自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作267話 ゾンビ化した人たちを救うのは大神官の拳

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

267話 ラティルたち一行はタリウムへ戻ってきました。

侍従長の嘆き◇

タリウムに到着するや否や、

ラティルは、

ハーレムへ走って行きました。

ラティルに挨拶をするために

待機していた侍従長は、

 

我らが陛下は、

早く側室たちに会いたいようですね。

 

と照れ臭そうに呟きましたが、

後続の馬車から、

担架に縛られた4人が出て来ると

侍従長の顔は少し凍りつき、

使節団の代表が、

ヒュアツィンテが倒れたと聞くと、

完全に凍りつきました。

 

代表は、

詳しいことは中で話す。

大神官が、

ヒュアツィンテ皇帝を救う方法を

知っているかもしれないので

陛下はハーレムへ

向かったと思うと伝えると、

侍従長は慌てて使節団を

本宮の中へ入れました。

 

彼は、

サーナット卿の姿が見えないことを

不思議に思いましたが、

代表は、

サーナット卿は、皇帝の命を受けて

途中、どこかへ行ったと

説明しました。

サーナット卿は吸血鬼なので、

先にタリウムの首都へ

戻って来ていましたが、

代表は、そのような事実までは

知りませんでした。

 

侍従長は沈鬱に頷くと、

一体何が起こったのか分からないと

嘆きました。

代表は、

幸先は良かった。

ラティルとラナムンが

対抗者の剣を抜いたので、

皆、驚いたと話しました。

◇やったことがない◇

カリセンに行って来たラティルが

突然、駆けつけて来たので、

最初、大神官は驚いたものの、

すぐに顔が明るくなりました。

 

ラティルの、

 

あなたのおかげで

どれだけの人が

助かったか分からない。

私の筋肉、きれい。

 

の言葉に、大神官は

訳が分かりませんでしたが、

彼が何か言う前に、ラティルは

大神官の両頬にキスをすると、

途中の話は省略して、

ゾンビに噛まれたけれど、

ゾンビになっていない人を

元に戻すことができるかと

いきなり結論から尋ねました。

 

大神官は、

戸惑った顔をしていましたが、

ラティルは、何度も、

できるのかと尋ねると

彼は、

一度もやったことがないので

分からないと答え、

なぜ、そんなことを聞くのかと

ラティルに尋ねました。

 

彼女は、カリセンで

狂った誰かが

スープの中に何かを入れて、

それを飲んだ4人の使節団が

ゾンビになりかけている。

ヒュアツィンテ皇帝も同様だと

答えると、

ラティルが来たと聞いて、

茶を運んできた百花が

驚きの声を上げました。

 

ラティルがソファーに座ると、

百花は、

持ってきたカモミールティーを

彼女の前に置き、

皆、死んでしまったのかと尋ねました。

なぜ、侍従のクーベルが

茶を持って来ないのか、

大神官は戸惑いましたが、

彼も、百花の質問への答えが

気になっていたので、

口を閉じて、

ラティルの返事を待ちました。

 

彼女は、

大神官の御守りを付けると

変化が止まった。

けれども、皆、

深い眠りについたように

目覚めないと答えました。

百花は、

大神官の前にも茶を置いて、

彼の意見を求めましたが、

大神官は首を横に振りました。

そして、

やはりやったことがないので

分からないけれども、

御守りと聖水を用意して、

患者の所へ行くと言って、

彼らがいる場所を尋ねました。

◇荒療治◇

本宮の一番奥の部屋に、

ゾンビに噛まれた人たちがいました。

部屋の前には、

警備兵が10人ずらっと並んでいました。

そこまで、

ラティルを案内した近衛兵は、

万が一、事態が悪化した時は

逃げたり投入できるように、

臣下たちは、

近くの部屋で待機していると、

告げました。

彼女は、近衛兵を労った後、

扉を開けるように指示しました。

扉が開くと、

彼女は躊躇うことなく中へ入りました。

部屋の中央にベッドが4台置かれ、

そこに気絶した使節団が

鎖で縛られていました。

使節1人につき4人の兵士が

付き添っていました。

万が一の場合、楽に動けるように、

家具は全て片付けられていました。

 

ラティルは兵士たちを労うと、

大神官に、

できるかと尋ねました。

彼は、青い血管が浮き出ている

彼らを交互に見ながら、

ゆっくりと拳を持ち上げ、

やってみると答えました。

 

一瞬、ラティルは大神官に

殴らないでと、

言いそうになりましたが、

彼が、治療に来た患者を

殴るはずはないと思い、

口をつぐみました。

ここで「殴るな」と言えば、

ラティルが彼のことを、

全てのことを拳で解決する、

おかしな大神官だと考えていることが

バレてしまうからでした。

きっと、あの拳は、

決意を表明しているのだという考えを

終えるや否や、

大神官は、「浄化!」と叫んで

一番近くにいた使節を殴ったので、

ラティルは短い悲鳴を上げました。

大神官は、拳を握りしめたまま

彼女を振り返りました。

 

ラティルは、

まだ人間なのに、なぜ殴るのかと

抗議しました。

大神官は、

悪いオーラが抜けるように、

神聖力を最大限吹き込んでみた。

外傷だけ負ったわけではないので、

衝撃が骨と臓器に届くようにしたと

説明しました。

その言葉が終わる前に、

大神官が殴った使節の口から、

赤黒い血が飛び出ました。

大神官は、にっこり笑いながら

あれが悪いオーラだと

説明しました。

 

ラティルは、使節の心臓付近が

へこんでいるのを見て

強く殴ったせいで、

血を吐いたのではないかと

思いました。

骨が折れたのは確実でした。

ラティルは呆れて目を閉じました。

近衛兵たちも、

似たような反応を示しましたが、

まもなく、

大神官が拳を打ち下ろした場所を中心に

青く浮き上がっていた血管が元に戻り

青白かった肌に血色が戻りました。

これは有効なのかと

ラティルは信じられない気持ちで

見ていると、百花は、

骨は折れたけれど、

大神官が殴った場所のゾンビ化は

収まった。

得るものと失うものが同じだなんて

完璧なバランスだと、

微笑ましい声で言いました。

ラティルは、その考えを

受け入れられませんでしたが、

大神官も、同じ考えなのか

笑いながらラティルを見て、

神様は、このように完璧だと

言いました。

 

ラティルは、

拳で殴られた部分と、その周囲だけ

正常になったけれど、

骨が折れて、心臓の辺りの形が

おかしくなった患者を見下ろし、

他の方法を探した方がいい。

人間に戻った途端、

死んでしまいそうな気がするからと

言いました。

けれども、大神官は、

骨が折れたところを、

神聖力で治療しました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテを治療しに行った

大神官が、彼を殴る姿と、

驚愕して、彼を捕まえようとする

カリセンの近衛兵たちを

想像するだけで頭が痛くなりました。

しかし、他に方法がなければ、

こうするしかありませんでした。

幸いなことに、

治療過程でケガをしたところは、

すぐに大神官が治してくれました。

 

ラティルは

一応、ゲスターにも

聞いてみることにしました。

そして、大神官が

自分のそばにいてくれて

幸いだと思いました。

 

ラティルは、

聖騎士たちは対抗者の仲間になり

ロードと戦ったけれど、

歴代の大神官たちは、

その戦いに参戦しなかったことが

改めて気になりました。

大神官が協力しなくても

対抗者が勝利したのか、

それとも、他に理由があるのか。

前にも感じたことだけれど、

ロードは大神官の

敵ではないのかもしれないと

思いました。

◇食屍鬼にする◇

大神官は、

もう少し、倒れた人たちを

見たいと言ったので、

ラティルは彼を置いて、

ハーレムに戻りました。

ゲスターを訪ね、

黒魔術でゾンビ化を

防ぐことができるかどうか

聞くつもりでした。

ところが、

大神官の後を付いてきたとばかり

思っていた百花が、

彼と一緒に残らず、

ラティルの後を付いて来たので、

変だと思いました。

彼女は百花に、

なぜ付いて来るのか尋ねましたが、

彼は、自分も

そちらに行かなければならないと

答えました。

ラティルは、首を傾げましたが

彼が大神官の住まいの

すぐそばで暮らしているのは

事実なので、再び歩き始めました。

 

その後、百花は自分の住まいへ行き、

ラティルはゲスターの部屋を

訪ねました。

黒魔術師であることと

性格がおとなしいことには、

相関関係がないようで、

ゲスターは、

相変わらず清楚で、

恥ずかしがり屋に見えました。

 

ゲスターは、

帰ってきたその日に、

ラティルが訪ねてくれたので

とても嬉しいと言いました。

そのように迎えられたので、

ラティルは、

用事があって来たとは言えず、

ぎこちなく笑いました。

そして、彼と一緒に食事をした後、

ようやく、使節4人が

ゾンビに変わってしまったことを

話しました。

ゲスターは、数日前に、

サーナット卿が

カルレインを訪ねて来た時に

その話を聞いたと言いました。

ラティルは、

やはり吸血鬼と黒魔術師は

仲間だと思いましたが

彼らは敵ではなく味方なので

頷きました。

 

ラティルは、ゲスターに

ゾンビ化が進む人たちを

助けることができるかどうか

尋ねました。

ゲスターは照れ臭そうに、

ラティルの顔色を窺っていましたが

小さく首を振ると、

それは困難だと答えました。

 

ラティルは、

元々、方法がないのかと尋ねました。

ゲスターは、

治療方法はないけれど、

何か思いついたことがあるようで

躊躇っていました。

ラティルは彼の腕をつかみ、

軽く振ると、

何でもいいから、

話して欲しいと言いました。

 

ゲスターは、

ラティルが自分のことを

変に思うのではないかと

心配しました。

ラティルは、

そんなことはないと言って、

ゲスターに話すように促しました。

彼は、自分の好きなやり方では

ないけれど、

屍鬼にすることができると

答えました。

しかし、食屍鬼

死体が目覚めたものなので、

生きている使節たちを、

殺してから

変えなければならないし、

理性はあっても、

人を捕まえて生きるのは

困ると思いました。

 

ゲスターは、

屍鬼が食べるのは死体だと

言い訳しましたが、ラティルは

怪物には違いないと言いました。

 

密かに死体を食べながら、

人間の真似をして、

生活したとしてもバレてしまうし、

だからと言って、

屍鬼であることを

公にすることもできませんでした。

自分の家族や

友人の死体を食べる人々と、

仲良くしたがる人は

誰もいないからでした。

 

屍鬼に変えて、

以前のように暮らせたとしても、

ここに黒魔術師がいることに

気づく人が現われるかもしれない。

屍鬼と黒魔術師がそばにいれば

「闇の帝国」のような

イメージを抱かれ、

せっかく、ロードであることを

隠したとしても

意味がないと思いました。

ハーレムには、

吸血鬼と黒魔術師が住んでいるし

湖には血人魚がいる・・と

考えたところで、ラティルは、

メラディムの話していた、

魚のように浮いている、

何か変なものについて

ゲスターに尋ねました。

 

彼は、危険はない。

他に保管する場所がないので、

そこに置いているだけだと答えました。

ラティルは、

そこにいるものが大神官を

襲ったことがあるのではないかと

尋ねましたが、

ゲスターは、

あれは自分の仕業ではないと

否定しました。

そして、もし移せと言うのであれば

もう少し考えて欲しい。

あまり遠くに置いておくと、

危急の状況になった時に

ラティルを守れないと言いました。

 

彼女は、

その変なものから

敵意は感じられないと、

メラディムが言っていたことを

思い出しました。

 

ラティルはしばらく考えてから

その件については、

後で確認することにしました。

そして、執務室へ行くと、

大神官がヒュアツィンテを

治療する方法を見つけたので、

こちらからカリセンへ行くか、

あちらが彼を連れて来るか、

どちらにするか連絡をするように

指示しました。

 

侍従長は、

治療法を見つけることができたのかと

驚きましたが、ラティルは

それを否定しました。

けれども、行くまでの間に

見つけることができると思うと

言いました。

そして、少し考えた後、

カリセンが断るかもしれないので、

行く途中で、噂を立てながら

行くようにすると話しました。

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ゾンビになりつつある使節たちを

大神官が救う。

とても感動的なシーンのはずなのに

皆が度肝を抜くことに

なってしまいました。

大神官は、

神聖力を最大限に吹き込むためには

力いっぱい拳をふるう必要があると

思ったのでしょうか。

けれども、彼には、

他の人が見えないものを

見ることができるので、

口から飛び出た血が

悪いオーラを帯びていることが

分かったのでしょうね。

 

ラティルが対抗者の剣を

抜いたことは、

百花の耳にも届いてると思うので

彼はラティルと話がしたくて

彼女に茶を運んできたり、

後を追いかけて来たのかなと

思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain