自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 330話 原作 あらすじ 妖精のように美しい使用人

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330話 ギルゴールが嘘をついていたことを知り、月楼の王子は腹を立てました。

◇味は気にしない◇

月楼の王子は我慢できなくなり

下品な言葉を吐くと、

彼に付いて来た侍従が、

後ろからそっと服を引っ張り、

アペラをギルゴールの所へ

連れて来たのに、

喧嘩した後に、その話をすれば

何か企んでいると思われ

アペラを受け入れないと助言しました。

侍従も腹を立てていましたが、

王子ほど興奮しなかったおかげで

理性的に対処できました。

 

王子は正気に戻り、

ギルゴールが自分たちの友情を

利用したと思い、

感情的になったけれど、

ギルゴールは

友情を感じていなかったようだと言って

謝りました。

 

王子の強気の言葉を聞いて

侍従は、ギルゴールの顔色ばかり

うかがっていましたが、

幸い、ギルゴールは

あまり気にしていない様子で、

ジョウロであちこち水を撒き、

笑いながら、

使用人はきちんと受け取る。

どの国の人間であれ、

味はあまり気にしないと答えました。

月楼の王子は、

その不気味な言葉の意味を

聞こうとした瞬間、

ギルゴールは妙な笑みを浮かべて

他のところに行ってしまいました。

王子は侍従に、

その言葉の意味を尋ねましたが、

彼にも分からず、

ギルゴールは、よく変なことを言うと

言いました。

◇妖精のような使用人◇

日が暮れると、

昼間、身を隠していたザイオールは

ベッドを整えるために、

温室の中にある

ギルゴールの部屋へやって来ると、

妖精のように美しい使用人が

ベッドを整えていたので、

驚きのあまり、

尻もちをつくところでした。

 

現実なのか幻なのか紛らわしいほど

美しい姿を、

ぼんやりと見て目を擦っていると、

笑い声がしたので、

ザイオールは手を下ろしました。

ベッドメイクを終えた使用人は、

どうしたのかと、

ザイオールに尋ねました。

 

ようやく正気に戻ったザイオールは、

彼に誰なのか尋ねると、アペラは、

新たにギルゴールに仕えることになった

使用人だと、丁寧に挨拶しました。

その挨拶は、

礼法に完全に従ってはいないけれど

踊るように軽い動きでした。

 

ザイオールも自己紹介すると、

アペラは箒を取って、

部屋の中を掃除しようとしたので、

彼は急いで駆けつけ、箒を奪い取り、

自分がやるので、後輩は

あそこで休むようにと言いました。

 

しかし、アペラは

自分の仕事だと主張しました。

それに負けじとザイオールも

自分の仕事だと言って

箒の取り合いをしていると

扉のそばから、

「うるさいな。」という声が

聞こえました。

ザイオールは素早く箒を下ろして、

ギルゴールを見ました。

彼は、彼らの方には目も向けず、

ベッドに座りました。

 

彼がギルゴールだと気付いたアペラは

挨拶をしようとしましたが、

ベッドに横になったギルゴールは

目を閉じて、

うるさいから自分の部屋には

ザイオールだけ入って来るように。

自分の寝室に

人間が行き来するのは好きではない。

お腹が空いたと言いました。

 

この新しく入ってきた使用人が

ギルゴールの餌になるのを

見たくなかったザイオールは

「はい」と即答しました。

実際、ギルゴールは

以前、住んでいた邸宅でも、

ザイオール一人に管理させ、

その邸宅を行き来していた人間は

弟子のサディだけでした。

 

しかし、挨拶も受け入れてもらえず、

近くに来るなと言われたアペラは、

何をしたらいいか分からず、

混乱しました。

しかし、このまま退くこともできず、

相手が面倒くさがっていることを

知りながらも、

慎重に、顔色をうかがうように

温室の花に水をやろうとかと尋ねると

それはザイオールの担当だから

草の根一つも触るなと言えと、

ザイオールに指示しました。


自分がすぐ近くにいるのに、

ザイオールを通じて

指示するギルゴールに、

アペラは呆れました。

わざと自分を、

存在しない人扱いしているのでは

ないかと思いました。

 

ザイオールは、

自分以外の腹心は、

ギルゴールの近くにも行けないと言って

謝りました。

 

アペラは、

少し驚いたと返事をしました。

そして、ザイオールはアペラから、

他に2人の使用人が

新しく来たと聞くと、彼らに、

温室の中には入って来ないよう

伝えて欲しいと頼みました。

すると、アペラは、

何をすればいいのかと聞いて来たので

ザイオールは悩んだ末、

昼の仕事を任せることにしました。

 

それは、ハーレムから

生活必需品と食べ物をもらって来たら、

温室の隣についた倉庫に入れる。

食べ物は温室の扉の前に置いて

扉を叩けばいいというものでしたが、

食べ物も持って来させないと聞いて

アペラは慌てました。

これでは、誘惑して

浮気をさせるどころか、

顔さえ合わすことができませんでした。

 

そんなことを知らないザイオールは、

優しくて可愛い後輩が気に入り、

ハーレムの調理室に行って、

主人の食事を受け取ってくるよう

笑顔で指示しました。

◇自分より美しい男◇

アペラは渋々返事をして、

ハーレムの方へ歩いて行きました、

彼女は歩きながら、

時間は十分あるし、

短期間で仕事を処理してほしいと

言われていないので大丈夫。

何年かかけて心を奪えばいい。 

侍従一人だけ

そばに置いているのを見ると、

警戒心が強い性格のようなので、

警戒を解くまで、

時間をかけて待てばいいと思いました。

 

混乱が少し解けたアペラは、

安らかに微笑むと、

先ほどまでは見えなかった、

何人かの側室の顔が目に入りました。

夕方の散歩をしている彼らの姿は

秀麗で身なりが華やかで

現実の中の人々のようでは

ありませんでした。

 

アペラは顔が赤くなり、

訳もなく前だけを見て歩きました。

ここの側室は、

皆、絶世の美男たちだという噂は

聞いていたけれど、

それは本当でした。

 

アペラは、

皇后から生まれた皇女で、

一生愛されながら成長し、

若くして大国の皇帝の座に上り、

このような男たちを独り占めした

ラトラシル皇帝が

とても羨ましくなりました。

 

そうしているうちにアペラは

湖畔に立った一人の男を発見し

立ち止まると、

目を大きく見開きました。

風が吹くたびに

髪の毛が波のように揺れ、

それを面倒くさそうに

しきりに後ろに流す男は、

先ほど見た側室たちより、

遥かに美しい男でした。

 

アペラは頭がくらくらし、

食事を取りに行かなければ

ならないことを知りながらも、

魂が抜け出たままでした。

すぐにでも男装を解いて、

元の自分の姿になり、

彼の名前を聞きたいほどでした。

いつも鏡で、

自分の美しい姿を見ているアペラは

他の誰かの美しさに動揺することは

あまりありませんでした。

 

すると、

また一人引っかかったと、

隣でからかう声がしたので、

アペラは驚いて横を見ました。

下男は、アペラの赤くなった顔を見て

くすくす笑いながら、

初めて来ると皆、

アペラみたいに驚くと言われると、

彼女はそれを認めました。

そして、彼がラナムンだと知ると、

心臓がドキドキし、

わくわくする気持ちで

湖畔に立っている男を眺めました。

 

ゲスターは、その姿を

自分の部屋の窓際で見ながら、

片方の口元を満足そうに上げました。

 

彼のそばで

キャンディーを食べていたグリフィンは

何を考えていて、

そんなに意地悪そうに笑っているのかと

言って、舌打ちをしました。

 

ゲスターは、「あの女」と言って、

誰かを指差しました。

グリフィンは首を傾げて、

あれは男ではないかと尋ねましたが、

「女だよ。 ぱっと見れば分かる」

とゲスターは呟き、

声を出して笑いました。

 

ラナムンはじっとしていても

事件を引き込む。

あの美しさのためだろうか、

それとも運命が定めた

皇帝の敵だからだろうかと考えました。

◇聖騎士団長の訪問◇

ダガ公爵は別荘に行くことを拒否し、

邸宅に閉じこもりました。

妹は、姉が父をいじめていると恨み、

母も、アイニがまだ体の調子が悪くて

公爵を窮地に追い込んでいると

思いました。

 

アイニは、国のことと家のことの両方で

頭が痛くなり、

額に冷たいおしぼりを乗せました。

頻繁に頭を痛がるアイニを、

侍女は心配しましたが、

医者には何の問題もないと

言われていました。

 

その時、別の侍女が入って来て、

アイニが前に話していた

聖騎士団長が訪ねて来たと、

嬉しそうな顔で報告しました。

アイニは、おしぼりを侍女に渡し、

入るのを許可しました。

 

アイニが身なりを整えていると、

扉が開き、黄色い制服姿の女性が

入って来ました。

彼女は、

アイニが自分を呼んでくれたことに

感謝し、自己紹介すると、

自分をタンベクと呼んで欲しい。

ラナムンに断られてどうしようと

思っていたけれど、

アイニに呼ばれて安心した。

対抗者に断られるなんて

考えてもみなかったと言いました。

実際、タンベクは、

対抗者の剣を最も簡単に抜いた

ラナムンが、

煮え切らない態度のまま去ってしまい、

それ以降、消息がなかったので、

アイニを訪ねるべきか、

もう少し待つべきか悩んでいたところへ

アイニが先に自分を呼んでくれたので

とても嬉しく思っていました。

 

アイニは、

先程までのつらい気持ちを抑え、

他の2人は、

対抗者としての

意欲も情熱もないと言うと、

タンベクは、

タリウムの皇帝もそうなのかと

尋ねました。

アイニは、

ラナムンはタリウム皇帝の側室なので、

どちらも同じだと言いました。


アイニは温かい笑みを浮かべて

タンベクを眺めました。

父が操り人形になった後、

彼女を呼んだのは、

アイニが自分の意志通りに下した

最初の重大決定でした。

これからどうすればいいのか

漠然としていましたが、

仕事がうまくいかなくても、

自分が決めたことに

自分が責任を負うのなら、

窮屈で悔しい気持ちは

それなりに少ないだろうと

思いました。

 

タンベクは、

アイニがロードを片付けることに

意欲を持っていることを確認すると、

アイニは、それを認めましたが、

ロードがどこにいるか

分からないと言うと、

タンベクは、

ロードを 見つける方法があるし、

それは、そんなに難しくないと

返事をしました。

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アペラが

ギルゴールの餌になったとしても

ザイオールのように

吸血鬼になるのであれば、

老いることなく、

美しい姿のままでいられるので、

案外、アペラにとって

良いことなのかもしれません。

アペラを女性だと見破って

意地悪そうに笑っているゲスターの方が

ギルゴールよりも

恐ろしさを感じます。

 

アペラは男装さえしていなければ

すぐにでも側室たちの気を引く

行動を取りそうですが、

彼らは誰も、靡かないように

思います。

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