自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作260話 ラティルの命令を無視するサーナット卿

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260話 ダガ公爵が恐ろしいことを企みました。

◇訪問者◇

カルドンは、

ラナムンだけでなく

ラティルまで剣を抜いたことに

とても喜び、感激していました。

そして、

ラナムンの後を追いかけながら

対抗者は3人いるのかと尋ねました。

彼は、淡々とした声で

知らないと答えましたが、

カルドンは、ラナムンが

この件について何の関心もなければ、

最初から、

剣を抜きに行かなかったことを

知っていました。

 

カルドンは、

ラティルとラナムンは

一本の剣を抜くという

運命で結ばれている。

彼以外、皇配になる人はいないと

言いました。

ラナムンは返事をしませんでしたが

カルドンは、

しきりに話をしているので、

アイニ皇后はどうなのかと尋ねました。

 

カルドンは、目を逸らしました。

アイニも剣を抜いたけれど、

彼女は他の男性と結婚して

外国の皇后なので、

全く気にしていませんでした。

 

ようやくカルドンが静かになったので

ラナムンは服を着替えようとすると

誰かが扉を叩きました。

護衛の話では、

ある者がラナムンに

会いたがっているとのこと。

 

ラナムンは時計を見ると

夕方の時間で、

親しくない他人に会うには

曖昧な時間でした。

ラナムンは、

自分に会いたがっているのかと

尋ねると、

護衛は「はい」と返事をした後、

ラナムンを訪ねて来た人に

頼まれたメモをカルドンに渡しました。

ラナムンは、受け取ったメモを広げ

内容を確認した後、

カルドンに渡しました。

 

ラナムンの表情に、

あまり変化はないけれど、

特別な内容でなければ、

自分に見せることはないことを

知っているカルドンは

メモの内容を確認しました。

彼は、目を丸くして、

この人は、

今すぐ、ラナムンに

会いたがっているようだと

言いました。

◇ラティルの心配◇

ラティルは

サーナット卿と気兼ねなく話すために

わざと下女を呼びませんでした。

彼女は食事を取りに行ったので、

ラティルとサーナット卿の

2人だけでした。

 

彼女は、対抗者は

ラナムンなのか、アイニなのか、

それとも、二人ともなのかと

尋ねました。

サーナット卿は、

分からないと答えました。

 

ラティルは、

ラナムンは対抗者の可能性が

あるのかと尋ねました。

サーナット卿は、

可能性があるから

剣を抜いたと答えました。

 

ラティルは、

それは確かなことでは

ないのではないかと尋ねると、

彼は「はい」と返事をしました。

 

それならば、

ラナムンを攻撃してはいけないと、

ラティルは指示しました。

サーナット卿は返事をせずに、

口をぎゅっと結びました。

 

ラティルは催促するように、

サーナット卿の名前を呼ぶと、

彼は、

ラナムンが対抗者であることが

確実になったら、

攻撃してもいいかと尋ねました。

しかし、ラティルはきっぱりと

ダメだと答えました。

 

アイニが対抗者だと知った時も、

彼女を殺すのが嫌で、

アイニが対抗者でないことに

したかったので、

ラティルはラナムンを

殺したくはありませんでした。

他の方法があるなら、

探したいと思いました。

 

サーナット卿は、

聞こえるのか聞こえないのか

分からないくらい小さな声で、

渋々「はい」と答えましたが

ラティルは、彼を信頼できず、

じっと見つめ続けました。

 

ラティルにそこまで見つめられると

良心が咎めたのか、

サーナット卿は、

夕食の準備がいつできるか

調べてくると言って、

その場を離れました。

 

ラティルは、

サーナット卿が、

自分の命令を破ることはないと

思いながらも、

ラナムンが本当に対抗者なら、

大目に見てくれるはずがないと

思いました。

一方、サーナット卿は、

ラナムンが対抗者なら、

必然的にラティルの害になるので、

それを見過ごすつもりはなく

ラナムンを亡き者にするつもりでした。

ラティルの命令に背くことで

彼女に憎まれても、

彼女のために行動する準備が

できていました。

 

そのように考えながら

廊下を歩いて行くと、

サーナット卿の顔から温もりが消えて

氷のように変わりました。

彼は、ラナムンが泊まる部屋を

尋ねました。


護衛はサーナット卿が現れると

嬉しそうに彼の名前を呼びましたが、

サーナット卿は、

自分がラナムンに

会いたがっていることを

伝えて欲しいと護衛に頼んだ時、

いつもの彼とは違い、

そっけない言い方だったので

護衛は不思議に思いましたが、

今日は大変なことがあったせいで

ああなのかもしれないと

自分を納得させました。


護衛は、ラナムンは留守だ。

ある聖騎士が、

彼に会いたいと言って、

面倒くさい手続きを踏んでまで

やって来たので、

ラナムンも気になり

出て行ったと答えました。

護衛は、

サーナット卿が来たことを

ラナムンに伝えようかと

尋ねましたが、

彼は返事もせずに

行ってしまいました。

 

気まずくなくなった護衛は、

「必要ないのか」と呟きましたが、

サーナット卿は振り向くことなく

行ってしまいました。

訳もなく恥ずかしくなった護衛は

床を見下ろしました。

 

サーナット卿は、

ラナムンに会うために、

使節団の宿舎を抜け出して、

外に出ました。

◇変な匂い◇

ラティルは、

自分の命令に反して、

すぐにサーナット卿が

ラナムンを訪ねたことを

夢にも思っていませんでした。

アイニとラナムンの

どちらかが対抗者なのか。

なぜ対抗者が2人なのか。

ラナムンは

自分が対抗者であることを

知っているのか。

何も確実になっていない状況で

ラナムンを攻撃するのは

尚早だと思っていたからでした。

 

でも、本当にラナムンが

対抗者だったら、

どうすればいいのか。

 

物思いに耽っていると

侍女が入って来て、

テーブルに食事を置いて

出て行きました。

ラティルは食欲がありませんでしたが

健康のために、

何かを食べなければなりませんでした。

ラティルはスプーンでスープをすくい

口元へ持って行くと、

変な匂いがしたので、

スプーンを遠ざけました。

銀のスプーンは

変色していませんでした。

けれども、確かに変な匂いがするので

ラティルはもう一度

スープの匂いをかぎました。

 

かすかな血の匂い。

けれども、変な血の匂いがする。

もしかしたら、

血の匂いではないかもしれない。

 

ラティルはスプーンを下ろすや否や

侍女を呼びながら、外へ出ました。

下女に食事用のワゴンを渡しながら

話をしていた侍女は驚いて、

ラティルを振り返りました。

カリセンの下女は、

皇帝が突然現われると、

慌ててお辞儀をしました。

ラティルが冷たい表情で

下女を見下ろしたので、

侍女は尋常ではないと思いました。

 

ラティルは、食事の中に

毒に似たようなものが入っていると

言いました。

毒と聞いて、衛兵と侍女と、

食事を運んで来た下女は

ひざまずきました。

特に下女の顔からは

血の気が引いていました。

 

ラティルは、侍女に立つようにと

手で合図をすると、

他の人たちの食べ物について

尋ねました。

侍女は自分の使う隣の部屋へ行き、

サラダを持ってくると、

そこからは変な匂いがしませんでした。

けれども、まだ安心できませんでした。

ラティルはスープを持って来させると

変な匂いがしました。

ラティルの言葉に侍女はよろめき、

下女はガタガタ震え始めました。

 

ラティルは近衛兵に、

タリウム使節団に

食事を食べないように

伝えることと、

彼らが受け取った全てのスープを

持ってくるように命令しました。

 

2人を除き、近衛兵たちは

散らばりました。

ラティルは残った近衛兵に

下女を捕まえるように指示して、

部屋へ戻りました。

 

彼女は他の器を

一つ一つ確認しましたが、

スープ以外、

変な匂いはしませんでした。

 

カリセン人がやったのか。

他の国がやったのか。

侍女はイライラしながら、

ラティルの近くを

うろうろしていました。

もう少しで毒を

食べさせられるところだったので

腹が立っているようでした。

 

しばらくして、

ラティルの指示を聞いた

使節団数人が押し寄せてきて、

近衛兵は

カートにスープを乗せて

運んできました。

ところが、彼がカートを押して

ラティルの部屋に入ろうとした時、

別の近衛兵が走って来て、

カートと扉の間に入り込むと、

1チームがすでに食べてしまったと

報告しました。

 

その言葉が終わるや否や、

どこからか悲鳴が聞こえました。

ラティルは、立ち上がると

そちらの方向へ走り出しました。

 

驚いた官吏と近衛兵は

危険だ。自分たちが行くと言って、

ラティルの後を追いかけましたが

彼女は、一番安全なのは

自分だと分かっていたので

速度を落としませんでした。

◇趣味が同じ◇

ラティルが捕まえておけと

指示した下女は、

外が静かになると、

服の中からピンを取り出して、

鍵を開けると、

そっとドアを開けました。

廊下に誰もいないことを

確認した下女は、

ニヤリと笑うと

ラティルの部屋に入りました。

集めて来たスープが

カートの上に乗せられていました。

 

下女はニヤリと笑うと

カートの内側に隠してきた

皿を取り出しました。

スープだけ持って行って破棄すれば

皇帝が何を言っても問題ない。

この中に入っているのは

普通の毒ではないので、

毒を見つける方法では

検出できませんでした。

 

ところが下女が、

その皿にスープを移していた時、

後ろから現れた冷たい手が

下女の手をつかみました。

 

人がいるとは思わなかった下女は

驚いて、

後ろを振り向こうとしましたが、

なぜか身体が動きませんでした。

慌てている彼女の耳元で、

誰かが、

自分も陰で悪い事をするのが好き。

お嬢さんと自分の趣味は同じだと

囁きました。

 

彼女は悲鳴を上げることもできず

ブルブル震えながら、

誰なのかと尋ねました。

しかし、後ろに立っている人が

ゾンビの血液入りのスープを

スプーンですくって

下女の口元へ持って行っていたので

彼女はすぐに口をつぐみました。

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ラナムンは

サーナット卿の恋敵だけれど、

ラナムンはラティルの側室なので、

サーナット卿は手を出すことが

できません。

けれども、

サーナット卿の使命は

ラティルを守ること。

彼が対抗者だと分かったことで

遠慮なくラナムンを

亡き者にする理由ができたのではと

思いました。

彼がラティルの命令を無視してでも

ラナムンを攻撃したいのは、

騎士としての使命の他に、

彼自身は意識していなくても、

恋敵をやっつけたいという気持ちが

潜んでいるのではないかと

思いました。

 

下女の手をつかんだのは

ギルゴールですよね。

彼は、ラティルを

助けようとしたのでしょうか。

彼は気まぐれなので、

考えが全く分かりません。

 

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