自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 397話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アニャドミスの攻撃が効かない人

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397話 カルレインの所へアニャドミスが現われました。

◇相反する力◇

カルレインは

アニャドミスをじっと見つめながら

その女とは誰だと尋ねました。

アニャドミスは

知らないふりをするな。

自分を捨てて彼が選んだ

人間の女だと答えました。

 

カルレインは、

アニャドミスの後ろにある

閉まった窓を見つめました。

いつからここにいたのか。

ここへ入って来てから、

ずっと待っていたのか。

確かに、ドミスの身体を

乗っ取ったのだから、

こっそり部屋に入ってくるのは

簡単だと思いましたが、

カルレインは

怒りがこみ上げてきました。

「あなたはドミスではない。」

喉までその言葉が出て来ましたが

彼はそれを飲み込みました。

相手がドミスであることを否定しながら

他の女性のそばに留まれば、

心変わりをしたのではなく、

その女性がロードだから

そばにいるのではないかと

アニャドミスが

疑うかもしれないからでした。

 

覚醒していないラティルは、

アニャドミスと戦っても勝てないので

ラティルがアニャドミスから

人々を守るためには、

ラティルがロードであることを

隠さなければなりませんでした。

 

カルレインは、

500年は、心変わりをするのに

十分な時間だったと、

わざと冷たく返事をしました。

 

しかしアニャドミスは、

独特な嗜好を持つ彼女は人間で

50年生きるかどうかも分からないのに

彼女を愛して、

どうするつもりなのか。

もしかして彼女を

吸血鬼に変えるつもりなのかと

尋ねました。

 

カルレインは、

彼女が気にすることではないと

きっぱり答えましたが、

カルレインが

アニャドミスに背を向けた瞬間。

あっという間に

彼の後ろに走って来たアニャドミスは

彼の髪をつかみ、

カルレインは自分のものなので、

気にすると、

耳に口を当てて囁きました。


カルレインは

首筋に鳥肌が立ちました。

愛する人の声で、

他人が言葉を吐き出しているのを

聞くと、

本能的に拒否感を覚えました。

 

カルレインはアニャドミスを

叩いて、退けようとしましたが、

彼女は簡単に彼の手を避け、

彼の手首まで折りました。

カルレインがふらつくと、

アニャドミスはにっこり笑い、

自分は少し疲れているので

乱暴しても理解して欲しいと言って、

強い力で

カルレインを引き寄せました。

 

その瞬間。突然、扉がぱっと開き、

部屋の中へ飛び込んできたザイシンが

その姿を見て驚き、後ずさりしながら

「どちら様ですか?」と尋ねました。

アニャドミスは鼻で笑い、

ザイシンに手を振り、

目に見えない力を

彼に投げつけました。

しかし、

ザイシンが少しもためらわずに

そのまま走ってくると、

引き続き、カルレインを

引っ張っていこうとした

アニャドミスは、

「あれは何なのか?」と驚きました。

しかも彼も、

カルレインと同じような

化粧をしていました。

 

その女性の好みなのか、

それとも、

あの化粧が流行っているのかと

考えているうちに、

ザイシンが急いで駆けつけてきて、

アニャドミスの手を

カルレインから強引に

引き離そうとしました。

しかし、ザイシンは

かなり強く引っ張っているのに、

アニャドミスの手を

カルレインの手から離すのが難しく

眉をひそめました。

 

その姿を見たアニャドミスは、

先程のことは偶然だ、

この男は、

大したことがないと思い、

再びザイシンに向かって手を振り、

見えない力を送りましたが、

依然としてザイシンは

アニャドミスの手をカルレインから

離そうとしているだけでした。

 

不思議に思ったアニャドミスは

もしかして力がなくなったのか。

あの男の問題ではなく、

自分の問題かと思った彼女は

壁に向かって手を振ると、

その壁は崩れました。

 

それを見たザイシンは驚いて

アニャドミスを見つめ、

彼女の正体を聞こうとした瞬間、

アニャドミスは、

ザイシンの心臓に向かって

手を突き刺しました。

カルレインは止めようとしましたが、

彼女の手の早さが勝っていました。


しかし、

ザイシンの筋肉にぶつかった手は、

彼を傷つけることさえできずに

そのまま跳ね返りました。


この怪物は何なのか。

アニャドミスはとても驚き、

カルレインのことさえ忘れて

考えました。

胸骨を壊して、

心臓を取り出すつもりで

力を入れたのに、その手は、

そのまま跳ね返されました。

ザイシンも両手で胸を包み

あの変態は何なのかと

当惑していました。

 

その隙にカルレインは、

「神聖力!」と叫びました。

ザイシンは

訳がわかりませんでしたが、

手に神聖力を込めて

女性の背中に伸ばしましたが、

アニャドミスは十分避けられました。

しかし、彼の手をかすめただけで

背筋がぞっとしたので、

アニャドミスは、本能的に

相手が自分の身体と相反する力を

持っていることが感じられました。

 

厚い盾のような奴だ。

一体何なのかは分からないけれど、

とにかく気持ち悪い奴であることは

確かだと、

アニャドミスは思いました。

自分の力が通じず、

カルレインが神聖力を使えと

叫んでいたので、

神官系か聖騎士なのかと思いました。

 

アニャドミスは

カルレインを睨みました。

 

自分に神聖力を使うよう助言するなんて

カルレインの気持ちは

本当にドミスから離れたのか。

やはり永遠に続く愛はなかったのか。

あれほど互いに相手を

切々と愛していた

カルレインとドミスも

結局このように終わったのか。

 

あの愛を得るために

500年間棺桶に閉じ込められていた

アニャドミスは、

失望感を隠しながら、

聖騎士を盾にするなんて、

吸血鬼の体面が悪くなったと

カルレインをあざ笑いました。


彼の愛が永遠でなくても、

関係ない。

自分はカルレインと恋をするために

取引したのではなく、

自分の愛を実現するために

取引したのだから、

自分の愛が500年経っても

そのままであることが重要だと

考えたアニャドミスは、

カルレインに、また会おうと告げて

彼にキスをすると、窓を開けて

すぐに出て行きました。

 

彼女を捕まえる力のない

カルレインは、

自分のことを吸血鬼と呼んだ

アニャドミスに、

心の中で悪口を言いました。

カルレインは真顔で

ザイシンをちらりと見ました。

彼は露骨に口を開けて

カルレインを見ていました。

彼はため息をつき、

言いたいことがあれば言えと言うと

ザイシンは、すぐにカルレインに

本当に吸血鬼なのかと尋ねました。

◇慰めの言葉◇

カルレインが、

どのような状況に置かれているか

分からないラティルは

大変なふりをしようとする度に

カルレインの

煌めく顔を思い出すので、

笑いを堪えるために、

布団をつかんで

目を閉じなければなりませんでした。

 

その間、ラナムンとタッシールと

メラディムは、

ラティルのそばで慰めの言葉を

交互に語ってくれました。

 

ラナムンとタッシールは

ラティルが偽妊娠だったことを

知っていたので、

優しく慰めただけでしたが

メラディムはラティルの手を握り

彼女は本当に心を痛めているだろうと

泣きじゃくるので、

ラティルが彼の手を握って

大丈夫だからと

慰めなければならないほどでした。

 

しばらくして時計を確認した宮医は

皇帝が休めるように

彼女だけにして欲しいと言うと、

部屋の中に集まっていた

侍女たちと乳母、侍従長

サーナット卿と先皇后、

側近数人が全員立ち上がりましたが

ラティルは、

ラナムンとタッシールと

メラディムの3人は、

もう少し一緒にいて欲しいと

頼みました。

 

その言葉に彼らは戻って来ましたが

サーナット卿は側室ではないので

その中に入れず、

彼は扉の外に出ながら、

何度か後ろを振り向きました。

3人の側室たちは

自然にラティルのベッドの周りに座り

話をしていました。

 

乳母は、サーナット卿の姿と

その表情に気づくと、

少し可哀そうだと思い、

眉をひそめました。

 

サーナット卿の気持ちを

知っている彼女は、以前、

彼の気持ちを表に出さないように

頼みました。

そして、彼がラティルの騎士として

彼女を護って欲しいと願う気持ちは

変っていませんが、

サーナット卿がラティルのことを

本当に好きなんだと思うと、

少し気持ちが

落ち着かなくなりました。

◇指輪が気になる◇

扉が閉まると、ラティルは、

タッシールとラナムンと

メラディムの3人を交互に見ながら、

今回はこうなったけれど、

すぐに元気になって、

子供を産むつもりだと話しました。

 

タッシールが、はっとしたので、

ラティルは照れくさくなり、

訳もなく威厳のあるふりをして

窓を見ました。

あえて言葉にしない方が

良かったのかと後悔しました。

 

その間、タッシールはラナムンを見て、

ラナムンはタッシールを見ました。

メラディムは目を丸くして

2人と自分の手を交互に見ました。

 

ラナムンの手には彼の好みを反映し

端正でありながらも高級な指輪が一つ、

タッシールの手には

指輪がいくつかはめてありました。

けれども、自分の指には

何もありませんでした。

 

メラディムは慌てて、

自分はまだ誓約式をしていないと

叫びました。

ラティルは、

ゴシップ誌の側室コーナーに

すでにメラディムの名前が

上がっているし、ここ数ヵ月間、

彼はイベントごとに

顔を出しているので、

皆、彼に慣れて来た。

あまりにも続けて誓約式をすると、

自分が放蕩し過ぎると思われ、

先延ばしにしていたけれど、

もうやってしまった方がいいと

答えました。

 

メラディムは、

再び自分の指を見下ろして、

ラナムンとタッシールの手を

チラチラ見ました。

タッシールとラナムンは、

互いに相手を警戒する視線を

素早く交わしましたが、

どちらもメラディムのことは

あまり気になりませんでした。

しかし、メラディムは

気になりました。

 

そして、ラティルは3人に

健康管理をしながら

力を蓄えるようにと話すと、

3人の男は、

同時に目を大きく見開きました。

◇カルレインの主張◇

メラディムが自分の指を見ながら

どんな指輪にしようか考えていた時、

カルレインは、ザイシンの問いかけに

長い間考えてから、

「その通りです」と答えました。

ザイシンは驚き過ぎて、

フラフラしました。

 

続けて、カルレインは、

自分は傭兵の仕事をしながら

正当にお金を稼いだ。

皇帝を愛しているから、

正当に志願書を出して側室になった。

自分は吸血鬼だけれど、

問題になることはないと、

淡々と話しました。

 

ザイシンは、

吸血鬼であること自体が

問題になると思わないのかと

尋ねました。

 

すると、カルレインは、

自分が吸血鬼のせいで、

何か問題が起こったか。

自分の周りで、死体が一つでも

出たことがあったかと聞き返し、

自分はむしろ、この力で皇帝を守り、

部下と皇帝の力になれれば

いいのであって、

誰にも害を及ぼしたことはない。

大神官であるザイシンが

自分に気づかないほど、

静かに過ごしていたと話しました。

ザイシンは頷きました。

 

しかし、ザイシンにとって

皇帝の側室が吸血鬼だということを

受け入れるのは、

それほど簡単ではありませんでした。

 

ザイシンは、たまに宮殿に

暗いオーラが現れることが

あったけれど、

それもカルレインのせいかと

尋ねました。

 

カルレインは、

暗いオーラがどういうものなのか

分からないと答えました。

そして、

ぼんやりとしているザイシンに

カルレインは、

自分が吸血鬼であることを

人々に知らせたいのかと尋ねました。

 

ザイシンは、わからないと答え、

少し考えてみると呟くと、

出て行きました。

 

扉が閉まると、

バスルームの後ろから

ゲスターが頭を突き出して、

あのように帰らせてもいいのかと

尋ねました。

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いくらザイシンの胸板が厚くても

ロードの身体を持つ

アニャドミスの手にかかったら

無事でいられるわけはないと思い

ハラハラしましたが、

彼が無事でよかったです。

 

そして、ザイシンは、まだ

カルレインが吸血鬼であることを

完全に受け入れてはいないけれど

いずれは、受け入れるはず。

もしも、500年前の大神官も、

ロードと彼女の部下の吸血鬼たちや

怪物たちが

人に迷惑をかける存在ではないと知り

彼らを受け入れてたなら、

そのあたりに、かつての大神官が

ロードと対抗者の戦いに加わらなかった

理由があるのかもしれません。

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