自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 386話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 秋祭りでの出来事

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386話 ラティルはラナムンとメラディムと一緒に秋祭りにやって来ました。

◇離れ離れ◇

秋祭りの初日。

広場は人々で埋め尽くされ、

前に何があるのか見るのが

難しいほどで、その中は、

完全に迷路と化していました。

 

一歩、間違えると、

ラティルとラナムンとメラディムは

離れ離れになりそうだったので

ラナムンとメラディムは

それぞれラティルの片手を握りました。

ところが、

2人が別々の方向に進もうとするので

ラティルは

両側から引っ張らないで欲しい。

2人が別々の方向に

行こうとしていると抗議しましたが

ラティルの声がよく聞こえず、

相変わらず、2人は

ラティルを引っ張りました。

 

彼女は左右に引っ張られる上、

群衆に押されまですると、

これ以上、我慢できなくなり、

お腹に力を入れて

 

二人とも離して!

 

と叫ぶと同時に、力を入れて

自分の手を引っ張りました。

ラナムンもメラディムも

ラティルの手を逃しました。

すると、一瞬にして、

ラティルとラナムンとメラディムは

バラバラになってしまいました。

 

その後もラティルは

群衆の波に押され続けて移動し、

しばらくして、

路地に放り投げられるように

倒れ込みました。

広場に行くこともできず、

ラティルは息を切らしながら、

慌てて四方を見回しましたが、

ラナムンとメラディム、

離れて付いてきた護衛の姿は

全く見えませんでした。

 

なんてこった!

 

ラティルは悪態をつくと、

路地に積み上げられた箱に

上りました。

ここからでも、広場の壇上は

かすかに見えました。

そこに上ったばかりのザイシンが、

いつも連れている侍従のクーベルと

話をしていました。 

普段は侍従にしか見えないけれど

クーベルは修行司祭なので、

今日だけは神官のようでした。

声は、ここまで聞こえませんでした。

ラティルはザイシンを見て

かすかに笑いました。

 

ザイシンは侍従と話しながらも

人々に手を振っていたので、

その度に人々は、

悲鳴を上げて喜びました。

 

こういうことに慣れているんだ。

かっこいい。

 

とラティルは呟くと、

箱から降りて、壁に寄りかかり

ため息をつきました。

 

自分はどこへ行こうか。

あの広場に、

また入るのは恐ろしい。

宮殿にいる時のように、

自分が通る時に、

道を空けさせるわけにはいかない。

力を入れれば、

全員、押し出すことができるけれど

そんなことをしたら、

押し出された人たちが

怪我をすると思うので

絶対にそんなこともできない。

 

そんなことを考えているうちに

ラティルは意外な人を発見し、

眉をひそめました。

なぜ、彼がそこにいるのかと

怪しみました。

◇驚いた振り、喜んだ振り◇

洞窟の中を、

何度も隈なく探しましたが、

アニャドミスはいませんでした。

狐の仮面は、

やはり、出かけたのではないか。

ここにはいないと思うと

言いました。

 

アニャは、

ドミスが一人で出かけて

倒れているのではないかと

心配しました。

 

狐の仮面は、

そんなに、よく気絶するのかと

尋ねると、アニャは、

そんなに頻繁ではないけれど、

全く予想もしていない時に倒れる。

理由は分からないと答えました。

 

アニャは狐の仮面に

どうしたらいいか。

ここで一緒に

もう少し待ってみないかと

尋ねました。

 

狐の仮面は

しばらく考え込みましたが

ここでドミスを待った方がいいのか、

それとも、

このまま帰った方がいいのかと

考えているような顔なので、

アニャは沈鬱になり、

狐の仮面が、

ここで待っていてくれれば

自分はこの辺りを探して来ると

提案しました。

しかし、狐の仮面は

「構わない」と言って

首を横に振りました。

 

アニャは、その「構わない」が

1人で残らないという意味なのか、

近辺を探さないという意味なのか、

それとも待たないという意味なのか

分からず、眉をしかめました。

 

アニャは、

どういうことなのかと尋ねると、

狐の仮面は、

自分はドミスが死んだと思っている。

でも、生きていると言うので

会いに来たけれど、

姿が見えないので、

やはり死んだのだと

思うようになったと答えました。

 

アニャは、狐の仮面の言葉に

異議を唱えようとしましたが

狐の仮面は、実際に会ってみなければ、

生きているかどうか曖昧なので、

後で、ドミスが戻ってきたら、

その時に呼んでと言って、

帰ろうとしました。

 

慌てたアニャは、

狐の仮面を捕まえることもできず

あたふたとしました。

せっかく、ここまで来たのに

帰ってしまうのか。

そう思っていると、

洞窟の外に出ようとする狐の仮面を

誰かが捕まえました。

彼は、そちらをチラリと見ました。

姿の見えなかったアニャドミスが

いつの間にか立っていました。

彼が知っている

赤い髪を垂らした

美しい女性の姿でした。

彼女が、

 

ここにいます。 生きています。


と口を開くと、

狐の仮面の口元が上がりました。

アニャドミスがいなくなったのか

隠れているのか調べるために

わざと帰ろうとしたのですが、

その効果がすぐ出たからでした。

 

しかし狐の仮面は、その微笑を

ドミスとの再会を

喜んでいる笑みということにして、

アニャドミスに近づくと、

 

こんなことがあり得るのか。

本当にロードなのか?

 

と興奮したかのように尋ねると、

アニャドミスは頷きました。

狐の仮面は

ずっと喜んでいるふりをして、

 

ドミス!生きていたんですね!

 

と叫び、

偽物のドミスに向かって

両腕を広げました。 

その姿を見てアニャが感動し、

一滴の涙を流しました。

アニャドミスが

狐の仮面の胸に抱かれると

ドミスの香りがしたので、

身体は本当にドミスだと

彼は思いました。


狐の仮面は、

もっとドミスの体を

調べてみたかったものの、

アニャドミスは、

彼の腕から抜け出しました。

 

アニャは慌てて、アニャドミスに

どこへ行っていたのかと尋ねました。

アニャドミスは、

少し散歩に行っていたと

淡々と答えました。

 

アニャは、

そんなことをして、

また倒れたらどうするのかと

心配すると、

アニャドミスは、

大丈夫だと淡々と答え、

棺桶の上に座りました。

 

狐の仮面は、彼女の動く姿などを

注意深く見ながら、

自分を呼んだ理由を尋ねました。

 

アニャドミスは、

1つ作ってもらいたいものがあると

答えました。

◇食餌鬼は昼間出歩かない◇

ラティルが見かけたのは

トゥーラでした。

彼がこんな所にいるはずがないと

思いながらも、ラティルは

トゥーラを見かけた方向に

思わず歩いて行きました。

 

アナッチャと一緒ではないのか。

彼女はアイニを連れて

カリセンから出たと

聞いているけれど。

 

そう考えていると、トゥーラは

移動するスピードを

少し上げたようなので、

ラティルも、当てもないまま

その方向に走って行きました。

彼がいれば、

アイニやアナッチャも

いるかもしれないと思い、

人々を押しのけながら

必死に走りましたが、ラティルは、

いつの間にか、

彼が見えないことに気づき、

立ち止まりました。

 

周りには民家しかなく、

ラティルは、ため息をつくと

自分は愚かなことをしたと

自責しました。

トゥーラは死んで食餌鬼になった。

食餌鬼は、

昼間に歩き回ることができないのに、

人でいっぱいの真昼間に、

トゥーラが

歩いているはずがないので、

ラティルは他人のそら似だと

思いました。

 

家の中までは

調べなくてもいいと思ったラティルは

離れ離れになった者たちを

探すことにしました。

◇不審な行動◇

メラディムはラティルを探すために

あちこち歩き回りましたが、

四方から漂ってくる

えも言われぬ匂いと

騒音に嫌気がさし、

次第に隅の方へ移動しました。

 

メラディムは、

祭りに来たことを後悔しました。

水の外でも、

静かに過ごすのは大丈夫でしたが、

騒々しい所は嫌でした。

 

メラディムは、高い所へ行けば、

ラティルが見えるかもしれないと思い

近くで一番高い建物の屋上に

上ることにしました。

 

彼は人通りの少ない場所へ行き、

あっという間に壁を乗り越え

上に登りました。

これで、少しマシになったと

安堵するや否や、

屋上の端ギリギリの所に

狐の仮面をかぶった人が

立っていました。

メラディムは、

その人がゲスターだと思いました。

 

彼はどこかに行っていると

聞いた気がするけれど、

なぜ、あそこにいるのか。

メラディムは首を傾げました。

 

すると狐の仮面をかぶった人が

どこかを見つめ、

色の濃い砂を一握り

ポケットから取り出すと、

地上に向かって撒き始めました。

 

メラディムは、

あんな年にもなって悪戯をするのかと

舌打ちしましたが、

その下から聞こえてくる悲鳴を聞いて

ギクリとしました。

下から血の匂いが強く漂って来ました。

 

いつもなら

ゲスターと絡みたくないので、

そのまま通り過ぎるところでしたが、

ラティルが祭りの話を

楽しそうにしていたことを思い出し、

メラディムは、そちらへ近づき

何をしているのかと尋ねました。

ところが意外にも

狐の仮面をかぶった人は

メラディムを見るとビクッとし、

慌てて逃げ出しました。

彼が逃げるのも不思議でしたが、

狐の穴を使わずに逃げるのも

不思議でした。

 

どうしたのだろうと

眉をひそめていたメラディムは

下の方を見ると、

建物の下に何人かの人が倒れていて

そこから血の匂いが漂って来ました。

そして、人々は騒ぎながら

上を見上げ始め、

 

上から何かが投げられた!

犯人を捕まえろ!

 

と叫びました。

メラディムは、

思わず後ろに下がりました。

◇密着◇

ザイシンのスピーチが終わると

広場に集まっていた人が

少し減りました。

 

ラティルは人をかき分けながら

歩いていると、

帽子を深くかぶって顔を半分隠した

ラナムンが、

ラティルを呼びました。

彼女は彼の方へ行こうとしましたが、

誰かがラティルを

後ろから押しのけようとしたので、

ラナムンはラティルを腕で包み込み

自分の方に引き寄せながら、

一体、どこへ行っていたのかと

尋ねました。


ラティルは、

ラナムンとメラディムが

反対方向から引っ張ったので

腕が痛くて、

2人とも振り切ったけれど、

そうするや否や、人々に押されて

どこかの路地へ行ってしまったと

答えました。

 

ラティルは、

ザイシンのスピーチを聞いたと言う

ラナムンに感想を聞きました。

 

ラナムンは、

幸い筋肉の話は1つもなかった。

神様と道徳心と平和について、

少しずつ話したと答えました。

 

ラティルは爆笑し、

ザイシンのスピーチを

きちんと聞いてくれたラナムンは

優しいと褒めました。

 

ラナムンは

自分が企画した祭りを

台無しにされたくなくて

聞いていただけだと言いました。


笑っているラティルを

また誰かが押しのけながら

通り過ぎると、

ラナムンはラティルを

さらに懐の奥深くへ入れました。

ラティルはラナムンに

完全に密着したので、

固まってしまいました。

 

ラナムンは、

元々こんなに人が多いのかと

尋ねました。

ラティルは、

 

普、段より

少し多いような気がする。

 

と答えましたが、

ラティルの声が

途切れそうになったので、

ラナムンは不思議に思いました。

ラティルは

ラナムンの腰にぶら下がったまま、

顔に上がる熱を隠そうと

帽子を深くかぶりましたが、

一歩遅れて、

メラディムのことを思い出し、

彼はどこにいるのか尋ねました。

 

ラナムンが答えようとすると、

そこへメラディムが

ラティルのことを

陛下ともロードとも呼べず

「陛様」と叫びながら走って来ました。

 

ラティルは

彼の言葉をからかおうとしましたが、

メラディムが

切羽詰まった顔をしているので、

どうしたのか、何かあったのかと

尋ねました。

 

メラディムは慌てて

自分を匿って欲しい。

誤解されていると訴えました。

 

ラティルは、

何を誤解されているのか

尋ねようとしましたが、

遠くから、

 

殺人者を捕まえなさい! 

青い髪です!

 

と叫ぶ声が聞こえて来ました。

ラティルは目を丸くして

メラディムを見ました。

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目の前にいるのが

ドミスの殻を被った

対抗者のアニャとも知らず、

本物のドミスだと信じて

献身的に尽くす捜査官のアニャ。

そこまでやらなくても

いいのではないかと思いますが

世の中を平和にするために

自らの愛と命を犠牲にした妹が

可愛くて哀れで、

自分が助けてあげたいという気持ちが

とても強いのでしょう。

そんな捜査官のアニャを

おそらくお腹の中で笑いながら

利用し続けるアニャドミスが

憎たらしいです。

けれども、アニャドミスが

いくら仲間を増やしたいと思っても、

かつてのドミスの仲間は

ロードが転生していることを

知っているので、

狐の仮面のように、

騙された振りをしてやって来ても

アニャドミスの仲間になることは

ないと思います。

彼女の仲間になるのは、

アナッチャのように

ロードの威を借る者たちだと思うので

捜査官のアニャは

ますます苦労しそうです。

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