

じっくり考えながら

食べ物を口の中に押し込んでいた

ラティルは、

突然、全ての行動を止めました。

 

カルレインは、

ドミスに会っていないと

はっきり言った。

顔を変えられる魔法物品。

あの地図の隅に書かれていた

「3」という数字。

母親が持っていた物は処分したけれど

もし、そういう物が3つあるなら、

あと一つ、残っているはず。

誰かがそれを利用して

ドミスの顔を真似たとしたら?

 

それなら、

カルレインが会ったのが

ドミスでないという言葉も

彼女がサディを見つけ出して

声をかけたことも

納得できました。

 

アイニはカルレインが

前世の恋人だと信じていたから

彼に近づくために、

自分の姿をカルレインの恋人の姿に

変えたかもしれない。

カルレインに関わる度に

理性を失っていたから。

 

しかし、黒死神団の傭兵たちが

彼女に優しくしていた点がひっかかり

もやもやしました。

アイニが顔を変えて

ドミスになりすましても、

傭兵たちは見逃さないのではと

思いました。

けれども、ラティルは

その考えを打ち消し

普通の人は、相手が顔を変えて

接近して来たとは思わないし、

もしかしたら、アイニではない

三者かもしれないと考えました。

 

ラティルは無意識のうちに

食べ終わった空の皿の上で

何度もフォークを空振りしていたので

クラインが心配そうに声をかけました。

 

ラティルは、

少し気になることがあったと話すと

にっこり笑い、

すっかり疑問は解けたので

きちんと食べる。

クラインにも、

自分ばかり見ていないで

早く食べるように指示しました。

 

ラティルは、

自分にもドミスの記憶があるので

アイドミスが本物のドミスか

ドミスを真似る偽者か

調べなければと思いました。

◇頼る相手◇

その時刻、ダガ公爵は

皇后が家出したことが知られたら

人々に無責任だと言われ、

イメージが悪くなるので

拉致されたという噂を広めるように

側近たちに指示していました。

辛うじて発見された

いくつかの証拠は

アイニが拉致されたのではなく

自ら出て行ったことを

示していましたが、

公爵は、これらすべてを

葬ることにしました。

 

彼は、焦燥感にかられながら

アイニがいなくなった部屋を見回し

ヒュアツィンテに怒りを覚えました。

アイニがいなくなったのは、

彼が彼女を別宮へ送ったせいで

アイニのプライドが傷ついたからだと

考えました。

 

早くヒュアツィンテが

死ぬことも生きることも

できないようにしなければ

ならないのに・・・

 

しばらく悩んだ末、

ダガ公爵は

アイニの部屋にメモを置いて

ヘウンを呼び出しました。

彼がダガ公爵の部屋を訪ねるや否や、

公爵は、ヘウンに

皇帝より先にアイニを探し出すよう

命令しました。

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公爵いえども

一介の貴族にすぎないのに

ヘウンに命令をするダガ公爵。

彼が生きていた時も

公爵はヘウンを

自分の操り人形にしていたのだと

思いました。

そして、

死んだはずのヘウンが

生き返って現れたり

侍女が亡くなった時の

意気消沈していたアイニには

同情していましたが、

元気を取り戻した彼女は

憎たらしい面があるし、

自分の利益を最優先させる

ダガ公爵の娘だと

思わざるを得ませんでした。

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